艦娘哀歌   作:絶命火力

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COG.5 -「雪の露」

 ……遺言、ですか? どうしてまた……いえ、そんな、物語じゃないんですから、そんなのは無いですよ。艤装が文字通り全壊するような衝撃です、とてもじゃないですがまともに意識を保てません。僅かでも浮かんでいられた、もっと言えば……頭と身体が繋がっていた、頭が残っていただけでも僥倖ですよ。これはあんまり外には出せない話ですけど……。

 劇的な最期なんて、ありえませんよ、フィクションのお伽話です。ただ、沈む間際に薄っすらと目を開けて、あたしを見るとほんのちょっとだけ笑窪を作って、そのまま沈んでいった。ただそれだけです。

 後は『戦友』(うた)と一緒ですよ。『艦札のみが掌に 鋼の冷たさ情けなや』ってね。昨日黒潮と一緒にいたの見ましたよ、『戦友』はもうご存知ですよね?

 

 どこかに空母がいたのかもわかりません。少なくともあたしの電探には何の反応も無くて、そして第一艦隊の電探も、三日月のレーダーも――あ、新知島の三日月山っていうちょっとした山にある陸上用の二次元三次元兼用レーダーのことです――空母も、そして敵機も見つけることができなかったんです。ただ、艦爆が一機、狙い澄ましたかのように爆弾を落としてきた。レーダーの検知範囲外から艦載機を飛ばしてきたのかもしれません、でも、あの雪の中です。そう長くは飛べやしない。それに、索敵なら他にも飛ばしているはずなのに、一機も見つからなかった。今も謎のままです。多分、永遠に。

 その艦爆については、なんとか撃墜しました。それから基地へあたしたちと第一艦隊への護衛戦闘機を要請して、第一艦隊には対空警戒の通知、あたしたちは機関破損を無視して全速力で基地へ向かいました。

 

 基地まではあとたった十数キロ、されど十数キロです。鬼怒をせめて、せめて連れて帰ることは出来なかったのか、と思うかもしれません。でも、無理だった。艤装全損()()なら、()()()()()()()、担いででも、何としてでも連れて帰ります。

 ……修復剤ってのがあるんです。戦闘で負ったあたしたちの身体の損傷を『修復』する、モルヒネよりもずっとずっと有用な薬剤……ですかね。まあ、どんな原理かは全然知りませんけどね。(おか)にある修復剤なら艤装なしでも『修復』できます。でも、あたしたちが持っていた携行式の修復剤は、艤装がないとダメなんです。艤装がないと『修復』されない。だから、鬼怒の損傷を治せなかった。沈むに任せることしか、できなかった。

 

 結局そこからは問題なく帰投することができました。第一艦隊も結局交戦すること無く終わりました。

 どうしてかと言うと……敵が消えたんです。幽霊(ゴースト)みたいにフッ、と前触れもなく。あたしも電探で見てました。そろそろ第一艦隊と――管制射撃は厳しかったので、有視界での戦闘です――接触する、ってところで突然電探から消失(ロスト)。特異例だらけの日だったので何が起こってもおかしくはなかったですど、実際に霞の如く消えてしまっていて、第一艦隊も、味方の仇ですから、相当念入りに探したようですが……見つけられず仕舞いで、結局帰投しました。

 

 帰投してからは色々ありました。損傷の治療、艤装の補修申請、提督への轟沈報告、戦闘詳報提出後の聞き取り調査――ちょっと見ただけでも異例だらけ、それに第二艦隊の半数が轟沈するという惨事でしたから、この辺りは念入りにされました――そして、とりあえずの追悼。あんまりよく覚えてはいませんが、一週間くらいはそんな感じでした。

 

 それで、手元に残ったのはこのティンホイッスル、それに鬼怒の艦札(タグ)でした。

 

 

――――――――

 

 

 あまり質の良いサスペンションでは無いのか、道路状況がサスペンションで補えないほど劣悪なのか、カーキ色に塗られた基地業務車はガタガタと激しく揺れながら道路を進む。前後を走る業務車や高機動車、大型の業務トラックも同じように揺れ、派手に雪煙を巻き上げている。天井近くに着けられたアシストグリップから手が離せなかった。

 車の右手には真っ白に染まった新知富士が見える。基地からは見えない裏側の新知富士だった。新知富士は曇り空の下、塗り潰したようなのっぺりとした白さを見せていた。こんな天気でも綺麗だ、と舞風は上の空の中で感じた。隣に座る司令は腕を組んでシートに深く腰掛け、制帽を目深に被っていてその表情は伺い知れなかった。

 そうして一時間ほど車列はゆっくりと進み、幾つかの小さな山を越え、稜線を走り、急勾配の斜面を下り、そして目的地へ到着した。

 

 

「秘境とはよく言ったものだ。まさか日を空けずにまたしても来ることになるとは、な」

 

 デッキに立って煙草を吸いつつ、司令は誰に言うでもなく呟いた。隣に立つ副官も、そして舞風も妙高も何も言わなかった。そのまま煙草を吸い終えると、司令はキャビンの中へ入っていった。副官もそれに続き、デッキには舞風と妙高のみが残った。

 新知島中部から少し南西に寄った位置に、大きなカルデラがある。その中央にある緑湖という名前の湖から取って、緑湖カルデラという名称だった。緑湖は北海道より北の千島列島にありながら、温水が湧いているため冬季も凍結することなく水を湛えていた。

 舞風たちは緑湖の小さな桟橋に係留された古い交通船、業務用の中型のクルーザーの中にいた。既にエンジンが掛かっていて、アイドリングの音が響いていた。浜の方を見ると、乗ってきた車両たちが二階建てのコンクリート製らしき建物の横に整列して並んでいるのが見える。トラックからは隊員が荷物の上げ下ろしをしていた。

 暫くそれを眺めていたが、出発準備が整ったので舞風たちもキャビンへの中へ入った。やがて、船はゆっくりと湖の中央部に進んでいった。十分ほどで船は中央部に到達し、エンジンを止めた。

 

 

 湿気のある雪がちらついているが、風もなく、凪いでいる。舞風と妙高はそれぞれ航行用の艤装を装備し、湖面に立っていた。右手には64式小銃を握り、湖面に銃を触れさせないように注意しつつ、立て銃の姿勢を取っていた。船のデッキには司令と副官、それにラッパを持った隊員が――よくよく見ると、中止になってしまった演奏会で演奏手をするはずだった隊員だと舞風は今更ながら気付いた――立っていた。

 

「捧ぁーげ、(つつ)!」

 

 船上から司令が一際大きい声で号令を掛け、舞風と妙高は捧げ銃の構えを取った。追悼のラッパが空気を震わす。湖を取り囲むように峙つ斜面がその音を反射し、湖は悲壮感を漂わせる曲に包まれた。音の調子は安定しており、熟練のラッパ手だ、と舞風は聴いて思った。

 

「立ぁーて、(つつ)!」

 

 ラッパが終わり、再び号令の声が湖面に広がる。カチャ、と軽い音を立て、再び立て銃の姿勢に戻る。勢い余って舞風の小銃の銃床が僅かに湖面に触れ、小さく水飛沫を上げた。

 

「右向けぇー、右!」

「弔銃、用意!」

 

 舞風と妙高は安全装置を「ア」から「タ」へと動かして解除し、胸の前で小銃を保持する。空砲は既に装填され、発射の時を待っていた。

 

「発射用意!」

 

 小銃を斜め上に構える。数秒、厳かな沈黙が支配した。雪の降る音が聞こえるような、そんな静けさだった。雪が小銃に落ちて、すぐに融けた。

 

()ぇ!」

 

 パパン、と空砲が連続して湖に鳴り響く。妙高の方がコンマ数秒だけ発砲が早かった。再び追悼のラッパが響く。続いて二回、司令の号令の下、弔銃を放った。撃ち終えると、舞風と妙高は船に戻り小銃を置き、再び湖面に立った。

 既に副官もラッパ手もキャビンの中へ戻り、司令だけがデッキに立っていた。舞風と妙高の手をちらりと見て、舞風が外套の上から装着した腰の大きなポーチに目を向けた。司令の眉間に皺が寄り、顔が少し険しくなった。そのまま黙ってポーチを見つめていたが、暫くすると煙草を取り出し、口に咥えた。

 

「手短にしろ、私は忙しいんだ」

 

 そう言って煙草に火を着けつつ、司令もキャビンの中へと入っていった。 

 舞風は右手を開き、握りしめていた鬼怒の艦札を眺めた。思えば、轟沈時に回収してから今日まで、あまりきちんと見ていなかった、そんな気がした。

 艦札には『LIGHT CRUISER(軽巡洋艦) CL-45 KINU 0068』の艦種と名前、MSの頭文字から始まる合計十一桁の認識番号、建造年月日、日本国所属を示す略符号、血液型が順番に打刻されていた。強く打刻されていて、艦札の裏まで打刻した文字が浮き出ていた。

 そうやって半ば呆けたようにじっと舞風は艦札を眺めていたが、妙高が舞風を呼ぶ声で我に返った。妙高は不思議そうな、何かを訝しむような顔をして舞風を見ていた。

 妙高の表情に、舞風は首を傾げた。「……何か?」

 

「いえ……そろそろ、始めましょうか」

 

 舞風は頷いた。再び艦札を強く握った。打刻された文字が手に食い込む感触がした。

 そして、舞風と妙高は大きく振りかぶって、同時に艦札を放り投げた。三つの艦札が放物線を描き、十数メートル先に落ち、沈んだ。水飛沫すら上げず、ひっそりと沈んでいった。

 そのまま舞風は腰のポーチから黄土色のティンホイッスルを取り出した。雪が強くなり、身体に積もるのも顧みず、そこから約五分、湖の周囲にティンホイッスルの音が(こだま)した。雪のせいか、広がる音はくぐもっていた。いつもの舞風の踊るような性急さは影も形もなく、子守唄のような穏やかな響きで、厚い曇り空も降りしきる雪も全く似合わない、澄んだ湖水のような音色だった。

 妙高は知っていたのか、「『島の湖』ですか」と呟くと、そのままじっと立って、曲が終わるまで舞風を見つめ続けていた。

 舞風の顔の上を水が走り、跡を作った。融けた雪か、それとも涙か、舞風もわからなかった。

 雪は弱まるところを知らず、いつしか岸が見えなくなる程にまで降っていた。山から雲が降りてきて、薄い霧がかかろうとしていた。

 

 

――――――――

 

 

「『島の湖』」

 

 男は曲名を鸚鵡返しに言った。「そのまんまというか、何というか……」

 

「ピッタリな名前ですよね? これが、鬼怒が最初に演奏してくれた曲の一つなんですよ。でもこれ、お葬式のための曲らしいですけどね、それもあってピッタリなんですよ……今考えると、何でよりによってこれを最初に演奏したのか、謎ですよねー」

 

 舞風は笑った。つい先程までの表情とは一変、底抜けに明るい笑顔だった。あまりにも真反対の表情で、男は少し困惑した。

 

「一つ、いや二つ気になるのですが……まず一つ。なぜ、わざわざ基地から離れた湖まで追悼のやり直しに行ったんですか? 山を越えたってことは、そう近くはないですよね」

「遠いですよ。でも、緑湖は、あたしたちのお墓なんです。そこで正式に――といっても非公式ですけど――追悼をやる。それが基地の決まり事でした」

「墓……?」

 

 男はメモする手を止めて、まじまじと舞風を見つめた。「墓ですか」

 

「そう、お墓。昔々、基地に慰霊碑も無い頃に(おか)で死んだ艦を緑湖で水葬にしたみたいなんです。最前線の海に沈めるのは不憫だったとか何とか……。それから、艦が死んだり、轟沈したりした時は亡骸や艦札を――殆ど艦札か艤装の欠片とか、他に何もなければ持ち物とかなんですけどね――湖に入れることになったみたいです。あたしも、そう、あのアリューシャンの後の追悼で行きました」

「そこで同じように弔銃を撃ったんですか」

「ええ、基地の規模からすればかなり大規模なものでしたから、準公式の行事みたいなものです。多くの艦が行きましたよ、あたしは撃ってはいないんですけど」

「鬼怒さんも?」

「いえ、鬼怒はその時は……いなかった、ええ、いませんでした。……というか、そこでは弔銃を撃っただけですよ? 撃って、湖に入れて、それで終わりです」

 

 男の質問を先読みして、舞風は答えた。ふむ、と言うと男は持っていたペンの頭を首筋に当てた。「一本取られましたね」

 男はメモに目を落とした。そのままメモを見て、何か考え込んだように黙っていた。ペンの頭ががノートをコツ、コツ、と叩いた。やがて、目を舞風に戻し、質問を続けた。

 

「では二つ目を……どうして、そこでティンホイッスルを?」

「遺志です」

 

 舞風はハッキリと言った。迷いのない言葉だった。

 男は目を瞬かせ、首を傾げた。「遺志……?」

 

「『遺言(ゆいごん)()』に『(こころざし)()』ですよね? 遺言はなかった、と先程聞きましたが」

「まあ、あたしの勝手な解釈かもしれませんけど。言いましたよね、『鬼怒は()()()()()()笑った』って。それが鬼怒の遺言みたいなものです」

 

 男は訝しげな様子だった。無意識にそうしてしまったのか、眉が上がり、額に皺が寄っている。「笑顔がメッセージ、と?」

 舞風は大きく肯いた。

 

「そうです。あたしならわかる、ってことです。さっき、この曲は鬼怒が最初に演奏してれた曲の一つ、って言いましたけど、その場所は基地にあった慰霊碑の前なんです。珍しく雲一つない快晴で、ちょうど慰霊碑に陽が射してたのを覚えてます」

「慰霊碑とはまた……作戦時に鬼怒さんと近い方が轟沈したんですか?」

「そうです。演奏会で一緒だった最上です。あの作戦の後、帰投中のアメリカの艦が敵に捕捉されてしまって振り切れなくなりました、それであたしたちが遅滞……言ってしまえば時間稼ぎに出たんです。最上はその中でも最後尾で艦隊の殿を務めていました。そこでMIA(行方不明)になって、轟沈判定を受けたんです」

 

 舞風の顔が曇った。先程と言い、あまり詳細を言わなかったところからすると、作戦に良い思い出はないのかもしれない、と男は思った。

 

「では、その最上さんの慰霊に演奏した、ということですか」

「ええ、鬼怒は緑湖に行けなかったのもありましたから」

「それは鬼怒さんから聞いたんですか?」

「『最上はさー、鬼怒の演奏結構気に入ってくれてたんだよね』って、そう言ってましたね。あんまり聞いたことはなかったんですけど、よく最上に演奏聴いてもらってたらしいです」

「それじゃあ、鬼怒さんはそれを覚えていて、舞風さん、貴女に託した……と?」

「あたしは、そうだと思ってます。だから、あそこで演奏した。ただの自己満足じゃん、って言われると痛いところですけどね」

 

 舞風は笑った。先程より少し、弱々しい笑顔だった。

 男はそれに対して何も言わなかった。その代わりに新たに一つ、質問を投げかけた。

 

「では、なぜ、今この曲を……? 他にもあると仰ってましたけど」

 

 顎に手を当てて、舞風は少し唸った。それから首をひねり、うーん、と再び唸りつつ言った。

 

「なんとなーく、ですかね。黒潮の話を――同期が轟沈したとか――聞いたからかもしれません」

「鬼怒さんが轟沈してしまって、ティンホイッスルはそれから、どうしたんですか?」

「ご覧の通りです、あれから今も続けてます。下手の横好きは今も変わりませんけどね。こっちに配転になった時は楽器を続けれるかどうか心配でしたけど、まー杞憂でしたね。誰かを誘って一緒にやる、ってことはありませんけど、こうして非番の時には演奏してますよ」

 

 そもそもあたし、教えるのはかなーり下手っぴですから、と笑った。

 

「では、やめてしまおう、と思ったことは?」

「そんなの、一度もありませんよ。折角鬼怒から教わったんです、やめちゃうなんて……とんでもない! とんでもないですよ」

 

 舞風は多少怒り気味に顔を振り、語気を強めた。

 少し目を釣り上げたかと思うと、すぐにその目を細めた。「鬼怒が化けて出てきちゃいますって」

 

「化けて出る、ですか」

「そうですよ、『うーらめしやー』ってね」

 

 舞風は舌を出し、腕を上に釣り上げて手を垂らし、左右に振った。男は吹き出した。舞風もウィンクし、笑った。

 それから「鬼怒ならね」と呟くように言った。男はすかさず質問を挟む。

 

「鬼怒さんだけなんですか?」

「あたしじゃあ化けて出れませんよ、だって鬼怒は……あ、いや、ダメ、今のはナシ、ナシでお願いします」

 

 舞風は焦ったように両手を突き出し、「NO」のサインを示した。男の眉間に皺が入る。

 少し男は黙っていたが、大きく鼻から溜息を吐いた。「ま、いいでしょう」

 舞風は手を崩し、申し訳無さそうに苦笑した。「すいません、これはちょっとダメなんです」

 

「それで、先程『残ったのはこのティンホイッスル』と仰ってこのましたが、つまり、鬼怒さんの『形見分け』のものですか」

 

 舞風は目を丸くし、口を開けた。「へぇ、『形見分け』もご存知なんですかー、物知りですね」

 男は、いえ、と前置きして言った。「黒潮さんから聞きまして」

 舞風は合点がいった、というような表情をした。

 

「ああ、なるほど……そうです、このティンホイッスル、それに楽譜やらCDやらを『形見分け』で貰いました」

「新知島でも『形見分け』はあったんですか?」

「ええ、というか、どこでもあるんじゃないかと思いますよ、多分」

 

 今度は男は唸った。「どれもこれも、初耳なんですけどねえ」

 

「まあ、あんまり外に出すような、出るような話でもないですしね。そういうものじゃないですか?」

 

 男は再び唸り、頭を軽く掻いた。「まあ、そうかもしれません。確かに私たちは、あまり貴女がたのことをよく、いえ、殆ど全く知りませんからね」

 

「それで……うーん、こんなもんですかね。これ以上は特にお話するようなこともないです。話はこんな感じでお終いです。あんまり、何もなくて申し訳ないんですけど」

「いえ、貴重な、大変貴重なお話でした。本当に感謝致します……最後に、一つだけよろしいですか?」

 

 ええ、と舞風は肯く。少し溜めて、男は言った。まっすぐ、射抜くように舞風の目を見つめていた。

 

「泣きました、か?」

 

 舞風は小さく、笑窪を作った。「わかりません、あたしにも、全く」

 曇り一つない、透き通った眼だった。

 

 

――――――――

 

 

谷を戻りつつ 私の心は悲しみに痛んだ

あの勇敢な者たちとの 永の別れに

しかし私は跪き 彼らのために祈りを捧げる たとえ夢の中としても

深い霧の中 支配の手から逃れ 光栄ある死を手に入れた者たちに

 

――『Foggy Dew』(一九一九年、チャールズ・オニール作詞、作曲者不明)の一節


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