「ただの駆逐艦のそこら辺にポーンと転がっとるような身の上話聞いたかて、しゃあないやろうに」
深海棲艦と人類の闘争が始まって十数年、もう何年も泥沼のような状況が固定化され、それを「安定」と称して糊塗する動きすらある。
そんな中、男は南洋諸島の前線に近いとある基地へやって来た。男は基地で出会ったとあるきっかけから、独自に艦娘へ『取材』を行い始める。
基地の居酒屋で戦友を想う軍歌『戦友』を歌う黒潮。酒保のテラスでティンホイッスルを片手に、遠くアイルランドの調べを奏でる舞風。激闘の記憶を「基地では誰も知らない」軍歌『討匪行』に込める川内。ロシア語の歌を数多く歌う、自称・共産主義者被れで無神論者の響。刺青をその背に持つ、かつて『加古』だった由良……。
彼女たちが語るのは――
※各篇はそれぞれほぼ独立した話なのでどこからでも読めます。
※Pixivでも投下しています。
深海棲艦と人類の闘争が始まって十数年、もう何年も泥沼のような状況が固定化され、それを「安定」と称して糊塗する動きすらある。
そんな中、男は南洋諸島の前線に近いとある基地へやって来た。男は基地で出会ったとあるきっかけから、独自に艦娘へ『取材』を行い始める。
基地の居酒屋で戦友を想う軍歌『戦友』を歌う黒潮。酒保のテラスでティンホイッスルを片手に、遠くアイルランドの調べを奏でる舞風。激闘の記憶を「基地では誰も知らない」軍歌『討匪行』に込める川内。ロシア語の歌を数多く歌う、自称・共産主義者被れで無神論者の響。刺青をその背に持つ、かつて『加古』だった由良……。
彼女たちが語るのは――
※各篇はそれぞれほぼ独立した話なのでどこからでも読めます。
※Pixivでも投下しています。
黒潮篇 | |
COG.1 -「『戦友』」 | |
COG.2 -「同期の艦」 | |
COG.3 -「戦友の記憶を胸に抱いて」 | |
COG.4 -「蒼空眩し南洋の」 | |
COG.5 -「戦友」 | |
舞風篇 | |
COG.1 -「霧の露」 | |
COG.2 -「霧の壁」 | |
COG.3 -「秋の日の」 | |
COG.4 -「ホワイトアウト」 | |
COG.5 -「雪の露」 | |
川内篇 | |
COG.1 -「『討匪行』」 | |
COG.2 -「南洋の決死線」 | |
COG.3 -「決戦の大海原へ」 | |
COG.4 -「涯なき戦い」 | |
COG.5 -「『討棲航』」 | |
響篇 | |
COG.1 -「『聖戦』」 | |
COG.2 -「誓いの島」 | |
COG.3 -「ともしびに向かって」 | |
COG.4 -「スラブ娘たち」 | |
COG.5 -「『Священная война』」 | |
幕間篇 黒潮との約束 | |
COG.1 -「赤い休暇」 | |
COG.2 -「『フネ』」 | |
COG.3 -「エゴ」 | |
由良篇 | |
COG.1 -「『海鷲だより』」 | |
COG.2 -「艦なら」 | |
COG.3 -「艦はここに在り」 | |
COG.4 -「人なら」 | |
COG.5 -「『戦友』」 | |
COG.6 -「娘たちは海へ」 | |
終篇 『カンムス: いかにして、どうして艦“娘”は海で戦うのか』日本版 | |
日本版出版に寄せて | |
補註など | |
補註 |