星熊童子とONE PIECE   作:〇坊主

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※ 少し語尾がくどかったので修正
 
 


星熊童子と泥棒猫 1

 

 

「腹へったーーーー」

 

「・・・・・・思ったが海賊になると言っていたお前らが航海術持ってねぇってのは流石におかしいんじゃねぇか?」

 

「基本船は私が漕いでたから気にもしてなかったからね。というかそれを言うならゾロも海をさすらう賞金稼ぎなんじゃないのかね?」

 

「おれは最初から自分のことを賞金稼ぎと名乗った覚えはねェよ。ある男を探すために海へ出てから自分の村に戻れなくなっちまって、仕方ねぇからそこらの海賊を狩って生活費を稼いでた・・・それだけだ」

 

「なんだ、お前そんな年で迷子か」

 

「その言い方はやめろ!」

 

 

 コビー達と別れて気づけば数日過ぎていた今日この頃。

 船がそこまで大きくないために積荷もそこまで多くなかったため、食料がすぐに尽きてしまった。飲料は勇儀が持つ伊吹瓢のおかげで抑えることが出来ているが、食料ではそううまくことが運ばなかった。

 

 

「「腹へった」」

 

「アンタら昨日も同じようなこと聞いたよ」

 

 

 船を漕ぐこともせずに仰向けに寝転がる2人にそう勇儀は言うが、そもそも帆があるのに活用していない今の現状の方がおかしいことなのかもしれない。

 そんな空を見上げていたルフィが飛んでいる鳥を食おうと提案し始め、ゴムゴムのロケットで飛んでいく。

 

 

「なるほどねぇ・・・」

 

 

 そのまま事の成り行きを見ていたのだが、肝心のルフィは鳥に(くわ)えられたまま、運ばれていった。

 

 

「ぎゃーーーっ助けてーーー!!!」

 

「あほーーーーーーっ!!一体何やってんだてめぇはァ!!」

 

「ぷぷ…あはははははっははは!!!」

 

「何笑ってんだ!追いかけるぞ!!」

 

 

 間抜けなルフィを見て大爆笑している勇儀から櫂を奪い取って追いかける。鳥と船の競争をしばらくしていると

 

 

「そこの船ぇ!頼む止まってくれぇ!!」

「とまれぇ!」

 

「遭難者か!・・・こんな時にっ!」

 

「なら私が通り過ぎるついでに引っ張りあげるさ。そのまま進みな」

 

 

 遭難者が海から助けを呼んでいた。

 ゾロは止まらずに無理やり突っ切る様子だったため、勇儀が通り際にまとめて引っ張り上げる。だが引っ張り上げた三人。態度が悪かった。

 

 

「アンタら無事かい?」

 

「助かりやした。(…いい女だ。やりてぇ)」

 

「(胸もでけぇし、最高じゃねぇか)」

 

「(やっちまうか)おい、船を止めろ。俺達ァ“道化のバギー”様の一味のm」

 

「ちょいとアンタら。今さっき小声で話していたことを大にして言ってくれるかな?」

 

 

 頭を鷲掴みにして勇儀は笑顔で話す。メキメキと頭から出てはいけない音がしているが気にしない。助けた恩を即仇にして返そうとする輩はお陀仏にするに限る。ゴミはごみ箱に。餅は餅屋だ。

 何を話していたのかを聞き出した後、滅多打ちにしたのだが因果応報というものだろう。

 

 笑顔でフルボッコにした後、バギーの一味と名乗る三人組に船を漕がせる。

 文句も垂れていたが一瞥して黙らせる。太った男が何やら嬉しそうな表情を浮かべていたのだがこの際無視だ。

 

 なんで海賊が遭難していたのかを聞いていくと一人の女が背景にあるらしい。

 海を知りつくし、天候を読み切る航海術。

 今の自分たちに一番足りないものを持った存在だった。

 

 

「あの女は探し出してブッ殺す!」

「そんな事よりも盗られちまった宝をまずどうするんだよ!?」

「そうだぜ!このまま手ぶらで帰っちゃおれ達はバギー船長に・・・!!」

 

「そのバギーってのは誰なんだ?」

 

「俺達が所属する海賊団の頭です。東の海(イーストブルー)にいるのに“道化のバギー”を知らねぇんで?“悪魔の実シリーズ”のある実(・・・)を食った男で、恐ろしい人なんだ!!」

 

「・・・へぇ」

 

「悪魔の実を・・・ねぇ」

 

 

 配下の人間すら語るのに冷や汗をかくほどの男。

 一体どんな人物なのか、勇儀たちは想像を膨らませていくのであった。

 

 

 

 

 

   ◇

 

 

 

 

 

 勇儀らの船がルフィを追いかけている最中、ルフィを銜えた鳥はまっすぐ進み、オレンジの町に辿り着いていた。

 数多くの家が立ち並んでいるこの町はまったく人気が感じられない。

 この町は先ほど話題に上がっていた男“道化のバギー”が武力によって制圧し、圧政を敷いているため誰も外を寄り付こうとしないのである。

 

 

「失礼します。バギー船長!港の空からこちらへ向けて何かが飛んできています!」

 

 

 見張りの一人が空を飛ぶ異物を確認し、船長へと報告する。

 サーカスの一団のピエロを模した見た目をしており、自分を侮辱する存在は仲間の船員(クルー)であっても容赦はしない厳しい性格だ。

 

 

「・・・目ざわりだな。大砲で撃ち落とせ」

 

「はっ!!」

 

 

 双眼鏡でその異物を確認するやすぐに撃てと命令する。

 厄介事は来る前に始末するにすぎる。普通の人間は大砲で撃てば死ぬし、なによりあの高さから落ちれば無事ではすまない。そう判断しての射撃命令だった。

 

 懸賞金 1500万ベリー “道化のバギー”

 

 この男の失態は撃ち落とした人間が能力者である可能性を頭に浮かばせなかったっことだ。

 常人であれば、そもそも鳥に銜えられて空を旅することなどないのだがら…

 

 

 

 

 

「待ちやがれ女ァーー!」

「泥棒女ァ!おれ達の海図を返せぇー!!」

 

 

 ルフィーを撃ち落とす前にそんな会話をしている時、その下に位置する場所では刃物ありの鬼ごっこが繰り広げられていた。

 海図を手に逃げる女性とそれを必死で追いかける複数の男。盗られた海図を取り返そうと必死な形相がこの海図の重要性を示していた。

 

 

「やっと手に入れたのに返すわけにもいかない・・・!ようやく見つけたわ・・・偉大なる航路(・・・・・・)の海図っ!!」

 

「クソッ!すばしっこい女だ!早く取り返さねぇと俺達の命も危ねぇ!」

「わあってるよ!俺だって船長の砲弾で死ぬのは御免だ!」

 

 

 逃げている女性はルフィ達が目的としている偉大なる航路(グランドライン)の海図を持っていたのだ。

 全力で追いかける男たちの速度に徐々に徐々に追いつかれ、手が届くほどの距離に達したとき

 

 

ドォォォン!!

 

 

 空で爆発が起き、彼女たちの間に人が落ちてきたのだ。

 

 

「ひ・・・人が、空から降ってきやがった!」

 

「何・・・?」

 

 

 当然理解が追いつかない4人は走ることを忘れて眼前を見つめる。

 

 

「うわっ生きてる!!」

 

「あーー助かった!!」

 

 

 その先には砲撃によって鳥から解放されたルフィが平然と立っていた。通常なら死んでもおかしくない高度であったにも関わらずだ。

 そんな衝撃的な場面に出くわして我に返った最初の人物は…

 

 

「お・・・!親分(・・)っ!!私を助けに来てくれたのね!?ありがとう。後は任せたわよ!!」

 

 

 何も知らないルフィに全ての厄介事を押し付けて一目散に逃げだした。無駄に洗礼された行動である。

 

 

「・・・何言ってんだあいつ?」

 

「・・・親分(・・)が子分のためにわざわざ残ってくれるのかい・・・」

 

「子分をかばうってことだな。お陰で探す手間が省けたぜ!!」

 

あの海図(・・・・)は海賊“道化のバギー”様の持ち物だ!!さっさと返しやがれ!!!」

 

 

 盗人が親分と呼んだ男に対して三人はルフィを取り囲み、海図を返せと言いながらルフィの頭を殴りつけた。

 突然殴られた、そのことにルフィは怒ったわけではない。ただ、友達から貰った大切な宝物に触れられたことに怒ったのだ。

 

 

「おい、おれの宝物に触るな」

 

 

 故郷近海にいる海の主を殴り飛ばせる力を持ち、勇儀と出会ってからは殴り合い(じゃれあい)を日頃から行ってきたルフィに下っ端が敵うはずもなく、地面に伏す結果になるのであった。

 

 

 

 

「強いのねあんた。(サーベル)相手に素手で勝っちゃうなんて!」

 

「あ!さっきの奴。おめぇは一体誰だ?」

 

「私は海賊専門の泥棒 ナミって言うの。さっきのは謝るわ。私だってあそこで捕まるわけにはいかなかったのよ。・・・それとどう?私と組む気はない?」

 

「海賊専門・・・?」

 

「そう!私は海賊からお宝を盗む専門の泥棒よ!私と組めばお金には困らないわよ!」

 

「そうか。嫌だ!」

 

 

 突然厄介事を押し付けられたルフィはバッサリと拒絶する。

 そもそもルフィ自身盗みの行動自体に良い考えを持っていないこともあり、組みたくないとはっきり言い切った。その場を去ろうとするルフィだが、ナミはルフィを止め、一先ず人目を避けようと提案。もぬけの殻となった民家で身を隠すことにしたのである。

 

 

 

 

 

  ◇

 

 

 

 

 

「着きましたゾロの旦那!勇儀の姐さん!!」

 

「何だ?やけにがらんとした町だな。人気がねェ・・・」

 

「いや、恥ずかしながらこの町は現在我々バギー一味が襲撃中でして・・・」

 

 

 そんな中、町の港に勇儀たちが到着していた。遅くはなかったのだが、疲れただろうと勇儀が途中で漕ぐのを交代したために早く到着したのである。

 未遂に終わったとはいえど襲おうとした自分たちを労わる勇儀の姿を見て彼らは感動。自然とバギー一味の三人は姐さんと呼ぶようになっていた。ゾロはただただ怖かっただけであろう。

 

 

「じゃあとりあえずそのバギーってのに会わせてくれ。ルフィの情報が聞けるかも知れねぇ」

 

「そうだね。頼んだよお前たち」

 

「「「はいっ!姐さん!!!」」」

 

 

 勇儀の言葉に気合いを入れて案内する三人に対してゾロはテンションたけぇなと呟き、勇儀はその光景を見て笑う。案内に従ってバギーがいるという酒場に来たのだが、バギー一味は派手に宴会を開いていた。

 

―――なぜかルフィを檻に入れて。

 

 

「ぶっ・・・ぷぷぷ・・・本当にアイツはこちらの予想を・・・斜め上に裏切ってくれるね・・・・・・っ!!お腹が・・・痛い・・・っ!」

 

「おれはすでに呆れの境地に達してきてんだが、ほんとによくあれで航海できたな」

 

 

 海で鳥に攫われた人間が、やってきた町で縛られて檻に入れられているなど誰が予想出来ようか?いや、出来ない(反語)

 そんなルフィを見て再び笑い出す勇儀と呆れた表情をするゾロ。ゾロはともかく勇儀は腹を抱えて動けなくなってるほどだ。相当ツボに入ったのだろう。

 

 そんなことをしている時、バギーはルフィに大砲を向けて一人の女性に撃つよう指示していた。何を言ったのかは大まかに予想がついた。

 一味全員から撃てとのコールが鳴り響き始めたのだ。

 

 

 

 なぜこんなことになっているのか。

 

 少し前に時間を遡る。

 海賊専門の泥棒だと名乗る彼女 ナミが世界で一番嫌っているのは海賊なのだ。

 

 彼女は始めは手を組もうと誘っていたがルフィが海賊とわかるや否や反抗的な態度をとるようになる。

 だが今彼女を追っているのは東の海(イーストブルー)でも名のあるバギー一味。ただ逃げても追いつかれるのが目に見えていた。そのために彼女はルフィを騙して策を実行に移したのである。

 

 真正面から入り、縛ったルフィを見せて一味に入れてくれるよう懇願する。

 派手好きでノリがいいバギーはそれを了承。そしてその後ナミの忠誠を誓わせるべく、撃つように命令したのである。

 

 

 

(・・・参ったわ・・・こんなことになるなんて・・・)

 

 

 大砲の横で立ち尽くすナミはどうしようと思考を巡らす。

 彼女は大の海賊嫌い。むやみに人を殺めることは自分が嫌いな海賊と同類の存在に落ちてしまうことだと理解していた。だがそれをしなければバギーの機嫌を損ねる結果となり、生き延びるために行った策で自分が死ぬ結果になってしまう。

 

 

「おまえ、手が震えてるぞ」

 

「!」

 

 

 そんな葛藤で震えるナミをルフィは見抜く。

 

 

「中途半端な覚悟で海賊を相手にしようとするからそうなるんだ」

 

「・・・…!覚悟って何?人を簡単に殺して見せることがあんたの言う覚悟になるわけ?」

 

「違う。・・・相手取るのに、自分の命(・・・・)を賭ける覚悟だ!」

 

「・・・・・・っ!!」

 

 

 情が移ったわけでもない。ただ非道な海賊と同類になりたくなかった。その一心でナミは勝手に火をつけようとした船員の頭に三節棍を叩きつけた。

 

 

(しまった・・・!つい・・・!!)

 

「てめぇどういうつもりだァナミぃ!?この俺様がてめぇを折角部下に迎え入れてやると言ってんのに!!あァ!!?流石に寛大な俺でも許容できねぇ!野郎共!派手に殺せ!!」

 

 

 後悔するもすでに遅し。

 バギーの怒りは沸点に達し、殺せと叫ぶ。さらに運が悪く、マッチの火が導火線へと引火してしまっていた。

 三節棍を振るうも曲芸に特化したバギーの一味はひらりひらりと攻撃を躱す。そうこうしているうちに火が大砲へと近づいていた。

 

 

「・・・…ッッ!!」

 

「・・・!?お前・・・!」

 

 

 ナミは導火線の火を両手で抑えつける。

 あまりの熱さに声が出ない。だがナミは火が消えるのを確信するまで離さなかった。

 

 自分たちから背を向けてまで必死に火を消そうとするナミを見過ごす人間ではない船員は奇声を上げながら跳びかかる。だがその手に持ったナイフがナミに届くようなことはなかった。

 

 

「女一人に何人がかりで襲ってんだ」

 

「全く情けない男どもだね」

 

 

 バギーに会うために酒場までやってきた二人がまとめて気絶させたのだ。

 

 

「・・・えっ?」

 

「勇儀ィ!!ゾロォ!!」

 

「!!」

 

「ゾロ!?」

 

 

 ルフィの口から出た人名にどよめきだった。

 

 “海賊狩りのゾロ”

 

 この名は東の海(イーストブルー)で活動する海賊たちにとっては死神のような名前だったのだ。

 

 

「あ、アイツ・・・あの男のことをゾロって言わなかったか?」

「“海賊狩りのゾロ”!?なんでそんな奴が泥棒と喋ってんだ・・・!?」

 

「あいつの言ってた仲間って“海賊狩りのゾロ”の事を言ってたの・・・!?どうなってんのよ・・・!?」

 

 

 ナミを含めた全員はこれを理解できていない。

 ナミに至っては海賊を名乗る男が海賊狩りを仲間にするなんていう意味不明なことを理解できるはずもなかった。

 

 

「やーよかった。お前らよくここがわかったな!早くこっから出してくれ」

 

「お前なァ何遊んでんだルフィ・・・!鳥に連れていかれて追いかけてみりゃ今度は檻の中へ引きこもりやがって・・・アホ!」

 

「いやぁ、ほんとにアンタといると退屈しないね」

 

 

 そんなことは気にしない三人は再会を喜ぶのを他所に、バギーはゾロに声をかける。

 

 

「刀三本を所持する男、ロロノア・ゾロに間違いねぇな。なんだい、俺の首でも取りに来たか?」

 

「いや興味ねぇ。おれはもう海賊狩りはやめたんだ」

 

「そうかい。だがおれはてめぇに興味ある。てめぇをここで殺せば俺の名が上がるってもんだ!!」

 

「やめとけ、死ぬぜ」

 

 

 ゾロとバギーの邂逅はすぐに決着がついた。少なくともゾロはそう思ったことだろう。開始と共にバギーを切り伏せたのだ。ルフィは弱いとまで言い切ってる。

 

 

「なんて手ごたえのねぇ奴だ・・・」

 

 

 ゾロは剣を収めてルフィの方へと歩みを進め、ナミは未だに笑っている一味に対して気味悪がっていた。

 

 

「へっへっへっへっへ!!」

 

『 あーはっはっはっは!!! 』

 

 

 終いには大声で笑い出す一味にゾロが鍵を渡せと急かす。勇儀はそんなゾロの背後でナイフを構えていた手を掴み、思いっきり圧をかけた。

 

 

「そうさね。ちょいと分かり易すぎる騙し手には笑いが出るよ」

 

 

「~~~ッ!??いっででででぇぇぇえええ!?!!」

 

 

「「「!?」」」

 

 

 切られた死体から発せられる叫び声に驚くルフィ達。

 そして笑っていた一味の面々は不意打ちを防がれたことに驚愕していた。

 一味が笑っていた理由を三人が理解したと勇儀は把握し、腕をバギーの元に投げる。腕はそのままバギーの腕へと戻っていく。何故ばれたと言わんばかりの表情をしているバギーにはっきりと言い放つ。

 

 

「なぜばれたとでも言いたそうだね、簡単さ。胴を真っ二つにされて血が出ない人間なんていない。もし出ないのはそいつが人形か何かの能力者だと相場は決まっているんだよ」

 

「・・・あっ」

 

 

 普通の人間は刃物で切られれば血が出るのだ。それすらなく胴体が地面に転がるなんてのはあり得ない。ナミはそんな当然の事実に気づいた。そしてそれを冷静に対処した勇儀に驚く。海賊狩りだけでなく、この女も相当やばい存在だと理解した瞬間でもあった。

 

 

「さってと」

 

「・・・…へっ?」

 

 

 ガコンッ!っといい音がなり、一味からは変な声があがる。

 勇儀は大砲を真逆に動かし、砲口をバギーたちの方へと向けたのだ。それも片手で。

  

 そのことを理解するのに数秒要した後、全員一斉に騒ぎ始めた。

 

 

「ぬあぁぁああ!?あの大砲の中には“特製バギー玉”が入ったままだぞ!?」

 

「なにぼさっとしてんだい?点火しな」

 

「え・・・は、はい!」

 

「よ、よせぇぇぇええ!!!」

 

 

 砲弾一つで町を吹き飛ばす威力を誇るバギー玉。

 それが自身に向けられ、そして無慈悲に発射された。

 

 砲から撃ちだされた砲弾は、見事にバギー一味を巻き込んで酒場の屋上を吹き飛ばしたのである。

 

 


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