残念な俺が【仮面】になったらチートみたいに強くてアプレンティスちゃんをクンカしていたらいつの間にかラブラブになっていた   作:テオ_ドラ

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もうね、言わせてください。

ネ タ が な い 

なんかお気に入りに入れてくれる人がいますけど
毎回手抜きでホントすいません、はい。

完全に企画倒れだと思うんですよ、これ
【若人】が不在のまま進む物語。


【仮面】の妄想選択肢が、 採掘場跡エロコメを全力で肯定している

「えー、今日はお便りを発表します」

 

俺は懐から紙を取り出し読み上げる。

 

「タイトルが

 『残念な俺が【仮面】になったらチートみたいに強くてアプレンティスちゃんをクンカしていたらいつの間にかラブラブになっていた』

 なのに【若人】が出ない話が

 あるのは詐欺だと思います」

 

はい、次どうぞー。

 

「エロい話を期待してお気に入り登録したのに

 全然もっこりできません」

 

お次の方ー。

 

「いつになったら【若人】と

 ラブラブになれるんですか。

 その兆しが全く見られません」

 

はい。

 

「死ねよハゲ」

 

 

……

 

 

………

 

 

………

 

 

 

「そんなの俺だってわかってるんだよ!」

 

燦々と輝く太陽、

青く澄んだ波打ち際……

爽やかな光景に

俺の魂の叫びが木霊す。

 

惑星ウォパルに来た時の俺は

それはもう股間モッコリ夢気分だった。

覚えているだろうか

期間限定の緊急クエストのビーチウォーズで

色んな水着のアークスが

きゃっきゃっうふふしていたのを。

一人だけエアリーサマードレスという

明らかに水着じゃない

カトリさんが混じっていたが、

アークス本部が

「水着じゃない奴はKYだからレアあげない」

と強制的に水着着用を義務付けたのは

まさにグッジョブの一言であった。

カトリさん次はナナフンスタイルでお願いします。

 

しかし当時の俺は残念ながら

ブラックリストに入れられすぎて緊急には行けず

悲しい思いをしたが……

 

「今の俺は【仮面】だ!

 エマージェンシートライアル

 あるところに俺がいる!」

 

合法的にアークスを

襲える素晴らしいシチュエーション!

水着回最高!

泳いだ後は温泉で楽しい乳比べがあるよ!

落ち込むイオちゃんprpr

 

……になるはずだったが、

 

「もうすぐ冬なのに

 泳ぎにくる奴なんかおらんよな」

 

世間様はハロウィンで

盛り上がってるところだった。

張り切ってブーメランパンツまで用意したのに、

肌寒い秋の海、

一人寂しく△座りをして海を眺める。

まさに【仮面】視線上のホライゾン。

 

「俺だって【若人】と

 ちゅっちゅっうふふがしたいんだよ……。

 なんか変態ばっかり相手してるけど、

 普通のシチュエーションがいいんだよ………

 あとハゲじゃねーし!」

 

前回からご無沙汰だし、

このやり場のないエネルギーは

どこへ放出すればいいのだろうか。

このままでは俺の聖杯から

よくないモノがあふれ出てしまう。

 

 

あー【ブルマ仮面】になりてー。

 

 

「まあまあ、ニイちゃん元気だしーなー。

 露骨なエロばっか求めてたらあかんで。

 チラリズムっていうてな、

 そういうのもまた嗜みやで」

 

ぽんぽんと謎の原生生物が俺の肩を叩く。

 

「お前、誰よ」

 

「カブリ●ンゆうモノや。

 こうして海で黄昏ている若者を

 励ますっちゅう……

 まあ可愛い妖精みたいなもんと思ってーや」

 

描写も嫌なくらい

卑猥な頭の形をした気持ち悪い生物だった。

手足の触手が激しく

バイブレーションしているのがシュールである。

放送しようとしても間違いなく

モザイクがかけられるだろう。

 

「まあ、ええキャバクラあるから紹介したるわ。

 ウォパルにいる海王種の綺麗どころ集めた店でな

 ピッチピチの子ばっかり――」

 

「とんでけー」

 

ワープの要領で

卑猥な生き物を

ダーカーの巣へと直接転送した。

 

「最後まで言わせてぇなあーーーーーーー」

 

例え性別は♀でも

海王種はどう考えても

ゲテモノしかいないだろう。

わかりきった地雷に飛び込む俺ではない。

 

「くっそ……

 どうして俺には変な奴しか寄ってこないんだ」

 

忌々しげに呟く。

これまで相対してきたのは

クソモニや六芒亀甲とか痛クーナとか、

マトモな奴が一人もいない。

 

『それはアンタがダークファルスだからさ』

 

そんな俺を嘲笑うかのような女の声。

この電子ボイスはキャスト特有のモノ、

そしてCV小山茉美とくれば……

 

「いや、いくらキャスト♀でも、

 古株六芒均衡はさすがに……」

 

それにどうせまた六芒亀甲とかそんな類なんだろう。

……フラグじゃないぞ、

これは回避を切に願う俺の想いだ。

 

「ま、まあ姿くらいは……」

 

もしかしたら意外なことに、

凄いロリロリなマリアかもしれないじゃないか。

 

ちらっと振り返った俺は

 

「【仮面】絶叫シンフォニックドライブ!」

 

ドォォォォォォォォォォン!

 

激しいビームを間一髪で避けた。

 

『いいねぇ、その動き!』

 

「ちょっ、おまっ、殺す気か!」

 

穏やかなビーチが一転、

激しく抉れた一筋のビームの跡。

海水もポコポコ沸騰しており、

破裂した魚と海王種の死骸が大量に浮かんでくる。

 

……まあさ、どうせマトモじゃないとは思っていたよ?

けど、これはないと思うのよ、俺。

 

『フォトンがざわついてるねえ。

 まだまだ続くよ、これはね』

 

「どう見てもAISです、本当にありがとうございました」

 

まるでアーマード○アを思わす、

7メートルはあるだろう、

2足歩行型の決戦兵器。

 

――Arks Interception Silhouette

 

略してアイボだ。

カラーリングは黄色を基調として、

青のラインが走ったモノ。

一応はマリアを意識したのだろう。

顔だけはちょこんとローズヘッドであるのが、

マリアと言いたいらしい。

成りきりキャラは数多くいれど、

ここまで清々しく原型留めていないのは

さすがの俺も初めてだった。

似せる努力が欠片も見当たらない。

 

「聞いたことがあります。

 彼女は六芒機甲の二、マリア。

 武装神姫とコラボして出演しようとしましたが、

 あまりの空気読めなさで即行で却下された

 悲しい成れの果て(笑)だと」

 

隣に立つフンドシ亀甲縛りのグラサン男。

六芒亀甲の三……ks=裸だ。

 

「え、アレ、お前ら六芒亀甲と別枠なの?」

 

「どうして一緒だと思ったかはなはだ疑問ですね。

 共通点がないでしょう」

 

何を言ってるか訳が分からないよ。

 

「……私はね、直々にこいつを

 ぶっ殺したかったんですよ」

 

「お前、その台詞が言いたかっだけだろ」

 

そいつは満足したのか

そのまま帰って行った。

相変らず後姿のケツが眩しい。

 

「さて、俺も採掘場跡に帰ろ――」

 

ドォン!

 

ミサイルの嵐がつい一秒前まで

俺がいた場所を爆砕した。

 

『おや、これだけやられても

 こりないようだね』

 

ふ ざ け る な

生身でMSと戦える

東西南北中央不敗みたいなことできるか。

 

「まさかまだ誰も見たことがない、

 【仮面】vs AISのカードが

 こんなところで繰り広げられるとは」

 

ぶっちゃけ

勝機もクソもない。

防衛線【終焉】に挑むアークスも、

今の俺のような心境なのだろうか。

AISに勝てるビジョンが

まるで思い浮かばない。

サムライフラメンコみたいに

巨大化するしかないのか?

 

葛藤する俺に無慈悲にも

フォトンキャノンを向けられる。

これはマズい。

 

『雑魚に用はないよ』

 

考えろ、

ピタゴラスイッチばりの画期的なアイディアを。

 

「【仮面】のアルデバラン!」

 

俺はたった一つの希望に賭けた。

 

「おいお前、

 良いことを教えてやる」

 

『……なんだい、命乞いかい?』

 

「お前が、人気が出ない理由は……こうだ!」

 

俺はブーメランパンツの中から、

クリップボードを取り出して見せつけた。

 

≪マリアが人気出ないNAVERまとめ≫

 

''嫁にしたくない女の条件を全て兼ね備えている

・五メートルを超える

・年齢不詳(明らかにばあちゃん)

・実は全然強くないのに周囲から「強すぎる」と畏怖される

・創世器をすぐ壊す

・いざという時 助けてくれない

・キシリアやバラライカをつい思い出してしまい恐怖する

 

''思わせぶりな台詞が多くてウザい

 

''頭悪そう

 

''黄色

 

 

『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

激しくAISは内部から爆砕して砕け散った。

負のフォトンの力に耐えきれなくなったのである。

所詮は人気投票15位、投票率1.61%……

辛い現実に耐えきれなかったんだろう。

 

「こういう催しも必要なのはわかるけど

 アタシを巻き込む意味はあるのかい?」

 

余裕しゃくしゃくでエントリーしていたのに

蓋を開けてみれば、まさにインガオーホー。

アキが仲間にしてほしそうにこちらを見ている。

 

「ふう、苦しい戦いだった」

 

ちなみに【仮面】は男にも女にも

エネミーにも含まれていなかったが、

それは主役級の扱いだから当然なのだろう。

決してハブられたわけではない。

 

「やはり、ウォパルはダメだな……」

 

水着の女をペロペロできないのなら、

こんな場所には用などない。

 

「俺には帰れる場所があるんだ……

 こんなに嬉しいことはない」

 

嫁のいる場所へ帰ろう。

嫁をホワイト木馬に乗せてあんあん言わせよう。

 

今の俺は念じればすぐに飛べる。

嫁に会うぜ【仮面】

嫁を抱くぜ【仮面】

嫁を犯すぜ【仮面】

 

一瞬で惑星リリーパへと帰還する。

 

そして俺はニヒルに嗤った。

 

 

「【仮面】の妄想選択肢が、

 採掘場跡エロコメを全力で肯定している」

 

 

――さあ、妄想と欲望の加速するRPGを始めよう


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