残念な俺が【仮面】になったらチートみたいに強くてアプレンティスちゃんをクンカしていたらいつの間にかラブラブになっていた   作:テオ_ドラ

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今回は色々マズいネタが満載ですし、
最後のオチがつきません。
許してください、はい。
だってもうネタがないんですもん。
今回も微妙な終わり方しました。
あとクーナファンの方々ごめんなさい


あの日見た痛クーナの正体を【仮面】はまだ知らない

「はー、しかし俺というか

 【仮面】は何が目的だったのか」

 

すっかり【仮面】での生活に

慣れてしまった今日この頃である。

最近したことといえば、

嫁の臭いをクンカクンカしてスッキリしたり、

ド変態なアークスどもを倒しただけだ。

この【仮面】にも

何か重大な使命があったのではなかろうか。

 

「さいくつじょうあとぐらし!」

 

まあそんなことは今の俺には関係ない。

さすがに採掘場跡だけに留まるのも飽きてきた。

【若人】はどうせここにいるのだから、

他の惑星にガールハントに

行っても良いのではなかろうか。

浮気は美学、

英雄色を好む、

NTRは紳士の嗜み。

嫁もきっと理解してくれるに違いない。

 

「うむ、俺のような優秀な遺伝子は

 オラクルに残さねばならないのだ」

 

まあ今は【仮面】なわけだが。

たくさん孕ませて生ませて、

絶対【仮面】チルドレンとか言ってみたいモノだ。

 

「とりあえず、しょんぺんでもするか」

 

意味もなく大きな岩の上に立ち、

晴天の採掘場跡の空に虹をかける。

 

「はー、飲まず食わずなのに

 排泄物が出るとはこれいかに」

 

キラキラ輝く黄金の水。

ロッティにかけてみたいものである。

 

「ん?」

 

その時、怪現象を見てしまった。

天からの恵みと降り注ぐ黄金水が、

地面に当たらず、

まるで見えない何かに

当たったかのように飛び散っているのだ。

 

「不思議なこともあるもんだ」

 

すっきりした俺はチャックを閉じて

さあ惑星ウォパルへ行って

水着のアークスと

きゃっきゃうふふでもするかと

 

「動かないでください」

 

突然ごっつい大きな刃物が

首筋にピタリと当てられた。

後ろに誰かいる。

この中に誰か一人だけ妹(ティア)がいる、

とかそんな冗談すら言えない雰囲気だ。

 

「よくも私に汚らしい尿を掛けてくれましたね」

 

静かなキタエリの声。

淡々とした口調でありつつも

怒気が明らかに隠せていない。

美人に後ろから抱きつかれるのは嫌いではないが、

さすがに刃物はノーセンキューである。

 

「お、おう……

 とりあえず落ち着こう、な?

 喧嘩はよくない、アークスみな友達」

 

「アークス?

 ダークファルスのあなたがアークスを騙ると?」

 

今の俺は【仮面】だったぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

「むごたらしく死ぬか、

 もがき苦しんで死ぬか

 好きな方を選ばせてあげましょう」

 

「できればコフィーの股に挟まれて窒息死が

 やめろやめろやめろやめろ

 刃が刺さってる刺さってる」

 

この女、本気だ。

あ、でも背中に当たる胸の感触が気持ちいい。

何の衣装かわからないけど、

これブラつけてないんじゃない?

思わず内股になりそうなところを

「動くなと言ったでしょう」と、

ピシャリと言われて我慢した。

 

「……しかし殺す前に、

 あなたの素顔には少しだけ興味があります」

 

「げっ」

 

まずい。

【仮面】の素顔は

あの英雄と同じ顔なのだ。

見せるのは色んな意味でまずい!

 

「ふっ、俺はダークファルス【仮面】だぞ。

 仮面がそうそう簡単に外れるはずが……」

 

「あ、取れました」

 

「おぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

もう終わりだ。

仮面がぽろっと軽い音を立てて地面に落ちた。

 

後ろの女が俺の顔を覗き込む。

すると

 

「なっ!」

 

激しく驚いた声を上げ、

その隙に俺は脱出した。

 

「お前、何者だ!

 また六芒亀甲とかいう奴なのか!?」

 

距離を開けて退治する。

そこにいたのは……

 

「そんな……【仮面】があの人と同じ顔?」

 

呆然とした青いツインテールのアークスがいた。

その青い服装は

まるでストリッパーかというくらい

ボディラインがしっかりと浮き出た

異様なタイツのようなモノ。

ザムローダーだったろうか?

 

「……クーナに良く似ている顔だな。

 いや、しかし俺の知ってる

 クーナたんはこんな冷たい表情をしてない!」

 

前分けツインテールの整った顔立ちの

キタエリボイスのナイスバディ、

我らがアイドルクーナとは

顔が似ているだけで別人だ!

俺のクーナがこんなにこわいわけがない。

あと髪から水が滴ってるのは

俺から出た液体だろうか。

 

「モニカの次は、クーナのなりきりか!

 俺のクーナたんを真似るたぁいい度胸だ!」

 

そう叫ぶが

女はハッと鼻で笑い飛ばす。

 

「貴方こそ、『あの人』と

 同じ顔じゃないですか。

 分不相応なは貴方でしょう」

 

クソ、痛いところをついてきやがる。

クーナもどき……

いや、こいつのことは痛クーナと呼ぼう。

痛クーナは手に持った

鋭利なツインダガーを降ろす。

 

「貴方に提案があります」

 

突然そんなことを言い出した。

 

「提案だと?

 どうせロクでもない内容なんだろう」

 

「いいえ、貴方にとっては良い話ですよ」

 

まるで何を考えているかわからない。

痛クーナはゾッとするような

嗤いを浮かべてこう言った。

 

 

「――私のペットか性奴隷になりませんか」

 

 

耳を疑った。

こいつは今何を言った?

 

「お前、頭おかしいだろ」

 

「ダークファルスに言われたくありません」

 

そして何かを思い出したのか、

わなわなと手を震わせる。

 

「表はアイドル、裏は暗殺稼業……

 時代の流行りの『ギャップ萌え』は完備して、

 更にはライブイベントも盛りだくさん。

 際どい全身タイツから

 思わず汚したくなるであろアイドル衣装まで実装。

 だと言うのに……だと言うのに……」

 

くわっと目を見開いた。

 

「どうして私がヒロインじゃないんですか!

 マトイ、マトイって、EP1で空気だった

 あんなあざといカマトトぶった女が

 突然ヒロインだなんておかしいでしょう!?

 後付け設定ばっかりでシナリオライター

 馬鹿ですか頭悪いんじゃないですか!

 そんなに佐藤聡美が好きなんですか!

 りっちゃんの中の人が好きなんですか!」

 

「お、おう……せやな」

 

正直、何を言っているか意味不明だが

あまりの剣幕に頷くしかない。

 

「マトイマトイマトイマトイ……

 重いマトイ……忌々しいんですよ!

 『あの人』はもうマトイしか見ていないんです!

 私はksのカスラに上から目線で諭される日々……」

 

そしてユラリと揺れながら迫ってくる。

 

「だから私は、『あの人』の代わりに

 同じ顔をした貴方をイジメたいんですよ」

 

完全にレイプ目をしていた。

本能的な恐怖に俺は後ずさる。

 

「はぁはぁ……

 貴方を鳴かせたいんです。

 全裸に縛って、そしていぢめたいです」

 

クーナと同じ顔と体型なのは確かにソソる。

が、しかし、

この痛クーナはただのヤンデレだ。

俺はマゾじゃないから、

ペットになって悦んだりは絶対にしない!

俺は征服するのが好きなんだ。

嫌がりながらもけれど感じてしまい、

そんな女性の恥じらう表情が大好物なのであり、

決して虚ろな目の女に

欲情したりはしないのである。

 

(だが戦って勝てる相手か?)

 

しかし、気付けば

裏に回り込まれていたことから、

相手は気配を絶つ能力に長けている。

 

正直、次に回り込まれたら負ける。

 

「どこへ行くつもりですか」

 

「なっ」

 

とか言ってる隙に既に回り込まれていた。

俺は独り言が多すぎるんだと思う、うん。

 

無慈悲にも痛クーナは

ガシッと鞘に納めたままの俺の剣を鷲掴みにする。

 

「おぅっ」

 

そこは男にとっての急所だ。

ダークファルスといえどもそれは変わらない。

実はあまり知られていない、

【巨躯】も急所にバックハンドスマッシュをすると、

即死するということを。

 

「さあ、楽しみましょう」

 

口元で囁いてくる。

しかしすぐに不機嫌そうな声なる。

 

「何故あなたの原生種は

 まだガロンゴみたいになっていないのですか」

 

(これはマズいぞ……)

 

当たり前だが、

命の危機でいくら生存本能が全開になって

子孫を残したくなっても

この場面ではさすがに

スタンドアップするはずがない。

ラッピーの鳴き声みたいに

「きゅきゅっ」とされるだけで、

【仮面】の人生は終わるのだ。

 

「そういえば、前立腺を刺激すると

 強制的にギアが溜まると聞いたことがありますね」

 

恐ろしいことを言い出した。

時間はない。

俺は覚悟を決めた。

 

「……クーナ」

 

できるだけ情けないか細い声を出す。

ピタリと痛クーナの動きが止まる。

 

「……いや、クーナお嬢様、

 足の指を舐めさせてください……」

 

こうかはばつぐんだ!

 

「……ふふふふふ。

 そういうプレイも、

 私は嫌いじゃないですよ」

 

堪えきれないように溢れる暗い笑い声。

手が緩んだ隙に俺は

 

「今だ!」

 

今の俺は念じればすぐに飛べる。

平然と逃げる【仮面】

穴を守るんだ【仮面】

だって俺様は【仮面】

 

 

強制脱出をした。

さすがにワープまではついてこれないだろう。

 

念のため惑星リリーパを離れて、

惑星ウォパルへ転移していた。

 

「危なかったぜ……」

 

俺は汗をぬぐう。

 

「よもや六芒亀甲だけではなく、

 クーナのなりきりまで現れるとは」

 

なんと恐ろしいことであろうか。

今までは能天気にいられたが、

今後は本気でならざる得まい。

 

「くそ……

 このもやもやした気持ちをどうすればいいんだ……」

 

いつもは嫁の臭いでファンタスティックに

気持ちを落ちつかせていた。

今日は何もないことに憤りを覚えている。

 

「全てはあの痛クーナのせいだ……」

 

とりあえずウォパルの海底エリアにある、

よくわからない捕縛生物に女アークスを入れて、

触手プレイを楽しもうと俺は歩き出したのだった。

 

「しかし、あの痛クーナ……何者だったのか」

 

 

――あの日見た痛クーナの正体を【仮面】はまだ知らない

 

 


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