残念な俺が【仮面】になったらチートみたいに強くてアプレンティスちゃんをクンカしていたらいつの間にかラブラブになっていた   作:テオ_ドラ

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今回は特にネタもなく、
なんとなく更新したので、
前回に比べて下ネタも少なくなっております はい。
なら何故更新した、私。


問題アークスたちがオラクルから来るそうですよ?

「ちっぱい」とはいかなることか?

それを考えたことがあるだろうか。

 

俺は常日頃からそのことをついて思いを馳せている。

 

まだ見ぬ大いなる可能性を秘めた「将来性」か。

あるいは魅力が凝縮し完成された「究極形」か。

 

恐らくその問いは、股間の数だけあり、

そしてまだ誰もが答えを

見つけれていないのではないかと思う。

 

「そうは思わないか?」

 

俺は重々しく口を開き、尋ねる。

しかし、この崇高なる命題を

彼女は全く理解をしてくれなかったようだ。

 

「こっちに近づくな、ヘンタイ!」

 

俺の前にいるデューマンの女は

エーデルゼリン陽を着た青い髪のアークス。

まだまだ駆け出しで初々しさが残るモノの、

諦めない意志とそっと包んで揉んであげたい胸。

そう、あの憎いアークスをセンパイと慕う

イオというブレイバーの少女だった。

 

「マスターシュート!」

 

エーデルイーオーから放たれる

5本のフォトンの矢を俺は

 

「ふん……脆弱……脆弱!」

 

腰を前に突出し下半身で受け止める。

イオ程度の攻撃でダメージを受ける【仮面】ではない。

むしろ刺激を受けて

複合テクのパワーが溜まるかのように

 

ビクンビクンビクン!

 

痙攣するかのように高揚していく。

硬度はアダマンタイトレベル。

完全ではないが、

イオならばこれで十分。

 

「良きたぎる闘争よ!」

 

初めて出会った女らしいアークスに

俺は凄まじく漲っていた。

※モニカもどきは女ではない。

 

「面白い、面白いぞ貧乳!」

 

すぐに押し倒してもいいのだが、

やはり様式美というがある。

そう、例えるなら痴漢をする際、

いきなりクリティカルを狙うのではなく、

徐々に相手を追い詰めていく。

その過程で己の伝家の宝刀を温める同時に、

相手の羞恥心を煽っていくのだ。

そしてもう引き返せなくなった時に

美味しく食べるのが美学であり、

それこそが獲物に対する礼儀。

 

「……センパイ、ゴメン。

 ここまで……なのか……」

 

散々に追い回したので、

彼女は力なく膝をつく。

その服は既にボロボロで、

ギリギリ見えそうでみえないラインを保っていた。

【仮面】の力を持ってすればこのくらい容易い。

 

涙目で傷つき座り込む、

半裸のちっぱい……

そう、これは「アート」である。

俺はニヒルに笑いながら戦いの終わりを告げた。

 

「さて、そろそろ報酬期間に入ろうか!」

 

胸は熟してないが、機は熟した。

敗北したヒロインの末路は、昔から決まっている。

 

「【仮面】だけれど、愛があれば問題ないよね!」

 

例え距離が空いていても関係ない。

 

「キリッ」

 

今の俺は念じればすぐに飛べる。

貧乳掴むぜ【仮面】

貧乳揉むぜ【仮面】

貧乳好きは【仮面】

 

いきなり彼女の目の前に出て

ゾウさんパンチをしてやるのだ。

イオが絶望に目をきゅっと閉じるが……

 

「ふはははっ!」

 

何者かが間に割って入った。

凄まじい衝撃で突撃してきたそれは、

地面にぶつかり砂煙をあげる。

俺はすかさず、距離を開けなおす。

 

「困ったフォトンを感じ取り!

 オレ、参上!」

 

「その前口上は、まさか!?」

 

雑魚だけだと思っていたが、そんな、奴が……!?

 

煙の中から出てきたのは

黒い髪をライオンのように逆立て、

隆々とした体は逞しさを感じさせる。

高笑いと共に立つそいつは

 

「六芒亀甲が六、

 ピューイ、華麗に登場!」

 

本家とは似ても似つかない

ブサイクな顔の中年の男だった。

というか誰だこいつは。

六芒亀甲とか言ってたぞ。

 

「大丈夫か、少女よ!

 オレが来たからにはもう安心だ!

 オレはいつでも、そばにいるぞ!」

 

「や、やめろ!

 オレに関わるな!」

 

「オレはいつでも、そばにいるぞ!

 オレはいつでも、そばにいるぞ!」

 

股間を見せつけながら迫るゴリラに

イオが怯えるのも無理はない。

なにせどう見ても変態で、

格好がブーメランパンツに

何故か荒縄で亀甲縛りをしているのだ。

 

これは全裸にコートの【仮面】の方がマシだろう。

 

身の危険を感じた彼女は

脱兎のごとき逃げて行った。

 

「ふはははっ!

 少女には少し、刺激が強すぎたようだな!」

 

イオに逃げられたことに苛立つ俺ではあったが、

昂ぶりも収まってしまったので冷静になる。

 

「で、お前は何者だ」

 

「困ったフォトンを感じ取り!

 オレ、参上!

 六芒亀甲が六、

 ピューイ、華麗に登場!」

 

「いや、もうそれいいから」

 

いちいちよくわからない

雌豹のポーズとりながら言うのはやめてほしい。

 

「聞いたことがあります。

 六芒亀甲は六芒均衡にも匹敵する力を持ちながらも、

 あまりにも危険すぎるため、滅多に姿を見せないと。

 彼らはそれぞれに『創性器』を持つという……」

 

その解説に仮面は頷く。

 

「解説してくれるのはいいが、

 お前も誰だ」

 

隣を向くと、

そこにはよくわからない緑で丸い帽子を被った、

グラサンのニューマンの男。

こちらはやたらと充実に本家に似せられており、

もしかしたら本人ではないかと思ってしまう。

が、フンドシに亀甲縛りとか、訳が分からないよ。

 

「失礼、自己紹介が遅れましたね」

 

そいつは両手を正面にあわせてお辞儀をした。

 

「ドウモ、【仮面】=サン。

 六芒亀甲の三……ks=ラです」

 

「あ、うん。

 俺は返さないからな?」

 

残念ながらアークス同士にアイサツが必要だとは

古事記にも公式資料集にも書かれていない。

 

それだけ言って満足したのか

ksラはどこかへ帰って行った。

解説だけに来たらしい。

後姿はフンドシのケツが丸見えなんだが。

 

改めてピューイに向き直る。

 

「それで……俺の敵ということか」

 

問いかけると奴は頷き、

 

「待て、何故脱ぐ」

 

「きまった!

 これが最終段階だ!」

 

意味不明なことを叫びだした。

脱いだブーメランパンツと、

もう一つ取り出したブーメランパンツ。

両手に持ってそれを

 

「ホールディングカレント!」

 

いきなり投げてきた!

 

「ちょっ、おまっ、信じられないことするな!」

 

辛うじて避けるが、ブーメランパンツは

華麗に軌道を描いて本人の手元に戻った。

 

「よし、さらに続けるぞ!」

 

どうやらあれはパンツでありながら、

ワイヤードランスであるらしい。

つまりはワイヤードパンツ。

自分でももはや何を言ってるかわからない。

 

「おっ、いいものじゃないか!

 もってけもってけ!」

 

俺は華麗に避ける。

あんなモノをぶつけられたらたまらない。

美少女のパンツなら喜んでかぶるが、

男の古着など産業廃棄物以下だ。

男の古着など産業廃棄物以下だ。

大事なことなので

 

「ふん、その程度で【仮面】を倒せると思っているのか!」

 

俺はパンツの射程範囲外からテクニックで攻撃しようとして

 

「なん……だと……!」

 

奴の本当の武器を目にしてしまった。

 

「むっ、フォトンがうるさい!

 これはPSEバーストの予感だ!」

 

パンツで攻撃してるということは、

奴は今、全裸だ。

しかし、全裸といえども一つだけ武器を持っている。

そう、それは男であれば誰しもが持っている角飾り……

 

ヴォァァァァァァァァァァァァァァ!

 

ヴォルドラゴンの声が唸り声が聞こえた気がした。

 

「くっ……」

 

俺は膝をつく。

 

「なんて……デカさだ……」

 

例えるならば、

俺のモノが鋭く貫くことに特化したパルチザン。

だがそれに対して奴の『ソレ』は……

長さは負けず劣らず、そして凶悪な太さ。

黒光りし、抜き身の刃はまるでラストサバイバー……

ただ蹂躙することを目的とした最悪のソードだ。

 

「俺が……負ける……?」

 

街中の女子高生に聞いてみるまでもなく、

どちらが雄々しいかは言うまでもないだろう。

奴のソードに比べれば、

俺のパルチザンなど……。

アサルトバスターの貫通力であったとしても、

あれのライドスラッシャーには敵わないだろう。

あんなもので攻撃されたら、

全ては奴専用にされてしまうのは間違いない……。

 

「オレ、絶好調!」

 

奴は俺はを見下したような目で嗤う。

既に勝敗は決したといえよう。

 

「これが俺の創性器『チンブラ―ン』。

 全ての善と悪を孕ませる武器だ!」

 

あんなモノに、どうやって勝てばいいのか。

俺はあまりの絶望にコートダブリスDを手放す。

 

「すまない……【若人】」

 

すると

 

「あっ」

 

手を離れたダブルセイバーは

意志を持ったかのようにブンブン回転しながら飛んでいく。

 

「――!」

 

下半身にサプライズダンクしたダブセに、

白目を向いてピューイは力尽きた。

 

「……」

 

俺は立ち上がる。

 

「良き闘争であった」

 

奴は死んだだろう。

そう、その【巨躯】ゆえに当たり判定が大きく、

ダメージがそこに吸われたのだ。

猛き剣は絶大な威力を誇ると同時に、

それは最大の弱点でもある……

俺は最近降ろしてばっかりのズボンのベルトを

きちんとしめなおした。

 

「奴の敗北を肝に銘じねば」

 

明日は我が身かもしれない。

俺はコートを翻して立ち去ろうとしたが

 

「【仮面】!」

 

それは、愛しい嫁の声だった。

彼女は置いていった

フロルヴィクトリアを着てくれたらしい。

まだどこか幼さの残る顔立ちに、

けれど上品なドレスは中々どうして似合うじゃないか。

【若人】は声をかけてきたはいいが、

なんといえばいいのかわからない表情をしている。

 

「お前は……何者なの。

 どうして、私を助けるの……?」

 

俺は首を振る。

今の俺……【敗者】である俺に

彼女に応える言葉はなかった。

 

【仮面】になったことで俺は

最強無敵チートになったと思っていた。

だが、それは所詮、井の中の蛙だったのだ。

俺よりも大きい男がいることを知ってしまった。

 

俺は本当に、彼女に相応しいのだろうか。

 

「すまない……今は、そっとしておいてくれ」

 

俺は【若人】に近づいていき、

そしてキスができる距離まで近づく。

突然のことに彼女は思わず

目を閉じて身を縮ませた。

 

けれど俺は

 

パカッ。

 

「え……」

 

彼女の頭についてる今いち用途のわからない

二つの髪飾りを取っただけだった。

 

俺は振り向かずにそのまま消える。

 

「待って、【仮面】!」

 

その声を俺は離れた高台で聞いていた。

 

「俺が相応しい【仮面】になったら、

 必ず迎えに行く……」

 

俺は強敵に出会い、

勝たねばならないと意志を硬めた

下半身にいる相棒に告げる。

 

「強くなろうぜ」

 

応えるように、

相棒も天を仰いでいた。

 

とりあえず俺はズボンを脱ぎ、

持ってきた二つの髪飾りを両手に持つ

 

そして俺は

 

……

 

……

 

……

 

「ふう」

 

荒ぶっていた心も随分と落ち着いた。

賢者の心を手にした俺は頷く。

 

「問題アークスたちがオラクルから来たということか」

 

そう、この俺、【仮面】を倒すために……


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