残念な俺が【仮面】になったらチートみたいに強くてアプレンティスちゃんをクンカしていたらいつの間にかラブラブになっていた   作:テオ_ドラ

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勢いで更新してしまった……
深く反省しております、はい。


やはり【仮面】の性春ラブコメはまちがっている

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

 

「た、助けてくれーーー!」

 

俺は襲い掛かってきた男アークスたちを

左手で尻を掻きながら、

右手でコートダブリスDを振り回して蹴散らす。

なにせ投げれば範囲攻撃も楽々、

更にはテクニックも使えるので遠距離もばっちりだ。

 

「……くそ、なんて強さだ!」

 

殺しはしない。

あまり残忍なことをして、

英雄様がくると面倒だからだ。

あくまで襲い掛かる火の粉を払う程度。

 

「しかし、納得できん」

 

不満なのは採掘場跡に来るのが全員が男ということだ。

何故だ。

ロビーにはあんなにロリアークスがいたじゃないか。

セクスィなけしからん服装の女はどこへ行った。

裸エプロン……じゃない、

エドマチクララの幼妻風のアークスはいないのか!

 

「採掘場跡に出会いを求めるのは間違っているだろうか?」

 

俺は空を見上げてしみじみと呟く。

 

「ひぃ……命だけは!」

 

そう情けない声をあげたのは

スライトリトルを来たマッチョだ。

見ているだけで吐き気がする組み合わせである。

 

「おい、お前……助かりたいか?」

 

「は、はい!

 なんでもしますから!」

 

こいつは蹴散らしたうちの一人。

仲間を盾にして逃げようとしていた奴なので

俺は散々いたぶった挙句に這いつくばらせていた。

 

「ん?

 今、なんでもって言ったよな?」

 

「え?」

 

「なら、俺のをしゃぶれ」

 

「……」

 

「よし、殺そう」

 

「まっ、待ってくれしゃぶる! しゃぶるから!」

 

「馬鹿、男にしゃぶらせるわけねーじゃん」

 

ドスッ!

 

黙らせた。

冗談で言ったのに、目がマジだったのでかなり退いた。

 

「ああ……愛しの嫁はいまどこに」

 

虚しい気持ちで空を見上げる。

そう【仮面】の力を手に入れて超絶強くなった俺ではあるが、

これは万能ではないと気付いてしまったのだ。

 

「【若人】がどこにいるか、全く感じれん」

 

この力で探れるのは、

同族かあるいは『英雄』だけのよう。

何故あいつが探れるかは気にしない。

むしろ出会わないように避けれるから便利だ。

 

その力で彼女を探れないということは……

 

「やはり【若人】はダークファルスではないのか」

 

だがこの惑星リリーパから離れてはいない、

そんな予感だけはある。

 

「うほっ!?」

 

その時、突然に俺の股間が直立スタンドアップした。

元気すぎて圧迫が凄く、

俺は前のめりになってしまった。

 

「……女の匂いがするぞ」

 

ニヤリと嗤う。

 

「キリッ」

 

今の俺は念じればすぐに飛べる。

イクぜ【仮面】

犯すぜ【仮面】

俺様は【仮面】

 

「【仮面】……どうして?」

 

ビンゴ。

【若人】がそこにはいた。

地面に這いつくばり、

息も絶え絶えだった。

おかしい、前はここまで辛そうではなかった。

一体何が愛しのマイハニーを痛めつけたというのか。

 

「大成功ですよ大成功ですよ!」

 

そう、彼女はアークスに襲われていたのだ。

若い女性の声に俺は期待しつつも、

台詞に何か一株の不安を覚える。

 

「貴様、俺の嫁になんてことしやがる!」

 

コートダブリスDを構えて向き直る。

 

「が…が…がんばりますっ!」

 

そこにはモニカがいた。

いや、正確にはモニカを模した「何か」。

赤いロングヘアーに幼い顔立ち。

どこか自信がなさそうな保護欲そそる表情。

が、その実、わざと武器の強化を失敗しては

平然とほくそ笑み

フェイスブックには「撃墜数」とか書いてるのだ。

 

「今日は今まで最高の撃墜数ですよ!

 はあー、(アークスが失敗して)良かった」

 

いわゆる、悪魔である。

 

が、まあ一応性別は女ではあるし、

きちんとその姿だったらむしろ俺は燃えていた。

薄い本のような行為で徹底的に犯す。

潜在ならぬ性癖解放でフル強化した後、

上から下まで全部スロット拡張をしてやっていただろう。

 

「が…が…がんばりますっ!」

 

モニカのなりきりなのか

なんと乏しい台詞のバリエーション。

そして俺がそいつが許せないのは、

ボディビルダーも真っ青のムキムキだということだ。

あのファイターのハゲ(ジョーゼフ)よりも逞しい。

身長は2メートル超えているだろう。

 

そんな奴がスクールスイムウェア、

通称スク水を着ている。

想像してくれただろうか?

 

 

「うぐっ」

 

息子がクールダウンしただけで済まない。

俺は吐き気を堪えるのに必死だった。

 

「こんな奴に……嫁を穢されたのか!」

 

よくよく見ると、

なんか【若人】は全身に

オレンジ色の液体がかかっていた。

これが白濁とした液だったら、

俺はその場でキャストオフしていた。

 

俺は猛然とモニカもどきに襲い掛かる。

モニカ死すべし、慈悲はない。

 

「あわわ……なんてお詫びをしたらいいのか!」

 

奴が背中から取り出したのは……

 

「マドゥラードヴァリス!?」

 

それは惑星ウォパルに存在する、

なんか気持ち悪くて

口からオレンジ色のゲロを吐いて

スプ○トゥーンするという

サンショウウオみたいな生き物。

それの頭をそのまま武器にしたという

猟奇的なツインマシンガンだ。

 

それを奴は胸に当てて

 

「チクビームゥゥゥゥゥ!」

 

ゲロゲロゲロゲロゲロ!

 

よくない物質が噴き出してきた。

 

「ぐおぉ!」

 

弾は当たらない。

しかし俺の精神にはクリティカルだった。

 

キモい。

キモすぎる。

吐き気が抑えられないが……

 

(駄目だ、吐けば窒息する)

 

そう、俺は【仮面】なのである。

胃からの濁流を逃す術はないのだ。

とはいえ素顔を晒すわけにはいけない。

まさに俺の弱点を的確についた脅威の攻撃。

 

奴の攻撃は続く。

 

「セイントシャワー!」

 

Tマシを股に挟んで

なんか仰け反りながら噴射してくる。

繰り返すが出てくるのは、

もんじゃ焼きのようなゲロだ。

 

ホラーと言わざる得ない。

というかモニカ設定どうしたこいつ。

既にキャラ崩壊してるぞ。

 

「くそ……」

 

苦しい。

こんなにも生きてて苦しいのは初めてだ。

いや、一回死んでるけど。

一度も攻撃を食らっていないのに、

俺はもう倒れそうになっていた。

 

「俺は……またモニカに負けるのか」

 

本当のモニカに散々いたぶられてきた記憶が蘇る。

4スロ合成を0スロに落された記憶。

強化を10回連続で失敗された記憶。

貧乏な俺の顔を見て唾棄された記憶。

 

「ふむ、大成功じゃないかな」

 

ニヤリ。

既にモニカを取り繕うことすらしないそいつは

ゲスい笑みを浮かべていた。

 

俺は弱気になって

その悪意の視線から目をそらしてしまう。

するとそこには

 

「……」

 

疲れ切って何もかも諦めた【若人】がいた。

 

「そうだ、俺にはまだマグナムがある」

 

思い立つ。

俺は何のために戦っているのかと。

そうだ、嫁を手に入れるためだっただろうが!

 

「【若人】!」

 

俺は駆けより

 

「【仮面】……?」

 

惚けた表情をしている俺を見上げる彼女の

 

「俺に元気を分けてくれ!」

 

もみもみもみもみもみもみもみもみ

 

はだけている胸を揉みしだいた。

激しく、情熱的に、それでいて

スタンビートを刻むように鋭く。

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

彼女は断末魔のような悲鳴を上げて気絶した。

けれど彼女の尊い献身により、

俺は戦う意志を取り戻していた。

 

「ふふっ、ビンビンだぜ!」

 

俺は狂気の表情を浮かべるモニカもどきに向き直る。

今までの怒りをぶつける相手に、

これほど相応しい相手もいないだろう。

 

「さあ、【若人】に代わってお仕置きだ!」

 

俺はズボンを下ろした。

開放された約束された勝利の剣は

雄々しく、かつ悠然とそこにあった。

突然のことに、さすがの奴も戸惑う。

いや、俺のブラッティマグナムの

堂々たる威風に恐れをなしているのか。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

俺は全てを解放する。

 

「解は『股間』に収束しているぞ!」

 

愚かなアークス風情よ、

これが【仮面】の力だ。

 

「フォメルギオォォォォォォォォォォォン!」

 

勇ましき砲台から力の奔流が溢れる。

星をも貫くその力は真っ直ぐに奴へ向かう。

 

「滅びろ消えろ宇宙のゴミが!」

 

力の濁流の前には

 

「あわわ……なん、て……おわ、びすれば……」

 

塵すら残さず消滅させた。

アークスは極力殺したくないが

あいつはアークスではないカッコ断言カッコ閉じる。

 

「ふっ……性技は勝つ」

 

戦いの終わった後は

ヒロインとのラブシーンと決まっている。

俺は意気揚々と振り返って【若人】のところへ行くが。

 

「……」

 

彼女は気を失ったままだった。

余程あのモニカスに怖い目にあわされたのか

涙が流れてた痕がキラリと光っていた。

 

「ふむ……」

 

役割を終えた聖剣は、

温かい鞘へ治まるのを望んではいるが。

 

砂にまみれ、そして煤に薄汚れた彼女。

意識がない彼女をモノにしても、

果たしてそれは嫁にしたと言えるだろうか。

 

「仕方ないな、ナ・バータ」

 

俺は手から弱めの水流を出して

彼女の体を洗ってやる。

綺麗になるように丁寧に丹念に。

 

特に汚れていると俺が判断した

胸部は念入りに綺麗にしておいた。

 

特に汚れていると俺が判断した

胸部は念入りに綺麗にしておいた。

 

特に汚れていると俺が判断した

胸部は以下略。

 

先ほど倒したアークスたちから衣装を剥いで

【若人】が濡れないように下に敷く。

 

目につき辛い洞窟の中だ、

機甲種もアークスもここは見つけれないだろう。

ついでに何故か男が持っていた

「フロルヴィクトリア」を横に畳んで置いておく。

あわせてモノメイトなど薬系も全部置いておいた。

優美な貴族風の衣装で、

きっと彼女が着たら似合うだろう。

というかアークスがこんなの着て戦えるわけないのに、

何故オラクルでは流通しているのか。

 

「早く、元気になり俺の嫁となるのだぞ」

 

俺は洞窟を後にした。

 

何故、そうしたのかは、

俺もよくはわからないが……

 

泣いていた彼女をそっとしておいてやりたかったのだ。

 

「そうだろう、相棒」

 

俺は下半身に問いかけると、

マグナムはニヒルに笑った気がした。

 

そこで俺は破れた彼女の元々の衣装を

手に持ったままなのを思い出した。

彼女がずっと着ていたので、

濃厚な【若人】の汗のカヲリ……

 

「おお……」

 

俺は思わず

 

……

 

……

 

……

 

「ふう」

 

荒ぶっていた心も随分と落ち着いた。

賢者の心を手にした俺は頷く。

 

「とりあえず、採掘場跡を活動拠点とし、

 彼女を見守るとするか」

 

しゅんっと消える。

ワープできるって超便利。

今後の活動方針は決まった。

後は征くのみ。

とりあえず適当な女アークスを見つけて

薄い本みたいに犯ってやろうではないか。

 

 

 

そんな俺は気付いていなかった。

俺を見下ろしているアークスたちがいたことに。

小高い丘に立つのは5人の戦士。

 

そのリーダー格の男が、

ブーメランパンツをくいっと履き直し呟く。

 

 

「やはり【仮面の】性春ラブコメはまちがっている」

 

 


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