召喚したサーヴァントがカオス過ぎて私はもうダメかもしれない 作:パトラッシュS
皆さん、こんばんは
私はブエナビスタ、馬の名前ではありません。いいね? まだ、マスターをしはじめたばかりの未熟者です。
さて、皆さんにちょっとしたご報告があります。
先日、行った召喚に加えて新たに仲間が増えました。
そう…仲間が…
「ハルトォォォォォォォォ!」
「ここはどこだ、答えろ!!さもないとこの手を離すぞ、支えてんのは左手だ、利き腕じゃないんだぜ?」
「こらこらやめなさい!何やってんのあんたは!こんなの英霊じゃないわ!ただの筋肉がついた暴漢よ!」
「だったら漕げばいいだろ!」
「漕げるか馬鹿!」
とんでもない問題児が2人に増えました。
先ほどから悲鳴を上げてるのは通称、『決闘者』とかいうサーヴァント、そして、その決闘者に脅しをかける様にして崖から手放そうとしている身長は190cm髪は茶、筋肉モリモリマッチョマンの変態が『コマンドー』と名乗るサーヴァントです。
そう、私はまたしても意味不明な者を召喚したみたいなのです。何?何なの?聖杯は私に恨みでもあるの?
前回、中途半端に余った分と教会から頂いた聖晶石を使って2回ほど召喚をね?サーヴァントが出たと思ったらこれだよ!
それで、この状況はと言うと、突然、召喚されたばかりの『コマンドー』が状況がわからないまま『決闘者』に脅しをかけているのです。
呼ばれたばかりの彼は状況を把握する為に女の私より男性である『決闘者』のサーヴァントに対して筋肉式交渉術に臨んでいる訳ですね。
収拾つけるサーヴァントはどうした?そこに星5のジャンヌダルクがいるじゃろ?ですって?
ジャンヌダルクちゃんならコックにご飯を頂いてる最中じゃないでしょうか?
「と、とりあえず状況を説明するから、ね?ね?落ち着こう?OK?」
「OK(ズドン」
「あぁ!?何やってんの!腹パンって」
「この手に限る」
「ハルト、見てごらんお腹がへこんだよ」
「腹パンされる兄さんは嫌いだ…」
なんだこの状況、前よりカオスになってる気がする。
普通にセイバーでモードレッドとかさ、アサシンで佐々木小次郎とかさ、そんな英霊がさ来てもさ、良いと思うんだよ私。
そんなこんなで晴れて私は新しいサーヴァントを2人陣営に加えることになりました。
そして、設けられてるマイルームに行きマシュにも先日と今回の私が行った召喚について改めて報告。
「…え?…え?…英霊…の召喚をしたんですよね?マスター」
「そうだよ、仲間が増えたよ、これで戦えるねマシュ(白目)」
「…ちょっと待ってください、あのですね、…ん…?英…霊…?」
「貴女は何も見なかった、いいね?」
「アッハイ」
とりあえず、説明はしたもののやはり目の前に広がる奇妙奇天烈なサーヴァント軍団を目の当たりにして常に冷静なマシュも戸惑いが隠せない様子だ。
当たり前だ、誰だってそうなる、現に私もそうなった。
大丈夫、戦闘になればジャンヌダルクちゃんがいるしどうにかなるって!(震え声)
でも、だからといって私はマシュとジャンヌを含めた編成だけで私は戦うことはしたくない。確かにみんな癖が強すぎてキャラが濃いサーヴァントばかりだけど私の呼び掛けに応えてくれたのは確かなんだし。
マスターとして私はみんな戦闘能力を一度完全に把握しておく必要がある。
自分の知ってる英霊だから使うとか知らない英霊だから使わないとか、使い勝手が悪い英霊だから戦闘に出さないとか私は基本的にそんなことはしたくない。
そう、そんなこんなで早速、私は召喚に応じてくれたサーヴァント達を編成する事にした。
「それじゃ…まずは…うーん、壁殴り代行とマシュ…、それにジャンヌに、ライバック、Tさんはキャスター枠になるから今回はお休みしてもらって、決闘者と日下さんでいいかな?コマンドーは決闘者を腹パンしたから罰でお休みってことで」
そんな感じで私は拭いきれない不安の中、サーヴァントの編成を行った。
だって…まだ、マスターになってそんなに日が経ってないからステータスとかは戦闘になってからじゃないと把握できないしね。
一応、ライバックはコックだけどアサシンのサーヴァント。決闘者はアーチャー。日下さんと壁殴り代行はバーサーカーって事は把握している。
キャスターであるTさんを今回外したのは私の中で後衛が必要ないと感じたからだ。
まぁ、力試しみたいなものだしね?。
「さて…どうなることやら…」
「大丈夫ですよ、マスター、私が居ますしね? そんなに気負わないでください」
「うぅ…ジャンヌちゃん!貴女が来てくれて本当に良かったよぉ」
そう言って編成で試行錯誤している私に慰めの言葉を掛けてくるジャンヌを涙ながらにぎゅっと抱きしめる。
ジャンヌちゃん!本当に天使!結婚しよう!女同士だけど!
不安だ…本当に不安しかない…
無事に初陣が終わればいいなぁ。