召喚したサーヴァントがカオス過ぎて私はもうダメかもしれない   作:パトラッシュS

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今回はカオス風味が強力ゆえお気をつけください





第3次大戦だ!

こんにちはブエナビスタだよ!

 

私達は今!戦場にいるよ!

 

今の状況を簡潔に説明しますと筋肉祭り。前回を見てもらえれば大体の検討はつくと思います、まる。

 

 

「うおおおおおおお!」

 

「ぐぁ!」

 

「がぁ!」

 

 

という訳で、ランボーさんからの機関銃が火を噴き無事に開戦致しました。やばいです、はい。

 

それに続くようにライバックさんにコマンドーはショットガンやら合気道やらでバッタバッタと敵兵をなぎ倒していってます。

 

 

「そら!」

 

「グハァ!」

 

「OK(ズドン)」

 

「グフゥ!」

 

 

これはひどい。

 

だが、私にとってはこれはほんの序の口どころか前菜にもなっていない出来事だ。だって日常的に見てる光景だしね?…あれ?日常ってなんだろう?

 

そして、次に勢いよく飛び出した二人組の黒い傭兵軍団のメンバーがマケドニアとペルシア兵へと向かってゆく。

 

それから華麗なカンフーキックを決めた二人は敵陣において見事な大立ち回りを演じた。

 

あ、あれ?あの特徴的な鼻ってあれだよね?私、見たことあるよ!

 

 

「リー大佐、腕は鈍ってないようだな」

 

「チェン刑事も香港警察の時からお変わりないようで」

 

「よしてくれ、大したことはないよ」

 

「クソ!貴様らァ!」

 

「うわ!危なっ!」

 

「ゲフォ!」

 

「危ないじゃないか!…そんなことよりクワガタの話をしないか!きっと僕らは分かり合え…」

 

「誰がするか!死ね!」

 

「おっと!…危ない危ない」

 

「アバァ!」

 

 

そう言いながら特徴的な鼻をしたチェン刑事は見事なカンフーキックを敵兵の顔面にお見舞いする。

 

絶対そうだ!元祖クワガタの話をしようの人だ!

 

私、密かなファンなんだよね!後でサイン貰おう!酔拳見れるかなぁ?

 

あ、いやそうじゃない?もう、ツッコミは諦めてますハイ。

 

そして、そんな中、二人のスキンヘッドをしたナイスでダンディな傭兵二人は互いに背中をカバーしながら、チェン刑事とリー大佐が切り開いた道を駆け、敵兵のど真ん中で拳銃をぶっ放しはじめている。

 

 

「なぁ、マクレーン、一つ聞きたいんだがこれ労災は降りるのか?」

 

「バカ言っちゃいけねぇよフランク、俺なんかクリスマスでドンパチした時なんかただ働きだぜぇ?」

 

「全く…それならまだ運び屋の仕事をした方がまだ儲かるな」

 

 

そう互いに軽口を叩きながら背中合わせの二人は同時に振り返ると互いの背後から迫る敵兵をそれぞれ撃ち抜く。

 

そして、マクレーンは苦笑いを浮かべながら拳銃を構えたままのフランクにこう告げた。

 

 

「…全くだ、むしろそれに俺もあやかりたいもんだぜぇ」

 

「2.5秒ほど遅れたぞ?」

 

「ま、そんなこともあるわな、つけといてくれぇ」

 

 

そのマクレーンの言葉にふと笑みを浮かべたフランクは二人で再び拳銃をぶっ放しながら敵兵をどんどんとなぎ倒してゆく。

 

やだ…あの人達髪の毛無いのにカッコイイ…。

 

ダンディと言うか、渋いと言うか、なんとなくわかる。あの二人のかっこよさが。

 

…はっ!いけない、ときめいてる場合じゃ無かった!。

 

ま、マルタちゃんたちはどうなって…。

 

 

 

「そこで右!」

 

「こ、こうかしら?」

 

「そうだ!そこからワンツー!」

 

「てい!やぁ!」

 

「よぉし!筋が良いぞ!相手が来るぞ!そこでカウンターだ!」

 

「わかったわ!…どりゃあ!」

 

「がはぁ!」

 

 

何故かマルタちゃんはランボーからボクシングの指導を受けていました。

 

というよりか、BGMが完全にあれだよ?もうなんかテテーテーって奴が流れてるよ?本格的なあれだよね?

 

そして、敵兵を殴り倒したマルタちゃんは両手を広げ空を仰ぐとこう叫び声を上げた。

 

 

「エイドリアァァァァァァァン!」

 

「えぇ!?誰、誰なの!?」

 

「俺の妻の名前だ」

 

「初耳だよ!?なんでマルタちゃんは知ってるの!?」

 

「ん、んん、じ、実は密かなファンでして」

 

「聖女がボクシングファンってどうなの!?」

 

 

咳払いするマルタのカミングアウトの言葉にあんぐりとする私ことブエナビスタ。

 

だめだ、突っ込みが追いつかない。

 

次にあちらこちらから爆発が起きるとマケドニアとペルシアの兵達が次々と吹き飛んでゆく。

 

 

「…こちら諜報部隊、ボンドだ。爆破に成功した」

 

「同じくハント、プラスチック爆弾を両敵軍兵糧内に設置」

 

「こちらボーンだ。敵の将と思われる人間をスナイパーライフルで狙撃完了」

 

「こちらコマンドー、了解した。さすがMI6やCIAの最強エージェント軍団だ」

 

 

なにやら、いつの間にか最強諜報部隊が両敵軍内でたくさん暴れまわっているようなのですが…それは。

 

そんなこんなで、私が突っ込みを入れていると敵兵の一人が私に斬りかかろうと武器を構えて襲いかかってくる。

 

えぇ!?まさかの私!?

 

 

「死ねえ!魔女め!」

 

「えぇ!?なんで私なの!」

 

「が…はぁ…」

 

「え?…って…あれ?」

 

 

敵軍の兵は私に斬りかかる前に力なく倒れる。背中にはでっかい風穴が空いていた。

 

おそらくはスナイパーライフルで撃ち抜かれたものだろう。するとそれを見ていたコマンドーは私に近づき安心させるようにこう話をしはじめた。

 

 

「安心しろマスター、うちの狙撃手はエミヤキリツグにシモヘイヘ、クリス・カイルをはじめとした歴代最強狙撃手をそろえておいたからな」

 

「いや、待って、なんで一人だけ日本人、しかも第4次のマスターが混ざってるの?」

 

「ほらあそこでサムズアップしている日本人がそうだ」

 

「…いや…もういいや…」

 

 

なんだか、こちらに満面の笑みを浮かべサムズアップをしているキリツグを見た瞬間、私はがっくりと項垂れ諦めた。

 

衛宮切嗣さん…楽しそうで何よりです…。

 

そして、コマンドーは私に付け加えるようにこう話もしてくれた。

 

 

「ちなみに奴のコードネームは今はジャックバウアーだから気をつけろ」

 

「なんで日本人なのに外国人っぽい名前に!?完全に偽名だよね!」

 

「こんなことに巻き込んで…、本当に済まないと思っているッ!」

 

「切嗣さん!何やってんですか!貴方!」

 

 

通信機でそれらしい事を言ってくる衛宮切嗣さんに突っ込みを入れる私。いや、確かにあの人も傭兵だったけれども…。

 

それからしばらくして、存在を忘れていた壁殴り代行の事を私は思い出した。

 

 

「あ!そうだ…壁殴り代行は!」

 

 

そう言ってしばらくキョロキョロと辺りを見渡す私。

 

すると、居たよ。何故かコマンドーの宝具の発動によって紛れこんてきたのであろう日本軍みたいな言葉を発している近代的なFPS軍団を率いて敵陣に攻撃を仕掛けていた。

 

 

「(´・ω・`)天皇バンザァァァァァイ!」

 

「我々は大日本帝国の軍人だ」

 

「お国のためぇー!」

 

「よし、日本の土を踏んだことを後悔させてやれ!」

 

「逃げれるうちに逃げるんや! このアメ公めぇ!」

 

「大和魂を見せてやる」

 

「陛下は我々にこの御土地を死守する事を期待されておる」

 

「鶴翼の陣形!」

 

「キツツキ(機関銃)でなぎ倒せぇー!」

 

「これはワシの兄弟への仕返しじゃぁ」

 

「くたばれアメ公ぉ!!」

 

 

うん、ここは日本ではないし、敵兵もアメリカ兵じゃないね。

 

そして、彼らはおそらくは大日本帝国軍人でもない(キッパリ

 

けれど彼らは武器を構えて進撃をはじめる。なんだろうね、あれか、多分ノリとかそういう感じなんだろうね。

 

 

「(´・ω・`)俺は索敵を行う!」

 

「了解!」

 

「了解!」

 

「了解!」

 

 

そう言って、部隊を率いる壁殴り代行。前々から思ってたんだけど!だいぶフリーダムだよ!あのサーヴァント!

 

壁殴り代行は通信機を使い敵兵を見つけたのかこう声を上げる。

 

 

「(´・ω・`)敵の潜水艦を発見!」

 

「駄目だ!」

 

「駄目だ!」

 

「駄目だ!」

 

「(´・ω・`)…駄目か…」

 

 

そりゃ潜水艦はいないから駄目でしょう…。

 

彼らはダメとか言いつつも銃をぶっ放しているしなんだろうね?これ?

 

えっと。楽しそうで何よりです。

 

 

「(´・ω・`)敵地を攻撃せよ!」

 

「了解!砲撃を頼むぅ!」

 

「良くやった!上出来だ!」

 

「奴等は必ず近くにいるはずだ」

 

「目標地点に向かい、周辺を偵察しろ!」

 

「報告します!敵艦を捕捉しました!」

 

「これを撃沈すれば、米海軍に深刻な打撃となるだろう」

 

「(^q^)ハイ、ワカリマシタ」

 

 

なんだこれ、そして、最後のやつ、ハイワカリマシタとか言ってるけどその様子だと絶対わかってないでしょう。

 

そして、彼らは敵兵を次々と撃破していく。

 

あれ?思いのほかめちゃめちゃ強かった!?

 

 

「(´・ω・`)まずいな、油圧を確認しろ…!」

 

「皆殺しだァァァァァァ!」

 

「いいか!貴様ら!一歩も引くな!」

 

「タイヘイヨーノアラシ!」

 

「(^q^)…コロセ」

 

 

なんだこの軍団。変態すぎる。あと煩い。

 

しかしながら腕は確かなようで敵兵が後退しているのも事実だから、否定のしようがないんだよね。

 

てか毎度毎度、本当にこいつはもう…!

 

 

「(´・ω・`)お陀仏ダナァ!化けて出てくんなよ!」

 

「お前は戦いから逃げようとしている」

 

「逃亡者は銃殺される」

 

「(´・ω・`)それだけはご勘弁を」

 

 

壁殴り代行は逃げられない!

 

あーあ、軍団長になんかなるから…。かわいそうに…。

 

ん?さっちゃんはどうしたって?安心してください。こちらでちゃんと保護しておきました。

 

しばらくすると航空隊が来たのか、通信機を通して声が聞こえてきた。

 

 

<<こちらメビウス1、これより敵陣に爆撃を行う。退避されたし>>

 

<<こちらガルム1、了解した>>

 

「こちらコマンドー、了解、軍を指定の位置まで後退させる」

 

<<ご協力感謝する>>

 

<<こちらガルーダ1、敵影が近づいてきた模様>>

 

<<こちらブレイズ、了解>>

 

 

爆撃機が到着し、次々と爆撃をマケドニアとペルシア軍に降り注いでゆく。

 

両軍の兵達は次々と爆撃を受けてあちらこちらへと吹き飛んでいく。そんな光景を私はコマンドーから連れられ遠くで見ていた。

 

そして、航空隊は数多くの戦闘機を引き連れていた。あの腕を見るに全員がおそらくはエース級の人たちなんだろうね。

 

 

「これにより米国は深刻な打撃を受けることになるだろう。日本の勝利である(大本営発表)」

 

「バンザァァァァァァイ!」

 

 

…日本じゃないけどねここ。

 

こうして、私達は無事に戦闘を終えることができました。

 

一言だけ言わせてください。

 

ダレイオスさん、イスカンダルさん、本当にうちの馬鹿どもがご迷惑をおかけしましたごめんなさい。

 

よし!もうとりあえず心の中で謝っといたから大丈夫だね!(白目)

 


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