デミえもん、愛してる! 作:加藤那智
ユグドラシルをはじめて数年たった。
ワールドアイテムだけでなく神器級アイテムもたくさん集めておきたいから、ぬーぼーさんさんによくアイテム作りの相談をした。そしてアイテムを作るのに必要な
途中からアイテム作りにまざってきた、るし★ふぁーさんはゴーレム作るの途中で「アキタ(*☻-☻*)」ていうから、残りを引き受けて作ったりしたー。
るし★ふぁーさんはほんとに気まぐれで、イタズラに巻き込まれるギルメンの阿鼻叫喚ひどかった。そんなギルメンに対してるし★ふぁーさんが、
「媚びぬ退かぬ省みぬ!」
とドヤァといったときはさすがにギルメンたちも切れてフレンドリィファイアを忘れて超位魔法をぶっぱなしていた。結果るし★ふぁーさんが作った大事な造形物がいくつか吹き飛んだから痛み分け?
集めた超希少金属で自身の装備をととのえてギルメンたちとNPCたちに似合いそうな装備も作った。
こんなの似合うかなーあ、きっとこのほうがカッコいい!そんなふうに考えながら作るのはとっても楽しかった。そうしたらお返しにってお互いアイテム作りっこしていたら、なぜかアイテム作りが過熱しエンチャントしすぎによるアイテム破壊が日常になってしまった……。ももったいない。
メイドたちにあげるアイテムを考えるときはホワイトブリムさんに相談してから作った。ホワイトブリムさんのメイド愛は凄すぎた……。デザインのこだわりについて盛り上がりすぎて締め切り破りそうになり青くなったホワイトブリムさんの原稿を手伝わさせていただいて光栄だったな。その後ちょくちょくホワイトブリムさんの締め切り前に電話が来るようになった。でもわたしよりプロのほうがいいだろうと思い、手先が器用な人を何人か雇い派遣したよ。作家さん死なないで、南無南無。
お姉ちゃんは仕事が忙しくなってきたので(ダイエット成功してからお仕事ふえたのだ!)ギルメン全員で攻城戦と拠点戦をする時以外は巨大樹で会話が多くなった。
その時は餡ころもっちもちさんと、やまいこさんも一緒に巨大樹のなかで女性ならではの話で盛り上がった。美容、旅行、恋愛、仕事、人生について……様々な話で世を明かしたことも何度か。
その時は、アウラとマーレそしてなぜかわたしも着せ替えさせられた。そういえばマーレは内股で歩くモーションなのに、アウラは女性ぽいモーションはなかった。なんでなのお姉ちゃん。
そういえば、おにいたんにもたくさん着せ替えさせられた。主にシャルティアと色違いの服。シャルティアがゴス系ブラックなら、わたしはホワイト系を、みたいに。
あとスクール水着まで持ってきた。
えーこれ違反じゃないの!?
ユグドラシルは性的部位の接触や露出に厳しかったのに。まあ、用途は水着だから……。もっとエロい服装してるキャラメイクは確かにいるからいいのかな……。
おにいたんのポーズ指定は邪さがぷんぷんと匂っていて、シャルティアのこと嫌いじゃないのにちょっと苦手になっちゃった。ごめんねシャルティア。
源次郎さんが高熱なのによろよろとインしてきた時は、翌日みんなで掃除と差し入れをしに行ったなー。
すごい部屋だった……よ……言葉では表せないくらいすごい部屋だった……。みんなの人工肺のゲージが一気に危険度域まで真っ赤にになり、あわててマスクを買いに行ったっけ……。寝ている源次郎さんは熱で朦朧としていたのに虫の世話だけはじぶんでやりたがった。
でも部屋の綺麗さは一週間と保たなかった。
死獣天朱雀さんは大体研究休暇にインしてきてた。
海外学会の後はお土産をくれてなんか孫みたいに可愛がってもらった。今世でおじいちゃんはいなかったから嬉しかった。大分身体を
武人建御雷さんは戦士系なので、たっちさんと同じくリアルの体を鍛えている。なかなか筋肉がつかないわたしに、オンライン筋トレアドバイスをくれた。とにかくタンパク質が足りてないから1日7000カロリー食べろ!て言われて、大会後はしばらく鶏肉見たくなくなったよ。ついた筋肉は鶏肉食べる量減らして、筋トレ減らしたらするする体重おちちゃった。
大会前は弐式炎雷さんともPvPをして腕試ししたりして楽しかったー!巨大な剣が格好良くて!大地を引き裂くの。わたしも真似して巨大な二本槍を作ったよ。あとRPにオーラは欠かせないぞ!といわれて、その言葉に見ていたモモンガさんが強くうなづいてた。無論、わたしはリアル中学年齢なのでノリノリでオーラ覚えたよ!
何にしよかなー考えて即応・対応範囲攻撃オーラにしておいた。クリティカル対応されると厳しくて。
ブルー・プラネットさんとは第6階層でピクニックやサバゲーごっこをしたー!迷彩柄の外装ギルメン分そろえてね!あの時は……ブルー・プラネットさんがすごく厳しくて人が変わったようだったよー。なんだっけ、なんとか軍曹そっくりだってギルメンがいってた。
サバゲーが関わらなければ、自然の素晴らしさ憧れを語るほんわかキャラのブルー・プラネットさん。
自然に対するあまりの情熱にサービス終了時に誘おうかと一瞬思ったけれど、彼にはすでに家庭があった……。だから幸せそうだし惑わせるのは悪いと思い誘うのは止めた。
そのかわりナザリックに自然を増やそうとベルリバーさんまざって一緒に、記憶に残る21世紀の自然をナザリックに色々つくった。
ギアナ高地、グレートバリアリーフ、ペリト・モリノ氷河、ウユニ塩湖、ヒマラヤ、グランドキャニオン、キラウェア火山、ゴーザフォス、クレーターレイク、ダナキル砂漠、etc……。
課金しまくって拡張に拡張をかさねたので、ひょっとしたら物語よりもナザリック大きくしちゃったかもしんない。ブループラネットさんノリノリ。ベルリバーさんもノリノリ。
ナザリック内に自然ダンジョンを作ってみんなで遊びまくった。
大自然だけあって五感を刺激するものが多いので、転移後に体感できるアイテムか魔法がほしいなー。
ヘロヘロさんは、ニュートラルネットハッカソンでよく会った。ヘロヘロさんが度々調整するNPCの動作プログラムの秀逸さに感動していることを伝えたら照れていた。照れた時の「いやあ〜」といいながら左右に体を揺らす動きが、ユグドラシルのアバターにそっくりだった。プルプル。今度、ぼく悪いスライムじゃないよ〜ていいながらプルプルしてほしい。
「へそくりを増やしたいんです〜〜っ」「保険どうしたらいいですか〜〜??」
ととりすがられて素人が手を出さないほうがいいよ〜と諌めつつ、良さげないくつかの商品は教えてあげた。損きりのタイミングを読めるか心配なのでたまにチェックしよう。
ぷにっと萌えさんとはPvPよりもオンラインのチェス、将棋、カードゲームで対戦することが多かった。勝率は3割くらい。わたしの手は素直だから読みやすい、とよく言われた。むむむむ。GvGをするときとか、工作を2〜3ヶ月前からはじめていて、GvGがはじまった!と思ったら、すでに相手方ギルドがボロボロだったり……。なんでこんな人が現実で図書館の司書やっているのか不思議だった。
ばりあぶる・たりすまんさん、スーラータンさん、ク・ドゥ・グラースさん、チグリス・ユーフラテスさんもすごく面白い人達だった。前世わたしが死んだ後に
楽しかったーーみんながいて自分がいる。
ユグドラシルで、ナザリックで、みんなと過ごすうちに、アインズ・ウール・ゴウンのみんなはかけがえのない宝ものになっていった。モモンガおにいちゃんもこんな気持ちだったのかな。
たからものだよー