咲-Saki- 神域を継ぐもの   作:スレ主

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県予選決勝中堅戦‼︎


十二話

今日はいい天気だなぁ、新緑も輝いてるし

 

あぁー

 

こんな日に和とキャッキャウフフできたらなぁ

 

 

 

「そのだらしない顔控え室に戻る前になんとかしろよ」

「うおっ?びっくりしたっ‼︎」

 

突然目の前に達也が現れて急に現実に帰ってきた

 

「どーせ原村さんのことでも考えてたんだろ?」

「ち、ちげぇし」

 

なんか好きな人が当てられた中学生みたいな反応になっちまったじゃねぇか

 

「ま、別に好きか嫌いかは聞いてないが、もうちょい視線胸に行かないようにしたほうがいいぞ」

「えっ……?」

「多分だけど原村さんも気づいてると思うぜ」

 

なん……だと……おもちを見ているのが和にバレてるとか絶対好感度落ちてるじゃないですかー

 

(無意識を意識してるせいか原村さんも気づいてないレベルまで胸見るの上手くなっちまったからなー、釘さしておこ)

 

「さてさて、弁当の買い出しの間に女子はどうなってるかなー?」

 

次鋒戦終了

 

風越140800

 

鶴賀学園112000

 

龍門渕77800

 

清澄69400

 

「アララ、まさかの最下位ですか」

 

 

 

「ただいま戻りました」

「おかえり」

「買い出しご苦労」

 

優希に近づいて、ホイと渡す

 

「ほれ、タオル」

「へっ?」

「目元まだ赤いぞ、コンビニのレンジで蒸しタオル作っといたから」

「えっ?うぅ、ありがとう」

「どういたしまして」

 

そういって達也は優希から離れた

 

「んで、次鋒戦の牌譜は?」

「これよ」

 

牌譜を見てみると

 

「ありゃ、染谷先輩の天敵がいますね、しかも親番で3回ツモられてるし」

「不甲斐のぉてすまんのー」

「相手は京太郎より初心者だったじぇ」

「一応俺、初心者脱却したんだけどなー」

「昼休み終わったら私の番だからなるべく取り返すように努力するわ」

 

 

 

 

 

選手通路付近

 

(おや?遅いご登場だな)

 

「におうね…この会場美味そうなにおいがする」

 

(天江衣‼︎)

 

「昼休みだからなぁこれはカレーのにおいだな」

「違う衣の生贄達のにおいだっ‼︎」

 

(身長のせいかいつも子ども扱いされるせいか難しい言葉を使うんだよな、そして何よりも可愛い‼︎)

 

「かわいーなーおまえはーこんな子供が欲しいー」

「子供じゃないころもだっ‼︎抱きつくな」

 

(こうは言っているが、実は頭を撫でられるのがすきなんだよな)

 

「よしよし」

 

途端に力が抜け、なすがままにされる天江衣

 

「撫でるなーっ‼︎」

 

「親善試合で衣に負けたゴミプロ雀士のくせに〜っ」

「なんだと」

 

流石にゴミプロと言われカチンときたのか流石に言い返す

 

「あの試合は変則的で直接対決がなかったからな」

「直接やれば勝てたというのか、三流にふさわしいおめでたい脳みそだな、片腹大激痛」

「あの試合はアマもプロもホントに強いヤツはきてなかったんだ、粋がるな」

「えっ……それって…自分が弱いってことを認めてるようなもんじゃ…」

 

撫でいた手をグーにして頭にグリグリとする

衣と遊んでいると決勝進出高校以外の選手がうろうろしている

 

「ん?おいそこの‼︎ここは決勝進出校以外は立ち入り禁止だぞ‼︎」

 

「うわっ」

「やばっ」

 

逃げるようにして何処かへいった二人組の高校生、そしてペンギンのぬいぐるみをおとしていった

 

「ペンギン?」

「清澄高校の原村和が持っているやつに似ているな」

「よしっじゃあ衣が連れて行ってあげよう」

「大丈夫かぁ?初めてのおつかいだろ?」

「子供じゃないっ‼︎」

 

(参加校同士の馴れ合いも悪くはないか)

 

「気をつけていけよ」

 

「うん!まかしておいて‼︎」

 

 

 

 

制服の肩の部分をほんの少し持ち上げ、おさげにする部長

 

(以外と緊張してるな部長……)

 

いつもみたいなヘラヘラした感じは少なく、真剣な表情だ

 

「それじゃああとお願いね」

 

ぐるぐると肩を回し、歩いていく

 

「ちょっと待った」

「ん?なにかしら?」

「両手を合わせてください」

「ん?こう」

 

達也はその両手をそこそこの力で叩く

 

「いっ痛、いきなりなによっ‼︎」

「緊張覚まし方ってやつですよ、難点は1人じゃできないってトコですけど」

「………なるほどね、けど女の子の手を叩くのはひどいんじゃない?」

「それくらいの軽口が吐ければ緊張もなくなったみたいですね、ほらいったいった」

 

しっしっと払うように部長を追い出す

なによーもうとぶつくさいいながら出て行った

 

「ずいぶんと優しいのぉ」

 

にやにやしながらこっちにくる染谷先輩

 

「染谷先輩だって気づいてたじゃないですか」

「まぁ、お前さん達よりも付き合いは長いからのぉ、自分でなんとかすると思ったんじゃ」

 

部長はどこか自分を客観視して怯えてる時がある

俺は緊張覚まし方をやったが、染谷先輩は自分でなんとかすると踏んだ

こういうところが付き合いの差として出てしまったのだろう

 

「信頼の差ってやつですね、今度は普通に追い出しますよ」

「いやたまにはええじゃろ、ああいうのはテンションが上がるからのぉ」

 

 

 

 

 

 

「清澄高校竹井久、中堅戦最初の先制リーチだ」

 

「リーチかけましたね部長」

「ドラ切れば待ちは多いよな」

「么九牌のドラ単騎自体割と普通だしょ」

「和が合宿の時達也のノートパソコンで部長の牌譜を見つけてプンプン怒ってなぁ」

 

 

 

 

合宿中

 

「わざわざ悪い待ちにするなんて理解できません」

「あれがおかしい打ち方だってのはわかってるのよ?」

「じゃあアレはなんなんですか…県予選であんな打ち方されたら困ります」

 

「やっとるねぇ」

「相変わらずですね」

 

試合が終わってからの検討会

打っている人以外は牌譜を取りどのような傾向やどのような思考を持って何を切るか教えあう

 

「ゆーて、ワレが一番和に突っ込まれてるけどのぉ」

「あはは」

 

何度も危険牌を切ったのは何故か?と聞かれ邪魔だから切ったと答えたら激怒された

 

これで待ちがすごく減るんですけど?と聞かれ次弾けそうな気がしたと答えたらもっと怒られた

 

何でフリテンリーチしかもリーチした牌で待ったんですか?と聞かれ、前の局宮永さんがこの牌で槓したから重なってるかなと思ってと答えたらすごく睨まれた

 

(一応理にかなってると怒りはしないんだよな)

 

「私も理論通りに打ちたいけどあなたほど頭も良くないし「ここ一番」って試合ほど悪い待ちにしてしまうの」

 

「大事な試合だからこそその一回の勝率を上げるために論理的打ち方をするべきでは…」

 

「じゃああなたは…たった一回の人生も論理と計算ずくで生きていくの?」

 

「そっ…それとこれとは話は違いますし、小学生の先生とかお嫁さんとか色々なってみたいですけど………じゃなくて‼︎」

 

意外と可愛い夢だなオイ

 

「麻雀は一回きりじゃないですよ」

「そうねでも私にとって…インターハイは今年の夏一回きりなのよ」

 

和もほんの少し黙る、最初で最後の夏のインターハイ、どれだけの思いを込めているのか和にもわからない

 

「それにねぇ、悪い待ちにして負けることがあったら理論派にもなれるけど………いつも勝っちゃうのよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「中堅戦前半戦終了ーーー‼︎中堅区間の獲得点数は清澄の圧勝だと思われましたが、龍門渕高校が少しずつ追い上げ現在は4校の点数はほぼ平らの横並び!試合はまるで振り出しに戻されたかのようです」

 

「ただいま戻りました」

「おー、おかえり」

「のっどちゃーん」

「おかー」

「ちゃんと寝れたかー」

 

「はい、おかげさまで大分楽になりました」

「もーちょい寝てても良かったのにな」

「それはどうしてですか?」

「人間の頭って寝起きから数時間が最も性能が発揮するんだよ、俺もここ一番の勝負前は寝るし」

「「「へー」」」

「というか小高君のここ一番の勝負の方が気になるですが………」

「ん?まぁ、そのうちな」

 

 

「リーチ」

 

「追っかけリーチ」

 

「清澄高校竹井久、8索ツモ切りで振り込むかと、思いきや三色捨てての追っかけリーチ、しっ…しかもこれは…」

 

久のアガリ牌はすでに場に3枚でているつまり

 

「和了れないな」

「空聴リーチです……ッ悪待ちにもほどがあるぞーッ」

 

 

「ミスった訳じゃなさそうだよな?」

「解説お願いするじょ」

 

みんなしてこっちを見てくるが

 

「初めて俺が麻雀部で打った時覚えてるか?その時和のリーチに対して俺は染め手のような鳴きをしてアタリ牌を出させないようにしただろ?それと同じだよ」

 

「おー、つまりアタリ牌を止めるためのリーチか」

「しかも親リーの追っかけ、当然大きいと踏む、しかも前半戦かなり稼いだからな」

「つまり威嚇のリーチってことかな?なんか達也みたいな打ち方だな」

「俺の場合そもそもリーチすらさせないようにするんだけどな」

 

(さらっと恐ろしいこと言うなオイ)

 

「このままの勢いなら部長はトップとってくると思うぞ、んじゃちょっとトイレいってくるわ」

「おー、いってら」

 

 

中堅戦終了

 

清澄高校108500

 

龍門渕106300

 

鶴賀学園93400

 

風越女子高校91800

 

「中堅戦開始時の順位とはまるで真逆…上位と下位の交代劇‼︎特に清澄高校の竹井久には目を見張るものがありました…‼︎」

 

(今から私はあそこに行く)

 

和は大きく深呼吸し入れ替える

普段の状態から勝負の状態に

 

「全国高校生麻雀大会県予選決勝…ついに副将戦を迎えます‼︎

 

名門風越女子2年深堀純代

 

健闘中の無名校は鶴賀学園は1年生東横桃子

 

前年度県優勝高龍門渕高校2年龍門渕透華

 

そして清澄高校は昨年のインターミドルチャンピオン…原村和‼︎

その力インターハイにも通用するものか!

 

まもなく試合開始です」

 

 

仮眠室に入りちょっと離れたところから声をかける

 

「おーい宮永さーん」

「ふぇ?えっ?ここどこ?」

「起きたか?うんじゃ起きたついでに原村さんに声かけに行こうぜ」

「はっ‼︎副将戦っ‼︎」

「まだ時間あるからゆっくりしなって、ほれ布団片付けるの手伝うから」

「ありがとう小高君」

「おー」

 

ちょうど会場に入る前に宮永さんと俺は声をかけにいった

 

「原村さん‼︎」

「宮永さんと小高君?」

「おー、激励ってやつだよ」

「頑張って‼︎」

「勝てよ」

 

和は自信満々に拳を上げた

 

(意外と男らしいことすんな原村さん……)

 

 

 

 

 

 

「ただいまー」

「おかえりーおはよう咲ちゃん」

「ちょうど始まるわよ」

「達也は咲を起こしに行ったんかい?」

「おー、よく分かりましたね」

「無駄に気を使うのが上手いからのぉ」

 

クックッと染谷先輩に笑われた

 

「トイレは本当ですよ、ついでですよついで」

「どーせそのまま和に激励でも送ったんじゃろ?」

「ついでですよ…」

 

(コイツもコイツで素直じゃないのぉ)

 




まこは好きと言いつつ麻雀描写はキンクリする←そもそも麻雀描写がない

感想でもあったんですけど、この作品めっちゃ文字数少ないですよね

それは作者が語彙不足、亀展開、場の説明不足、他校の背景無視、などなど挙げればキリがありませんね

作者のためにもこういうのどう?とかこんな展開だったら面白いよなとかあったら是非感想欄へ←露骨な移動

あとラブコメチックな展開なんですが、作者は基本咲のキャラクターみんな大好きです、故にあるキャラクターにだけ入れ込むのはちょっと気が引けるんですよ

うんじゃ、いっそハーレムにするか?と考えたんですけど、ハーレムで上手くいった作品は個人的に生徒会の一存だけでしたし←作者がオタクになった全ての根源

だから、個別でifストーリーが一番ですよね?←書くとは言ってない

こんな亀展開のお話ですが長い目で見てやってください

とまぁ、ここまで見てくださって本当にありがとうございます
感想や評価等お待ちしております

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