咲-Saki- 神域を継ぐもの   作:スレ主

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県予選決勝開始ッ‼︎


十一話

「さぁついに始まりました県予選決勝戦‼︎泣いても笑っても全国に行けるのはこの一校のみ‼︎今年はどんな戦いを見せてくれるのか…‼︎」

 

 

清澄高校控え室

 

「決勝戦は1人半荘二回ずつでトータル半荘10回、点数も当然引き継ぐ」

「えぇっ⁉︎1人半荘2回…一回分のタコスしか持ってきてないじょ…」

「合宿でもミーティングでも話したじゃない」

「京太郎‼︎タコスを買ってこい‼︎」

「は?こんな朝早くに空いてるかなぁ…」

 

「あと10分で先鋒前半戦が始まります各校の先鋒はーー」

 

「とっ、とにかく頼んだじょ‼︎」

「お、おう」

「行ってくる‼︎」

 

「さぁ、快進撃の新鋭清澄高校1年片岡優希‼︎

 

王座を取り戻すか‼︎風越女子3年福路美穂子‼︎

 

善戦中の無名校鶴賀学園2年津山睦月‼︎

 

再びその力を見せつけるか龍門渕高校2年井上純‼︎

 

決勝先鋒戦、まもなくスタートです」

 

「ほれ京太郎、タコス売ってそうな店はこことここだから手分けしていくぞ」

「おう」

「ごめんね、雑用ばっかりさせちゃって」

「そういうつもりで部に入れたんじゃないんですか?」

 

笑いながら俺たちは部長に答えた

 

「………半分くらいわよ」

「別にいいんじゃないすかね?部長はドーンと構えててくださいよ」

「………須賀君」

 

「うんじゃ俺はこっちで、京太郎はそっちな」

「おう」

 

 

タコスが売ってそうな店に走る、そんな時執事が俺の横を通り過ぎた

 

「………すんません、タコス売ってる店知りませんか?」

 

俺は止まり、その執事に声をかけた

 

「タコスですか?そしたら近くにお店があるので案内しましょう」

「すいませんご丁寧に」

「いえいえ、気にしないでください」

 

そうやって執事についていった

 

「すいません、失礼なことをお聞きしますが常にその姿勢で歩いているんですか?」

 

達也は普段から無意識を意識するをしている当然京太郎とは比べ物にならないくらいの集中力だ

しかし、そんな達也でさえも届かない領域にこの執事は入っていると感覚的に気づいた

 

「そうですね、常にとまではいきませんが仕事中ではこのような姿勢ですね」

 

「本当ですか?………こりゃ俺もまだまだだな」

 

「いえ、貴方も相当素晴らしい意識の高さですよ、私の方がほんの少し長く続けているだけでいずれ貴方もこのくらいは簡単にできますよ」

 

「そうですか、えっとそういえばまだお名前を………」

 

「私は龍門渕高校の龍門渕透過華様の執事であるハギヨシと申します」

 

「自分は清澄の小高達也です」

「清澄高校の人でしたか、となるとタコスを買いに行くということは」

「先鋒の優希…片岡さんの好物ですね」

「そうですか、タコスはあまりメジャーな食べ物ではないので探すのは大変ですね」

「まっ、それでパワーが出るならこのくらいの労働大したことじゃないですよ」

 

と他愛のない雑談をしながらタコスの売っている店についた

 

「すいませんここまで教えていただいて」

「いえ、困った時はお互い様ですよ、では私は人を探さなければならないのでここで失礼させていただきます」

「お忙しい中ありがとうございます」

「いえ、ではこれで」

 

そしてほんの少し目を離した瞬間に消えた

 

(いや、外に気配がある…が、一瞬で50メートル以上離れたぞ………)

 

「俺もまだまだ足りないもんだなぁ」

 

とりあえずタコスを持って京太郎に渡しといた

 

優希も京太郎からもらったほうが嬉しいだろ多分

 

 

 

 

 

先鋒後半戦

 

「ありゃりゃ、随分削られてますな」

 

宮永さんが牌譜を渡してくれた

 

「ありがとう………ふーん、なるほどね」

 

牌譜をパラっとみて大体相手の麻雀が分かった

 

「リーチ‼︎」

優希の先制リーチ

 

鶴賀学園の人は現物を切ったが

 

「チー‼︎」

龍門渕の人が鳴く

 

「なんですかあの鳴き…」

「前半戦でも変な鳴きで優希の親倍を潰したわ」

「偶然ですよ」

「いや、どうも偶然じゃなさそうだぞ」

「へ?」

 

(一発ならず)

(発ーー)

 

「なっ…」

「あのチーがなければ一発ツモだった…」

 

「龍門渕の井上選手はたまに不可解な鳴きをしますね」

「ンーーそうね、相手の手の進みが好調か否か雰囲気から察しているような節があるわ」

「そんなコト可能なんですか……?」

「私はムリ‼︎」

「えっ……」

「できたとしてもあの鳴きはわけわからんまるで「流れ」が存在していてそれを操っているように見える」

 

「ロン発のみ1300です」

「はぃ」

 

「また潰された…」

「タコス入りの優希ちゃんが東場で和了れないなんて………あったね普通に」

「うん、普通にあったな」

「ありましたね」

「あったのぉ」

 

清澄のみんなが突然遠い目になった

 

(何もできないまま南入、なんだろうこの感じ、最近こんなコトあったような……あぁ、思い出した)

 

 

 

 

 

 

合宿の時

 

「うっうっ、ダメだーーっ‼︎東場なのに全然勝てないじょ」

 

私は思わず横に倒れてしまう

 

「咲ちゃんはなぜか槓材持ってて嶺上で和了るし!ありえない!」

 

嶺上開花の確率は0.28%

そんなのをホイホイあがられたらどうしようもないし

 

「のどちゃんはおっぱいでイカサマしてるし!」

「してませんっ‼︎」

 

のどちゃんにちょっと八つ当たり気味に文句を言う

あんまり負けが込んでると嫌な気分にもなるじょ

 

「私…麻雀向いてないのかなぁ」

「向き不向きなんて、ただの付加価値だよ」

 

一緒に対局をしていた達也が声をかけてくれた

 

「付加価値?」

 

「例えばさ、バスケが有利な奴ってどんな奴かしってるか?」

 

突然バスケの話になって訳が分からないけど

 

「えっと、背が高い奴のほうが有利だしょ」

 

「大概のスポーツに言えることだが背が高い奴はスポーツにおいて物凄く有利だ、だけど背が高い奴が全員有利なはずなのにスポーツ界には小さい奴もいるそれは何故?」

 

「えっ、えーと、足が速かったりとか?」

 

「そう、他のものが優れてたりして背が高い奴よりも強いってことだ。つまりさ、有利なだけであって絶対はないんだよ

多少点数が有利、多少配牌が有利、多少ツモ運が有利、それだけじゃ麻雀は勝てない

有利なだけで勝負は決まらない

不利なのはみんな知ってる、配牌が酷い時もあれば、ツモ運が最悪だったりする時もある、だけどそれだけでも麻雀は負けないし勝負は決まらない」

 

達也はいろいろ言ってくれたがちょっと私には難しいじょ

 

「まっ、よーするに多少の有利不利で諦めんなよ

不利だからどうした?絶対に和了できないのか?有利だからどうした?絶対に和了できるのか?

そんな所で止まるな、進めば必ず変わる………だから前に進め」

 

前に進め

 

前に進め

 

前に進め

 

 

 

「失礼」

 

断りを入れといて私は椅子を回転させる

 

(諦めた心では見えないものも、前に進めば見えてくる)

 

「さぁっ‼︎気合い入れ直したじぇ」

 

(まだ勝負は決まってないっ‼︎)

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫そうですね」

「みたいね」

 

俺と部長は優希の顔をみてそう判断した

 

「が、1人格上がいるからな」

「格上?龍門渕の選手じゃねーの?」

「確かに優希から沢山和了ってるから目立ってるけど少なくとも俺の理に届きそうな人が1人いるな」

「達也の理に?」

「まぁ見てなって」

 

 

(チートイドラ3もいいけどもっと高めだしょっ‼︎)

(ドラ切り?うんでこっちはテンパイ…リーチして脅して止めるか)

 

「リーチ!」

 

(あの捨牌…ドラが切りづらいじょー)

 

 

 

 

「ドラ残してチートイのほうが良かったか?」

「個人的には染め一択じゃ」

「まぁ、ここからだよ」

 

 

(恐らく萬子で染めてるだろうがそのまま縮こまってな)

 

(この子の理牌のクセと視点移動から考えると端の一牌以外全て萬子………リーチに対してドラが切れなくて困っているのね、大丈夫道を作ってあげる)

 

「ここでドラ切りっ⁉︎」

「解説頼んだぞ」

 

龍門渕のリーチに対してドラ切りの風越

 

「優希の高い手を予想して、道を作ったんだよ、多分ドラが切りづらいの見越してあえて自分のドラを切って龍門渕から点数を削る」

 

 

 

 

「ローン、リーチ一発メンチン平和ドラ1っ‼︎裏が乗れば3倍満だじょ‼︎

残念!乗らず24000‼︎」

「十分でけーっての…」

 

(このおねーさん味方⁉︎)

 

(くそっ…ッ!風越のキャプテンがチビを調子づかせる…流れを断たねば)

 

「ポン」

 

「それです、2000の二本場は2600です」

 

「ツモ1300・2600です」

 

「ロン1300です」

 

(この女…ッ)

 

(味方なんかじゃないじょ)

 

「ロンです8600!」

 

 

そして終局してみれば

 

風越142000(+42000)

 

清澄88900(−11100)

 

龍門渕87700(−12300)

 

鶴賀学園81400(−18600)

 

「先鋒戦終了ですっ‼︎風越女子が逆転して暫定トップですっ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

「まっ、一応二位だな」

「そうね、問題なしよ」

 

じっと画面に出る順位を見てみると和が大きな欠伸をした

 

「ふわ…」

「あら…おねむ?」

「今朝早かった上に、昨日あまり寝れなくて…」

「うーんそれは困ったね…咲の出番は7時間以上和の番まで5時間はあるから二人とも仮眠室で寝てきたら?後で起こしにいくから」

「えっ?せっ、先輩達の応援をせずなんてできませんよっ」

「応援がないことより眠くてぬるい麻雀打たれるほうがイヤだわ」

「ほうじゃほうじゃ」

 

「たーだいまー今帰ってきたじぇ」

 

「お帰り」

「頑張ったのう」

 

優希の顔をみて原村さんと一瞬目があった

 

「部長、ちょっと京太郎と一緒にコンビニ行ってきて弁当でも買ってきますよ」

グイッと京太郎の襟を掴む

 

「宮永さん仮眠室に行きましょう」

原村さんも宮永さんの手を引っ張っていく

 

「ちょっ、達也待てって‼︎」

「わわっ原村さん」

 

バタン

 

「あのメンツ相手に二位なんて大健闘、予想以上よ!よくやった!」

「うぅ…うわあああぁぁぁ」

「カタキはとっちゃるけぇ」

 

 

 

 

 

「急にどうしたんだよ達也?」

「原村さんも仮眠室に行かないつもりだったんじゃ…?」

 

「優希は気が強い子だから、同い年の私達の前では大泣きできないとおもったんです」

「「あー…」」

「私達が部屋を出ればあそこには先輩しか残りませんからね」

 

以外と気が使えるだなーと思った俺は悪くないと思う

 

「達也も良くわかったな」

「忘れたか?麻雀をやる要素は麻雀以外にもある、優希の顔をみればだいたい分かるよ、あいつは良くも悪くも顔にでるタイプだからな」

 

そんな話をしたら京太郎と宮永さんに尊敬な目で見られた

 

「京ちゃんあれがモテる男って奴だよ」

「俺が女だったら普通に惚れてたぞ」

「いや京ちゃんそれは流石に単純すぎない?」

 

いろいろ言われてんな俺………

 

「というかその原理だと和もモテる女…元々か」

「元々だね」

「元々だな」

 

結局その後は和はいい嫁さんになるよなという会話で終始終わった

 

 




ハギヨシさんは主人公より基本スペックは上です←麻雀で負けるとは言っていない

それとコレを読んでる人は常々感じていたことなんですが、「あれっ?この作品小説検索しても出てこないな?」って感じませんでしたか?
-----ここから作者のスーパー言い訳タイム------
作品を投稿する上で原作決定欄があるんですよ
で当然「咲-Saki-」にするじゃないですか?

しかし……ッ‼︎作者ここでミスッ………ッ‼︎

「咲-Saki-」を「咲-saki-」と打ってしまうとんでもないミス……ッ‼︎

しかも作者ここでなんと勘違い………ッ‼︎

「あれっ?コレって自分の投稿した作品は小説検索しても見れないのかぁ〜」

暴論ッ……あまりの机上の空論……ッ‼︎作者自分のミスに気づかない……ッ‼︎

そして心優しい読者の方が優しく指摘してくれました

とまぁ、このように作者作品を投稿するの初めてなのでこういうミスもあります……

今はちゃんと直しました‼︎

なので、こうして感想欄で指摘や疑問そして楽しみにしてる声を聞くと作者も思わずニッコリしますので、短くてもいいですから是非とも感想をください‼︎これからの活動の原動力になります‼︎

とまぁ、ここまで読んでくださってありがとうございます
感想や評価等お待ちしております

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