咲-Saki- 神域を継ぐもの   作:スレ主

10 / 32
ついに県予選開始



十話

合宿から6日

 

県予選の初日

 

「さぁ、行こうか」

 

部長の声に合わせ皆声をあげる

なんか青春ぽいな

 

 

 

 

 

「うーわー人多いな」

 

はじめて大会に参加した京太郎がキョロキョロと周りを見ている

 

「オイ、京太郎お前あんまりキョロキョロすんなよ今日は女子の団体戦なんだから変質者扱いされたくないだろ」

「いや、変質者じゃねぇから」

「それとお前がキョロキョロして宮永さんが迷子になったらどうするんだよ」

「それもそうだな、オイ咲………咲は?」

「咲ちゃんがいないじょー」

「え……」

「はぐれたか…相変わらずどこか抜けているわね」

「あいつぁ携帯とかもっちょらんけぇのぉ」

「じゃあさっそく男子2人にお願いするけどいいかしら?」

「へーい」

「分かりました」

 

こうして俺と京太郎は宮永さん捜索隊として会場を駆け巡った

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちら達也、宮永さんを確保しました」

「了解、会場入り口がポイントよ」

「了解しました」

 

パタンと携帯を閉じた部長

 

「いや、なんでそんな軍隊みたいなノリなんですか?」

「あら、須賀君も子供の頃やらなかった?ラジャーとかイエッサーとかアイェェェニンジャとか」

「いや、してませんし最後のわからないです、とか言ってる間に咲達きましたよ」

 

「捜したよぅ〜」

 

「なにはぐれてんだよ」

「心配したわ…女装した須賀君を出すことになるかとおもって」

「そっちの心配ですかっ‼︎」

「原村さんは?」

 

フラフラと遠くから歩いてきた

 

「やっと取材から解放されました」

「忘れがちだけど、原村さん一応全中チャンピオンなんだよな」

「期待されるのは嬉しいですけど、私より強い人はいますから」

 

そっと達也は原村さんから離れて染谷先輩に話かけた

 

「なんか原村さん丸くなってません?」

「そりゃ、ワレに合宿散々ボコボコにされたんじゃ全中チャンピオンのプライドなんてとっくになくなっとるわ」

 

なんかもっとトゲドゲした感じだったけどな

 

「それじゃオーダー発表するわよ、先鋒・優希、次鋒・まこ、中堅私、副将和、大将咲」

 

まぁ、これが一番ベストだろう

一応部長と話し合って決めたがなんで俺に確認を取るのかな

 

「わっ、私が最後ですか⁉︎」

「合宿でシミュレーションした結果この順番しかないと思ったのよね」

 

後半になればなるほど点差のために自由に打てなくなる

そういう意味では点数計算が得意な宮永さん原村さんを後半に置くのは正解だろう

 

「てことは先鋒に強いのをすえるのがセオリー!すなわち我最強」

「わら点数計算がでけんからじゃ」

「今日の一回戦で58校が16校に午後の二回戦で4校になる、そして明日が決勝というわけ」

「中学の時よりずっと多い…」

「それでも、激戦区の大阪や東京に比べりゃあ3分の1もないがのう」

「つまり田舎でラッキーってやつですね」

「まぁ、俺たち男子は個人戦だけだからあんまり関係ないんだけどな」

 

あれこれ会話してる内に時間が迫ってくる

 

「あと10分で一回戦が始まります各校の先鋒は所定の対局室に入室してください」

 

「ついに主役の出番だじぇ」

「じゃあ、私達は観戦室で応援してるから」

「まかせとけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

「では、一回戦突破を祝してかんぱーい」

「「「かんぱーい」」」

「ってアレ?俺全然対局の記憶がないんだけどっ‼︎」

「ひどいな京太郎女子の皆があんなに頑張ったのに」

「あれぇ?おかしいな」

「しっかし咲ちゃんにはおったまげたじょ東福寺をとばして終わらせちゃうなんて」

「あっあれはほら…原村さんがたくさん削ってくれてたからだよっ」

「東福寺は48000点残ってましたよ」

「あぅ」

「ふふっ」

 

「なんか怪しい雰囲気ですね部長」

「あら?須賀くん私は男も女もどっちいけるわよ」

「ちょっと離れて貰っていいですか部長」

「ちょっと、なんで達也君が離れるのよ‼︎」

「ワシもちょっと離れておこうかの、一年間同じ部室にいたし」

「流石にロリは食べないと信じるじょ」

「ただの冗談じゃないよー」

 

 

「なにをやってるんだお前達は?」

「藤田プロ‼︎」

 

「オイアレ藤田靖子じゃねぇ⁉︎」

「あ、本当だ…」

「藤田プロが話しかけてるのって…清澄高校⁉︎」

 

 

「有名人がこんな所で油売ってていいの?」

「前打った時と随分違っていてな、一体どんな魔法を使ったんだ?」

「誰かさんに凹まされたのと合宿の鬼の特訓の成果かしら」

 

少し遠い目をする部長

 

「魔法…裸単騎…倍プッシュ…うっ頭が」

「京ちゃん落ち着いて合宿は終わったんだよっ‼︎」

「はっ、ここは地獄じゃない、閻魔様も鬼もいない‼︎」

 

「なにがあったんだ合宿中に?」

「いろいろあったみたいですよ、よくわからないですけど」

「だが、午後の二回戦に勝って決勝に進出しても龍門渕と風越に当たる、天江は強い…風越も今年はベストメンバーだ初戦のようにはいかないだろう」

 

などなど、客観的に意見を述べてくれるが

 

「確かに龍門渕と風越は強いと思う………けどそれって俺より強いか?」

 

と皆に聞いてみるが

 

「そう考えると気が楽になるわね」

「あの地獄に比べれば軽いもんだじょ」

「300近く打ってトップ率10割なんてそんなオカルトありえません」

「原村さん、落ち着いて震えてるから」

「結局合宿の対局全てトップでアガッたからのぉ」

 

 

「大丈夫ぽいみたいですね?」

「それより君の存在が気になるような発言がちらほらでできているんだが?」

「まぁ、男子の個人戦に期待でもしてください」

 

「まもなく二回戦を開始します各校の先鋒は所定の対局室に入室してください」

 

「よしっ、行こうかっ‼︎」

「「「はいっ‼︎」」」

 

「失礼します」

 

(宮永咲…そして小高達也か…大将戦が面白くなりそうじゃないか)

 

ついにシード校も参戦し、県予選はさらなる盛り上がりを見せる

 

 

 




主人公のおかげで清澄全体のメンタルが強くなりました

そしてここから主人公の解説タイムが続きますね
カットしてもよかったんですが、急ぎ足で進めて行き詰まりになってしまいますのでゆっくりペースで行きましょう

とまぁ、ここまで読んでくださってありがとうございます
感想や評価等お待ちしております

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。