「アッハハハハハ!モンちゃんモンちゃん!コレ凄くない!?ヤバくない!?異世界だよ!草原だよ!夜空キレー!!」「あの、キャンさ「アルちゃん喋ってる可愛い!エンちゃんも可愛い!!コキュートスカッケェ!」」   作:カミカミュ

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モモンガ「おぉ、凄いですよキャンさん☆9評価がすごく伸びてます」

キャン「評価の色が緑から黄色に…草は枯れ草になった…」

モモンガ「喜ばずに落ち込むのはお前だけだろうな」


8話 爆誕

 

 

 

 

「キャンさん、お願いですからね?すこーしだけ大人しくしてて貰えないですか?」

 

 

「ん、ちょいまって。今やっと詰め物抜けて本命にっと…」

 

 

「あ、ひぃう…そ、そこはクリクリしたらダメでありんすぅぅぅ…」

 

 

「だから止めろつってんだろ!!…く、抑制されたか。お前ホントにいい加減にしろよ…今日既に何回抑制されてると思ってる…」

 

 

「サワガシイデスナ」

 

 

モモンガの注意を無視し、セクハラを続けるキャン。頬を赤く染め、息が荒く。キャンの腕から逃げようと躍起になっているシャルティア。感情を抑制されながらも完全にキレているモモンガ。もうこの状況をどう収めればいいのか分からないエルフの双子。

 

そんな状況が変わったのは人間ではないものが無理やり人の声を出している様な歪んだ硬質な声が聞こえたことで終わった。声を出した者は2.5メートル程の二足歩行の昆虫を思わせる異形。周囲に冷気を放ちながらこちらへと歩いてくる。

 

それは、ナザリック地下大墳墓第五階層の守護者であり、"凍河の支配者"コキュートスだ。ライトブルーの鎧のように硬質な外骨格を輝かせながら歩いてくる所で一瞬掻き消えたキャンが抱きつく。

 

 

「キューちゃんだぁぁぁぁ!!相変わらずのカッコよさ!綺麗な色!あまりの凄さに私の背筋がゾクゾクって…あっ、冷気がやばいwww凍るww凍っちゃうぅぅぅwwww」

 

 

凍りつきながらも抱きつくキャンの根性は素晴らしいが、抱きつかれた方はたまった物では…アレ?心なしかコキュートスが喜んでいるような気がするのは気のせいだろうか?

 

 

「名残惜…イエ、アマリ粗相ヲシテハイケマセンゾ」

 

 

「むぅ、残念だが仕方ない。キューちゃんが言うなら大人しくしておくよ」

 

 

シャルティアと双子はホっと一息つくが、モモンガは自分の言う事は聞かないのになぜ、コキュートスの言葉ではと、頭を押さえている。

 

 

「キューちゃん、今度暇があったら軽く手合わせしようよ♪」

 

 

「侵入者モイマセンノデ、暇ナ時ハイツデモ大丈夫デス。鍛錬バカリデスノデ」

 

 

刃物を使う者達で息が合うものがあるのか、話が盛り上がっている。

いつもこんな感じで大人しければどれだけ楽なものかと考え込んでいるば残りの二人が来たようだ。

 

アルベドともう一人は身長1.8メートル程あり、肌は焼けたような色。顔立ちは東洋系で、漆黒の髪をオールバックに固め、丸いメガネをけている。着ているものは三つ揃えであり、ネクタイまでしっかりと締めている。見た感じではやり手のビジネスマンか弁護士のように見える。

ナザリック地下大墳墓第七階層の守護者であり、"炎獄の造物主"デミウルゴス。

 

 

「皆様お待たせして申し訳ありませんね。おや、キャン×2様ではないですか。イタズラはほど程にしてくださいね」

 

 

「あ、そうですよ!キャン×2様!私とマーレの武器を返してください!この武器も納得できないくらい使いやすかったですけど!?」

 

 

「そりゃそうだろうねー運営が無駄な所に本気出したネタ武器だもん。言っとくけど無駄性能の神級なんだよソレwwwあ、武器は返しとくね」

 

 

「おや?でしたらこのメガネもですか?」

 

 

「うんうん、神級で装備アイテムの筈なんだけど…一応武器でもあるんだよねwwwもうねwww運営が頭おかしいんじゃないってwwwあ、ビーム出るんだよそれMP消費してwwwww」

 

 

【提供メガネ】

運営がこれでもかっというほどに、様々な性能を注ぎ込んだにも関わらず、見た目をネタにしてしまった物。

様々な性能に反して、装備するものがほんの一部という残念なメガネ。

・破壊不可

・速読

・鑑定

・透明看破

・魔眼耐性

・紫外線防止

・カメラ機能

・小型荷電粒子砲

etc

 

 

こうして書き表すと、性能の割に見た目が本当に残念な装備である。

 

あと、前はちゃんと見える不思議メガネである。

 

 

「何はともあれ、これで皆集まったな」

 

 

「まだ、二名ほど来ていないようですが?」

 

 

「うん、恐怖公がいれば完璧だったんだけどねー5階層の寒さで帰ちゃった…」

 

 

「…ソレハ残念デスナ」

 

 

「ふむ、領域守護者にも伝達はしておいたほうがいいな。それは各守護者に任せるとしよう」

 

 

そのセリフに女性守護者がホッとしたような顔をしている。いくら仲間だといっても、精神面に潜む嫌悪感はあるようだ。むしろ、恐怖公を肩に乗せて笑っているキャン自体が本来おかしい部類なのだ。

 

 

「あの、キャン様。そちらにいる人間?はどうなされたのでしょうか?」

 

 

「おっと、そうそう。この子私の義妹になったアイラちゃんだよ!」

 

 

守護者たちがキャンの言葉に息を呑む。

 

 

「あぁ、そうだ。キャンさんこの子…なんだか、微妙に神聖なオーラが漂ってきてるような?」

 

 

「神秘の雫3本飲ませて、2本体にぶっかけた☆」

 

 

ゴンと音を響かせながらキャンはモモンガに頭を殴られる。

 

 

「いったぁーい!?何すんのモンちゃん!!」

 

 

「神秘の雫はな、たった1週間しかガチャで出回らなかったものだ。アンデットには毒だが、人間種には半神化の効果があるの忘れたのか?」

 

 

「……シラネ、忘れたw」

 

 

「言え、後いくつそれが残っている…」

 

 

「か、顔怖いよモンちゃんって元々かwえっとねー」

 

 

ゴソゴソと漁り出し、どんどん出てくる神秘の雫。

キャンの周りには神秘の雫エフェクトのせいかキラキラと輝いていて神々しい。そして、出し終わったキャンが言う。

 

 

「奪ったのも合わせて7スタックと32個あ『ゴンッ!』あいたぁ!?」

 

 

「725個ってアホだろ…」

 

 

「ちょw私のHPレッドゾーンだよwww」

 

 

「半神化効果は30秒、5個飲ませたとしても2分30秒。その効果が切れずに残っている状態。何かが起こっている可能性があるので、それは使わないようにしておいてくださいね」

 

 

「ふむ、確かに効果切れになってないみたいだね…アイラちゃん、ちょっと地面殴ってみようか!」

 

 

「ふぇ!?えっと、軽くでいいかな?痛いのは嫌なの、お姉ちゃん…」

 

 

「んーまぁ、いっか。んじゃやってみて!」

 

 

アイラが拳を振るい地面に当たる。

 

ゴボッ!と地面が陥没し、辺りに神聖オーラが撒き散らされる。いち早く気づいたキャンがモモンガと守護者方面のオーラを切り裂く。

 

 

「おぉふ…今のはモンちゃんでも直撃はやめたほうがいい感じだったね…」

 

 

こうして、半神アイラが爆誕した。

 

 

 

 

 





前回より進んだ内容 守護者が揃った←コレダケ

話が進まないのはだいたいキャンのせい

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