「アッハハハハハ!モンちゃんモンちゃん!コレ凄くない!?ヤバくない!?異世界だよ!草原だよ!夜空キレー!!」「あの、キャンさ「アルちゃん喋ってる可愛い!エンちゃんも可愛い!!コキュートスカッケェ!」」 作:カミカミュ
やっちまったぜ☆
聞こえた音に反応して、こめかみに手を当てるとモンちゃんの声が聞こえてくる。
この辺はゲームと変わってないんだなぁ。
『こちらモモンガ。聞こえていますかキャンさん?』
聞こえたモンちゃんの声に少しイタズラしてみようと思う。
「現在この電話番号は使われおりまっせーんwwwww」
『え、ぇぇぇぇ!?ちょm』プツッ
「あ、やべ。からかうだけだったのに本当に切ってしまったw」
冗談だったのにミスって切ってしまったことに笑みがこぼれる。
ふっくくwっと笑っていると再度〈
『お前覚えていろよ…帰ってきたら超位魔法使ってでもぶっ飛ばしてやる…』
「ちょwそれはヤバいってwwwごめんってwww」
さすがに超位魔法を使われると私もノーダメージで相殺できるかは微妙だ。
『はぁ…まぁ、いいでしょう。所で何か外で変わったことはありましたか?』
「沼地が草原www
野盗発見www
幼女ゲットwww」
『なるほど…って最初以外意味分かるか!?三行じゃなくて、もっと詳細語れよ!!草生やしながら喋るなよ!お前はもっとこの状況に危機を覚えろよォォォォ!!』
ホントにモンちゃんはいいツッコミぷりだ。
だから思わず面白がって色々しちゃうけど。
「すまねぇぜモンちゃんwww野盗の首飛ばしてたからテンション上がっちまってYO!あ、可愛い幼女確保したから連れて行くけどこの子私のだからあげないよ!!」
『もう、お前なんなの…帰ったら詳しく聞くから…守護者を6階層に集めてるし、早めに帰ってきなさい』
「どうしたのモンちゃん?疲れた声出してるけど何かあった?ちゃんと休まないとダメだよ?」
『お、おぉう…って全部お前のせいだぁぁぁぁぁぁ!!!!』ブツッ!
最後はモモンガの怒声で終了した〈
少しからかい過ぎたようだ。
むぅ、さらに怒られる前にさっさと戻るとしよう。
「よーし、ナザリックに戻るから背中に乗って!キャンちゃんタクシーがフルスピードで連れていくよ☆」
「え、あの、その…行っても大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫♪今日からアイラは私の義妹にするのさ!これからも守ってあげるから安心しなさいって、あとお姉ちゃんって呼んでね♪」
「あぅ、あ、ありがとう…お、お姉ちゃん、えへへ」
「おっふ、何だこの破壊力は!?やる気も満ち溢れるぜい!!」
テンションを上げつつ大鎌をインベントリに入れ、普通のナイフを装備する。
背中にアイラを乗せ、走り出す。
地面が爆ぜ、二人の姿が掻き消える。
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「あっはははははははははははははははははははははは!!!!」
悲鳴と笑い声は森の中に響き渡りながら消えていった。
私はどんどんスピードを上げ、さらに笑った。
一方モモンガはアウラとマーレが
キャンから〈
はぁ…と溜息をつきながら今度は何だと思いながらそれに応える。
「…何かあったんですかキャンさん?」
『今、森を抜けて草原にいるの!』プツ
「え、何?今度は何!?」
ピピッ
「あのキャンさん?」
『今ナザリックに入ったの!』プツ
「何これ?メリーさん的な…?」
ピピッ
「…はい」
『今3階層を抜けたの!』プツ
「はっや!?えぇぇぇ!!どんな速度で駆け抜けてるんだあの人!?」
ピピッ
「…」
『恐怖公が5階層の寒さに震えているの!』プツ
「連れてくんなぁぁぁぁ!!ホントあの人の考えてることがわからん!!」
ピピッ
『…ニグレドが氷結牢獄から出てくれなかったの……』プツ
「もう6階層入ったかと思ってたのにニグレド連れて行こうとしてるよあの人…」
ピピッ
『Wenn es meines Gottes Wille。6階層突入中なの!』プツ
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
ピピッ
『もしもし、今アナタの後ろn』
〈
モモンガは絶望のオーラを纏いながらこちらを睨めつける。
表情があればこの時のモモンガが目が見開き、口元が引き攣った顔が見られていただろう。
「《
インベントリから出した大鎌で魔法を相殺していくキャン。
闇斬りのみで魔法を相殺しているその姿は明らかにおかしいものである。
「うぉぉぉ…モンちゃんのガチ攻撃久々に見た。私じゃなきゃ死んでるぞぉぉぉ!!」
「平然と生き残ってて何言ってるんですか!!今度は《
「えーあれって相殺するの面倒なんだけど…」
「超位魔法相殺する時点で自分のキチガイ度を認識して欲しいですね!!」
「ありがとう!」
「褒めてねぇよ!」
ひたすらルビを打つ作業