「アッハハハハハ!モンちゃんモンちゃん!コレ凄くない!?ヤバくない!?異世界だよ!草原だよ!夜空キレー!!」「あの、キャンさ「アルちゃん喋ってる可愛い!エンちゃんも可愛い!!コキュートスカッケェ!」」   作:カミカミュ

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キャン「ちょw評価が真っ青www私の嫌われど半端なくにゃい?wwwww」

モモンガ「妥当な評価だろう」



5話 スポーン!

 

 

 

 

 

「けっ!もう反応が無くなりやがった。死んではいなさそうだしなぁ…。腕切り落とせば反応がもどるかぁ?」

 

 

男の下には衣服を剥ぎ取られ、陵辱された女。

 

大体12歳ほどの少女でピクリとも動かず地面に転がっている。

 

殴打されたのか青痣が体中に出来ており、所々裂傷や骨折もある。

 

男が腰からロングソードを抜き、女の腕を切り落とす。

 

 

「いっがぁっあああ!?!!あ゛ぁああああ…あーあ゛ー…………」

 

 

「あー、ダメか。もう、まともな反応返さねぇなこいつ。そろそろ飽きたしなぁ…ま、死んじまいな」

 

 

地面に縫い付けるように上から下へと勢いよく落とされるロングソード。

 

少女も自分の最後を悟ってか目を閉じる。

 

ガギャッ!!と金属音が聞こえ、複数の物体が地面に落ちるのが聞こえた。

 

目を開くとそこには、大鎌を肩に担いだ少女がいた。

 

自分とさして変わらない少女の外見は腰まで届く金髪に血の様に真っ紅な瞳。

 

衣服は黒で飾られ、頭巾を頭まで上げ、そこから見える顔は笑顔。

 

一方私を襲っていた男は大鎌を背負った少女と砕け散ったロングソードを交互に見ながら震えている。

 

助かった?そう思った思考を最後に私は気を失った。

 

 

 

 

 

目の前の少女はなんだ?俺は目の前の少女を見る。

 

突然現れたかと思ったら、俺の剣を粉々にしやがった。

 

そりゃぁ、この剣は一級品と比べれば見劣りするだろうが、普通に使う分としては強度も十分、手入れもしていた。

 

そんな鉄のロングソードを砕けた衝撃を微塵も感じさせずに大鎌のひと振りで砕きやがった。

 

少女の紅い瞳、浮かぶ笑顔。

 

身の丈に合わない大鎌。

 

自然と体が震えだす。

 

目の前にいる存在はヤバい存在だと本能が警告している。

 

自然と足が後ろへと下がる。

 

ガコッと音が鳴ったかと思えば俺はバランスを崩し後ろへと倒れた。

 

混乱する中、俺は音が聞こえた自分の足を見る。

 

砕けていた。

 

骨が、ではない。足自体が石となって砕けていた。

 

 

「いっ!?ああぁぁあああ、うあ?」

 

 

だが、痛みはない。

 

混乱した俺は必死に自分の足の欠片を拾い集める。

 

そこで、しゃがみこんだ少女と目があった。

 

血の様に紅い瞳が、この暗闇で爛爛と光り輝いているではないか。

 

俺の足が石になった原因はコイツの瞳にあると判断した俺は、少女に背を向け這いずりながらも必死で逃げようとする。

 

脳にこびり付いた少女の瞳の輝き。

 

それがまだ見ているかと思うと恐怖に身が竦む。

 

少しでも少女の視線が届かなくなる事を祈るように這いずっていると、少女が喋りだす。

 

 

「ねぇw楽しかったァ?幼い女の子を犯していたロリ☆コンくぅ~ん?wwwwwwwねぇ、ねぇ?!感想を私に聞かせてほしいなぁ?なぁ?w腕も切られてピューピュー血が噴き出してたけど、幼女を切りつけて楽しかったぁ?wwww楽しかったんでしょ?殴って犯して切りつけて……たぁwのぉwしぃwかぁwったぁwんwでぇwしょぉ?wwwねぇ?きひひひ、私もねぇ~斬り裂くのってとぉーても楽しいんだぁ♪この大鎌でぇ、首をスパァーン!!って飛ばすと驚いた表情で顔が転がって血がドピューってwwwwwwwwだからさぁ、あなたのお首も私に飛ばさせてくれないかなぁ?ってぇwwwwwいいよね?いいよねぇ!大丈夫だよ!死体はナザリックに持ち帰っていろいろ遊ぶからぁwあ、もしかしたらモンちゃんに言えばアンデットとして復活できるかもしれないよ!wwwひぃひひひひきひひひぃ♪だから、安心して死んでくだちい☆」

 

 

少女の言葉を理解する前にがむしゃらに地面を掻き毟りながら逃げる。

 

右手が地面を掻く、指先から石になって砕けた。

 

左手を代わりに出して地面を掻く、指先から石となって砕けた。

 

芋虫のように這って逃げる逃げる逃げる。

 

視界が回った、グルグルと、自分の中から何かが抜け出す感覚、ぐるぐるぐるぐる、かいてんがとまった、えがおのしょうじょがわらいながらおれをもちあげ、あげげ、くらくてさむくくぅてぇえぇぁ。

 

 

ひひひっと笑いながら男の頭を持ち上げる。

 

涙と鼻水と涎が垂れ流しになり、絶望に染まりきった顔。

 

あぁ、コレは本当に楽しい。

 

興味を失った頭を適当に放り投げ、瀕死でギリギリ生きてる少女へと近づく。

 

インベントリの中を漁る。

 

散々回したガチャのアイテムの中から目的の物を見つける。

 

取り出したアイテムは、小瓶程度の大きさの金色の入れ物。

 

中には金色のキラキラとしたエフェクトがかかっている赤い液体が入っている。

 

 

ガチャアイテム【神秘の雫】

・HP/MP/全回復

・状態異常回復

・一時的にステータス上昇

・低確率でステータスの一部が僅かに上昇(永久効果)

etc

 

 

様々な効果があるポーションだが、ぶっちゃけ私にとってはハズレと同じものである。

 

既に肥料となって眠っていたアイテムだが、ちょうどいいので実験体として適当に数本彼女に飲ませてみることにしよう。

 

3本口に突っ込み、2本を体にかけてみた。

 

すると、気持ち悪いぐらいに少女の傷が治っていくのが見える。

 

なんだか、少女の体が金色に輝いており、「え、何かヤバくない?」と今更ながら使用量を誤ったかなーっと頭を掻くキャン。

 

そして、少女が目を覚ます。

 

金色の光は収まっていたが、何故か茶色の髪に青い瞳だった少女は、髪も瞳も金色になっており、力に満ち溢れているような気さえする。

 

少女は混乱しており、私を見つけると……抱きついてきた。

 

 

「うぇぇぇん、ひぐっ、た、助けてくれたんですか?ありがどうございまずぅぅぅ」

 

 

「ちょ、ちょw助けたけどもwww泣きながら抱きつかないでぇぇぇwwwww」

 

 

しばらくして、落ち着いた少女は自己紹介をしてくれた。

 

名前はアイラ、年齢12歳の村娘。

 

髪と瞳については瀕死だったため特別なポーションを使ったら副作用でそうなったと誤魔化しておいた。

 

アイラは服の端をギュッと握り離してくれない。

 

よし、この可愛い生物はお持ち帰り決定だ。

 

ふぅっと一息ついたところでピピッと音が頭の中で鳴る。

 

それはゲームの時聞いたことのある〈伝言(メッセージ)〉の音だ。

 

 

 

 

 





幼女ゲットだぜ☆

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