幸運の一番星に憧れた者   作:大夏由貴

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申し訳ありません。投稿が滅茶苦茶遅れた上に内容が結構グダグダです。
今後はこういう事がないように努力します。


六話目 夏休みの終わりに 前編

それは朝飯を食い終わって食器を洗い、食材の買い出しに出掛けようという時の事だった。

 

『このは~!助けて~!』

「・・・うん、まあそろそろ来ると思っていたけどな。」

 

もうすぐ夏休みも終わり、学校が始まるまで後少しというある日の事。こなたから救援要請(宿題の手助け)の電話がかかってきた。

 

「つーかよくまあ毎年毎年同じ事繰り返せるな。お前はいい加減学習したらどうだ?」

『仕方ないじゃん!やりたいゲームとか見たいアニメに漫画とかがいっぱいあるんだから!』

「気持ちはよく分かるがそれなら初日に終わらせるように努力しろ。」

『そんな事選ばれた賢者にしかできないから!』

「いや、誰でもできるから。」

 

あんなんノートに書いてあるのをそのまま写せば終わるって。数学に至っては計算式解くだけなんだから楽なもんだ。

 

『いやいや、普通そんなホイホイ進める事なんてできないからね!?』

「まあその辺はどうでもいいんだよ。で?一体何教えればいいんだ?数学か?それとも化学か?」

『・・・全部。』

「・・・すまん、聞き間違えたみてぇだ。何だって?」

『・・・出された宿題全部。』

「・・・さてと、昼飯の買い出しに出掛けないと・・・」

『待って!お願いだから見捨てないで!』

 

電話を切ろうとしたらこなたが必死にストップをかけてきた。仕方なく電話機に置きかけた受話器を再び耳に当てる。

 

「・・・お前さ、何をどうしたらそこまで酷い状況になるんだよ?」

『いやね?最初はちゃんと終わらせようって思ってキチンと計画を立てていたんだけどね?』

「うん、それで?」

『それでいざやろうとした時にハ○ヒが始まってね?見逃す訳にはいかないから一旦中断して見終わったらやろうって思ったんだよ。』

「成る程、確かにそうだな。」

『それで見終わったら次はネトゲで限定イベが始まったからそっちに手を出したんだ。』

「ほうほう、そして?」

『キリよく終わったしもう遅い時間だったから宿題は明日やろうって寝たらこんな風に段々先伸ばしになっていって・・・。』

「で、今に至ると。」

『そゆこと。』

「よし、今日の昼飯は蕎麦にでもするか。確かネギが無かった筈。」

『頼むから切らないで!かがみに断られてもうこのはしか頼る人いないんだよ~!』

「そりゃ断るわ。誰が好き好んで残りの夏休みを宿題消化の為に潰さなきゃならん。」

『ホントにお願い!今度レアアイテムあげるから!』

 

こなたが余裕の無さそうな声を上げる。どんだけ追い詰められてんだよ・・・。

けどまあ別に夏休み中はもう何かする予定は無いし手伝ってやってもいいかな?

 

「ハァ・・・仕方ない。こなた、お前夏休み終わるまでの間に空いてる日ってあるか?」

『・・・?一応最終日までは特にこれといったイベントはないけど?』

「なら問題無いな。明日そっちに行くから準備頼む。」

『え!?直接家に来るの!?』

「電話越しにやっても分かりづらいだろ。ならいっその事そっちで教えた方が楽だ。ついでにお前が本当に宿題を進めているかを監視できる。」

『本音は?』

「夏休み中にもう少しこなたと一緒に遊びたい。それと泊まり込みする予定だからそのつもりでそうじろうさんに交渉してくれ。」

『嬉しい事言ってくれるね。けどそれなら大歓迎だよ!お父さんも泊まる相手がこのはだったらそんなに渋らないだろうし。』

 

やっと一筋の希望が見えたと言わんばかりに安堵が混じった声が聞こえる。頼りにされるのは嬉しいけど次からはちゃんと早い内に終わらせろよ?

 

『けど大丈夫なの?このは、お金そんなに余裕あったっけ?』

「おう、実はこの前バイトでお客さんが大量に来てな?一日中ずっと働いてたら給料がかなり増えてたんだよ。」

『へぇ~、良かったネ。けどなんでいきなりそんなにお客さんが来たの?』

「何でも高校野球のチームメンバーが試合に勝ったらしくてな?応援団含めての大人数が打ち上げしに来たらしいぞ?」

『ナルホド、野球も高校野球ならこっち(見る側)にも得する事もあるんだネ。』

「相変わらずのスポーツ嫌いだな・・・。」

『違うよ、スポーツ中継が嫌いなんだよ。』

「さいですか。」

 

正直どっちでもいいけどな。けどまあこなたにとっては中継は本当に嫌いな物なんだという事はよく知っている。オリンピックの時なんて無茶苦茶不機嫌だったし。

 

「それじゃあ明日の朝に出発するから待っててくれ。」

『おけおけ。お昼ご飯はどうするの?こっちで作っておいとこうか?』

「あー、じゃあ一応食材の用意だけしといてくれ。もしかしたら途中で何か食うかもしれないからな。」

『いや、このはは途中で何か食べても絶対家のも食べるでしょ。』

「何故ばれたし。」

『中学の時、私の奢りで外食した筈なのにウチの家に来てご飯をねだったのを私は忘れてないよ。』

「その節はどうもゴチになりました。あとうまかったぞ。」

『それは良かったね。代わりに私のゲーム代が消えたけど。』

「それは仕方ないだろ?賭け勝負を持ちかけたのはそっちなんだから。」

『だからってウチの冷蔵庫の中身が半分以下になるってどういう胃袋してんのさ。』

「食べ盛りだったんだよ。」

『今も大して変わらないでしょ。この前そっち(神奈川)に来た時に家の帰りにコンビニでカップラーメン買って晩御飯の後にこっそり食べたのを私は知ってるよ。しかも二個も。』

「塩味って中々売ってないからな、あれは良い買い物をした。それはそうと持っていくのは一通りの勉強道具でいいのか?」

 

このままだと俺の食事の量についての話になるのでそろそろ軌道修正しておく。こなたもそれが分かったのか話を蒸し返すような事はしなかった。電話口から『逃げたね・・・。』なんて声がしたがスルーしておく。

 

『そうだね、あとついでにゲームソフト一式持ってきて。久しぶりに色々通信しようよ。』

「俺の記憶が正しけりゃ俺達はたしか勉強会を開く予定だった筈だが。」

『このは、息抜きも必要だよ?』

「あーはいはい。とっとと全部終わらせて遊びましょーね。」

『うぅ・・・ゲームならともかく勉強で徹夜なんてしたくないよ~。』

「溜まったツケが返ってきただけだろうが。俺も消化手伝うからやる気出せよ。」

『はーい。』

「それじゃ、また明日。」

『うん、またね~。』

 

電話を切る。思いの他長話をしてしまった。しかも明日に埼玉に向かうという予定まで出来たので今日中に準備を終わらせなければ。

・・・といっても急いでやる必要はない。ここ最近、そしてこれからも夏休み中は予定が入ってないから時間なら腐る程ある。

ぶっちゃけ警戒隊で遊ぶのも飽きてきたのでこなたからの誘いは渡りに船だったのだ。

 

「勉強会が終わったらいい加減に連絡取るか。この前しばいた奴から電話番号は聞き出せたからいつでも話す事は出来るし。」

 

まあとりあえずは食材の買い出しだ。今日の晩飯を何にするか。昼飯は蕎麦で決まりだけどな、それでもネギは買わなきゃいけねぇ。

 

「ついでにお土産も用意しておくか。資金は充分あるし。」

 

そうして俺はデパートに向かって出掛けた。さて、何を買うかな。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

電話が切れて受話器を元に戻す。思いの他長話になってしまった。

いや~、しかし勉強を教えてもらうだけの予定だったのに思わぬ大収穫になっちゃったネ。

早速お父さんの所に向かって行く。今はたしかリビングでゲームしてた筈だ。

 

部屋から出て移動する間に彼に何のアイテムを渡すかを考える。たしか彼はこの前魔剣を手に入れたって言ってたからやっぱり強化素材だろうか。しかし巻物も欲しがっていたからそっちをあげるべきかな。ううむ、結構迷う。

そうしている内にリビングに辿り着く。予想通りお父さんは格闘ゲームをしていた。

 

「お父さん、ちょっといい?」

「ん?どうした?」

 

敵キャラに向かって上手く必殺技のコンボを入れながら返事をするお父さん。HPはどっちもギリギリ、このままいけば丁度削りきる事ができそうだ。

 

「明日このはが泊まりに来るから。」

 

ピシッ!!

 

お父さんの動きが一瞬止まる。あ、反撃されて負けた。

 

「こ、こなた!どういう事だ!?このは君が来る!?それも泊まりで!?」

 

コントローラーを放り出して私に詰め寄ってくるお父さん。うん、まあ予想出来た。

 

「うん、そだネ。」

「そんな事認めん!!確かにこのは君はしっかりした子だがこなたと交際するどころか閨を共に過ごすなど!!」

「お父さーん、別にこのはとエロゲー的な展開する訳じゃないから落ち着いて。」

「いいか、こなた!例えこなたにその気が無くともこのは君がこなたの魅力にかかってしまえばエロゲー的な展開になる事だって充分有り得るんだ!!」

「大丈夫だよ。このははこういう変な所で紳士的なんだから。」

「いや、これまでがそうだったと言ってもこれからもそうだとは限らない!いつの間にか猛獣になる可能性だって・・・」

「そぉい。」

 

ズドン!

 

「ガフゥ!!」

 

面倒なので一回背負い投げをして黙らせた。勿論手加減はしている。まあしなくても受け身取れただろうけど。

 

「大体このははそういう事にあんまり興味出さないから別に平気だよ。万が一襲われても一応反撃出来るし。」

「うぐ・・・こなた、段々容赦が無くなってきたな・・・。ここは『お父さん、大丈夫?』って心配する場面なのに・・・。」

「いや、自分で投げたのに心配するのもどうかと思うけど。それにそんなに痛くないでしょ。」

 

衝撃はそこまで強くなかった筈だ。『そういう風』に投げたのだから。

案の定お父さんは特に苦労せずにむくりと立ち上がった。

 

「けどまあ確かにこのは君なら別にそういう事態にはならないか。だが!寝る部屋は別々にしてもらうぞ!これだけは譲れん!!」

「ちえー。折角一緒に寝ようと思ったのに。」

 

未だにお父さんはぶつぶつ呟いているけど放置しておく。許可はもらったからもういいだろう。

 

さて、それなら明日の準備をしなければなるまい。部屋に戻って残っている宿題を全部取り出していく。

・・・改めて見るととんでもない量だ。コレ本当に明日中に終わるのかナ?

 

「・・・まあやるしかないか~。このはに『続きは明日』とかは通じないだろうし。」

 

彼が『とっとと全部終わらせる』と言ったからには絶対に明日はマトモに遊ぶ事はできないだろう。むぅ・・・、やっぱり自力で解決すべきだったか・・・?・・・いや、駄目だ。再提出の未来しか予想できない。

ひとまずは勉強道具、お菓子、テーブル、ゲームを出しておく。準備はこんなもので充分だろう。足りない物があったら追加すればいいし。

 

「う~ん、とりあえず今の内に明日の分までゲームでもしようかな?」

 

明日はきっと勉強漬けになるだろうからその分ストーリーを進めときたい。今更宿題始めたって殆ど消化できないだろうし。

 

「そうと決まれば早速始めよう!いや~、続きが結構気になってたんだよネ~。」

 

パソコンの電源を入れ、最近ハマっているソフトを起動させる。さぁ、楽しくなってきたぞ~!

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ行くか。」

 

翌日、俺は部屋で準備を整えていた。

持って行く物を全部バッグに詰め込んでから全ての部屋の電気、カーテンが閉まっているか、電化製品の電源が切れているかをチェックしていく。

問題が無い事を確認したら荷物を持って外に出る。

鍵をかけたら階段を降りて駅に向かうが、少し遠いので途中でバスに乗る必要がある。正直クソ面倒だ。

 

「海水浴の時と比べて最近は随分気温も安定してきたな。それでもまだ結構暑いけど。」

 

相も変わらず日射しは強いが汗だくになるという程ではない。もうしばらく経てば涼しいと感じる事もあるかもしれねぇな。そうなればクーラーに頼る事もなくなる。

 

「意外と早いもんだな。てっきりあと一ヶ月は暑苦しい日々が続くと思ってたんだが。」

 

まあそれならそれに越した事はないがな。そしたら外に飲み物を持って行く時にいちいち凍らせる必要もなくなる。

そんな事を考えている内に停留所に着く。丁度バスもやって来た。

すぐに乗り込んでPASPYをかざす。残り残高五百円か・・・後でチャージしておこう。

駅に着き、電車に乗りに行く。ついでに駅弁でも買っておくか。朝飯あんまり食ってねぇから腹減ってんだよな。

しかし向こう(埼玉)に着くまで暇になるな。一応暇潰しに何冊か小説を持って来たけど多分着く前に読み終わる気がする。

 

「まあそうなったら外の景色でも見ながら駅弁でも食うか。どうせ特にやる事ねぇし。」

 

数分待ち、電車がやって来た。さて、小旅行でもしますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・どうしてこうなった。」

 

現在午前十二時十四分。埼玉県久喜駅での事。

目の前には不良が一名。その目にはハッキリと敵意が浮かんでいる。

しかしこう、なんていうか、空気が違う。

なんかいつもの『テメーナメてんのか?』『当たり前だろバーカ。』『ぶっ殺す!』『出来るもんならやってみろバーカ。』的な流れじゃなくて・・・

 

「夜桜ァ!!此処で会ったが百年目!俺と勝負しろ!」

 

・・・なんか決闘申し込まれた。

 

「・・・すまん、誰だっけ?」

「うおおい!?忘れたってどういう了見だ!中学の時、お前俺と何回喧嘩したと思ってる!」

「あー、そういやなんかそんな奴いたな。えーと、確か・・・思い出すの面倒だな、撲滅だっけ?」

弓滅(ゆみめつ)だ!!何だその『この前Drマ○オやったからこれでいいか』みたいなノリは!?」

「すまんな、モブキャラは基本的に無視するスタンスで生きてるんで。それと一昨日Drマ○オで自己最高記録を叩き出したぜ。」

「誰がモブだゴラァ!!ていうか本当にDrマ○オやってたんかい!」

 

全くギャーギャーうるせぇな。もう少しボリューム下げろよ。

けど思い出した。コイツ中学の頃に何回も俺に喧嘩しに来た馬鹿だ。まあその度にぶちのめして捨てたけど。確か『弓滅はやて』だっけ?いやーこんな所で会えるとはおどれーた。とりあえず帰ってくれ。

 

「久しぶりだな~。じゃあ俺用事あるからこれで。」

「いやお前俺の話聞いてた!?勝負だってっつってんだろ!?」

「ふざけんな。こちとらあんまり時間を無駄にしたくねぇんだよ。喧嘩なんて迷惑な事は今すぐやめなさい。」

「絶っ対にお前だけには言われたくねぇよ!!」

 

失敬な、俺は迷惑かけていい奴にしか喧嘩しねぇよ。

しかし面倒な事になった。こなたの家まであと少しって所なのになんでこんな馬鹿相手にしなけりゃいかんのだ。あー、久しぶりにこなたかみなみと喧嘩してぇな~。

 

「兎に角!俺と勝負しろ!中学の時とは違うって事を分からせてやる!」

「あーハイハイ、分かったからちょっと黙ろうか。いい加減にしないと警察が来る。」

「あ、皆さんお騒がせしてすみませんでした。」

 

少しずつ増えていく野次馬達に礼儀正しく頭を下げる弓滅。常にそのテンションでいてくれると非常に助かる。

 

「で?勝負って結局何するんだよ。」

「当然喧嘩だ!!」

「メンドイ。パス。」

「オイコラ話が違うぞ!?さっき『分かった』って言ったじゃん!」

「だからあんまり時間を無駄にしたくねぇって言ってんだろ。もうパッパとじゃんけんで決めようぜ。」

「待て!!それはおかしい!いや確かに勝負だけど何か違う!」

「我が儘な奴だな、一体何ならいいんだよ?」

「喧嘩だって言ってんだろ!!人の話聞いてる!?」

「聞いてるに決まっているだろ、すぐに忘れているだけで。」

「駄目じゃねぇか!!」

 

とりあえず駅から出る。弓滅もついてきた。いやついて来んなし。

 

「しつけーぞ、とっとと離れろ。」

「なら俺と勝負しろ!」

「せいっ!」

 

ガン!!

 

「ガハァ!?」

「よし、決着ついたな。じゃあ俺はこれで。」

「ま、待て!まだスタートしてないから!今のフライングだから!」

 

むぅ・・・結構強めに入れたのに立ち上がるとは・・・。確かに中学の頃とは違うらしいな。随分頑丈になってる。

・・・少しは楽しめるかもしれねぇな。

 

「仕方ねぇな、その喧嘩引き受けた。ただしさっきも言ったがあまり時間をかけたくないんでな。一回だけだ。」

「上等だ!!来い!こっちに廃ビルがあるからそこでやるぞ!」

 

そう言って鼻血を拭きながら歩き出す弓滅。随分良識を持った不良だなオイ。中学の頃は所構わず殴りかかってきた癖によくまあここまで礼儀正しくなったもんだ。

 

 

そして案内された廃ビルに辿り着き、俺達は喧嘩を始めた。

・・・と言うより・・・

 

「オラァ!!」

 

ブォン!!

 

「ほい。」

 

ビシッ!

 

「あ、」

「ふんっ!!」

 

ズガンッ!!

 

「ゴフッ!?」

 

バタッ。シーン・・・。

 

・・・終了。

結論から言うと瞬殺だった。あれ?もう少しもつかと思ったんだけど。

ちなみに今の一連の流れは

 

弓滅が殴りかかる

俺がその拳を流すように弾く

そのまま顔に一発ぶちこむ

弓滅K.O

 

って感じだ。オイ早すぎだろ。さっきより『少し』強めに殴っただけだろうが。

 

「頑丈になったと思ったがまだそれほどじゃあねぇな。せめて今のを二発位耐えてくれなきゃ話になんねぇ。」

 

みなみなんか本気の一撃食らっても耐えたんだぜ?少しは見習って欲しいもんだな。

しかしこれならもう少し遊んどきゃよかった。パンチのキレはともかく打たれ強さを鍛えれば将来化けるかもしれん。

まあ今はこなたの家に行かなきゃいけないからそれはまた今度会えたらにしよう。いい加減腹減ってるからサッサと飯食いたい。駅弁?食ったけど何か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてようやくこなたの家に辿り着いた。なんか無駄な体力使った気がする。

 

ピンポーン

 

インターホンを押して待つ。すぐに中からドタバタと足音をたててこなたが出てきた。

 

「ヤフー。やっと来たね。随分遅かったけど何かあったの?」

「馬鹿に付きまとわれた。」

「・・・また喧嘩?いつも思うんだけどこのはってどうしてそういうイベントに遭遇する確率が高いの?」

「知らねぇよ。体質じゃね?」

「全く違和感が無い体質だね。まあとりあえずあがってよ。」

「おう、お邪魔しやーす。」

 

家の中にあがっていく。さて、どうなる事やら。


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