待たせたな、やっと俺の出番がきたぜ!
俺は俗に言う転生者だ、死んだのは、神の気まぐれだが特典をくれて記憶を引き継いで転生させてくれるというテンプレ展開だ、殺されたのはムカつくが好きな世界に転生させてくれたからな、許してやる。
神から貰った特典が聞きたいか?しょうがないから教えてやるよ!
まず、容姿を銀髪オッドアイのイケメンにしてもらった、やっぱ美男美女の組み合わせがいいだろう、
次に行く世界をISの世界にしてもらった、あれは原作を読んだが美女と美少女の比率が高かったからな、これはもう行くしかないだろ、
さらにISに乗れるようにしてもらい(もちろん男として)生まれる場所は織斑千冬と篠ノ之束の家の近くでこの二人と同い年になるようにした、あの大人の魅力溢れる二人にフラグを立ててやるぜ!
本当は専用機と千冬並の身体能力がほしかったが特典の数が足らなくて断念した、
まぁ、身体能力はそれなりの物をくれるそうだし専用機に関しては俺の嫁要員である束にフラグを立てて作ってもらえばいいだろ、
俺の他にも似たような奴がいたがそっちは織斑一夏と同い年に生まれるようにしたそうだから関係ねぇ。さて!準備も出来たしオリ主としてガンガン原作に関わっていくか!
やっと幼稚園に入ったぜ!転生者として生まれた俺の名前は「帯 片時(おびかたとき)」だ!生まれてからしばらくして鏡を見たが……素晴らしい、流石は神だ、見事なイケメンだったぜ!
そして、俺はこの幼稚園で篠ノ之束と織斑千冬を見つけた、ロリな二人も中々……ムフフ、
おっと、こうしちゃいられないな、未来の嫁達に挨拶をせねば!
二人はこのころから仲が良いみたいだな、今も二人で束の持ってるパソコンを見ているし、さて行くとするか!
「こんにちは、可愛いお嬢さん達、名前を教えてくれないか?おっと自己紹介がまだだったな、俺の名前は帯 片時だ、気軽に片時か、きーちゃんとでも呼んでくれ」
フッ、完璧だな、この年頃の子供は可愛いと言われると喜ぶからな、さらに誰も声をかけない中俺みたいなイケメンが声をかけたらフラグが立つだろ!
「………」
「………」
黙ったままだな……きっと照れてるんだな!話したいけど照れて話せない、という子供の心理か、それならこっちがもっと話しかけて話し易いようにするのが、未来の嫁達にたいする礼儀だろ!
「どうしたんだ、照れてるのかな?大丈夫だ、俺は優しいからな緊張しn」
「うるさい、じゃま、きえて」
……これがツンデレか!話すのが恥ずかしくて怒っている風を装っているんだな、可愛い奴め、すぐにデレさせてやる!
と俺が何か言う前に先生から集まるように言われた、人数が多いから何人かのグループになって年長の奴らと遊ぶそうだ、そこであの二人と組もうと思ったらもうすでに別れていた、
ちくしょう、これじゃあフラグを立てられないじゃないか!……焦ることはないか、時間はまだまだ有るんだからな、そして俺の凄さを見せようと、宙返り等をしていたらあの二人はなんか地味そうな特徴のない一つ年上の奴の所に行っていた。
……あのクソヤロウ、俺の未来の嫁に色目使ってやがる!あの変態が!と睨んでいたら変態の所から逃げて来たのか千冬がこっちに来た、やっぱり俺のことが気になるんだな!きっと俺に助けを求めてきたんだろうフッ、既にフラグを立てていたのか流石は俺だな。
そんなことを考えながら千冬に話しかけていたら千冬が俯いてしまった……恥ずかしくて顔が赤くなっているのを見られたくないんだろう、だがそんな千冬に声をかけていたらいつの間にか来ていた地味野郎が千冬の頬っぺたを抓りやがった……!
千冬が拒絶してるのに地味野郎は暇つぶしだとか言ってセクハラしてやがる、変態に俺の未来の嫁を汚されて堪るか!としばらく睨んでいたら俺の眼力にビビったあいつは今度は束にちょっかいをかけに行きやがった、変態ヤローが!
それからしばらくしてあの地味野郎は何かにつけてあの二人にちょっかいをかけるようになった、俺達が遊んでいたら束にちょっかいをだし、それを助けようと千冬が束を遊びに誘ったらあいつまで着いてきやがった、
くんじゃねぇよ!それからしょうがなく地味野郎も含めて遊んでいたら地味野郎から逃げていなくなった千冬達を付け回したりしやがった!
幼稚園ではあまりあの二人と遊べないからな、家の近くで二人を見つけて声をかけてたら家で遊ぶと言っていたので、これは誘っているんだなとついて行こうとしたら、束が照れてスタンガンを押し付けてきた。
流石に死にそうになったがこれも愛だと思えば軽いものだったな!
それからやっと地味野郎がいなくなって喜んでたら、小学校まで同じだった、
だが地味野郎がいない間にフラグを立てまくったからな、もうあの二人には手を出せないだろうと思っていたら間違いだった。
あの二人にわざわざ自分の教室まで来させて一緒に弁当食ったり、オリエンテーションで二人と無理矢理組んだり(じゃなかったら俺と組むはずだ!)と好き勝手やりやがった、それで地味野郎の卒業式で二人から何かを奪ってやがった!
束から奪った物を投げ棄てようとしたのを束が必死に止めていた
……あの反応はもしかして俺へのプレゼントか!それをあいつが取り上げて束が必死に止めてるんだな!クソヤロウが、今日という今日はゆるさねぇぶちのめしてやる!しかも千冬から奪った髪紐をつけやがって
絶対にゆるさねぇ!
チッ、逃げ足だけだけは速い奴だ、これまでも何回やっても逃げられたからな、まぁいいさこれから一年はあいつは居ないし中学は違うとこに行くだろ、さてと俺の未来の嫁達との思い出作りをするか!
……あれからしばらくして俺は卒業近くになって未来の嫁達に聞いておかなければならないことができた、それは……
「なんで、二人ともあんな何にもない中学に行くんだ?進学校に行かないのか?」
これだ、二人は本当になにもない平凡な中学に行こうとしているんだ、
「……お前には関係ないだろう」
「………」
と言ってきた、束は照れてなにも言って来ないが、
「いやいや、幼なじみとして気になるんだよ、千冬、束」
と笑みを浮かべながら言うと二人は顔をしかめた、きっと俺の笑みに惚れる女子がいるんじゃないかと嫉妬してるんだな!
「……お前と幼なじみになった覚えはない、それに気安く名前で呼ぶな」
「何言ってんだよ、幼稚園からの付き合いじゃないか、照れるなよ」
全く千冬はあまのじゃくだな、本当は嬉しい癖に、
「……うるさいなぁ、私の幼なじみはちーちゃんとゆーくんだけなんだから、勝手に気持ち悪いこと言わないでくれる?それに中学はゆーくんと同じ所に行くんだ、質問には答えたからさっさっと消えて」
「ゆーくん?あの地味野郎のことか?あんな奴と一緒のとこに行く必要ねぇだろ、何にも出来ない落ちこぼれなんだからな、進学校に来たのに授業が分からなくてしょっちゅう授業を抜け出してるし、それに」
「黙れ、それ以上その口であの人を侮辱するな!虫ずが走る」
「……本当にうるさいよ、気持ち悪いことを言うだけじゃなくてゆーくんまで馬鹿にするなんて、何様のつもり?」
「なんであんな奴庇うんだよ?本当のこと言っただけだろ」
「……チッ、もういい、束行くぞ」
「……わかった」
と言って俺を見つめて(実際は睨んで)帰ってしまった、なんでだ?やっぱりあいつに脅されてるのか?
その次の日からなぜか俺が覗きをしている、と噂が立ち身に覚えのない俺が覗きをしている動画が学校のインターネット掲示板に張り出されて学校中からハブられた、誰だこんなことをした奴は!これのせいで二人から無視されるじゃないか!
小学校を卒業し中学に入った俺は先ず、あの地味野郎の噂を流した、あの二人に幼稚園の頃から付き纏っていたとか家までストーカーしたとか二人を脅して振り回しているなど、真実に基づく噂なのですぐに広まりあいつは学校中から厄介者扱いされた、ざまぁ見ろ、あの二人に手を出すからこんなことになるんだよ、
それから俺は地味野郎をリンチさせたり、上履きに生ゴミをぶちまけさせたり、学校の裏サイトで悪口を流させたりしたが、あの地味野郎は中々しぶとくて未だに付き纏ってやがる、
一度あの落ちこぼれに近付くなと千冬に言ったらボコボコにされた、きっとそれを聞いたあの野郎が俺に手を出さないように心配してくれたんだな!
原作でもあった白騎士事件が起こったんだが、なぜか白騎士に乗っていたのが千冬だとばれていた、原作のパラレルワールドなのか?
そのせいで学校で避けられている千冬に優しくしてフラグが立てられるんだがな!
……何なんだ!この世界は!なんで白騎士事件の後にISが盗まれてるんだ!?原作にはなかったぞ!しかもその功績で千冬達は英雄となって原作とは違うせいで俺の、束が逃げる→俺がついて行く→束との仲が深まり専用機ゲット!→原作で千冬と感動の再会!というプランが台なしだ!
まぁアラスカ条約のお陰でIS学園が出来たからな千冬と束はそこに行くだろうから、世界で初めてISに乗れる男として二人と甘い学園生活を送ってやる!
あの地味野郎がISに乗れる筈がないしな、もうこれからは俺の時代だ!
期待しとけよ!