ISってなに?   作:reレスト

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世間って狭いなぁ……

水無月 悠夜だ、まず読んでくれてありがとう、読んでくれてるところ申し訳ないんだが、

 

タイミングが悪い、今まさに絶賛逃亡中だ。

 

今までの生活の中で平穏という言葉に1番近づくことが出来た中1が終わり、終わってしまい、2年になって三ヶ月程経ったんだが、ね……

 

察しのいい人ならもうわかるだろ、

……誰でも分かる?マンネリなんだよ?

 

 

 

 

 

俺だって、俺だってこんなんもう嫌だわ!何なんだよ、な〜んな〜んでェすかァ〜!?あれか最近は上げて落とすのが流行ってんですか!なんで俺の平穏は最高で一年しかもたねぇんだよ!上げ幅に対して下がり方が尋常じゃねぇぞ!?

なんで同じ中学に入ってくんだよ、隠せてたと思ってたのになんでばれてんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……落ち着け、俺、よく考えたらあの天災である、ウサ耳にかかれば個人情報なんて無いようなもんだしな、……この前なんて、ペンタゴンに暇つぶしで入ってたからな、どんなハッキング能力してんだよ……

 

 

…まぁ、俺も時間をかけて準備したら出来ないこともないが……違うからな、俺は天災じゃねぇぞ。

 

幼稚園、小学校とあの天災に憑き遭わされてる(誤字に非ず)内に出来るようになっただけだ。

 

それでも十分、変態の域だ?……ヤメロ間違えるな、変態は新しい種族なんだ俺はちゃんと人間をしているぞ。

 

それに、あの天災は天才なだけあってかなり教えるのが上手い、残念なことに、なぁ。

 

話が脱線したな、まぁという訳で同じ中学に入って来たんだが、

 

織斑が新入生代表で挨拶した時は舐めていた飴を飲み込んでしまって危うく死ぬところだった、(流石に入学式でチョップチャプスみたいな棒付き飴は無理だった)

そのせいで俺に近づいてくれていた、平穏という字が脱兎の如くどころかチーター並のスピードで逃げて逝くのが見えたなぁ、(泣)

まぁ、それからはほら、ほとんど何時も通りだよ、違うのはあいつらの追っかけがファンクラブやら親衛隊とかにグレードUpしたことだな。

 

 

最近は連携が尋常じゃない位になってるから逃げるのも軽く本気を出さなきゃいけねぇ、……しかもあの新種族である、変態ストーカー君(イケメン君)がなんか噂を流したみたいでな、

 

普段は猫を被ってるから見た目がいいやつにしか見えねぇから、俺みたいな不良(中学になっても度々授業を抜け出していた)の噂は直ぐに広まっていき学校全体から厄介者扱いされた、

 

ちなみに噂はこんな感じだ、いわく、幼稚園の頃からあの二人に付き纏っていた、いわく、家までストーカーして行こうとした、いわく、二人を脅して振り回している、等

 

………これ、最後くらいじゃね?まともなの、というよりも最初の二つはあの変態ストーカー君だろ?自覚あったのか?まぁ、いいや、だいたいこんな感じの噂が流れたな、

 

 

ファンクラブの奴らや親衛隊の奴らは正面から来るからまだましだが、世の中には陰険な奴がいるんだよなぁ〜、

 

 

集団でリンチしようとするやつとか(全員の鼻の骨を砕いて病院送り)

 

上履きがわりのスリッパに生ゴミをぶちまけている奴とか(次の日にごみ箱の中で気絶している、男子生徒が発見された)

 

学校の裏サイトでの誹謗中傷とか(書き込んだ奴らの個人情報や秘密の趣味(ポエムとか中二病的なノート等)がばらまかれてサイトが閉鎖した)

 

酷い虐めだな、全くこんなことをするやつの気が知れないな。ん?仕返しの方が酷いって?………俺の平穏を潰す奴は誰であろうと許さねぇ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…あの天災達はほら、災害だから、人にはどうすることもできねぇんだよ、分かってくれ。

 

くそぅ、あのウサ耳災害と斬鉄災害を止められる奴はいないのか!

 

 

 

 

 

あん?ウサ耳ってなんだ?斬鉄ってなんだ?ってか?

ウサ耳はあれだ、奪われた。

俺が技術家庭で(技術、家庭ではなく両方がくっついたような奴でうちの学校の不思議授業の一つだ。)

作った、カチューシャとメタリックなウサギ耳のハイブリッドな代物だ、

 

動物を題材になんか作れと言われたので片手間に作ったんだが、

 

持って帰る途中に天災達に遭遇してしまった、

その時、こいつってこんなに早く動けたのか?ってくらいの速度で篠ノ之が動いて、消えたと思ったら手の中からウサ耳を奪われていた。

で、奪った張本人の方を見てみると、

 

めちゃくちゃキラキラした目でウサ耳を掲げて見ていた。

 

とりあえず、俺のだから返して貰おうと声を掛けたら、

 

「おい、それ返s「ゆーくん!ちーちゃん!ウサ耳だよ!かわいいよ!ほしいよ!束さんだよ!ちょうだい!ちょうだい!ちょうだい!?」黙れ。」

 

ガシッ、ギリギリ、ミシ、

 

「あぅ〜、う、ウサ耳パワー!」

 

スルッ、

 

うぉっ!アイアンクローから抜け出しやがった、

何だよ、ウサ耳パワーって、しかも途中自己紹介が入ってたし、意味分からん。

はぁ、もういいや、チョップチャプス食べて帰ろう、

「すみません、水無月さん」

 

カサッ、パクッ、カリコリ、「あぁ、もういいよ、いい加減慣れた、というより諦めてるから、」

 

「……そうでしたね、いつものことになってますから」

 

「まぁ、あれだ、欲しいんならやるよ、課題だったからテキトーに作っただけだしな」

 

「課題?何n「ホント!?後で返してって言っても返さないよ!?」言葉をかぶせるな!」

 

バシッ、

 

「い、いたい〜、けど大丈夫だもん!今の束さんにはウサ耳パワーがあるから!?」

 

あれはしばらくほぉって置こう、相手にするのがめんどくせぇ、

 

「何の課題か?だったな、……ほら、あれだよ、うちの不思議授業の一つ、技術家庭」

 

「……あれですか、なら納得出来ますね、私たちは自分で作ったフライパンで料理をさせられましたから」

 

「…相変わらず意味分からんなぁ、料理の方は何作ったんだ?」

 

「……ほら、束、そろそろ帰るぞ」

 

クルッ、スタスタ、ガシッ

「ちょっと待て、いきなり話をぶった切って帰ろうとするな」

 

「放して下さい、道場に間に合わなくなります」

 

「そりゃ悪かったな、けどんな露骨に話題を変えられたら気になるだろうよ」

 

「何でもありm「ちーちゃんは料理、失敗しちゃったから話したくないんだよ〜」たばねぇぇぇぇーーー!!」

 

「わわっ!そんなに怒らないでよぉ〜」(泣)

 

「だまれ!今日という今日は許さん!」

 

「ゆーくんたすけて〜」

 

「おいっ!こっちにくるな!俺は関係ねぇだろ!」

 

「怒ったちーちゃんを抑えられるのは、ゆーくんだけだよ!」

 

「知るか!ウサ耳パワーとかで何とかするか、大人しく潰されてこいっ!」

 

「ムリだよ!イヤだよ!ウサ耳パワーだけじゃ死んじゃうよぉ!ちーちゃん、真剣出してるしホントに切られちゃう〜」(泣)

 

「はぁっ!何で真剣なんて持ってんだよ!」

 

「うちの道場で修理に出してたのを受け取った帰りだからだよ!」

 

「冷静に説明してんじゃねぇ!クッソ、死ぬマジで死ぬ!」

 

何かないか、盾になるものは!

っこれだ!

 

「フライパン、借りるぞ!」

 

このウサ耳バカのことだただのフライパンじゃねぇだろ、いけるかっ?

 

「ハァッ!」

 

クッ、もってくれよ!フライパン!

 

キィン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………防げた…か?

 

ピッ、スー、ゴトン、ガラガラガラ、

 

 

……嘘だろ?フライパンって言っても、鉱物の塊だぜ?普通切れねぇだろ?

 

「ちーちゃんすごーい!」

凄いどころの話じゃねぇだろ、マジで死ぬところだった。

その後、何とか織斑を説得して帰らせた、……今までで1番本気になって説得した。

 

そういう経緯があって、あいつらをそれぞれ、ウサ耳災害、斬鉄災害と呼んでいる、

篠ノ之はウサ耳が余程気に入ったのか普段から付けている

 

……そのせいで鬼ごっこが更に過激になった。

 

織斑にも何かお返しをしなきゃなぁ、篠ノ之はあれでいいだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っと、色々と考えてるうちに逃げ切れたな、ふぅ〜、今日はまた一段としつこかったなぁ、

 

………ここ、何処だよ。

 

テキトーに歩いときゃ分かるか、疲れたときのチョップチャプス〜、

 

カサッ、パクッ、カリコリ

スタスタ、

 

はぁ〜久々にゆっくりした時間だなぁ〜、こんな気持ちいい日にはなんかいいことが「おいっ、男女がいたぞ〜」……あるわきゃねぇよなぁ〜、

 

はぁ、出来るならスルーしたいが、ダメだよねぇ〜

 

とりあえず行ってみるかぁ、あっちの方だったかな?

スタスタ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれか、何だ?真ん中にいる女の子が虐められてるのか?よくやるねぇ〜、男が五人がかりかよ、親はどんな教育してんのかねぇ〜、

 

「おい男女、こんなところで何してんだよ」

 

「………」

 

おぉ〜、いっそ清々しいくらいの無視だなぁ、

 

「何か言えよ!」

 

「調子に乗ってんなよ!」

 

「そうだそうだ!」

 

……うーん、止めるのは簡単だけど最近は親がうぜぇ場合が多いからなぁ〜、ケータイで録画しとくか、後々使えんだろ。ジーっと、よし、この辺でならよく録れんだろ。

 

「おい、男女がリボンなんか持ってるぞ」

 

「あはは、似合わねぇ!」

 

「気持ちわりぃ〜!」

 

「………」

 

マジで、性格わりぃな。最近のガキはどうなってんだか。

それに比べてあの子はしっかりしてるな、全部無視してる。

 

「聞いてんのかよ!」

 

ドンッ、ズシャ

 

うわ〜、イラついたからって、手ぇだしたぞ、急に押されたからこけちまったな

 

「変人の妹はやっぱり変人だな!」

 

「ホントホント!」

 

「変人、変人!」

 

「…っ、お姉ちゃんは変人なんかじゃない!優しいお姉ちゃんだもん!」

 

「…っな、何だよ!急に怒りやがって、おい皆、やっちゃおうぜ」

 

「やっちゃおう、やっちゃおう」

 

 

 

……そろそろ止めるか。めんどくさいけどな。

 

 

「オイ、クソガキども。もうお前らとっとと帰れ」

 

「な、何だよ!お前には関係ないだろ!どっか行けよ!」

 

「そ、そうだ!どっか行け!」

 

 

……年上に対して敬語もなしね。

 

「さっさと帰れ!!」

 

「う、うわ〜」

 

「逃げろー」

……やっぱガキだな。ちょっと怒鳴っただけですぐ逃げる。それはさておき、今はこの子だな。

 

「大丈夫?じゃねぇな、あ〜あ〜せっかく綺麗な髪してるのに砂がついちまってる。」

 

「た、助けてくれてありがとうございます」

 

「ん、気にすんな、俺が勝手にやっただけだからな」さてと、とりあえず髪の毛の砂をとって、っと

 

「偉かったな、ちゃんと我慢して」

 

「でも、大きい声を出して怒っちゃった」

 

と言って俯いてしまった、ホントに優しい子だなぁ〜

「いいんだよ、お姉ちゃんのために怒ったんだろ?優しいな、きっとお姉ちゃんも優しくていい人なんだな」

 

と微笑みながら言うとすごい嬉しそうに

 

「うん!お姉ちゃんはとっても優しいんだよ!このリボンもお姉ちゃんがくれたんだ!」

 

と言ってきた。よっぽどお姉ちゃんが好きなんだな、

「そうか、どうする?そのリボン俺がつけようか?慣れてるからすぐにできるぞ」

 

「えと、お願いします」

 

「よし、任せな、礼儀正しい子だからこれをあげよう」

 

と言って、ポケットからチョップチャプスを出して渡す。

 

「ありがとう」

 

笑いながらお礼を言ってきた。

 

ヒョイ、ヒョイっと

 

「できたぞ」

 

「……はやい」

 

ちょっと驚いてるな、自分の髪を括るのを考えたら簡単だしなぁ〜

 

「それ、食べていいぞ」

 

と声をかけてやると直ぐに食べ始めた、

 

「おいしい」

 

うんうん、チョップチャプスはやっぱり最高だな!

 

さて、この子はとりあえず大丈夫だから次だな。

「お〜い、そこにいる坊主そろそろ出てきたらどうだ?」

 

「えっ?」

 

てくてく、

 

出てきたな、まぁ、わりと最初からいたしな、この女の子は気付いてなかった見たいだが、

 

俺が行かなかったら多分この男の子が行ってただろ、実際に行こうとしてたしな。

 

「あっ、」

 

「ん?知り合いか?」

 

「うん、家が近くなんです」

 

へぇ〜そうなんだ。

 

「箒!」

 

「な、なに?」

 

「ごめん!」

 

「えっ?えっ?」

 

おぉう、凄まじくテンパってるなぁ、急に謝られたらそりゃテンパるよな。

 

「俺、最初から見てたのに直ぐに助けに行けなかった、だからごめん!」

 

「ううん、助けようとしてくれたんでしょう?ありがとう」

 

男の子に対して箒?ちゃんは笑顔でお礼を言っていた、ホント、いい子だなぁ〜

「お、おう///」

 

照れてるなぁ、まぁ、同い年くらいの子に笑顔でお礼を言われたら照れてるか、

 

「あっ、後、あいつらの言うことなんて気にすんなよ!」

 

 

「リボンなんか似合わないって言ってたけどそんなことねぇよ!似合ってるぞ」

 

おぉう、すげぇな、恥ずかしげもなくあんなセリフを言えるなんて将来有望だ、顔立ちも整ってるし、

きっとモテるだろう。

 

クイクイッ、

 

ん?なんだ?

 

「どしたよ?なんかあったか?」

 

リボンの結び方が気に入らなかったかな?綺麗なストレートの髪だからポニーテールにしたんだが……

 

「あの、似合ってますか?」

 

あぁ、男の子の言ってることだけじゃ不安なのか?

 

「あぁ、似合ってる似合ってる、可愛いよ。」

 

と言うと顔を赤くして「ありがとう」と言ってきた、照れてるんだな、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オイ、今ロリコンって言った奴後でちょっとこいや、ボコボコにしてやるから、

 

あの場面で似合わないなんていわねぇよ、どんだけ空気読めねぇ奴だよ、

 

前にも言ったが俺は可愛いもんは可愛いと思うし綺麗なもんは綺麗だって言うからな、

なんか考えてる内にあの二人はお互いを名前で呼び合うことにしたらしい、

 

仲が良いのはいいことだな、女の子の方は箒、男の子の方は一夏と言うらしい、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……どこかで聞いたことがあるような、ないような?………まぁ覚えてないってことは、たいしたことじゃないのか忘れたいことかのどっちかだからなぁ〜

 

多分前者だろ、きっとそうだ、

 

さてと、

 

「んじゃ、もう遅いからな送って行ってやるよ」

 

「えっ?いいですよ、そこまでしてもらったら悪いですし…」

 

つってもねぇ、

 

「その足じゃ歩くのつらいだろ?」

 

結構血がでてるしな、押されてこけた時に擦りむいたんだろ。

 

「うぅ〜」

 

「ほら、おんぶしてやるから早く乗りな」

 

「すみません、」

 

「こういう時は謝るんじゃなくてお礼を言いなさい」

「あ、ありがとう」///

 

ふむ、素直で宜しい。

 

「一夏だったか?おまえも来いよ、ついでに送って行ってやる」

 

「ありがとう!」

 

「よしよし、素直な子にはチョップチャプスをあげよう。」

 

「やった!俺、ソーダ味がいい!」

「ほら、どーぞ」

 

チョップチャプスを渡すと直ぐに食べ始めた、元気があって宜しい。

 

「よいしょっと、軽いなぁ〜、家はどっちだ?」

 

「「あっち(です)(だよ)」」

 

 

「分かった、んじゃ、一夏君、手を繋いでいくぞ、逸れたらめんどくせぇし、」

 

「分かった!」

 

よし、それじゃ行くとしますかね。

 

「そういや、箒ちゃんにお姉さんがいるのは聞いたけど、一夏君にも兄弟はいるのか?」

 

「いるよ!姉ちゃんはすっげえ強いんだ!」

 

ふむ、強いってことは何かしらやってるのか?

 

「二人ともどんなお姉さんなんだ?」

 

「優しくて、最近ウサギの耳をつけ始めたおもしろいお姉ちゃんだよ」

 

「強くて、刀で鉄も切れるカッコイイ姉ちゃんだ」

 

 

そうかそうか、ウサ耳を付けたお姉さんと斬鉄ができるお姉さん達か………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………ん?


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