ISってなに?   作:reレスト

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いい加減にしてくれ……2

さて、前回の話を読んでくれていたらありがとう。

読んでねぇよ、という奴は気が向いたら読んでやってくれ、

 

 

……分かってる、回りくどいのは分かってるんだが、つらかったことを思い出すのにも心の準備がいるんだよ、毎回毎回申し訳ない。

 

さて、そんな無限ループを過ごして卒園したんだが、これでこいつらに振り回されるのもこれが最後だと思うと嬉し……寂しいもんだなぁ、

 

 

本音が出てた?ナンノコトカナ?

まぁ、いいさこれからやっと、俺の夢である平穏が帰って来る。

 

 

だから、イケメン君が俺が卒園することに狂喜乱舞してようが、篠ノ之がどうやって卒園式を無くそうか考えて実行しようとしてようが、織斑がそれを表面上止めようとしつつ、計画の甘い所を修正して計画を煮詰めてようが関係ねぇ!!

 

 

 

 

 

 

 

……やっぱ待てコラ、何卒園式潰そうとしてんだよ、却下だ、んなもん、不満そうな顔すんな、

 

 

あっ?寂しくないのかってんなもん決まってんだろ、………めっちゃ嬉しい!

 

 

 

……OK、ちょっと待とうか、その手に持っているものを下ろして、話し合おう、

えっ?HA・NA・SHI・A・I?ちげぇよ、コミュニケーションだよ、肉体言語のほうじゃねぇょ。

 

 

先ず、織斑、何で木刀なんて持ってんだよ、借りた?篠ノ之の道場から?剣道するのは小学校からじゃねぇのかよ、早い内から慣れておきたいから特別に貸して貰った?

 

 

何やってんだよ、普通貸すのって竹刀じゃね?いや、そもそも園児にこんなもん貸すなよ。

 

 

しかも普通に振り回してるし、織斑、お前はまだ常識人の範疇だと思ってたのに……

 

 

んで、篠ノ之、お前もその手に持っているスタンガンを捨てろ、んなもん喰らったら確実に死ぬ。

 

 

あん?大丈夫?これくらいじゃ、死なない?

……いくら俺が家で鍛えてるからって、流石にそれは死ぬわ、俺がやってるのは合気道と剣術だが、あれは両親の趣味だ、人間辞めるような鍛練はしてねぇ。

 

 

おいっ、今スタンガンに当たった虫が塵になったぞ、それは、本当に人間に……いや、生物に当てていいものなのか?

 

 

……オイ目を逸らすな、何?実験はした?何にだ?……あれに?イケメン君が生物の範疇だと思ってるのか?

あれは変態という新しい種族なんだ、生物ではない。

 

つーか何で使ったんだ?

何々?

 

あれと家が近くて織斑と遊んでたらいっつも近づいて来て、混ざろうとするし、揚句の果てに家まで来ようとしたから、つい?

 

 

変態なだけじゃなくてストーカーでもあったのかよ、あれだ、好きな子に構って欲しいんじゃね?

 

 

……どんだけ嫌われてんだよ、イケメン君、篠ノ之だけじゃなくて織斑まで苦虫を丼一杯食わされたみたいな顔してるぞ。

 

とりあえず、それは捨てろ、嫌そうにすんな、早くしろ……よし、捨てたな、んな危険な物、金輪際俺に使おうとするなよ、んで、織斑頷いてるがお前もだ、

 

 

何のこと?って顔してんじゃねぇよ、その木刀片付けて来なさい。

 

 

渋々だが片付けてきたな、でだ、俺もちゃんと寂しいぞ?

 

 

なんか違った?気のせいだまぁ、これからも幼稚園で頑張れ。

 

 

うん?何処の小学校行くのかって?近場の1番頭の悪い学校だが?

 

 

何で頭のいいとこに行かないのかだって?んなもん、めんどくせぇからに決まってんだろうよ。

 

駄目な奴を見る目でこっちみんな、お前らと違って俺は普通なんだよ!

 

 

なんだよ、その今更?って目はよ、

 

 

そういう訳でお前らは進学校に行くだろうから、これでお別れだなぁ、まぁ、元気に暮らせよ、じゃあな〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処までは良かったんだよ、だけどなぁ、あのやろう、野郎じゃねぇけど、やりやがった勝手に書類を進学校の所に流しやがった!

 

 

両親もどうせだからと言って乗り気になっちまって、結局、進学校に行かされちまった、

 

 

あいつらとイケメン君が入って来てからもう、平穏と言う字がダッシュで逃げて行くのが幻視出来たね。あるときは校内放送を使って呼び着けられたり、

 

あるときは弁当を持って一緒に食べようと教室に突っ込んできたり、

 

またあるときは剣道の相手をしてくれと言って切り掛かってきたり、

 

またまたあるときは2学年合同オリエンテーションで色々な奴の誘いをすべて無視して俺の方に来て組もうと言ってきたり、

 

などなど、むちゃくちゃだったなぁ………(泣)

 

 

……リア充爆発しろとか思ってる奴、実際はそんなにいいもんじゃねぇからな、毎回怒られるのが俺なんだよ、篠ノ之は先生よりも頭が良いから口だしできねぇし

 

 

織斑はクラスのリーダーみたいな奴で普段から優等生だから、たまに……いや、しょっちゅう授業をサボって、屋上でチョップチャプス舐めながら寝てる俺が、唆してると思ってるみたいだな〜……

 

 

家の両親は放任主義の自由人だからなぁ、先生に何言われても、だいたいスルーだな、

 

 

というか、俺が小5の時に単身赴任で両親共にフランスへ仕事に行ったからな。

 

一人暮らしは楽だからなぁ、着いてくるか聞かれたがめんどくせぇと言って、

残った、金は振り込まれてるし、家事も出来るからな。

 

 

のびのびさせて貰ってるな、話が脱線したな、んで、毎回怒られるのが俺なんだよ、それに、だ、

あいつら中身はともかく見た目は美少女な訳よ、

 

 

あぁ?興味ないふりしてちゃっかり見てんじゃねぇかって?

別に俺は枯れてる訳でも、あっちの趣味がある訳でもねぇよ、だから普通に可愛いもんは可愛いと思うし、綺麗なもんは綺麗だって言うぞ?

 

 

で、そんな美少女二人に邪魔な見た目ぱっとしない、男が一緒にいたら……ねぇ。

 

 

ハブられるんだよねぇ、

たまに実力行使しようとしてくる、馬鹿がいるんだよ、それを返り討ちにしたら人数が増える→返り討ち→人数が増える→返り討ちの無限ループの完成だ、

 

 

途中から面倒になって逃走に切り替えたら休み時間はずっとリアル鬼ごっこだ。

 

どうだ、これでも羨ましいか?羨ましいって言うんだったら代わってくれ。

……マジで。

 

 

恋愛感情有りならまだいいんだが、どっちかってーと親友が近いからなぁ、

これからはどうなるかは知らんが今はそんな感じだからな、追われるのが理不尽に感じんだよ。

 

 

だが、そんな生活ともおさらばだ!やっと、平穏に暮らせる(泣)

 

 

〜回想終了〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、誰か分かってくれたか?分かってくれた奴、

ありがとう(滝泣)

 

 

っと、昔を思い出している内に卒業式が終わったな、

 

さて、帰るとしますK「ゆーくん!」「水無月さん。」

 

 

くそぅ、逃げられなかったか、これで逃げたら、今まで隠し通してきた家まで、来そうだな………

 

 

はぁ、しょうがない、

 

 

「おぅ、どうした?天災コンビ、ちょうど今からおまえらを捜そ「逃げようとしたね。」「逃げようとしましたね。」チッ」

 

 

なんで女って奴はこんなに勘がいいんだよ……

 

 

「舌打ちはひどいよ〜束さん傷ついちゃったよぉ〜」

 

「束はともかく、何故、私まで天災なんですか。」

 

 

「ちーちゃんがひどいよぉ〜ゆーくん、慰めて〜」

 

 

「シャラップ、小学生のくせに中学生の高学年と剣道で打ち合って尚且つ、勝つような、奴は天災で十分だ。」

 

 

「無視された!?」

 

 

「いいもん、いいもん、束さんはこの昨日作った花火、【束さんスペシャル】を打ち上げるから。」

 

 

「よいしょ、よいしょ、よし!それじゃあ発しy」

 

 

「「やめんか!ばか(やろう)(もの)」」

 

 

バシッ×2

 

 

バタッ

 

 

「うぅ〜、痛いよ〜(泣)ちーちゃん、ゆーくん」

 

「たりめーだ、痛くしたんだからな」

 

 

「束、卒業式くらい大人しくしておけ」

 

 

「うぅ〜、わかったよぅ、ごめんなさい。」

 

 

よし、これで卒業して1時間足らずで怒られるのは回避できた。

 

 

「んで、なんか用があったんじゃねぇのか?」

 

 

「そうだ!ゆーくん!ゆーくん!ゆーくん!」

 

 

バッシン、

 

 

「うるせぇ、聞こえてるから、静かにしろ。」

 

 

「さ、さっきより痛い〜」(泣)

 

 

「もう一発行くか?」

 

 

「すみません水無月さん、とりあえず説明するので、一旦、束を叩くのを止めてくれませんか?」

 

 

「ちっ、ちーちゃん、私のために?」キラキラ

 

 

「後から好きなだけ、やって下さって、構いませんので」

 

 

「そうか、まぁ話が進まないからな」

 

 

シクシク、

 

 

なんか泣き始めたけど、静かになったからいいか。

そろそろ回りの視線もうざってぇしなぁ。

 

 

「結局、何の用なんだ?」

 

「その…今まで、学校で散々迷惑を掛けていたので、」

 

 

「そのお詫びとお礼をしようと思ってたんですが、」

 

「迷惑の八割は篠ノ之だがな」

 

 

ずーん|||

 

 

なんか、背景に斜線が見えるが、気のせいだろ。

 

 

「別にそんな事気にするなよ、もう諦めたしなぁ〜」

 

「す、すいません…」

 

 

「とりあえず、理由は分かった、んで?何かくれるのか?」

 

 

「あ、はい、私からはこれを」

 

 

 

 

 

………「髪留め用の紐か?」

 

 

「はい、何を渡せばいいのか分からなかったので、」

 

 

「『後ろ髪が欝陶しいけど切りに行くのはめんどくせぇ』、とおっしゃってたのでこれに決めたのですが…」

 

 

「気に入り…ませんでしたか?」

 

 

「んにゃ、ちょうどよかった、流石に肩甲骨辺りまで伸びて来たから、縛るもんがほしかったんだよ、サンキューな。」

 

 

「そうですか……よかった」

 

はにかんで嬉しそうに言って来た。

 

真剣に考えてくれたんだなぁ、織斑には感謝だな、

 

 

「ほら、束、お前も渡すものがあるんだろ」

 

 

「いいよいいよ、どうせ束さんの渡すものなんて、ちーちゃんのに比べたら今(・・)は実用性がないですよ〜」

 

 

何拗ねてんだよ、めんどくせぇな、

……しゃーない、このままじゃあ帰れねぇしテキトーにおだててごまかすか。

 

 

「何だ、篠ノ之、何もくれないのか……残念だなぁ、期待してたのに」

 

 

ピクッ

 

 

おっ、反応してるな、よし、後一押しだ。「篠ノ之・からのプレゼントが欲しかったんだがなぁ」

 

ピクピク!

 

「しょうがないなぁ!ゆーくんは!ゆーくんがそこまで、そ・こ・ま・で言うのなら」

 

「私こと篠ノ之、束さんがゆーくんにプレゼントをあげちゃおう!!」

 

 

イラッ、

……シバき倒してやろうか、この野郎、くぅっ、織斑が必死に抑えてくれと、目で訴えて来てなかったら、本気でやってたな。

 

 

「そうか、で?何をくれるんだ?」

 

 

「ふっふーん、束さんからのプレゼントはこれだよ!」

 

といって、透明なクリスタルが付いている、シンプルなネックレスのようなものだった。

 

へぇ、これはこれは、

 

「「まとも、だな……」」

 

 

「ひどいっ!ちーちゃんもゆーくんも今日は凄く冷たいぃ」

 

だってなぁ普段が普段だし、

 

 

 

 

 

………って、

 

「織斑も何か知らなかったのか?」

 

 

「はい、お互いに決めて渡そうと言っていたので」

 

 

なるほどな、……うーん、これは、

 

 

「爆発したりしねぇよな」ボソッ

 

 

「ゆーくん!流石にそれはひど過ぎるんじゃないかな!」

 

いや、流石にひどいと思うけど、

 

「お前がまともな物を俺に渡したことが無かったからだろうが」

 

リストバンド型発信機や帽子型発信機などなど、

 

 

……発信機ばっかだな、まさかこれもか?

 

「それは発信機じゃないよぉ〜」

 

 

 

 

 

……「発信機ばっか渡してる、自覚は有ったんだな、一時期マジで嫌がらせかと思ってたからな」

 

 

マジで悩んだからな、あれは、

 

「だって、ゆーくん直ぐに逃げるんだもん」

 

 

うるせぇ、あれは自己防衛のための行動だ。

 

 

けど、発信機じゃねぇってことは……

 

「やっぱ爆発物だろ」

 

 

「違うよぉ〜、もう!とにかく!そのクリスタルをいついかなる時も肌身離さず身につけておいてね!」

 

 

えぇ〜、めんどくせぇな、まぁせっかくのプレゼントだからな付けといてや「束さんだと思って肌身離さずねっ!」ろうと思ったが、やめだ。

 

捨てよう。

 

「あぁ!?冗談だから振りかぶって捨てようとしないでぇ!?」

 

と言って腕にへばり付いて来たので捨てられなかった。

 

「次、ふざけたことを言ったらマジで捨てるからな」

 

「うぅ、はい」(泣)

 

よし、釘を刺しておいたから暫く大丈夫だろ。

 

っと、大分時間を食っちまったな、そろそろ帰るか。

「んじゃ、そろそろ帰るわ、プレゼント、サンキューな、二人とも」

 

「いえ」

 

「どーいたしまして!」

 

 

ホント性格はにてねぇのに仲がいいな、さてと帰りますかな。

 

 

二人に背を向けて暫く歩くと篠ノ之が、

「ぜったい外しちゃダメだからねぇ〜」

と念を押して来た、マジで何なんだ?これ?

 

外した時爆発したりしたら怖いから外せないし

 

ちゃんと付けておくか、織斑に貰った紐は早速使って、あぁ、大分楽になったな。感謝感謝。

 

さてと、とりあえず、獲物を狙う目でこっちに走って来てるイケメン君達から逃げますかぁ〜。

 

そういや、イケメン君って名前何なんだ?篠ノ之からも織斑からも聞いた覚えもねぇしなぁ……興味ねぇしどうでもいいか。

 

とりあえず逃げるのが先だ、はぁ、最後までこんなんかよ、俺の平穏はどこに行ったんだ。

 

さっさと帰ってチョップチャブス食べよ。

 

こんなことを考えながら俺は家に向けて、走って行った、篠ノ之から貰ったネックレスが無機質な音声を流したことにも気付かないで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………マスターを認識。これより最適化、並びに(・・・)最良化、適応化、を開始します。


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