ISってなに?   作:reレスト

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 お久しぶりの方は、待たせすぎてすみません。初見の方は初めまして。にじファンにてレストという名前で投稿していた者です。レストの名前はもう使われている方がいるようで、ちょっと名前が変わりました。以前の作品を改稿しながらなので、内容に変化が出るかもしれませんが、よろしくお願いします(__)
 楽しんで頂けたら幸いです。
 だいぶ遅れましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 


終わって、オワッテ……

 ───―──い、たい? いたい、いたいいたいいたいイタイイタイイタイイタイ痛い痛い痛い痛い。

 全身を鈍い痛みと鋭い痛みが乱雑に駆け巡る。のた打ちまわりたいのに、体は動かず。喚きたいのに、咽喉(のど)からでるのは低く荒い呼気だけだ。視界の右側は赤く染まり、アタタカイ液体で濡れている。冷たい駅のホームよりも、体の芯が冷えていく。イタイアタタカイツメタイ。

 

「…ォィ、しっか…しろ」

 

「誰……、急…車を」

 

 聞こえる声が煩わしい。辛うじて動く眼を、駅の構内に向ける。顔を真っ青を通り越して土気色の顔がいくつか見える。着ているのは一様に学生服だ。この時期、この時間帯に学生服だということは自分と同じく大学受験を終えたところだろうか。だとしたら、何とも運のないことだ。鬱陶しい試験から解放されて、今から騒ごうかという段階で……いや、早々に騒いだせいで要らぬ面倒を起こしたのだから。ふざけていた為に、階段から他人(おれ)を突き落した。何とも簡単に状況説明が出来てしまった。まぁ、甘んじて現実を受け入れて貰おうか。こっちは頭は血まみれ、足は投げ出された人形の如く訳のわからん方向に向き、全身を痛みに侵されているんだからな。気絶すらしたことのない俺だから、今自分が意識を失ったらどうなるか、まったく分からない。

 ────が。何となく漠然と、終わりなんだ、とも思う。痛みが薄れ、温度も感じなくなってきた。まだ、親にも何も返していないんだけどなあ。

 それからゆっくりとゆっくりと、目蓋(まぶた)が落ちて、ぶつりと、消えた。

 




 パソコンになれません(ToT)

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