真剣で世界に恋しなさい!   作:teymy

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ボンジョルノ!
続・シリアス回です。連理の紹介も一先ずはここまでです。
今回説明されている"気"の説明と数値ですが、やはり作者の独自解釈です。
一応作者のほうで設定は一通り作ってあるので、矛盾…してないといいなぁ…


第四話 この世界で生きるために

Side 百代

 

あれからしばらく連理は泣き続け、私はその間ずっと抱きしめていた。

連理は見た目よりもさらに幼い子供のように見えた。

 

抱きしめながらずっと後悔し続けていた。

 

何故私はあんな愚かなことをしてしまったんだろう?

相手の事情なんてお構いなしに、自分だけの都合で考えて、欲求を満たすことで頭が一杯だった。

 

今まではまだこんな無茶はしなかった。

まゆまゆにだって無理矢理迫るようなことは無かった筈だ。

それがいとも簡単に自分が抑えられなくなり、私は最低の事をしでかした。

 

こんなの辻斬りや通り魔じゃないか。

武人のすることじゃない。

 

私は自分を責めながら、連理に謝り続けた。いや、謝ることしか出来なかった。

 

 

暫くすると連理は泣き止んでくれた。

私と連理はゆっくりと立ち上がる。

 

泣き止んだというか、ある程度落ち着いたというか…

まだ涙は出ているし、顔は下を向いてしまっている。

 

その姿に私の心にズキズキと痛みが走る。

 

様子を伺っていた大和たちも近づいてきた。

 

当然全員から叱られた。

 

「姉さん、今回ばかりは…」

 

「お姉さま…」

 

普段、私を立ててくれる弟と妹も流石に怒っていた。当然だ。

 

「あぁ、皆もすまなかった。これは全面的に私が悪い」

 

素直に受け入れて頭を下げる。

皆は私が謝罪したことに驚いたのか、戸惑ってしまったようだ。

 

「まぁ、モモ先輩が悪いと思ってるならこれでチャラだ!」

 

「そうだね、これからはこんなことしないようにね」

 

キャップと京なんかはもう許してくれるようだ。

だが、クリスは流石、儀を重んじるだけあってまだ許せないようだ。

 

「クリス、気持ちはわかるがあまり引きずるなよ?

 俺もまだ少し怒ってるが、それも連理が姉さんの謝罪を受け入れるまでと決めた」

 

大和はクリスがこれ以上怒ることがないように気を使ってくれた。本当に出来た弟だ。

でも多分、本心なんだと思う。

 

「ム…そうだな。連理が許すなら自分も納得しよう」

 

クリスは大和の案を落としどころにしてくれた。コイツも段々角が取れてきているようだ。

 

「ありがとう、お前等…」

 

仲間たちの気遣いを感じて、もう一度しっかりと頭を下げた。

 

「それじゃ、一度川神院に戻ろう。連理ももう少し落ち着いたほうが話しやすいだろう」

 

大和の提案に反対する奴はいなかった。

 

Side out

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

Side 大和

 

川神院に戻ると、門の前に学長と無表情なメイドが立っていた。

九鬼のメイドか。ワン子が李さんだと名前を教えてくれた。

 

「流石にジジイは気づいてたか。まぁ、あれだけ気を放ちながら戦ったんだ。当然か」

 

姉さんがばつが悪そうに呟いた。

 

連理はワン子とまゆっちに挟まれて俯きながら歩いていたが、李さんを目の前にするとよろよろと前に出た。

 

「李ぃ…」

 

連理はそのまま李さんにしがみつき、震えていた。泣くのを我慢する幼い子供のようだった。

 

李さんは連理をあやすように、優しく微笑みながら背中を軽く叩いた。

さっきまでの無表情が嘘のような優しい顔だった。

 

「モモ…お前自分がなにしたかわかっておるかの…」

 

『…っ!!』

 

学長が姉さんを睨み付ける。それだけなのに息が詰まりそうだった。

学長が本気で怒っているのを初めて見た。

俺たち全員が動けなくなってしまった。

 

しかし姉さんだけは前に出て、学長と李さんの正面に対峙した。

 

「あぁ…自分がどれだけ莫迦だったか、思い知ったよ」

 

後ろからでは顔は見えない。

でも姉さんの声は悔しそうに震えていた。

 

そして姉さんは李さんの顔を見て、勢いよく頭を下げた。

 

「すみませんでした…!!」

 

李さんは少し驚いた後、口を開く。

 

「何があったのか、教えて頂けますか?」

 

姉さんは頭を下げたまま語る。

 

自分が連理の特殊さに気付いたこと。

勝負を挑んで断られたこと。

我慢できずに殴ってしまったこと。

連理に押し倒され、泣かせてしまったこと。

 

一切の言い訳をせず、ただ事実だけを語った。

 

「わかりました…。では、連理の"願い"も聞いたのですね?」

 

連理の願い…。

俺たちにも聞こえてきた、連理と姉さんの会話。

そして連理の泣き声。

 

『ころしてほしい』と、『お父さん、お母さん』の悲痛な叫び。

 

この二つが同じ願いだとすれば、連理の両親は…

 

「はい。聞いてしまいました」

 

「そうですか…。では、簡単にですが、連理についてご説明します。

 鉄心様、彼らのお時間を戴いても?」

 

「そうじゃの。外で話すことではない。皆、入りなさい」

 

学長はそう言って川神院に入っていった。

 

「私は少し連絡を取る必要があるので、先に向かってください」

 

連理にしがみつかれたままの李さんは、携帯端末を取り出しながら俺たちを促した。

 

 

俺たちが川神院の客間に通され、無言で待っていると、李さんと学長が入って来た。

 

連理はどうしたんだろう?

 

「連理は今ルーに任せておる。落ち着いたらこっちに来るじゃろ」

 

俺たちの疑問には学長が答えてくれた。

そして、俺たちの疑問が解消されたのを見て、李さんが喋り始めた。

 

「それでは、ご説明させていただきます。

 先程、連理の担当の者に連絡を取りまして、皆さんにお話しする許可を取ってまいりました。

 勿論全てをお話しすることはできません。情報開示が許可されたのはかなり限られた部分のみになります。」

 

李さんは抑揚のない声で淡々と語る。

 

「皆さんお気づきだとは思いますが、連理は異常なほど膨大な気を有しています。

 普段は自らの気で抑え込んでいますが、その総量はこの川神…いえ、日本でも連理を上回る人間はいないでしょう」

 

姉さんが『自分の3倍以上』って言っていたが、そこまでなのか。

 

「私以上だということはわかっていたが、具体的にどれくらいなんですか…?」

 

姉さんがたまらず質問する。確かに表現が曖昧でわかりづらい。

 

「すみません。私も連理の本気を目にしたことがないので、具体的な数字はわかりません。

 あくまでも目安の話になりますが、担当の者の話では、

 

 一般人の気の量を10だとすると、武芸の実力者は50。

 実力者の中でも抜きん出た力を持つ者は100。

 壁を越えた者が300。その中で更に力を付けた者が500。

 『武神』であるあなた、川神百代様は700程だという話です」

 

なるほど。勿論状況で上下するだろうが、わかりやすい。

 

「因みにルーなんかじゃと400。ワシじゃと600くらいになるかの。

 四天王じゃと大体450から500くらいじゃの」

 

李さんの説明に学長が補足する。

姉さんがどれだけ強いのかわかった気がするな…。

 

だとすると…

 

「姉さんは連理の気が自分の3倍以上あるって言ってたけど、

 今の目安の数字を使うなら、連理は最低でも2500はあるってことか…」

 

「とんでもないわね…」

 

「あんなちっせぇ体にどんだけだよ…」

 

俺の計算に愕然とするワン子に、呆れたように呟くガクト。

 

「いえ、その…」

 

ん?李さんがなにか言いづらそうだな。

 

「李さん…まさかもっと多いんですか…!?」

 

「なんだと…!?」

 

姉さんの言葉にクリスが反応した。

 

他の皆も騒然とし始める。

 

「5000くらいはあるんじゃないか!?スゲェなあ!」

 

「流石にもっと現実的な数字でしょ…しょーもない」

 

「でも李さんの態度からするとあながち間違っていないのでは…?」

 

『いっそ1万とか行っちゃってたりしてナー』

 

それぞれが勝手に予想して数字を述べていく。

 

すると、李さんが手を挙げた。挙手ではない、指を開いた状態でだ。

数字の5を表しているとしたら…

 

「おっ、5000か?」

 

予想を当てたとキャップが嬉しそうに言う。

 

 

 

 

 

「いえ、5万です」

 

 

 

 

 

『…………』

 

チョット何言ッテルカワカンナイナ。

 

「因みに"少なく見積もって"5万です。

 あと、連理は修行らしい修行は一切行っておりませんので、これからの成長で更に増える見込みです」

 

俺たちは本当に人間の話を聞いてるのか…?

もう規模が大きすぎて皆逆に落ち着いてしまっている。

姉さんなんて『お、おう…』としか言えてない。

 

『連坊ってサ○ヤ人?』

 

松風のこの一言が俺たちの気持ちを表していた。

 

「連理は人間ですよ…。

 しかし、人間でなかったほうが(・・・・・・・・・・)むしろ幸せだったかもしれません」

 

李さんの一言が、緩んでいた空気を引き締めた。

 

どういうことだ?

 

「連理を見ればわかりますが、あの子の身体はとても小さく、未完成です。

 そんな体で異常なほどの気を制御できると思いますか?」

 

俺みたいな一般の武力しか持っていない人間では想像できない話だが、姉さんは違った。

 

「気の…暴走ですか…?」

 

しかし、李さんは首を振った。

 

「暴走ならまだ良かったです。問題は制御できるかどうかではなく、気の量そのもの(・・・・)にあります」

 

量が多いことに問題があるのか…?

俺やモロなどの一般人は勿論、ワン子やクリスまでわからないようで、首を傾げて考える。

 

そんな中、まゆっちだけが顔を青くしていた。

恐る恐るといった声で、できれば外れていてほしいという表情で

 

「体に…負担がかかったのですか…?」

 

負担…?

 

「はい。多すぎる気は、連理の体を蝕んでしまいました」

 

「蝕んで…って」

 

答えを言われても理解できなかった俺たちに、学長が説明してくれる。

 

 

 

「例えばの、水風船に水をどんどん入れていったら、最後にはどうなる?」

 

 

 

学長の言葉に全員が背筋を凍らせた。

 

そんなの決まってる。

 

多すぎる()は、内側から風船(連理)を破壊してしまう。

 

しかし、そんなことがあり得るのか?

 

「実際、過去に連理は多すぎる気によって体に裂傷ができたり、突然骨折したりしたようです」

 

言葉を失った。

姉さんの拳を受けても傷一つ付かなかった連理が、『気が多すぎる』というだけで怪我をするなんて。

 

「そんな連理をどうにかしようと、あの子の両親は様々な手を尽くしました」

 

恐らくもうこの世にいない、連理の両親。

きっと連理のために奔走したんだろう。

 

しかし、李さんの表情は悲痛だった。

 

「ここからは詳しく話せません。

 しかし、連理のために危険な橋を渡った彼らは、結果として死亡しました」

 

空気がずしりと重くなる。

李さんの声も暗くなり、僅かに体が震えているのがわかった。

 

「そして、自分にとって最も大切な存在である両親を亡くし、連理の心は…砕けてしまいました」

 

それまで絶対的な自分の守護者をなくしてしまった。

どれだけの悲しみが連理を襲ったのだろう。

 

「それからは九鬼の従者が保護し、気の制御を教えてきました。

 しかし、心のほうは中々回復せず、不安定な精神状態で日々を過ごしています」

 

「お前さんらも見たんじゃろ?あの子のあの状態を…」

 

河原で見た、あの連理の"笑顔"か。

 

「九鬼で過ごすうちに何とか日常生活を送ることはできるようになりました。

 しかし、それらは全てある一つの思いから成り立っています。

 

 それは、『いつか、なにかが自分を殺しに来てくれる』というあの子にとっての"希望"です」

 

「そんな…、そんなことが"希望"…?」

 

クリスが震えながら言う。

俺も出来れば聞きたくなかった。

 

「絶対的存在を無くし、取り残され、心を病んだ連理にとって、この世界は絶望でしかありませんでした。

 保護した当初は酷いものでした。

 食事も、トイレも自分ではできず…私達の言葉を理解していたかも怪しいものでした。

 

 なのに、強い意志で毎日のように自殺未遂を繰り返しました。

 

 世話係の従者は何度もそれを阻止しました。

 殺してくれと暴れるあの子を止めたこともあります。」

 

耳を塞ぎたい気分だった。

恐らく李さんも世話係の一人なのだろう。あまりにも声にリアリティを感じる。

 

「このままでは不味いと感じた担当の従者は、とうとう強行策に出ました。

 『いつか"死"はお前を迎えに来る。だからそれまで世界を受け入れろ』と、連理に言い聞かせたのです」

 

とうとう我慢できなくなったクリスが立ち上がる。

 

「なんてことを言うんだ!あの子に…連理にただ黙って死んで行けと言っているような

「私達だってそんなこと言いたくなかった!!!」

 

クリスの声を、李さんの大声が遮った。

それまでの冷たい表情はなく、悔しさと、怒りを浮かべていた。

 

「クリス落ち着け。李さんの話を最後まで聞くんだ」

 

クリスが唖然としているうちに落ち着かせる。

李さんの表情を見て、『すまない』と謝って再び腰を下ろした。

 

「いえ、申し訳ありません…。

 ですが…そうでもしなければならないほど当時の連理は危険な状態でした。

 荒療治とはなりましたが、それから少しずつ私たちに心を開くようになり、気の制御を覚え、学業にも取り組むようになりました。

 しかし…それらは全て先程の『言葉』の上に成り立っており、完全に心が回復する気配は見せませんでした」

 

そうか…連理の心は未だこの世界に絶望しているが、『いつか死ぬことができる』という"希望"を持ち、それを待っているからこそ今は笑っていられるのか。

そしてその"希望"が起こした暴走が、河原で見た連理なのか。

つまり、この世界自体に希望を見出すことが出来れば、連理の自殺願望を打ち砕くことができる。

 

簡単に言えば、『この世に未練を残す』ことが、『連理の心を救う』手段となる。

 

「そこで私たちは、精神を安定させるため、気の扱いに長けた人物の近くに置くため、

 そして、連理に様々な体験をさせるために、川神で過ごさせることにしました。

 川神院で修行を体験させ、今までは通えなかった学校にも通わせます。

 あの子が、新たな希望を見つけられるように」

 

新たな環境で、新たな出会いをして、新たな体験をすれば、精神的にも刺激になる。

 

さっきまで怒っていたクリスも、辛そうな顔をしていたワン子やまゆっちも顔を上げた。

皆何をすべきかわかったようだ。その瞳には強い意志が籠っていた。

 

俺たちの顔を一人一人確認した李さんは、同じように強い意志を持った表情で言う。

 

「皆さんにお願いがあります。

 これは九鬼家従者としての依頼ではなく、私個人の"お願い"となります。

 

 川神で過ごす連理を、あの子を……よろしくお願いします」

 

そう言って頭を下げる李さんに…

 

「任せろ!いろんなところに連れてってやるぜ!」

 

キャップが

 

「一緒に修行する仲だもん!楽しみだわ!」

 

ワン子が

 

「自分の義を通すため、連理は守ってみせる!」

 

クリスが

 

「私も救われた側の人間だし、たまには良いことしないとね」

 

京が

 

「連理にはもっと俺様の長所を見せつけねぇとな!」

 

岳人が

 

「あんまり役に立てるとは思えないけど、今の話を聞いたらねぇ」

 

モロが

 

「連理さんとはもうお友達です!」

『連坊にはこれからドンドンアタックしちゃうぜぇ!』

 

まゆっちと松風が

 

「連理にはまだ許してもらってないし、可愛い子は放ってはおかないさ」

 

姉さんが

 

「李さん、連理が『九鬼に帰りたくない』って言っても怒らないで下さいよ?」

 

そして俺がそう言うと、李さんは嬉しそうに笑ってくれた。

 

「アレ?なんだか盛り上がってるネ?」

 

タイミング良く、襖が開いてルー先生が入って来た。その後ろから…

 

「連理っ…」

 

「…っ」

 

まだ少し俯き気味の連理がついてきた。

姉さんがすぐに連理の前に出る。

連理は姉さんに少し怯えているようだ。

 

俺たちは二人の成り行きを見守ることにした。

 

姉さんは連理に目線を合わせる。

 

「連理…さっきは本当にごめん。

 もうお前に戦ってくれなんて言わない。

 お前の嫌がることなんてしないから…」

 

静かに語る姉さんを、連理は動かず見つめていた。

 

「連理…もしお前が許してくれるなら、私と友達になってほしい」

 

手を差し出す姉さん。連理はそれをじっと見て、ゆっくりと手を握った。

 

「うん…ボクも、ごめんなさい。モモちゃん」

 

そう言って連理が笑った瞬間、俺たちもやっと笑いあうことができた。

 

「有難う連理ー!」

 

勢いよく連理を抱きしめる姉さん。

 

「モモちゃ、苦しい…」

 

モガモガと姉さんから脱出してくる連理を今度は俺たちが囲む。

 

「よーし連理!これからは俺たちといっぱい遊ぶぞう!」

 

「うん、ボクも楽しみ」

 

「ボクっ子かぁ、榊原小雪とキャラかぶっちゃったねぇ」

 

「見た目に差があるから大丈夫だろ。俺様の好みは榊原だけど」

 

「クリス、これで私のことも許してくれるか?」

 

「あぁ、これでもう全部チャラだ」

 

「ありがとう」

 

「クリス、ありがとう」ニコッ

 

「んー、やっぱり連理は笑うと可愛いな!なあ犬…犬?」

 

「おいぃい!ワン子こっちで昇天してるぞ!」

 

「連理の笑顔と『ボクっ子』の威力か…妹も大変な扉開いたな」

 

「井上準みたいだよ…しょーもない」

 

「あの、連理さんはどこの学校へ入るんでしょう?」

 

『つか連坊って何年生なん?小学3年か4年くらい?』

 

まゆっちと松風の疑問におや?と思った。

そういえば学校入るんだよな。

聞いとかないとな。

 

「連理はどこの小学校入るのか決まってるのか?」

 

「そうだな、遊ぶとなると平日は自分たちが迎えに行くことになるだろう」

 

「李さん、どうなってるんです?」

 

李さんに聞こうと見ると、何故かため息をつかれた。何故だ。

 

「小学校ではありませんよ」

 

「あれ?中学校だった?」

 

あらら、いくら連理が幼く見えるっつってもそれは失礼なことしちゃったかな。

 

「うちじゃよ」

 

学長が言う。

 

……は?

 

全員が学長を見る。

 

 

 

 

 

「だから、川神学園じゃよ。ちなみに2年じゃの」

 

 

 

 

『………』

 

チョット何言ッテルカワカンナイナ。

 

 

 

その日は、『また学園で会おうね』と言う連理に『お、おう…』と返事をして解散となった。

 

なんていうか……すごいね、人体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと待ってください……

 連理さんが2年生ってことは……」

 

『連坊年上ぇぇえ!?』

 




ロリコンじゃなかったでしょう?(ドヤ顔)

連理「ボクの 気の総量は 5万です」(地味)
気の数値ですが、あくまで『気の量』を表しているだけであり、『強さ』を表しているわけではありません。勿論、強い人ほど気も多くなる傾向はありますが、気の多さが勝敗を決定づけることはないのでご注意ください。
『強さ』の数値、すなわち竜玉でいうところのスカウターの戦闘力は、いづれ表にしてまとめてみたいと思ってます。
あと、作者は李さんが大好きです。というか、メイド組が好きです。

連理「しゃァない、キミらの数字で教えたるわ  5万や」
大和「嘘になっちゃうだろ」

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