廻り還る先   作:伊呂波

6 / 6
本編ではありません。
第1局から第5局までのネタバレを含みます。


大盤解説(妄想語り)

この作品は皆様の素敵な作品に触発されて衝動的に投稿したものです。

そんな作品に多くのお気に入り登録や評価、ご意見・ご感想をありがとうございます。

 

ここでは頂いたご意見を参考に皆様が疑問に思っているであろうことを解説(という名の妄想語り)していきます。

 

文章力が拙く、描写しきれていない部分も多いので、少しでも補完になれば幸いです。

皆様の偉大な読解力で行間にあったことにしておいて下さい。笑

 

***

 

~逆行ヒカルの強さについて~

 

この作品のヒカルの強さは『九段』としています。

原作初期の緒方と互角程度の力量を目安にしているので、低段者は兎も角、高段者を相手に飛びぬけた無双をすることはありません。

ちなみに、ヒカルは三大タイトルは無理でも『天元』などのタイトル獲得による昇段をイメージしています。

これで原作初期の緒方と互角と考えていますが、経験の差から緒方の方が気持ち強いイメージです。

 

 

~ヒカルが緒方との本因坊戦で勝てた理由~

 

初期緒方と互角では本因坊の緒方に勝つのは難しいです。

しかし、ヒカルにとって本因坊は佐為の名を冠するタイトルということで思い入れが強いと思います。

それを取れるチャンスがあるならば逃したくないと高永夏戦で見せた気概で何とか第七局まで縺れ込ませ、勝利をもぎ取りました。

ご都合主義といわれてしまえばそれまでですが、緒方は、そういったヒカルの一味違う執念に気圧され、苦杯を喫しました。

実力は完全に緒方が上ですし、ヒカルの強い想いと気概があったとはいえ、緒方の甘さというか隙も大きな勝利要因なので、次も本因坊を防衛することが出来るかと聞かれたら怪しいです。

しかし、このヒカルが逆行せずに順調に成長した暁には最終的に桑原の持つ連続防衛記録を更新してくれたと思います。

 

 

~逆行ヒカルがアキラに負けた理由~

 

アキラはこの時点で塔矢名人に三子の実力です。

プロ試験も軽くパスしていることから既に二段か三段くらいの力量ではないかと思われます。

(北斗杯の時点でアキラは三段ですが昇段点が実力に追いつていないだけで、少なくても七段の実力はあったと思います。)

しかし、逆行ヒカルにしてみたら十分に無双が出来る実力の差です。

ここで調子に乗ったヒカルはアキラに二子を置かせ、指導碁を打ちます。

そして、同年代に置石をさせられた上に指導碁を打たれていることに気づいたアキラ。

このまま終わるのは悔しいとアキラは持ち前の勝負強さを発揮して指導碁を崩すことに成功。

かつての佐為のような華麗な指導後で今度は自分を追ってもらいたかったヒカル。

まさかの展開に焦りながらも指導碁が無理ならば勝って自分を印象付けようとします。

しかし、指導碁で少し自分が不利な状況の上、置かせた二子が効いて今一歩のところで負けます。

原作でもアキラは二回目の対局で(現代の定石を学んでいないとはいえ)佐為の指導碁(手加減?)を崩しています。

二子も置かせて調子に乗って勝手に焦ったヒカルに勝てる程度の力量はあるでしょう。

ヒカルは原作でもアキラに酷い碁と言われるものを打っていますし、実力にムラがあります。

緒方との本因坊戦では実力以上の力を発揮しましたが、このアキラとの初対局では実力を発揮しきれなかったと考えて下さい。

 

 

~逆行ヒカルとアキラの実力差~

 

第5局現在。

アキラの勝率が五割を超えたらハンデを一段階減らしていくという打ち方をしています。

ハンデの段階 : 二子局→定先逆コミ→定先→互先

第5局現在、二子局でのアキラの勝率が五割を超えましたが、定先逆コミではしばらくヒカルが有利です。

互先でももう暫くはヒカルの中押し勝ちが続くでしょう。

 

 

~佐為がネット碁で緒方に完勝することが出来た理由~

 

蘇ったばかりの古い定石しか知らない佐為では緒方を相手に無双することは厳しいです。

しかし、この作品の佐為は逆行ヒカルにより、序盤から新しいルールやネット碁に触れています。

描写しきれていませんが、きっと行間でたくさんヒカルと打ったりネット碁を打ってるはずです。

既に現在の定石を学び終えつつある佐為なので、緒方を圧倒出来たと思って下さい。

 

 

~強さ【第5局現在】~(あくまでこの作品における私の考える強さです)

 

佐為≧塔矢名人>本因坊緒方>現在緒方≧逆行ヒカル>現在アキラ

アキラの成長が早いのは逆行ヒカルという好敵手を得て今まで以上に経験値を積んでいるからです。

 

***

 

厳しいご意見もありますが、上記のようなイメージでこれからも作品を続けていきます。

これでも読んで頂けるという方は、これからもよろしくお願いします!


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