バカと仲間と来訪者達   作:フラスカ

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どうも皆さんおはこんばんちわ!フラスカです!
初めての方は初めまして、フラスカです。
前回の後書きで書こうと思ってましたが忘れてたのでここで書きます。
基本的に、作中で主人公達が、~のようだなどの表現をしている漫画、アニメの
登場人物は、出演しません!あしからず。
出演させる場合は、そこを修正します。
そして、皆様にアンケートを取りたいと思います!
アンケートの内容は、「出演させてほしい東方キャラ」です。
一応、他にも東方キャラを出演させるつもりなのですが、試召戦争が終わるまで
出演しそうにないので...はっきり言うと、三年生勢として出すつもりなので
なかなか出演させる機会が少ないのでというのが本音です。
自分が読む側だったら、「何だこれ!東方キャラ全然出ねーじゃねーか!」
ってなると思いますし、おすし。
今の所出演予定のキャラは、射命丸文、紅美鈴、鬼熊勇儀、パチュリー・ノーレッジ
アリス・マーガトロイド、聖白蓮、魂魄妖夢、です。
それでは、第二話どうぞ!


第二話 バカと出会いとFクラス

4人「今日、俺達を見捨てたムッツリーニ(康太)(裏切り者)を処刑する!」

 

4人「っしゃぁ!行くぞ!!」

 

ピンポンパンポ~ン

 

鉄「あ~、山路、吉井、坂田の三人は至急、職員室まで来るように」

 

明「あ、鉄人だ、一体なんだろ?」

 

銀「っつ~訳でちょっくら行ってくるわ」

 

雄「お、おう」

 

侑「いきなり出鼻を挫かれたな」

 

side侑

 

明「それにしても何だろうね?僕達何かしたっけ?」

 

銀「昨日の事じゃねーか?てか忘れるの早すぎだろ」

 

侑「いや、それなら5人とも呼び出すはずじゃないか?

明久が言う何かしたっけってのは、昨日の事以外で何かしたっけって事だろ?」

 

明「そそそそうだよ!いくら何でも昨日の事を忘れるわけないじゃないか!」

 

銀・侑(完全に忘れてたな)

 

明「何さその目は!僕の言った事信じてないでしょ!」

 

侑「じゃあ、昨日は何があった?」

 

明「えっと皆でチャンバラをやって―――」

 

銀「見事に学校の記憶が消えてるな」

 

明「その前は、確か咲夜が―――さ、ささ、さく、さくや、」

 

銀「何だ!?いきなり壊れだしたぞ!?」

 

侑「あーこれはアレだ、昨日の咲夜の説教が怖すぎてトラウマになってる

それと、今日の空中コンボで記憶が消えてる」

 

銀「何それ怖い」

 

侑「アレは破壊力高いからなー...ていっ」

 

銀「って、オイ!そんなテレビを直すみたいなやり方でいいのか!?」

 

侑「大丈夫だ、ほら」

 

明「あれ?僕は何を...」

 

銀「もう、いいんだ...もう、いいんだよ...」

 

明「いきなりどうしたの!?」

 

侑「着いたぞ」

 

銀「失礼しまーす」

 

鉄「おお、来たか」

 

明「それで、一体話って何なんですか?」

 

鉄「観察処分者の事だ」

 

銀「観察処分者って何すか?」

 

鉄「実際に見た方が早いだろう、吉井、召喚許可を出す」

 

明「試獣召喚(サモン)っ!」

 

侑「見た目は変わってないようですけど...」

 

鉄「吉井、そこの椅子を持ち上げて見ろ」

 

明「はいはい、分かりました―――よっと!」

 

侑「これは一体?」

 

鉄「召喚獣は物には触れない、しかし観察処分者なら物体に触れる事が出来る」

 

明「召喚獣は人間より力があるから、雑用とかに便利らしいよ」

 

銀「でも何で俺達が?」

 

鉄「...お前達はどんな理由があったにせよ、学校の備品を壊した。

学園長が弁償の代わりに、一年間の無償奉仕を二人にとおっしゃたんだ」

 

侑「まぁ、弁償しなくていいだけマシと思いますよ

それで、観察処分者にはかなりのペナルティがあるって聞いたんですが」

 

鉄「ああ、それは―――」

 

明「今こそ普段の恨みを晴らす時!うぉりゃぁぁぁぁぁーーー!!」

 

ゴスッ

 

明「痛い!頭蓋骨が割れるように痛い!」

 

銀「なるほど、召喚獣の受けたダメージが自分に反映されるのか」

 

鉄「とはいっても、受けたダメージの何割かだがな」

 

侑「何割かでも明久の様子を見る限り、かなりキツそうだな」

 

鉄「吉井~?今の行動はどういう事だ~?」

 

明「この二人に分かりやすく説明しようと思いまして」

 

鉄「その割にはかなり思いがこもっていたようだが?」

 

明「嫌だなぁ、気のせいじゃないですか?」

 

鉄「まぁいい、この件については放課後にたっぷりと聞かせてもらう」

 

三人「「「失礼しました~」」」

 

侑「明久、大丈夫か?」

 

明「うう...まだヒリヒリする...」

 

銀「にしても、あの鉄人?かなり強いんだな」

 

侑「完璧に奇襲だったのに、即座に反応して反撃か...」

 

ピンポンp(ry)

 

鉄「山路、伝え忘れた事があるので、職員室に戻るように」

 

銀「何だ?また呼び出しか?」

 

明「伝える事があるなら一回で伝えてほしいよね」

 

侑「まぁ、すぐに戻ってくると思うから先に行っておいていいぞ」

 

少年移動中...

 

鉄「度々すまんな」

 

侑「別に構いませんが」

 

鉄「腕輪の事については知っているか?」

 

侑「ええ、高得点者や、特定の働きや勲章などを取った物に

与えられる特殊効果ですよね」

 

鉄「ああ、そうだ。確か去年全国模試で上位を取っただろう、

だから、学園長がお前にと」

 

侑「ああ、あんなもんただのマグレですよ」

 

鉄「マグレだろうが何だろうが、結果は結果だ、受け取っておけ

その腕輪の能力は「ピエロ」というらしい」

 

侑「ピエロ?」

 

鉄「どんな物かは俺にも分からん、実際に確かめて見るしかないだろう」

 

侑「分かりました、もう伝え忘れた事はないですよね?」

 

鉄「ああ、もう大丈夫だ」

 

侑「では、今度こそ失礼します」

 

ガラガラ、ピシャン

 

侑「ピエロ...ねぇ、ん?あれは...」

 

俺の目の前には今にも倒れそうなほど、プリントを抱えた女の子がいた

 

侑(おいおい、ありゃ大丈夫か?)

 

そして予想通りというべきか、やっぱりコケた。

 

?「きゃっ―――」

 

侑「危ない!」

 

ガシッ

 

?「―――ッ!...あれ?倒れてない...」

 

侑「っとっとっとっと...大丈夫か?」

 

?「ええ、何とか」

 

侑「ふぅ、間一髪、って所だな」

 

?「ありがとう、さて、プリントを持っていかなくちゃ」

 

そういって、その女の子はまた倒れそうになりながらも、歩いていった。

 

侑「...」

 

スタスタスタ

 

スッ

 

?「何を―――?」

 

侑「半分持つ」

 

?「べ...つに...これぐらい...」

 

侑「また目の前で倒れられても困るしな」

 

?「うっ...」

 

侑「それに、女の子なんだから頼れる時は頼ったほうが良い」

 

?「そうね、お言葉に甘えさせてもらうとするわ」

 

少年少女移動中...

 

三階廊下

 

侑「それにしても凄いプリントの量だな...」

 

?「学年の中じゃ最高クラスだしね、これぐらいはしなきゃ」

 

侑「最高クラス?って事は君は―――...すまない、名前を教えてもらって良いか?」

 

優「そういえばまだ名前を言ってなかったわね、アタシの名前は木下優子、Aクラスよ」

 

侑「ええと、木下さん、でいいか?」

 

優「弟がいてややこしいから優子でいいわよ」

 

侑「そうか、名前を聞いたからにはこっちも名乗らなきゃな、

俺の名前は山路侑、クラスは―――」

 

ブルン!ブルルルン!

 

モヒカン1「ヒャッハー!」

 

モヒカン2「汚物は消毒だぁーー!!」

何で学校の中でバイクが!?それよりもこのままじゃ優子が危ない!

 

侑「すまない!」

 

優「えっ何―――」

 

グイッ

 

侑「―――ふぅ、危なかった」

 

銀「しまったしまったまさか階数を間違えるとは...」

 

明「あ、侑!何か大きい音がしたけど大丈夫―――」

 

銀「おやおやぁ?明久君これはこれは...」

 

明「僕達お邪魔だったかな?銀時君」

 

侑「は?お前ら何を言って―――」

 

バイク来る

手を引っ張る

抱き寄せる感じになる

っていうか実際抱きしめてる感じになってる

お邪魔だったかな?

ナルホドナー

 

侑「わ、悪い優子!」

 

優「だ、大丈夫よ///」

 

銀「おやおや、赤くなってますね」

 

明「これは雄二に知らせないと!」

 

ダッ

 

侑「あっ、待て!すまん優子ちょっと待っててくれ!」

 

優「う、うん///」

 

侑「待てお前ら!」

 

ドドドドド

 

優「初めて男の人に抱きしめられた...///」

 

侑「食らえ、オ〇ダ・カ〇チカのドロップキック!」

 

二人「ぐはぁっ!」

 

侑「いいか、俺と優子はそう言うんじゃない、分かったか?ホイホイチャーハン?」

 

銀「分かった、ホイホイチャーハン」

 

明「下の名前で呼ぶほど仲が良いんだn」

 

侑「分 か っ た か ?」

 

明「分かったよ!ホイホイチャーハン!」

 

侑「よし、なら良い、俺はまだやることが残っているから余計な事を

言わないようにここで待ってろ」

 

侑「すまない、ちょっと色々あって」

 

優「いえ、色々大変なのね」

 

コンコン

 

侑「失礼します、プリントを届けに来ました」

 

高「あら、ありがとうございます」

 

優「すいません、色々あって少し遅くなりました」

 

?「優子!?良かった~何かあったんじゃないかと思って心配したよ!」

 

霧「...良かった、何も無くて」

 

?「あまり僕達を心配させないでくれ、木下さん」

 

侑「じゃあ俺はこの辺で」

 

高「もう帰るのですか?せめてお茶でも」

 

侑「元々そう言うつもりじゃなかったんで、別にいいです」

 

?「優子、そういえばこの人は誰?」

 

優「この人は山路君、プリントを運ぶのを手伝ってくれたの」

 

?「へ~あの優子がね~」

 

優「べ、別にそんなんじゃないわよ、友達よ!と も だ ち!」

 

愛「ふ~ん、まぁいいや、優子を助けてくれてありがとう!

ボクの名前は工藤愛子、得意科目は保健体育、

よかったら教えてあげようか?もちろん実技で、ね?」

 

優「ちょ、ちょっと愛子!?」

 

愛「ん~どうしたの~?と も だ ちなんでしょ~?」

 

優「うぅ...」

 

侑「よろしく、下の名前で呼んでいいか?」

 

愛「うん、よろしくね!山路君!」

 

侑「よろしく、愛子」

 

霧「...優子を助けてくれた事...ありがとう...」

 

侑「霧島さん、だったよね?よろしく!」

 

翔「...翔子でいい」

 

侑「えっ?」

 

翔「...優子と愛子を名前で呼んでる。だから私も名前で呼んでほしい」

 

侑「分かった、よろしく、翔子」

 

久「木下さんを助けてくれてありがとう、僕は久保利光、よろしく」

 

侑「よろしく、久保君」

 

久「僕の事は下の名前で呼ばないのかい?」

 

侑「ああ、すまない、利光君って呼ぶより久保君の方が

呼びやすかったからつい」

 

久「いや、別に構わないよ」

 

侑「じゃあ、そろそろ教室に戻るよ」

 

愛「またね~山路君」

 

ガラガラピシャン

 

優「そういえば何クラスか聞くの忘れた...」

 

side明久

 

明「あ、侑おかえり~もう用事は終わったの?」

 

侑「ああ、誰かさん達が馬鹿騒ぎしなかったら

もう少し早く終わったんだがな」

 

明「アハハハハハ...」

 

侑「まぁ、完全に遅刻だが行こうか」

 

少年移動中...

 

銀「...明久、もっかい聞いていいか」

 

明「何?銀時」

 

銀「確認の為に聞くが学校ってのは勉強をする所って

考え方でいいんだよな」

 

明「そうだよ」

 

銀「すまん、もっかい一言言わせてくれ」

 

明「奇遇だね、僕もだよ」

 

銀・明「「せーの...何じゃこりゃぁぁぁ★〇△♪※!!」」

 

侑「驚いたのは分かったから地球の言語で話せ」

 

あれ?これが既視感(デジャヴ)って奴かな?

前にも同じような事を言った気が...

 

侑「安心しろ、二回目だ。一言一句全て同じだ」

 

貴様、見ているなッ!?

 

銀「それにしても凄いな...まるで町外れの廃館みたいだ」

 

明「ブルーベリー色した化け物が追ってきそうだね!」

 

侑「そんなものいてたまるか!」

 

明「個人用の卓袱台に、座布団、そして古い畳...

いくらかかってるんだろう」

 

銀「で、でもこんなに設備が整ってたら勉強する気がなくなるよな~」

 

明「...」

 

侑「...」

 

銀「悪い、流石に無理があった」

 

...まぁそうだよね。いくら無理だと分かっていても

Aクラスの教室を見た時と同じ様に喋ってみたけど

 

侑「これはひどいな、Aクラスの教室を見た後だから更に悪く見える」

 

銀「...ひとまず入ろうぜ」

 

明「うん、そうだね」

 

侑「その前に、だ、どうやって入る?」

 

明「え?普通に扉から入れば...」

 

銀「そういう意味じゃなくて、どんな感じで入るか、という事だろ?」

 

侑「ああ、俺達は昨日問題を起こしている、その上遅刻だ

考えなくても俺達の印象は最低だろう」

 

明「それを払拭するためにどうやって入るかって事?」

 

銀「ひとまず明久はアレでいいんじゃね?ほら、よくある

すいません、遅れちゃいました♪、ってので」

 

侑「ああ、よくラノベとかでヒロインがやる奴だな。よし、明久はそれで行こう」

 

明「ちょっと待って!僕やるって言ってないんだけど!

大体僕は女じゃなくて男だよ!?」

 

侑「大丈夫だ、問題ない」

 

明「大ありだよ!」

 

銀「ま、その話は置いといて、俺らはどうする?」

 

明「一番大事な本人の意思が無視された!?」

 

侑「ヒャッハー!汚物は消毒だー!とかでいいんじゃね?」

 

銀「もうそれでいいか」

 

明「ちょっと、話はまだ」

 

クソッ、こうなったら覚悟を決めてやるしかない!

 

明「すいません、ちょっと遅れました♪」

 

?「早く座れ、このウジ虫野郎」

 

侑「ああっ!?テメェ今なんつった!」

 

銀「落ち着け侑!今度は退学になるかもしれねーぞ!」

 

台無しだっ!

 

?「聞こえないのか?ああ?」

 

侑「もう一遍そんな事言ってみろ...ぶっ<ピー>すぞ!」

 

銀「おぃぃぃぃ!挑発するような事言ってんじゃねーよ!

誰かこいつを押さえ付けるの手伝え!」

 

あれ?でも何か知ってる顔だな、赤髪でツンツンしてて

喧嘩慣れした筋肉で、まるで―――

 

明「雄二にそっくりだ」

 

雄「本人だからな」

 

侑「は?」

 

銀「へ?」

 

明「...雄二、何やってんの?」

 

雄「先生が遅れているらしいから代わりに教壇に立ってみた」

 

侑「何だ雄二か、てっきりまたアイツかと思って<3倍アイスクリィィィーム!>

する所だったぞ」

 

雄「大丈夫だ、俺と明久はいつもこんな感じだ」

 

侑「そうか、ならゆっくり慣れていくことにするか」

 

銀「でも何で雄二が先生の代わりなんだ?」

 

雄「一応このクラスの最高得点者だからな」

 

侑「雄二が?」

 

雄「ああ、そうだ」

 

明「そうか、雄二を説得すれば、このクラスを動かせるって事か」

 

銀「明久、恐らくだが心の声が漏れ出てるぞ」

 

明「嘘っ!?本当に!?」

 

雄「俺はそう簡単に説得できんぞ?」

 

何てことを話していると

 

?「えーと、ちょっと通してもらえますかね?」

 

明「うわっ!びっくりした!」

 

そこには、半分棺桶に足を突っ込みかけている

ミスター・オ〇レのような冴えないオジサンがいた

 

?「それと席についてもらえますか?かなり遅れましたがH・R(ホームルーム)

を始めますので」

 

明「わかりました」

 

雄「うぃーっす」

 

どこからどう頑張って見ても、10代には到底見えない

どうやらこの人がFクラスの担任の先生みたいだ

僕達は適当に返事をして、そこら辺の席、というより床に座った。

 

side侑

 

福「えー、おはようございます。このクラスの担任の福原慎です。

よろしくお願いします」

 

福原先生は黒板に自分の名前を書こうとして、やめた。

...まさかとは思うがチョークもないのか?

 

福「皆さん全員に卓袱台と座布団は支給されていますか?不備があれば申し出て下さい」

 

むしろ不備以外無いと思うんだが

 

「せんせー、俺の座布団に綿がほとんど入ってないですー」

 

と、誰かが先生に設備の不備を申し出る

 

福「あー、はい。我慢してください」

 

我慢って!今は戦時中じゃないんだぞ!

 

「先生、俺の卓袱台の足が折れてます」

 

福「木工ボンドが支給されていますので、後で自分で直して下さい」

 

小学校の図画工作じゃないんだから!

 

「センセ、窓が割れて風が寒いんですけど」

 

福「分かりました、後でセロハンテープとビニール袋の申請を

しておきましょう」

 

...業者を呼ぶっていう選択肢はないんですか

 

福「必要な物は極力自分で調達して下さい」

 

なんだろう、凄く昨日をやり直したくなってくる

 

福「では、自己紹介でも始めましょうか、廊下側の人からお願いします」

 

ん?あれは―――

 

侑「優子!?何でFクラスに!?」

 

秀「おお、姉上の知り合いじゃったか。ワシの名前は木下秀吉

木下優子の弟じゃ」

 

侑「すまん、そうだったのか。それにしても...」

 

ちょっと化粧でもすれば、どっちがどっちか分からなくなりそうだ。

 

秀「...今何か凄く男としての尊厳を傷つけられた気がするのじゃ」

 

侑「たぶん気のせいじゃないか?そんな事より、自己紹介」

 

秀「おお、そうじゃった。木下秀吉じゃ、演劇部に所属しておる」

 

それにしても本当にそっくりだな...

まさかクローンとかじゃないだろうな!?

 

秀「―――という訳じゃ、今年一年よろしく頼むぞい」

 

パチパチパチ

 

侑「一応確認を取るが...男でいいんだよな?」

 

秀「...!!ワシを男と見抜いてくれて嬉しいのじゃ!」

 

そう言って秀吉が手を握ってくる。満面の笑みを浮かべながら、

ほんのり嬉し涙らしきものを目に浮かべながら手を握られては、

いくら男と頭では分かっていてもドキッとしてしまう。

...アレ?男ってナンダッケ?何が男ナンダッケ、アレ、ナンダカ

アタマガ...

そんな考えすぎて、男が何なのかのブラックホールから俺を救い出したのは

目からビームでも出てもおかしくなさそうなぐらい俺を睨んでいた

Fクラスの男子共の視線だった。

 

侑「...ハッ!秀吉、そろそろ手を放してくれないか?」

 

秀「おお、すまぬ。あまりに嬉しかったもので、つい」

 

侑「後、下の名前で呼んでいいか?優子にも言われたが

木下ではややこしいし」

 

秀「ほぉ...あの姉上がのぅ。うむ、ワシも下の名前で呼んでくれ」

 

やけにニヤニヤしてるがどうしたんだろうか

 

福「それでは次に坂田君、お願いします」

 

次は銀時か、一体どんな自己紹介をするのだろう

確か、「今風の若者な感じで頑張るぜ!」とか言ってたが...

 

銀「どうも皆さんこんにちは、坂田銀時で~す

好きな物は甘い物とジャンプです。よろしくお願いしま~す」

 

スマン銀時、はっきり言うと気持ち悪い。

そしてその自己紹介の仕方は男子ではなく女子の自己紹介の仕方だと思う。

俺と同じ事を思ったのか、クラスの誰かが

「キモッ」と呟いた。

 

銀「うるせんだよ!大体いい歳したオッサンがこんな自己紹介

する事自体ハードル高ぇんだよ!もう精神的にはバーコードだぞ!

おめーらみてーなクソガキ、<ピー>して<ピー>した後に

糖人形にしてやろうか!」

 

侑「落ち着け銀時!閣下が、閣下が混じってるから!」

 

...何だろう2人自己紹介が終わっただけなのに

この凄まじい疲労感は

そして、何事もなく俺と康太の自己紹介が終わった。

 

side明久

 

それにしても今までの自己紹介は男ばっかりだったな。

やっぱりFクラスは女子がいないのかな?

 

?「―――です。海外育ちで、日本語は会話はできるけど読み書きが苦手です」

 

と、考え事をしている内に次の人が自己紹介をする。帰国子女って奴かな?

 

?「あ、でも英語も苦手です。育ちはドイツだったので。趣味は―――」

 

おお、珍しく女子の声だ。良かった、男だけのむさ苦しい一年が

始まるかと思ったよ、一体どんな人なんだろう?

 

?「趣味は吉井明久を殴ることです☆」

 

誰だッ!?僕のバラ色の1年間を血の色に染めようとしているのは!

 

?「はろはろー」

 

明「...あう、島田さん」

 

島「今年もよろしくね、吉井」

 

銀「おい雄二、あのつるぺったんな子と明久はどういう関係なんだ?」

 

雄「去年のクラスメイトだな、たまに島田が明久にバイオレンスな事をしたりする」

 

銀「おいおい、マジか?よくそんなの侑が許してるな」

 

雄「まぁ、普通はそうなんだけどな。ちょっと見てみろって

すげー面白いぞ」

 

侑「それにやりすぎな場合は止める。今の所は1回もないけどな」

 

銀「ふーん、そんなもんかねぇ」

 

雄「お、次は明久の番だぞ」

 

さて、自己紹介だ。1回目はちょっと失敗しちゃったけど今度こそ成功させるぞ!

少し考えて、アメリカンジョークを交えた自己紹介で決定、

面白い奴という感じで行こう。

 

明「えーっと、吉井明久です。気軽に「ダーリン」って呼んでくれHAHAHAHA」

 

ダァァ――リィーーン!」

 

野太い声の大合唱。あれ、何だかガラスの様子が...

 

侑「やべぇ!共振効果でガラスが割れる!雄二、そっち押さえろ!」

 

雄「分かった!ムッツリーニ、お前はありったけ資材を持ってきてくれ!」

 

康「...了解、銀時は?」

 

雄「銀時、お前も手伝ってくれ!」

 

銀「共振効果ってなんだ!?」

 

侑「あれだ、パフェの入れ物をスプーンでつついたら、上のプリンも

揺れるだろう?あれと同じだ」

 

銀「ああ~あるある、ちょっとつついたら上のプリンが落ちて、

着物に染みがついて、ハッピータイムがアンハッピータイムに

なることあるよな~」

 

雄「後はあれだな、凄くマズい料理を一人が食べて、そのマズさに

震えている奴を見て、他の奴らが震えるのも同じだ」

 

銀「ああ~あったあった、確かあいつが卵焼き(ダークマター)

作った時もそんなんだったな~」

 

...何だか凄い事になってきた

 

明「―――失礼、忘れて下さい。とにかくよろしくお願いします」

 

何とか共振現象?は止めたけど、凄く気分が悪い。

 

銀「ふぃ~何とかなったな、あ、待ってちょっとこれヤバイわ

6股ドッキリでババァが隣で寝てた時ぐらいの気持ち悪さだわこれ」

 

雄「お前、本当に前の世界では何やってたんだよ...あ、俺もヤバいわ」

 

侑「これは...物体Xを食べた時の感覚に似てる...グフッ」

 

康「...もう...限界」

 

吐き気が伝染している!?何て破壊力だ、Fクラスの男子共は化け物か!?

何とか吐き気をこらえて、自己紹介が終わりかけた頃、

 

?「あの、遅れて、すいま、せん...」

 

不意にがらりとドアが開き、息を切らせて胸に手を当てている少女が現れた。

 




ハイ、第二話終了です。
投稿がかなり遅れてしまい申し訳ありませんでした!
アールグレイとか添い寝DISCとかアールグレイラジオとか聞いていたら
すっかり遅くなってしまいました!
さて次回、試召戦争の準備です!多分!
設定集は一章終わったら書くと思います!
では、次回お楽しみに~

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