「はあ……、ただいま~」
大変疲れた声でマドカが部屋のドアを開けると部屋の中から足音が聞こえてきた
「おかえり~、ってどうしたの? なんだかお疲れのようだけど?」
マドカを迎えたのは髪がベージュブラウンのオールマイティボブのマドカと同い年の女の子だった
「ただいま、桐奈ちゃん」
一之瀬桐奈(いちのせきりな)、マドカのルームメイトである
「え~と、……とりあえず晩御飯出来てるから食べる?」
「うん」
マドカと桐奈の二人は現在、亡国機業が用意した社員専用のマンションで暮らしている
会社が用意したマンションと言われるとちょっと古い感じのマンションをイメージしてしまうがそこは世界中に支部をもつ亡国機業
用意したのは出来たばかりの最新のセキュリティ万全のマンション。 機業側が言うには色々と便利になったご時勢だがそれでもまだまだ防犯に心がけねばならない、かららしい
「……しかしよく食べるよねマドカは」
「もぐ?」もちゃもちゃ
今日の晩御飯はスパゲッティ。 それをマドカはおいしそうにまるでリスのように両頬を膨らませて食べていた
「別に取らないから落ち着いて食べなって」
「これはこんなにおいしいスパゲッティを作った桐奈ちゃんが悪い」ムシャムシャ
「あー、はいはい」
桐奈は苦笑いしながら食べるのを見守った
その後マドカが食べ終わり落ち着いたのを確認すると話を切り出した
「それで? さっきはなんであんなに疲れた様子だったの? なんかあったの?」
「実は……」
マドカは今日あったことを事細かく話した
「専用機!? しかもあの天才篠ノ之束博士製作の!? 凄いじゃん!!」
「凄いことかもしれないけど私的には嬉しくないよ~。 プレッシャーが半端ないよ~」
「それは仕方ないんじゃない? マドカ、IS適正Sランク叩き出しちゃったんだからさ」
二人で亡国機業のIS適正を受けにいってみるとなんとマドカが適正Sを出したのだ。その時の周りの騒がしさは二人は今でも覚えていた。ちなみに桐奈の適正はBである
「なにもこんな所まで姉さんに似なくていいのに……」
「まあまあ。Sランクなんて世界中でもそうそういないんだからさ」
「そうだとしてもやっぱり苦手だよ。もともと私、人前に出るタイプじゃないし……」
(まあ、そーなんだよね。この子は。それなのにIS適正Sだなんて神様もなかなか意地悪なことするよね~)
はあ~とため息をつく友人を見て桐奈は雰囲気を変えるために別の話題を出すことにした
「そういえば今日新しい配属場所に挨拶に行ったんだよね?」
「うん。 行ったよ?」
「先輩方どうだった? やっぱり怖い人達?」
亡国機業に入ってまだ日が浅い者達にとってスコールやオータムみたいにキャラ設定が行われている人物はまずその設定が先行してしまい怖いイメージを持たれてしまっていた
「私も最初はそうなのかと思ったんだけどそんなこと全然なくてすっごく優しい先輩達だったよ」
「へ~、噂とは全然違うんだ。 よかったじゃん♪ 優しい先輩達で」
「うん!」
配属が変わると聞いて怖い先輩がいるところに行ったらこの子ダメになるのではと心配していたがどうやら杞憂で終わったみたいだ
「あ、そういえば先輩達にとにかく悪ぶっとけって言われたんだけど?」
……新たに心配事が出来たようです
オリキャラ紹介
名前 一之瀬 桐奈 (いちのせ きりな)
諜報部兼新規事業開拓課所属
マドカのルームメイトで部屋割りの時に初めて会ったが話が合い意気投合。今では親友のような間柄。 食事担当。 ガールズ&パンツァーの武部沙織みたいな女の子だと思って貰えればいいかとw
最近暑い日が続いてますよね。熱中症が流行ってますね。実は私もつい最近初めて熱中症になり病院のお世話になりました・w・;
こまめな水分補給と長めの睡眠時間が熱中症の対策らしいですよ?皆様も気をつけなはれや!!
評価、感想お待ちしてます。後、オリキャラの感想もあると嬉しいです