オータムさん。   作:秀吉組

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このご時勢、他の悪の組織も大変のようです

「そういや、うちの組織が思うようにいかないとなると他のところはどうなってるの?」

 

 

下北みそ貝焼きを堪能し、腹を落ち着かせたオータム先輩は日本酒を飲みながらスコール先輩に尋ねた

 

 

「それがね、どうやら他のところもなかなか苦戦してるみたいよ?」

 

 

「スコール先輩、何か知ってるんですか?」

 

 

「うん。 私の知り合いでね、えーと、たしか、科学忍者隊? だったかな? そんな名前のヒーロー相手に戦ってる悪の組織でナンバー2してる人なんだけどね。あ、その人オネエなんだけどね」

 

 

「オ、オネエ!?」

 

 

オ、オネエってあのオネエ、だよね? 第3の性別の……。 そんな人がナンバー2してる組織があるのか……

 

 

「ほら、今世間ではエコとか温暖化とか叫ばれてるじゃない? だから巨大メカ作るとジェット部分で排気ガスがでるでしょ? そこをなんとか抑えて作らないといけないし、なんか最近入ってくる戦闘員の子って若い子が多くて教育するのにすごく大変だって愚痴ってたわ」

 

 

エコに部下の教育……。組織の偉い人になるとそれだけ大変なんだな……

 

 

「でもそんなんだとストレスとか大変じゃない?」

 

 

「大変らしいよ? で、ストレス解消にエステ行ったり、ライブ行ったりしてるみたい。 主にexileの」

 

 

「え、exile?」

 

 

「うん。 その人MAKIDAIの猛烈なファンだから。 あ、すみません冷酒お代わりお願いします」

 

 

ま、まあストレス解消は人それぞれだよね……

 

 

「あ、そういえば私の取引相手の人も大変だって言ってたな」

 

 

「オータム先輩のところにもそういった方がいるんですか?」

 

 

「うん。 その人、体の半分が女性でもう半分が男性の方なんだけどね」

 

 

「…………」

 

 

な、なんかオネエよりも凄いのきちゃった……

 

 

「え、えーと、その、人なんですよね?」

 

 

「うん、そうだよ? まあそんな体質だからいろいろ大変なこともあるみたいだけどね」

 

 

た、体質!? 体質なのか、それ!?  ……確かにそんな身体ならいろいろ大変だろな

 

 

「ほら、男の人の好みの味って濃い目のが多くて大変らしいみたいだよ」

 

 

そこ!? 問題なところそこ!? もっと、ほら色々となんかあるような……

 

 

「あと、お昼の出前とか何か決めるとき男の人のほうが適当な返事をして考えてくれないって愚痴ってたな。まあ上司の人が女性のほうの話を聞いてあげなさいって注意してくれたらしいけど」

 

 

確かに男の人ってそういう所多そう……。 そういうストレスで大変ということか

 

 

「それでストレス解消に旅行とか行ってるらしいよ。パリとかフランスとか。 ほらバレンタインの時、取引相手の人からチョコ貰ったって言ってたでしょ? あの時のチョコくれたのがその人なの。 あ、すみません。 ウーロン茶下さい」

 

 

あの時のチョコ、その人からだったのか。 意外なところから繋がったな……

 

 

「まあ、世界征服目指してるところみんないろいろ苦労してるって所なのよね……。 あ、すみません。味玉豚骨ラーメンとライス貰えますか?」

 

 

しばらくして頼んだ品がくるとスコール先輩は豚骨ラーメンの中にいた玉子をご飯の上に乗せると箸で割り、出てきた玉子の黄身をご飯にかけ美味しそうに食べて始めた

 

 

「スコール、締めにそんなに食べて大丈夫? 太るよ?」

 

 

「私、まだご飯食べてなかったからいいの。 それに私、栄養ここにいくから」

 

 

そう言ってぷるんぷるんと揺れる二つの物体

 

 

「……。 またまた~。そんな事言って本当に太っても知らないよ~?

 

 

「そうですよ? あははは♪」

 

 

笑顔ではそんなことを言っている二人だが……

 

 

((ち、ちくしょ~~~、一生に一度はそんなこと言ってみてぇ~~~~))

 

 

などと心の叫びがリンクしていた。 この日は結局いい案はでないまま終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

「ふふふ。 ここがあの織斑一夏の地元ね。 ここを攻めてみるのも一興かしら?」

 

 

悪の組織、亡国機業の幹部スコールに目をつけられてしまった一夏の地元

 

 

一夏は大切な人達を守ることが出来るのか!?

 

 

次回、狙われた一夏の地元!! お楽しみに!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……。ねえ? 次のお話ってこんなんだったけ?」

 

 

「ちょ!? オ、オータム!! しーー!!しーーー!!(小声)」

 

 

「え、えーと、何してるの?」

 

 

「今、読者の皆さんを驚かそうと嘘予告してたの。 びっくりするわよ~♪」

 

 

「そうなんだ。(バレバレのような気がするけど……)という訳なんで次回もお楽しみに~」(手を振り振り)

 

 

「一体誰に手を振ってるの?」

 

 

「これ読んでる読者の皆さんに」

 

 

「ふ~ん。………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




元ネタが分からない人はマジンガーZIP、おはよう忍者隊で調べて見て下さい。衝撃的な(たぶん)次回をお楽しみに!! 感想お待ちしております‼

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