あと後書きのほうでちょっと質問があるので宜しければよろしくお願いします
撃退アイテム(?)で教室から織斑千冬を退去させると周辺からたくさんの視線を感じる。どうやらさっきの騒動で注目されてしまったようだ
これはちょっと不味いかなと思っている所に一人のメイドさんがこちらに近づいてきた
「お客様。 そろそろうちの執事を次のお客様のほうに向かわせたいのですが宜しいですか?」
長い黒髪にポニーテールのメイドさんだった
「あ、はい。 すみません、長い時間、彼捕まえちゃって」
「いえ。 そういう訳だ、一夏。 悪いが向こうのお客様の接客に行ってくれないか?」
「わかった。 では巻紙さん、ごゆっくり」
そう言って次のお客さんの接客に向かう彼を見送っていると隣から視線感じ振り向くとさっきのメイドさんがこっちをじーっと見ていた
「あ、あの~? 何か?」
「……もし人違いでしたら申し訳ないのですが。貴方がオータムさん、ですか?」
!?!? な、なんでこの娘私の事知っている!?
私が突然の事に困惑しているとそんな様子を見てかメイドさんが慌ててこう言った
「ああ!? すみません。 貴方のことはある人に聞いて知っていたもので」
「ある人?」
「はい。うちの姉の保護者の方から。 お名前は黒江さんと言ってました」
黒江? 誰だ? 黒江? くろえ? クロエ…… うん? クロエ? ま、まさか……
「あのもしかして若い女の子の声でしたか?」
「あ、はい」
通信で急いでスコールに問い合わせてもらうと本当の事のようで本人に理由を聞いてみると
「ほらやっぱり御自分の身内と離れて暮らすとなると心配になるじゃないですか?なのでご連絡したほうがいいと思いまして」とのこと
いや、立場的には束さんが保護者なので?と思ったが突っ込まないでおいた
「あ、自己紹介がまだでしたね、すみません。 私、篠ノ之箒と言います。 篠ノ之束の妹です」
この子が束さんの妹さんか。なんか真面目そうな子だな
「オータムさんにもうちの姉がご迷惑をおかけしているようですみません」ペコリ
「あ、いえいえ!? こちらのほうこそ束さんに色々お世話になってますのでお気になさらず」
「そう言っていただけると助かります。 あの黒江さんから聞いているのですがオータムさんはご職業が悪の秘密結社だとお聞きしたのですが?」
「あ、はい。そうですけど」
ってちょっと待て私!? この場の雰囲気に飲まれて何普通に答えちゃってんの!?
これは不味い事になったぞ!!と思っていたのだが
「世界征服を目指していると聞いているのですがそれはアニメや、ゲームみたいに世界中に征服するぞ~覚悟しろ~みたいに世界に挑む感じなのでしょうか?」
なんかそこはスルーされてうちの方針について聞かれた
「あ、うちはそういう方針ではないので。それにアニメやゲームみたいなアレは最もやっちゃいけない方針ですから」
「そうなんですか?」
「世界を相手に出来るぐらいの軍事力や経済力が有ればいいですけど無いと世界中から袋叩きにされてしまいますから。うちはそういうではなく地域密着型の世界征服を目指してますから」
「地域密着型?」
うちの方針の地域密着型世界征服とは地域住民の皆さんと友好関係を築きつつ、地球に優しい、経済に優しい世界征服。それがうちの方針である
「なるほど、そうでしたか。それを聞いて少し安心しました。もしアニメやゲームみたいなのだったらどうしようかと思ってまして」
「あの、今度はこっちから質問いいですか?」
「あ、はい。 どうぞ」
「ちょっと聞きにくいことなんですが……、お姉さんとは仲が、その、悪いんじゃなかったのでは?」
うちの諜報部の調べだと束さんがISを開発したお陰で重要人物保護プログラムで一家離散の状態になってしまい、そのせいで姉妹の中は不仲になっているということになっているのだが
「ああ、そのことですか。 ……確かに姉さんのIS開発が原因でいまは家族と離れ離れになってますが姉さんの事恨んでませんよ?」
「え? なんで?」
「姉さんがISを世間に公表してからあの白騎士事件の後、「ほうぎじゃ~~ん!! どうじよう~!! えらいことになっでもうだ~!!(泣」と私の部屋に駆け込んできたものですから。 普段話さない関西弁で話すほど錯乱している姉さんを見てると逆にこっちがなんだか落ち着いちゃって。 それに何度も泣きながら謝罪する姉さんを見ると恨むことなんて出来ませんよ。姉さんのお陰で両親とも連絡取れてますし」
妹さんの話によると政府の重要人物保護プログラムの余りの処遇の対応にキレた束さんが政府に改善しないと世界中のISを暴走させるぞと恫喝したようだ。 しれっとこっちの知らないところで恐ろしいことやってたんだな束さん……
「だから姉さんとの仲は良いほうだと私は思いますよ。 ただここの所姉さんを見ていないので心配です」
お♪ ここは姉妹の再会と脱ウサ耳のために私が一肌脱いであげるか♪
「私の後ろのほうにいる、あそこに座ってる女の人。 箒さん、どう思います?」
私が束さんのほうを指差すと「え!? わ、私!?」と慌てていた。 慌ててどうするんですか、気づいて欲しいんでしょがアンタ
すると妹さんから
「え!?……嘘……綺麗」
とこんなコメントが出たものだから後ろでは
「ど、ど、ど、ど、どうしよう!? マーちゃん!! 私、箒ちゃんに綺麗って褒められちゃった!!」
「わ、わ、分かりましたから落ち着いて下さい!? 目立ってますから!?」
このように後ろのほうではあたふたと慌てているがこの様子だとさすがに気付いただろうと思い最後の締めに入った
「ではあの女の人誰だか分かりますか?」
ドキドキドキドキドキドキ……
ただ名前を当てるだけなのにこんなに緊張することになろうとは
数秒の時間の流れをまるで永遠の時のように感じられたがついに答えが出るときが来た。 その答えとは
「いえ。 全然わかんないです」
ずるぅぅぅぅぅ!!!!
上げて落とすなんてなんて恐ろしい子なの妹さん!! 後ろを見るとテーブルの上で沈んでいる束さんが……
まだまだ束さんの苦悩の日々は続くようです
おまけ
「ううう……」
「だ、大丈夫ですよ束さん!! ほ、ほら! 余りに綺麗になりすぎて気付いて貰えなかっただけですよ!!」
「……フォローありがとうねマーちゃん。……でも今はその優しさが痛ぁぃぃぃぃ」
がんばれ束さん
という訳でなにかと残念な扱いになっている箒ちゃんを変えてみましたがどうだったでしょうか? そして質問のほうなのですが感想のほうで別の悪の組織と組んでみてはどうかというご意見があったのですが次のお話で試しに書いてみようかと思うのですがどうでしょうか? 感想のほうには鷹の爪が上がっていたのですが私は別の悪の組織で書いてみようと思っています。ご意見なにとぞよろしくお願いします!! ちなみに考えている悪の組織ですがヒントは神奈川県川崎市です