日本のとある某所
今ここに恐るべき悪の秘密結社の一人が動き出そうとしていた!!
「秘密結社、亡国機業が一人、オータム参上!!」
「……って言ってみたけどどうだった?」
「う~ん。なんか戦隊物の登場シーンみたいになってる気がする」
「なら…、ごほん。 秘密結社、亡国機業が一人! オータム様って言えば分かるか!!」 ドヤッ
「そのドヤ顔はなんかイライラしちゃうから人気投票に響くかも」
「えっ!? ……それは困る」
一流の悪の秘密結社は日ごろの努力を怠らない
現在、悪の秘密結社、亡国機業の一人、オータムさんは四つ年下の旦那と結婚し2DKのマンション(築三年)に住んでいる
「しかし大変でしょ? 口調変えて大声出して喋るの」
「まあね。でも仕方ないって。これが機業が決めた私のキャラだし」
亡国機業は他の同業者に舐められないように各員にキャラ設定を設けている
オータムさんの設定はがさつで口が悪く短気でしかも同性愛者というとんでもない設定
それを聞かされた時はオータムさんはこのブラック企業が!!!と言いたくなったが何とか抑え込んだらしい
いつの時代も就職難である
そのためオータムさんは仕事に支障が出ぬよう日頃から特に喉のケアーには気を使っている
「練習もその辺にしたら? ご飯出来たからさ」
「うい~」
そしてこのメガネでいかにも草食系男子に見える旦那。 この旦那、家事レベルがカリスマ主夫ときてるため家事に関しては頭が上がらないオータムさんである
「あ、今度スコールさんに会ったらお礼言っておいて。この間のお歳暮ありがとうございますって。あの調味料セットあれ結構良かったんだよ」
「ああ、あれ。あれウチの所で作った製品だよ」
「え!? 亡国機業ってこんなのも作ってるの!?」
「ほら、ウチの支部世界各地にあるからさ」
亡国機業は兵器関係以外にも世界各地にある支部の特産品やスイーツなども売り出している
機業の偉い人がいうには兵器だけでなくそういった分野にも目を向けていかないと生き残れないらしい
「そういえば最近スコールさんうち来ないね。結婚したばっかりの頃はよく来てたのにね」
「ああ……。そういえばそんな事もあったね」
結婚したばっかりの頃、よくお酒を持ってきては新婚生活はどう?とか夜のほうはどうなんだ?とか答え難いことを聞いてきたりしてきたが今考えるとこっちを摘みにただ飲みたかっただけではなかったのかと思う
「なんか飲み友達が出来たって言ってた。 仕事の時に出会ってなんかそこで意気投合しちゃって最近はよく二人で飲みに行ってるんだって」
相当気があったのかここ最近しょっちゅう仕事が終わると飲みに行っている
「そうなんだ。 ん? ……もしかして寂しい?」
「ブッ!? そ、そんなことないって!! …まあ、ただ」
「ん?」
「あの時賑やかだなと思ってたの結構スコールのお陰だったんだな、とちょっとだけ思ってさ」
「そうだね。 まあ、ここは夫婦水入らずと言う訳でまったりしましょうか♪」
「うっす♪」
二人はグラスにビールを注ぐとカチンと乾杯した
「あとイチャイチャできれば完璧です」
「あぅ…。……いつもしてるじゃん(小声)」
勢いで書いた部分が多いので不安な所もありますがよろしくお願いします・w・;