Fate/buro   作:這い寄る劣等感

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ハゲのように舞い!


工ピ口一グ

ブロントさんがいなくなった日からちょうど一年が過ぎた。

義理の父親である間桐鶴野の実の息子である間桐慎二、通称ワカメが海外から帰ってきて妹想いの良いお兄ちゃんやってたが私の心には響かない。

叔父さんもまだくたばってなかったが、私を気遣ってか、それとも触らぬ神に何とやらなのか、積極的に私に構おうとする姿勢は見せなかった。

私は小学校に通っている。まあ当然のことでしょう。ですがそこの立場はまあいわゆるいじめられっ子?

そりゃあ何かと交流したい小学生の時分で話しかけても反応なし少し小突いても反応なしじゃあこうなるものまあしょうがないとは思う。あいつなら大丈夫ってことでしょう。

……何の為に強さを隠しているんでしょうか?いえ、考えるまでもありません。

私が弱者なら、ブロントさんが助けに来てくれるはず。ブロントさんは助けを求める声に必ず応える人だから。

……浅ましいですね。

今日もひとりぼっち帰り道。いじめっ子たちは多分姉さんがどうにかしてるんじゃないんでしょうか。

ふと空を見上げれば、空は深紅の炎によって燃え立っているかのようだ。

空はこんなにも明るいのに、私の明日は暗闇に満ちている。それというのも、私が目指していた光を見失ってしまったから。

こんなにも、ブロントさんとの出会いで私の生きる意味が変わっていったんですね。

 

 

「ただいまー……」

 

 

叔父さんもワカメも義理の親父ィ……もいないので、「お帰り」なんて言う人は誰もいない。いたとしても、言ってくれるのは叔父さんとワカメだけですけどね。頑張りますねあのワカメ。

 

 

「うむ、お帰りなんだが?」

 

「あ、ブロントさん。ただいまー……………………ってちょっと待って一瞬スルーしたけどこっち来てください、いいやこっち来い」

 

「ちょとわずかに会ってないだけでここまで荒むとか……ここの驚異うkなってなさすぎだろ……」

 

 

私はブロントさんを蟲蔵に連行し、石抱きの刑を執行。本当は駿河問いくらいはやりたいところですが、すぐにはマスター出来ないのでまあ一先ずはこれで良しとしましょう。

 

 

「ブロントさん」

 

「何かようかな?」

 

「何処にいましたか?」

 

「すまにいが該当地が多すぐる不具合。一番最初っつったらドイツだろうな」

 

「そこで何をしてきたんですか?」

 

「そりゃあ助けを求むる声に応えていただけだ。

衛宮切嗣ってわかるか?あの腐った魚のような眼をしたオッサン。あいつの娘がアイソシベノレソに監禁されていると聞いたからカカッっと行ってバラバラに引き裂いてきたところから始まるな」

 

「その娘を?」

 

「アインツベルンを」

 

 

なんだいつものブロントさんすぎで草も生えませんね。……うん、私が求めていたブロントさんだ。

因みにアインツベルン家はマジでズタズタにされたらしい。終わってみればズタズタにされた白髪の雑魚がいた!

その話から端を発する数々の話でわかったことは、ブロントさんの言語能力と社交力はA+といったところということですね。

 

 

「そういや受肉したってさっきの話でアッサリ言ってましたけど実際なんでです?」

 

「うみゅ、恐らくだが『この世全ての悪』を喰らい尽くしたのがげいいんではないかと考えているという意見。

貧弱一般騎士の魂に『この世全ての悪』が合わさり受肉したように見えるって寸法だぬ。まあナイト以外だとあの泥にもみくちゃにされてどうにかなってしまうだろうな」

 

「か、かっこいいタル〜。やっぱナイトじゃないとダメかー。

……帰ってきてくれたのは素直に嬉しいですけど、どうしてですか?

聖杯戦争も終わって、令呪も使い切って、私とブロントさんを結ぶものなんて何もありませんよ?」

 

「お前は人と入の繋がりに何かがないと信じられないんですかねぇ……?

だとしても俺とお前には明白に明瞭な繋ぐものがあるから最初から反論できる確率は100%だった」

 

 

私とブロントさんを繋ぐもの……?一体なんなのか私、気になります!

私とブロントさんを繋ぐもの【はい、お願いします。】

 

 

「お前は記憶力パワーを鍛えるべき。死にたくなければそうすべき。

お前が二つ目の令呪を何に使ったのかを覚えてないんですかねぇ……?

さうkら、お前は二つ目の令呪で俺に『必ず、無事に帰ってきてください』ってな。俺のログにはしっかり残っているぞ」

 

「あ……」

 

 

言った。「」確かに言いましたが、だからと言って覚えているとは思っていなかったという意見。それにそれ自体は私はあの金ピカアチャーに対して言ったつもりだったんですが……。

一年前の口約束に等しい令呪で帰ってきてくれたなんて……。

 

 

「俺はお前のサーヴァントであり至高のナイトだからよ。一度交わした約束はどれだけ時間をかけてもまもるのが当たり前田のクラッカーなんだが?」

 

 

……ああ、そうでした。

ブロントさんはこういう人でした。

愚かですねさすが私おろか。

信じる強さが私には足りなかっただけなんですね。

 

「……ふふっ。

さすがナイトは格が違いますね!」

 

「そ れ ほ ど で も な い 」




抜け毛のように散る!

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