空閑君と迅さんが足止めをしているが、トリオン兵、主に新型が襲ってくる。八幡の『影武者』がうまく守ってくれるが、数が多い……すると――
ドドドッ! ガギンッ!×3
「固っ、何コイツ?」
「噂の新型だろ、ウジャウジャいんなー」
「そう、それ!」
「緑川! 米屋先輩!」
「折本さん!」
そこに来たのは、前に空閑君に殺られた緑川君とその対戦を見ていたカチューシャの人と、A級1位のエンブレムを付けた人と、折本さんだった。
「よー京介。先輩が助太刀してやるぜ。泣いて感謝しろよ」
「泣かないすけど、感謝しますよ」
「ん? あれはヒッキー先輩の『影武者』……誰が持ってたんだ?」
A級1位の人は、八幡の『影武者』を見て疑問に思う……
「私です。私、八幡の弟子なので……」
するとA級1位の人は……
「マジか!? ヒッキー先輩が弟子!? こりゃ、大志さん悔しがるぞ~」
大志さん? 誰の事だろう? でも何処かで聞いたような……
そんな事より、新型トリオン兵が襲ってくる。緑川君、米屋先輩、折本さん、A級1位の人、烏丸さん、三雲君で一体ずつ対処するが、まだ相手の方が数が多い……
「お願い」
八幡の『影武者』がさらに一体新型を抑え、私は『アステロイド』を撃つ。夏目さんも撃つが新型の動きが素早くて当たらない!?
さらには色つきの新型の攻撃で三雲君が磁力で動けなく!? 色つきの新型は人型ネイバーの能力が使える見たい!? さらには……
ズズゥッ
「ミラ様の言うにはあの女の子が金の雛鳥? あんな女の子が……信じられないわね……」
ゲートから女の人型ネイバーが出てきた……あの人型は!?
「雪ノ下さん!? いや、違うね……」
折本さんが言った。私も思った……その人型ネイバーは雪乃さんにそっくりだった……頭の羊みたいなツノを除けば……
「雪ノ下さん? 陽さん先輩には似てねぇだろ?」
「いえ、雪ノ下陽乃さんの妹さん……3年前にネイバーに連れ去られた雪ノ下雪乃さんに似ているんです」
私はA級1位の人に言った。
「……なるほどねぇ……だが、容赦はしねぇぜ!『アステロイド』」
A級1位の人は、人型に放つ。すごい……
その間に三雲君は、雨取さんのトリオンを使って『アステロイド』を撃ち放つ! 私も援護射撃を撃つ!
その威力はとてつもなく、雨取さんの超トリオンに三雲君の頭脳が加わって威力がアップしているように思えた……
「おい、メガネ君。おまえ何者だ? トリオン半端ねーな! ヒッキー先輩の御弟子さんもなかなかいい腕で……」
「本部所属の鶴見留美です!」
「玉狛支部の三雲修です。こっちは同じ玉狛支部の雨取千佳と本部所属の夏目さん。さっきのは、ぼくのトリオンじゃなくて、千佳のトリオンをぼくのトリガーで撃っただけです」
「あまとりちか……?」
「本部では『玉狛のトリオン怪獣(モンスター)』って呼ばれてます」
「ああ! 基地に『アイビス』で穴開けたって言うあの! 俺は出水。おれらで人型を片付けようぜ……っと!?」
すると人型が攻撃してきた!?
ドゴォッ!
人型の拳の攻撃は地面に大穴を開けた!
「あっちでもこっちでも、ミデンでは戦闘中のおしゃべりが流行ってるのかしら?」
人型は言う。
「うひ~、さっきのゴリラっぽい弾バカ人型とうってかわって、こっちは可愛い顔してバリバリの肉弾戦タイプかよ……」
私達は人型との戦闘に入る……
次回も留美視点の予定です。