平塚先生の戦闘。
平塚先生のトリガーはシューター用です。
八幡からもらったお守りから出てきた人形は刀みたいなものを使って新型に攻撃しだした!
ジャキンッ!
倒せはしないが、足止めにはなっている。私達は避難する。
「鶴見さん! あれは!?」
「八幡からもらったお守りを使ったら出てきた……」
三雲君の発言に私が言うと、三雲君の近くに黒い豆みたいな小さい物?が喋る。
『フム、どうやらアレはハチマンの黒トリガーの能力のようだ。自身のトリオンを自立兵として動かせるようだ』
しゃべり方から、それが空閑君の相棒レプリカだと私はわかった。
『しかし、これほどのトリオンを自立させればハチマン本人になんのリスクも無いとは思えない。あまり長くはもたないだろう……』
……八幡の黒トリガー……
訓練や特訓では使用が禁止されてるから詳しくは知らないけど……いったいなんなんだろう……
私達は逃げながら、三雲君と『アステロイド』で攻撃するが新型には効かない。
「チカ子! ルミルミ! ぶっぱなせ!」
「ルミルミゆーなし!」
「ダメ、家に当たっちゃう」
雨取さんも家を壊してしまうと大砲を撃てない。からといって私の弾じゃダメージが少ない。すると……
ドガッ!
後ろからクールっぽい筋肉質男性が新型を殴り飛ばした。
「木崎さん!」
雨取さんの知り合い?
「……雨取、スナイパーの基本は忘れたのか?」
雨取さんは答える。
「『スナイパーは居場所を知られたら負け。まずは姿を隠すこと。相手に見つかったまま戦ってはいけない』……です!」
「……よし、覚えてるならいい」
そしてその木崎さんと呼ばれた筋肉の男性は新型を殴り飛ばす。そしたら上から――
「『メテオラ』」
ドドドッ!
――短い茶髪の二刀流の女性が新型に攻撃を加える。
そして新型は私達にビーム攻撃をしてきた。
すると今度は……
「『エスクード』」
地面から壁が出てきて防ぐ。そして三雲君の近くに一人の男性が現れた。
どうやらこの人達は空閑君達の師匠にあたる先輩達らしい。
そして八幡のお守りの人形が新型に止めを指す。
「なに? あれ、比企谷の『影武者』じゃない。何でここに?」
「知らないんですか? 小南先輩。そこの女の子、比企谷先輩の弟子なんですよ」
三雲君近くにいた男性が言う。
「はぁ? とりまる。あんたまたあたしを騙そうとしてるでしょ? 流石の私もあのぼっち野郎が弟子なんか作らないってわかるわよ!」
「いえ、小南先輩。それは本当です」
「ははは、修。あんたまで先輩を騙す気ね」
三雲君が言っても信じてもらえなかった。
「……えっと、あの、私、本当に八幡の弟子です……」
すると小南と呼ばれた先輩は……
「マジで!?」
八幡の弟子って、どれだけ意外なのだろう……
助かったと思い逃げようとすると――
ズズゥ!
小型がゲートをあけて、人型ネイバーが二人出てきた!?
一人は耳の後ろにツノがある男性。もう一人は杖をついたおじいさんだった。
ツノの男性はなにやら小さな粒の塊が周囲に飛んでいる……
そして――
ドガァッ!
道の横からなにやら大砲のような威力のトリオン弾が横切った!? そしてその横切った道から一台の車が走ってきた。
「(ガチャ)ふー、間に合ったのか?」
中から出てきたのは、昔、林間学校で八幡達の引率をやっていた先生だった。
「ひ、平塚先生!? 何でここに!?」
「平塚先生。戦闘許可おりたんですか? 雪ノ下隊のオペレートは?」
とりまると呼ばれた先輩と小南先輩は驚いた。
「ああ、オペレーターは城廻に任せてきた。緊急事態だしな。問題ないだろ」
「タイミングとしては絶好ですよ平塚さん。あっちの新型を小南と片付けてきてください」
「了解だ。木崎、いくぞ小南」
「は、はい!?」
そして平塚先生と小南先輩はほぼ一瞬で新型を倒した。
しかし、人型は四人でも苦戦している。するとツノの男性の攻撃が雨取さんに当たった!?
ダメージはないけど、弾が刺さった状態になった。そして……
グワンッ
雨取さんが浮かぶ……これは……
「京介!」
「烏丸!」
「了解」
木崎さんと平塚先生に言われ、烏丸と呼ばれた(さっきとりまると呼ばれた)先輩はツノの人型を撃ちまくる。しかし、防御。その隙に木崎さが左から拳で、平塚は逆からシューター用の『アステロイド』の大弾をぶつけた。そして雨取さんは解放されたか落ちる。
「京介、修。C級を連れて基地へ向かえ」
「了解です。いくぞ修、あと……」
「鶴見留美です」
「わかった、鶴見さん」
私達は、小南先輩と木崎さんと平塚先生にその場を任せて基地へ向かうのだった。
ここだけの設定。
平塚先生は現在はボーダー隊員の多くが通う高校で教員をしているため、何人かの隊員から『先生』と呼ばれる。(今でも独身、彼氏なし)
次回は八幡視点。