青年が目覚めると、まず理解したのは柔らかな布団に寝かされていることだ。
「ん……?」
はて、自分はどうして布団に寝ているのだろうか。寝ぼけて覚醒しきらない頭でぼんやりと身体を起こそうとして――
「ぃ、づっ!?」
引き攣るような痛みが背中と腹部に走る。登山という激しい運動をこなす青年にとっては、比較的馴染み深い痛みでもある。筋肉痛だ。
そして、その痛みと同時に青年は自分がどうしてこのような痛みに苛まれているのか、理由を思い出す。
「そう、だ……!」
登山の帰り道、見慣れない山道に出たかと思ったら、得体の知れない異形に襲われ、そして――
「お、目が覚めたか」
座ってこちらを眺めていた、この男性に助けられたのだ。
「……えっと」
「まあまずは水でも飲め」
なんて声をかければ良いのか戸惑っていたところ、男性が木の椀に薄く色づいた白湯を注ぎ、差し出してくれる。
青年はおずおずと白湯に口を付けると、猛烈な喉の乾きを自覚し、一気に飲み干してしまう。
寝起きのためよくわかっていなかったが、考えてみれば異形に襲われてからずっと水の一滴も飲んでいなかった。こうなるのも当然の結果だった。
「も、もっとありませんか!?」
「落ち着け。喉を潤すためにもゆっくりと飲め」
やんわりと警告されながらも、囲炉裏鍋で温められた白湯を注がれる。
今度は口の中に染み渡らせるように含み、塩味を感じるそれで少しずつ喉を潤していく。
「……ふぅ、有り難うございます。色々と……」
水も飲んで人心地ついた青年は、布団から身体を起こし、椀を持ったままではあるが、自身を助けてくれた男性に感謝の意を表す。
「いいっていいって。俺がやったのはお前さんを拾ったことだけだ。本格的な傷の治療も今日のメシも宿も、俺のじゃないからそいつに感謝しろ」
「それでも、あなたがいなければ自分は死んでいましたから」
「……そうかい」
青年の言葉に男性は肩をすくめ、話を終わらせる。青年も男性がこれ以上の感謝は望んでいないことを理解し、口を閉じて自分が今いる部屋を眺める。
囲炉裏の火と、電球の古めかしい黄ばんだ明かり、それに開かれた窓からのぞく月明かりが三様に部屋を明るくしており、明るいことが青年の心をひどく落ち着かせる。
文明の明かりとはかくも偉大なものだったか、としみじみ実感してしまうほどだ。
そうしてしばし青年が、自分の助かった実感を得て静かに感激していると、ふと新たな疑問が浮かんでくる。
「……あれ。確かこの家もあなたのではないんですよね?」
「おう。知り合いのだ。もうすぐ戻ってくるだろ」
男性は腰に下げている瓢箪を口にして何かを飲みながら、青年の質問に答える。
態度は適当極まりないが、返答自体はしっかりしているため、男性なりに応対する気はあるのだろうと判断し、新たな質問をしようとして――
「まったくもう、いきなり転がり込んできたと思ったらメシ食わせろだなんて……手伝うくらいしてもバチは当たらないわよ?」
隣の部屋から、手に持つまな板に様々な食材を乗せた女性がやってきた。
不思議な服装の女性だ、と青年はまず思った。サスペンダーがついて、足首を絞る造形の――青年の知っている服飾の知識ではもんぺのように見えるズボンには、御札のようなものがいくつも止められている。
上半身はごくごく普通のカッターシャツなのが余計にちぐはぐな印象を与える。
髪が銀にも見えるほど純白で、容姿そのものは実に美しい妙齢の女性であるのだが、青年の印象は服装――中でもズボンの方に目が行ってしまい、そちらに印象が奪われてしまっていた。
「ケチケチすんなよ。あの食材の量だったら三人ぐらい余裕だったろ」
「変に間が良いんだから……」
「まあダメだったらダメでどっかに食材を借りに行かせるつもりだったけど」
「自分でしなさい……いや、ダメね。あなたが行ったら斬殺死体が出来上がりそう」
「失礼な。俺は斬る相手は選ぶぞ」
女性は男性の減らず口に軽口を返しながら、囲炉裏の鍋に切った食材を入れていく。隣の部屋にいたのも、恐らく食材を切っていたのだろう。
男性は何やら不穏なことを口走っていた気もするが、そこは深く突っ込まない方が自身の精神安定上望ましいだろうと思い、青年は何も言わないことに決めた。
疑問の解消はしたいが、藪をつついて蛇を出したくはないのだ。
下ごしらえがすでにされていたのか、すぐに鍋から良い匂いが漂い始める。と、同時に先ほどまで飲んでいた白湯はこの鍋に張られたダシ汁であることも察する。塩分はダシの成分であったようだ。
水分を採った次は栄養が欲しいと、青年の胃がぐぅと自己主張をする。二人の視線が向いたことに気恥ずかしくなって、俯いてしまう。
「くははっ、腹が減るのは生きてる証拠だ。遠慮せずに食え」
「あなたのセリフじゃないでしょ。ああ、でも遠慮しないで食べていいわよ。このバカからある程度は聞いたから、大変だったのは知っているわ」
女性が器に鍋の中身である野菜と魚をよそい、青年に手渡す。
箸も受け取った青年はがっつくように食べ始め、大根やゴボウ、よく火の通った柔らかく味の染みた野菜を噛み締めていく。
「あ、俺には魚多めで」
「汁だけで十分でしょ、あなたは」
「そんなことねえよ。いや確かにメシとかあんま必要じゃねえけど、腹は満腹の方が嬉しいに決まってんだろ」
「……あなたに正論を言われると無性に腹が立つわね」
「だったら俺なんかに言われない生活を心がけるんだな」
ケラケラと笑う男性と、目の笑っていない笑顔をする女性。丁々発止のやり取りを繰り広げる二人を、青年は食物を胃に収めながら横目に眺めていた。
そんな騒がしい食事を終えると、女性は青年の方に向き直り、男性も青年を見る。
話があるのだと理解し、青年も二人の方へ身体を向ける。生憎と布団から身体は殆ど動かせないのが残念だった。
まず最初に口火を切ったのは男性の方だった。
「妹紅、説明は俺がやるからお前は食器片付けてろ」
「いや、最初に言うのがそれ? 私も説明しようと思っていたけど、いいの? あなた、そういうの面倒臭がりそうだし」
「面倒なのは否定せん。拾ったのは俺だ。筋は通す」
気怠げではあるが、しっかりと説明をする意思はあるようだ。その様子を見た女性――妹紅は困ったように笑う。
「そういうとこ、昔っから変わらないわね。変なところで律儀なんだから」
いきなり転がり込んで来て食事を要求したかと思えば、自分が拾った青年の相手は他人任せにすることなく自分でやろうとする男性に、妹紅は笑って隣の部屋に消えていく。
部屋に残された青年と男性は、向かい合って話をする姿勢になる。
「……さて、一応紹介しておくと、あの女は藤原妹紅と言ってな。古い知り合いだ」
「……はぁ」
男性の言葉だけでは曖昧に頷くことしか出来なかった。それだけの情報ではこちらも反応のしようがない。
「色々と事情はあるが、関係ないからそこは省く。お前さんは今日一日泊めてくれる恩人だと思っていれば良い」
「わ、わかりました」
「よろしい。それじゃあ、一番大事なことから話すが……お前さん、自分がいる場所が尋常な場所じゃないってのは薄々理解しているよな?」
「……ええ、まあ。正直なところ、まだ夢みたいな気分ですけど」
あの異形の存在。それだけで青年は自分が普段親しんでいる山とは、全く別種の場所にいるのだと本能的に理解できていた。
この民家だけならば、そういう家が付近にあったのだと納得することもできるが、対応してくれた妹紅の人間離れした容姿からして、未だに自分は不思議な状況に陥っているのだと判断できる十分な情報があった。
ただ、異形に追われていた時とは違い、身の安全がある程度保障されている。今はそれが何よりも大事なことであると青年は結論づけていた。
「ん、だったら話が早い。お前さんが今いる場所は幻想郷と呼ばれている隠れ里で、お前さんは何の因果か、そこに迷い込んでしまった」
「幻想郷……」
オウム返しのようにつぶやき、響きを舌になじませる。
「幻想郷ってのは平たく言ってしまうと、さっきの妖怪やお伽話に出てくるような、お前さんらの言葉に合わせるなら空想上の生き物か。そういったものが生きている場所だ」
「妖怪……」
とても常識では考えられないような情報が次から次へと頭に送られてくるが、青年はどうにか咀嚼しようと男性の口から語られる情報を口ずさんでいく。
……待て。今、男性はさっきの異形の存在が生きている場所と言った。
つまり、あの時出くわしたあれで最後というわけではなく――あの程度の危険、ゴロゴロ転がっている場所ではないのか?
「そ、それって危ないんじゃ……!?」
「危ない。人里にいればある程度は安全だが、お前さんみたいに外から迷い込んだ人間はとても危ない。お前さんだって、俺がいなかった場合の末路ぐらい想像つくだろ?」
あの異形――妖怪に食われて死ぬ。そんな結末がありありと想像できてしまい、鍋を食べて温まった身体が一気に冷え込む。
身震いをする青年を見ながら、男性の言葉は続く。
「お前さんみたいに稀に迷い込む人間はいるんだ。外の世界で言えば、交通事故に遭う確率より低いが、それでも確かに存在する。幻想郷じゃ外来人と呼んでいるな」
「……そういう呼び方があるってことは、幻想郷に来る人は結構いるってことですか?」
「それは知らん。俺は別に幻想郷に住んでいるわけじゃないからな」
「え? でも……」
幻想郷のことをよく知っていたので、てっきりここに住んでいるのだと思っていたが、どうやら違うようだ。
(ん? 待てよ?)
青年の心に一つの疑問が湧く。幻想郷に住んでないと言っているのに、幻想郷にいる男性。そして確かに、彼の言動からは現代の知識というのが見え隠れしていた。
この二つから導き出せるのは――
「……帰る方法があるんですね」
「ご明察。一方通行で、しかも人間にとって圧倒的に危険な場所に放り込まれるような隠れ里だったら、俺が滅ぼしてるしな。ちゃんと帰る方法は存在する」
何やら不穏な言葉が聞こえたが、そこは無視することにした。知っておくべきことと、知らなくても良いことというのは分けて考えるべきである、と青年は自分に言い訳した。
「その帰る方法なんだが、明日案内する。細かい理屈は面倒だし、お前さんも別に必要とはしてないだろ。明日には外の世界に帰れる。それだけわかっていれば良い」
「…………」
妖怪のこと。幻想郷のこと。気になることは多々あるが、それは青年が日常に帰る上で不要であると、男性は判断した。
男性自身もさほど詳しい事情を知っているわけでもないし、この程度の内容は誰だって知っているような本当に必要最低限の情報だ。
幻想郷を拠点にしているわけでもなく、外の世界にも定住はしていない。根無し草の旅人に近いがために、男性は青年の疑問全てに答える自信はなかった。
「……あの」
「何だ? 言っておくが知らんことは答えられんぞ」
「いえ、そうではなく……名前、聞いてなかったなと」
「ん、ああ、そうか。名前なんてここ数十年呼ばれてなかったから、すっかり忘れてた」
失敗失敗、と言う男性を青年は訝しげに、それでいてどこか確信を持った眼で見据える。
やはり――この男性は人間ではないのだ、と。
「――剣鬼。剣の鬼と書いて剣鬼。そう呼ばれている」
剣の鬼、青年は胸の裡でつぶやき、改めて目の前の男性を見つめなおす。
子供の頃に絵本で見るような赤鬼、青鬼とは全く違う。肌も人間と変わらず、角らしきものも見えない。一見して、どこが鬼なのかわからないくらいだ。
「……鬼、ですか。確か、妖怪というのは外の世界の住人が言うところの、空想上の存在と言ってましたよね? でもあなたの姿は……」
「人から化生したからなあ。元が人間ベースなのもあるが、人間たちが想像しやすい赤鬼、青鬼といった連中はもう大半死んでるだろうさ」
さらっと爆弾を落とす男性改め剣鬼だが、青年は追求しない。これは恐らく知ってはいけない内容だと直感で察していた。
「死んでるんですか? そういった妖怪たちが生きている場所だって……」
「隠れ里だって言ったろ? そういうのが生まれる条件って何だと思う?」
どうにも剣鬼という男性。質問に対して、ある程度考えさせる答えが返ってくることが多い。
考えればわかる内容として、あえて青年に考えさせているのか、はたまた単純に説明するのが面倒くさいだけか。理由は後者だろう。
「隠れ里……」
ともあれ、青年は言われた通りに考え始める。隠れ里という名前と、幻想郷という自分が一切知らなかったことから、外の世界での知名度は皆無に等しい。
いや、隠れ里というからには、外の世界には知られない方が都合が良い――
「あ、外の世界に知られると不味いから?」
妖怪というのは、青年が遭遇した存在や、今現在相対している鬼という存在から推察するに、人間に害を及ぼす類が多いはずだ。
それらは迂闊に人間たちの社会に知られれば、瞬く間に狩られて終わってしまうだろう。だからこその隠れ里。
「ご明察。お前さん、頭が良いねえ。説明が楽でありがたい。つまり、幻想郷ってのは数を減らして、あるいは滅亡寸前になっている妖怪たちが集まって暮らしている場所なのさ」
「成る程……。でも、どうして鬼が死んだんですか?」
「そこは民俗学の分野だな。お前さん、学生か?」
「あ、はい。大学生です」
「だったら図書館で調べろ。大江山の鬼伝説、源頼光、頼光四天王。この辺で調べりゃすぐだ」
そう言うと、剣鬼はどこか遠くを見るような目を一瞬だけ見せる。
しかし、この剣鬼。自身を妖怪としながら、隠れ里である幻想郷に暮らしていないと言っていた。それはどういうことだろうか。
「じゃあ剣鬼……さんはどうなんですか? 妖怪なら幻想郷にいるべきでは……」
「別に呼び捨てでも構わんがね。ただ単に、こんな老人ホームじみた場所にいたくなかっただけだよ」
「老人ホームって……」
「もはや外の世界に妖怪の居場所は数少なく、それだっていずれ消えていくだろう。だけど、そうやって忘れ去られる者達に最後の楽園があっても良い。知り合いの受け売りだ」
謳うように紡がれた剣鬼の言葉に、青年は聞き入って――すぐに顔をしかめる。
「……その結果がさっきの妖怪じゃ、素直に感心できないですね」
「ハハハッ! そりゃそうだ! 妖怪にゃありがたい話かもしれんが、人間にとってみりゃ迷惑千万だわな!!」
剣鬼は愉快そうにひとしきり笑い、表情を真面目なものに変える。
「――俺達は敗者なのさ。追いやられ、消えゆくところをギリギリのところで踏み止まっているに過ぎない」
「敗者、ですか」
「千年以上昔っから決まっていたことだ。持って生まれた力のまま、研鑽を励むことなんて殆どない妖怪と、歩みを止めなかった人間。勝敗なんざ決めるまでもない」
そうつぶやく剣鬼の表情は凪のように静かで、またどこか満足気なものだった。
「他の連中はどうか知らんが、少なくとも俺は人間全体に迷惑をかけるつもりはない。勝者の身を食らって生きる敗者なんて道理の通らねえことはしない」
そこまでして生き延びるくらいなら潔く死ぬ。個人単位で見ればまた話は別だが、少なくとも剣鬼の側から、人類全体に影響を及ぼすようなことをするつもりはなかった。
「お前を助けたのもその一環だ。知らないところで死なれたらどうしようもねえけど、妖怪が人間を襲ってりゃあ、人間に味方する」
「……そう、ですか」
青年には少々理解できない話だった。というより、剣鬼の話は人間と妖怪という種族の話にまで及んでおり、少しばかりスケールが大きすぎた。
とりあえず、自分を助けてくれたのは彼自身の事情のためであり、そして彼自身の事情が絡んでいるからこそ、最後まで見捨てるような真似はしないであろう、ということがわかれば十分だった。
「それで十分です。……明日には帰れるんですよね」
「確約は出来んがな。今代の巫女とまだ顔合わせしたことねえし」
「巫女?」
「ああ。外から迷い込んだ人間を外に帰す役割を持った存在だ」
もう一つの役割がメインなのだが、剣鬼はそちらに関してはさほど興味がなかったため、省略する。
青年にとってもここで永住するならばともかく、帰るなら必要のない情報だろう。
「とにかく、今日はもう休め。明日までに簡単な松葉杖を作らせておく」
「……足、大丈夫ですかね」
怪我というのはした直後は意外と動けるものである。だが、一度でも落ち着いてしまうとそこから動かすのが辛い場合もある。
足を微かでも動かそうとすると、鈍く身体の芯まで響く痛みが青年の表情を歪めさせる。
「痕はちっと残るかもしれんが、後遺症は残らんはずだ。とりあえず休んで明日になってから考えろ」
「……ですね」
疲弊した身体で長々と話し込んだせいか、あれほど深く眠っていたにも関わらず強い眠気が青年に襲い掛かってくる。
「おやすみなさい、剣鬼さん」
「おやすみ、人間。安き眠りを」
青年が眠りに落ちるのを確認すると、剣鬼は部屋を出る。
「話は終わったの?」
外で待っていた妹紅に声をかけられる。どうやら話が終わるのを待っていたらしい。
「ああ。明日博麗神社に連れて行く。世話んなったな」
「いいわよ、別に。なんだかんだ、あなたといると退屈だけはしないし」
剣鬼との付き合いが長い方である妹紅は、彼の性分をある程度理解しているため、妙なところで礼儀正しいのも知っていた。
「そうかい。あ、明日までにあいつの移動用の松葉杖を作っておいてくれ」
「……やっぱり前言撤回。あなたが来ると厄介事と面倒事ばかりが増えていくわ」
妙なところで律儀で、大体のことで図々しい。妹紅が松葉杖を作ることが彼の中で決定事項になっているようで、剣鬼は妹紅の返事を待つことなく床に寝転がる。
「あ、ちょっと! せめて枝の切り出しぐらい手伝いなさいよ!」
「断る。眠い」
言うやいなや、寝息を立て始める。人の話を全く聞かないことに物申したいことが十や二十はあるが、どうせ言っても聞かないことは長い付き合いでわかっていた。
それに一応、剣鬼のためではなく、怪我をしている青年のためでもあるため、断るのも難しい。
「本当にもう……」
眠っているから届かないだろうけど、せめてもの嫌味になるべく大きなため息をついて、妹紅は松葉杖の製作に取り掛かるのであった。
おかしい、青年がフェードアウトしていない。巻きで進めて博麗神社まで行く予定だったのに。
ようやく名前の出た剣鬼ですが、昔から生きている設定だけあってちょくちょくすでに知り合っている人が出て来ます。その辺はポツポツと過去話で事情が出てくる……かもしれません。出てこないかもしれません。その辺は場の流れ次第です。