フェイル   作:フクブチョー

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第二十六罪 妬みの視線

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ起きてたのか?」

 

煎じた薬湯を持って階下から上がってきたヴァリウスが声をかける。隔離されている部屋の扉を開けたら眠っている黒髪の少女の側に佇む二人の小狼がいた。

弟子が三人揃って暫くが経った頃、ファンは熱病を患った事がある。少し悪性の病だったらしく、想像以上に深刻な状況にまで陥っていた。

昼夜を問わずチサトとヴァリウスが駆け回り、献身的に看病をしたお陰でなんとか峠は越えた。今はチサトと交代で様子を見ている。

 

おい、起きろとペシペシファンの頬を手の甲で叩く。汗だくで真っ赤な顔をした彼女に水差しを差し出す。

 

「寝たままでいいから飲め。人肌にしてるけどゆっくりな」

「はい…」

 

水分と薬湯を飲ませてやる。暫く喉を嚥下する音のみが聞こえ、その音も聞こえなくなる。飲み終わった事を確認したヴァリウスは頭の熱冷ましのタオルを交換する。

 

「…………ごめんなさい」

「謝るな。病は気からだ。負の感情が心を占めると治るもんも治らん。申し訳ないと思うならとっとと治せ。わかったな」

「…………」

 

納得していない感情が読み取れる。一度大きく息を吐くと立ち上がった。

 

「安心しろ、治ったら病でサボった分鬼の………いや、狼のシゴキをしてやる」

「っ…………はい、ありがとうございます」

 

快方に向かい始めたからか、周りに気を使う余裕が出来始めたようだ。あまり側にいると逆に良くないと思い直し、チェルシー達にも外に出るように告げた。

 

「ファン、どう?」

「ようやく落ち着いた。まだ予断は許さんが、まあ死にはしないだろうよ」

「そう、よかった」

 

二人とも胸を撫で下ろす。足手纏いだからと先ほどまで一階に追い出されてていたので二人は心配しか出来なかった。

 

「安心したならサッサと寝ろ。明日も地獄の鍛錬だぞ」

 

毛布を一枚取り出し、それを床に敷いてファンの部屋の前ですわる。同時に剣を抜き、懐紙を取り出した。どうやら手入れをしようとしているらしい。

 

「先生はどうするのよ」

「俺はもう少し様子を見る。今日は廊下で睡眠だな」

「なら私も付き添う」

 

ヴァリウスが陣取っていた隣に二人とも腰掛けた。その様子を見て僅かに眉をしかめる。自分の体を万全にしておく事は戦士の責務だと何度も言っているのにこの行動は理解できない。

 

「私だってあの子の姉のつもりよ。看病くらいしてあげたっていいじゃない」

「…………稽古は手加減しねえからな。それでいいなら勝手にしろ」

 

懐紙を咥えて打ち粉をし、剣の手入れを始める。いかな帝具といえど所詮は剣。放置していれば錆びるし、斬れなくなる。コレは必要な作業だ。

 

「ねえ、その咥えてるのってなんか意味あるの?」

 

整備を始めて暫くが経った頃にチェルシーが声をかける。しかし咥えた状態で返事をすることも出来ない。同じ武器を扱うタエコに説明してやれ、と目で命じた。

 

「懐紙を咥えることで喋れないようにする。唾が跳んだり、息が吹きかけられたりしたら錆びるし、斬れにくくなるから」

「それもあるけど、刀身を前にして喋らない為の戒めなんだよ、コレは」

 

整備が終わった刀を和紙で拭きながらヴァリウスが続きを答える。

 

「剣のメンテってのは女と同じでな、そいつに向き合ってる時に余計な事したり考えたりするとヘソ曲げる。いざという時言うこと聞いてくれなくなる」

「ホントに?」

「変なムラが付いたり他人にやらせたりするとそいつのクセがつくんだよ。まあ刹那の狂い程度の差だがその刹那が生死を分ける時もある」

 

出来た、と一つ呟き、刀身を月明かりにかざす。磨かれ、妖しく輝く刀身は淡い月明かりに透かすと紅みを帯びる。刃が燃えるように赫く揺らめき、霞がかった輝きを見せた。

その美しさにチェルシーとタエコはグッと息を呑む。バーナーナイフの刀身は何度も見た事がある。何もないところで見ればただの剣だというのに、師がこの牙を手に取ると、物言わぬ鉄の塊にまるで命が吹き込まれたかのように豹変する。恐ろしいと同時に美しい。

 

「一歩間違えれば怪我しかねんしな。余計な事をしないってのは大事だ」

「なるほど……ねえ先生、ついでに聞きたいんだけど」

「なんだよ」

「先生ってファンが熱出した時からずっと寝てないよね」

「?まあ昨日は山場だったしな。それが?」

「出来れば夜更かしのコツとかあったら「ない、寝ろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………まだ起きてたのか?」

 

暗闇の中、待機を命じられた宿の入口に座り込む少女の影に白衣を着た美女が話しかける。闇の中で頭を動かしたのがなんとなくわかった。

 

「チサトさん」

「はは……眠れなくってさ」

「ごめんなさい…」

 

佇んでいた影は三匹の小さな狼。元オールベルグの死神、タエコ。暗殺特化の殺し屋チェルシー。バン族の槍使いファン。それぞれが武器を握りしめ、タエコだけは細身の長剣を抱いている。

もうじき日が昇る。約束の2日目が終わり、最後の3日目に差し掛かる頃合いだ。チサトは休むように言ったのだが、三人ともその言いつけを守りはしなかった。いや、守れなかったという方が正しいだろうか。

 

「今日で約束の3日目か…」

「帰ってこないね、先生」

 

剣を抱えて座っていたタエコがギュッと自分の肩を握りしめる。彼女が抱えている剣は業火剣爛・バーナーナイフ。師の愛剣だ。彼の分身と言っても過言ではないかもしれない。炎を操る危険種の牙から作られた物で、もし相性のよくない者がその剣に触れると、その者は業火に焼き尽くされる。また、力のない者がその剣を振るうと生命の炎が一気に燃えちらされる。そんな危ない剣を彼女は大事そうに抱きしめていた。

 

この剣の本来の使用者、ヴァリウスは今回、墓の中に入る前にコレを置いていった。

 

『いざという時はコレで自分達を守れ』

 

そう言ってタエコに剣を託した。観察していた限り、自分を除けばこの剣と最も相性がいいのは弟子の中では彼女だと判断し、預けていた。そしてその判断は正しかった。タエコが触れてもバーナーナイフの炎は彼女を焼き尽くす事はなかったのだから。

 

『扱えなくてもいい。適当に炎を撒き散らして壁を作るだけで相当に時間は稼げるはずだ。いざという時以外使う事は禁ずるが本当にやばくなったらコレを使って逃げろ』

 

自在に操れなくても消えない炎というのはそれだけでかなりの脅威だ。撒き散らすだけで鉄壁のガードになるし、これ以上ない攻撃にもなる。たいていの相手ならまず倒せるし、最低でも逃げられる。

 

『お師様はどうするんですか』

『俺はココで戦うからよ』

 

頭を指差してニッと笑う。いつも大人びている男だが時折このようなイタズラ小僧のような顔をする。親しい者にしか見せないそのギャップがまたたまらなく魅力的だ。

 

『じゃ、行ってくる』

『ちょっとヴァル』

 

ローブを手に取ったヴァリウスをチサトが肘をつかんで止めた。

素手でも人外の強さを持つ自分達の師が武器をおいて戦場に向かうという事に弟子達はなんの不安も抱かなかったがチサトだけは違った。ヴァリウスがバーナーナイフを置いていくという事は自分の牙を一つ抜いていくという事だ。それは炎狼がただの狼になる事を意味する。

もちろんヴァリウスの強さの源はバーナーナイフなどではない。そんな事はかつての腹心の部下だった彼女は良く知っている。しかし比較的安全圏にいる事を命じられた自分達に牙を置いていく事を許す理由にはならない。

 

『何を考えてる?これから死地に赴くんだろう。自分の手札をわざわざ減らしてどうするんだ』

『だからドンパチしに行くんじゃねえって。今回武力行使は飽くまでも最終手段だ。連中も別に戦いたい訳ではないだろ。そうなら引きこもりやってる理由の説明がつかん』

 

このご時世、戦いたければ場所は幾らでもある。人間一所に収まり続けるのは意外と難しい。いくら安全でも内にこもっていればそこに飽きるし、外に興味が出てくる。その好奇心こそが人類を進化させてきた。

しかし聞いた限りでは連中は襲撃者には容赦しないが近くの町を襲ったとかそんな話は聞かなかった。少なくとも積極的に戦いに出向く連中ではなさそうだ。

 

『俺は大丈夫だから、この子達を守ってやってくれ。頼むよ、チサト』

『…………気をつけろ』

『わかってるからそろそろローブ離せ、寒い』

『貴方は意外と寒がりだな、今思えば夜もそうだ。私からくっつく事もあるがそれより貴方が私を抱き寄せる事のが多い』

『うわっ、偏見。やめてくれる?北の辺境出身がみんな寒さに強いとか思わないでくんない?』

『寒いのは嫌いか』

『嫌いって程じゃないけど好きくはない』

 

そう言ってローブで顔と身体を覆い、ヴァリウスは一人で墓へと向かった。今思えば無理やりにでもバーナーナイフだけは持たせるべきだったと心底悔やむ。時間が経てば経つほど嫌な予感しかしない。

 

「一昨日から三人ともあまり寝てないだろう。少し休め」

「だ、大丈夫です。眠くないので……」

 

そこまで言ってハッとなる。ファンが熱を出した時、ヴァリウスは全く眠い様子など見せず、ずっと彼女の看病をしていた。それは師の体力や精神力が卓越しているからだと思っていたのだが……

 

ーーーー違ったんだ。多分そんな事より大切な事があったから……

 

自分の睡眠より優先すべき事がある。自分の身体より心配な人がいる。それが彼の眠気を忘れさせていたのだ。その事にようやく気付いた。

 

「大事に……されてたんだなぁ、私たち」

 

知ってた事だ。三人の中で誰より足手纏いの自覚がある自分だからこそ知っていた事なのに実感していなかった。自分が危ない窮地を守られた時には気付けなかったのに師が危ないかもしれない時に気づくとは……

守護られるのが当たり前になってしまったのはいつからだろうか。自分の甘さにヘドが出る。彼には間違いなく強くしてもらったし、成長もさせてもらったけど、彼のせいで人としてはとても弱くなってしまったらしい。

 

「行こうよ、皆」

 

武器を握って立ち上がったのはタエコだった。師の最初の弟子にして恐らくは一番弟子。

 

「師父の言う事をただ聞くだけが私達のやるべき事じゃないと思う」

 

オールベルグの死神の一人として、ある程度独立して動いていたからか、タエコは他二人の弟子より臨機応変に動く能力を身につけていた。ヴァリウスの指示には絶対服従のファンや危機察知能力の高いチェルシーには未だない力だ。

 

「ええっ!?本気で言ってるの!?待機って言われたじゃん!絶対先生怒るよ!アレやらされるよ!良いの!?」

「師父の無事が確認できるならそれでいい。お説教も罰も地獄の鍛錬も覚悟する。全部差し引いても充分お釣りがくる」

 

師の剣を鞘越しに握りしめたタエコの黒い瞳は決意の炎に燃えている。こうなった彼女を止められる人間はこの場にはいない。

一度溜め息をつき、チサトが一歩前に出る。

この手の目をした人間は止められない事を彼女は身を持って知っていた。かつての上官の姿がタエコとダブる。どれだけ無茶な任務だろうとこの目で彼は成し遂げてきた。ずっと隣で見てきた。

 

「夜明けまで待て。それで帰ってこなければ墓の近くで待とう。あいつは街にいろと言っただけだ。外に出てはいけないとは言っていない。これならヴァルとの約束を破った事にもならん」

「でもチサト、手遅れになったら…」

「コレが最大の譲歩だ。聞けないというなら私とこの場で戦っていけ。私を殺せたら好きにすると良い」

 

ナイフを懐で握り、殺気を込めて睨みつける。聞けないというなら腕の一本は取ってやろうと本気で考えている。

 

「…………わかった」

 

チサトが本気なのを感じ取ったからか、再び力なく座り込む。ハラハラした様子で見守っていたチェルシーは大きく息を吐いて姿勢を崩した。

 

ーーーー早く帰ってこい、ヴァル。

 

世界を紅色に染める光を見つめながらこの日と同じ色を持つ男に向けて心中で叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し遡り、2日前。ヴァリウスは参っていた。

 

「ドンパチしに来たんじゃねえってのに……」

 

褐色の肌をした死体の上に座りながら大きく嘆息する。恐らくは墓守だろう連中が、自分の姿を見た途端に聞く耳持たずの問答無用で仕掛けられた。自衛の為に拳を振るったが予想以上にしぶとく、中途半端な攻撃では参ったをしてくれなかったため少し力を入れて殴ったらコロッと死んでしまった。

素手での実戦は久しぶりだったため、少し加減を間違えた。おかげと言っては何だが感覚は大体つかんだ。次以降は殺さず仕留める事も出来るだろう。

 

「しかし噂通り面白い術を使う連中だ」

 

体の一部を危険種に変えるなどといった変身系の技術は聞いた事がある。実際に目にした事はないがそういった技術を応用した帝具もあると文献で目にした事もある。たしかにこの技術をうまく用いれば寿命を延ばす事も出来るだろう。流石はジョフクの報告書。素晴らしい。

 

ーーーーだが退屈な連中だったな。

 

秘術により凄まじい膂力を手にしたおかげで技術のある使い手は殆どいなかった。性能に頼りすぎている。

確かにこれほどの身体能力なら大抵はスペックで仕留められるだろう。しかし自分はもちろん大抵のジャンルには含まれない。いくら早くともああも初動の気配がバレバレではいなすのは容易だ。

 

「まあそれは良い。それより、気になるのは……」

 

妙に連中が殺気立っていること。自分の姿を見た時、敵の一人は『こいつは強そうだ』と言った。こいつ()という事は他にも此処を訪れている奴がいるという事。

 

ーーーー恐らく第三勢力がいやがるな。こりゃタイミング悪かったか?

 

疼く首筋を掻く。嫌な予感の正体がこの程度だというなら良いのだが。

 

ーーーー…………っと。

 

何かが近づく気配を感じ取り、そちらを見る。すると現れたのは四人の褐色の肌を持つ墓守と二人の若い男女。

内1人には見覚えがあった。

 

「貴方は………」

「えっ、アカメ?あの人知り合い?」

 

自分とは少し異なる色をした紅い瞳の少女が驚きに目を見開きながらこちらを見ている。もう1人の眼鏡の少年はヴァリウスの姿を見て驚いているアカメに驚いた様子を見せている。

 

「これはこれは……どこかで見た顔だと思ったら」

「貴方が上が送ってくれたという援軍なのか」

「急いで来たから詳しい事は知らねえが、多分な」

 

ヴァリウスの事を帝国軍人だと思っているアカメの言葉に調子を合わせておく。どうやら考えていた第三勢力は彼女達らしい。なら出来れば敵に回したくはない。

 

「まあ積もる話は後だ。今はお客さんの相手をしよう」

 

手をローブから出し、ダラリと降ろす。一見隙だらけの立ち姿だが見るものが見ればまるで隙などない事がわかる。

 

「こいつらは出来そうだ!!」

 

髑髏の首飾りを二つ付けた墓守が戦力を分析する。佇まいから只者ではない事は分かったらしい。

 

「下がれお姫様。ついでだ、守ってやる」

 

少女を背に隠すように一歩前に出る。堂々としたその背中は広く逞しい。

 

「フェイル!殺さないで!捕獲で頼む!」

「仰せのままに」

「囲んで仕留める!!」

 

4人が一気にヴァリウスに襲いかかる。多方向からの同時攻撃。通常なら回避が望ましい手段だが……

 

退屈そうに息を吐くと同時に襲いかかった三人が宙に吹っ飛ぶ。その挙動が見えたものはこの場にはいなかった。

 

「不用意に間合いに入ってくるんじゃねえよ、つまんねえ奴らだな」

 

唯一回避行動を取っていた最後の1人に目を向ける。その者は鳥に変身出来るらしく、今は空高くに逃げていた。

 

「…………つ、強過ぎる。秘術もなしで」

 

先ほどの一撃、彼が避けられたのは幸運以外の何物でもない。変身速度が他の三人より早かったのと鳥であるがゆえに拳圧が強ければ強いほど勝手に吹っ飛んでいく、つまり相手の拳の威力に助けられただけだった。

 

ーーーー気絶させられた仲間をみすみす渡したくはないが……

 

これ以上突っ込んでは自分が死ぬだけだという事を理解した彼は空を飛んだまま逃亡を図った。人狼もそれを黙って見逃す。バーナーナイフを持ったヴァリウスなら仕留める手段は幾らでもあったが、素手の今では流石に攻撃は届かない。それに元々戦いに来た訳でもない。そのまま逃がしてやった。

 

「流石野生が混ざってるだけある。危機に聡い」

 

不敵に笑い、拳をローブに収める。ヴァリウスを見る2人の若者はポカンと口を開けていた。

 

「なんつーマヌケヅラしてんだお前ら。此処は実戦だぞ、気を引き締めろ」

 

その一言でアカメは気配が律する。流石に切り替えが早い。重要な能力だ。

 

「しばらくぶりだな、アカメ。語学の勉強は進んでるか?」

「会いたかった。会ってお礼を言いたかった」

「別にいいよ礼なんて。俺が勝手にやった事だ。ラッキーくらいに思ってろい。それより現状を聞かせてもらうぞ。さっきも言った通り俺は急いで来たから連中やお前らの詳しい事を何も知らねえんだ。話してくれ」

「わかった。実は……」

 

今回自分達が此処に来た理由、先行部隊の敗北など、ゴズキから伝え聞いている事をアカメがヴァリウスに説明し始める。その様子を見ながら眼鏡の少年、グリーンはモヤつく気持ちを抑えきれなかった。

 

ーーーーあんなアカメ、初めて見た。

 

声音には喜色が浮かび、仲間達には見せないいつもと違う笑顔を浮かべながらヴァリウスと接する彼女は可愛らしくはあったが同時に腹立たしい。自分には見せてくれないアカメを出会って間もないこの男には見せている。そしてこの男もそれが当たり前のように受け入れている。

コレがなんの魅力もない普通の男なら此処までイラつきはしなかったが、目の前の青年はとてつもない強さに加え、男のグリーンから見ても非の打ち所がない美青年だった。完璧過ぎるがゆえに怒りを覚える。

 

ーーーー僕だって、あのくらい……

 

物事を冷静にみることに長けている彼がどうしようもなく揺らいでしまっている。その事にも腹が立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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