やはり彼女たちの青春ラブコメはまちがっている。   作:眠り羊

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そして彼は困惑する

♪~♪♪~

 

小町と一緒に朝食を食べ終えまったりとしてると小町の携帯の着信音が鳴り響いた

 

「はい、あ、おはよー、え?うん分かった」

 

こんな朝っぱらから電話とか友達いるやつらは普通なの?等と考えていると小町が携帯を俺に差し出した

 

「はいお兄ちゃんに電話」

 

「は?なんで小町の携帯に俺への電話がかかってくるんだよ」

小町はそれに答えずに「いーから、ん」と言って俺に携帯を押し付ける

・・・俺は不承不承と携帯を受け取り電話に出た

 

「もしもし」

 

俺が電話に出ると男の声が聞こえてきた

「おにーさん!」

「俺はお前のお兄さんじゃねぇ!」

 

俺は電話の主にそう言うと電話を切った

 

♪~♪♪~

 

程なくしてまた携帯の着信音が鳴り響く

俺は暫く放置していたのだが俺に電話を渡して朝食の片付けをしていた小町が睨むのでしょうがなくまた電話に出た

 

「何で電話を切るんすかおにーさん!」

 

「何度も言ってるだろ俺はお前のおにい」

「そんなことはどーでもいーんすよ!」

 

「はぁ?良くは」

「ねーちゃんが!」

 

俺にも一瞬の緊張が走り相手の声に耳を傾ける

「お前の姉がどーした?」

 

 

「ねーちゃんが、ねーちゃんがまじめになったんす!」

 

「・・・・・・」

 

「・・・良いことじゃねーか、じゃーな」

俺は話は終わったとばかりに電話を切ろうとした

「ちょっちょっと待って下さい違うんです!」

「何だよ何が違うんだよ・・・」

 

「この間比企谷さんの家を教えてから様子が変なんですよ」

「教えた次の日なんて朝起きたら学校へ行くって置手紙だけあって既に居なかったし・・・」

「今日だって何か真面目になっちゃったし・・・」

真面目になっちゃったしって意味が分からん・・・まぁ十中八九俺に関係があるんだろうが・・・

「おにーさん何か知らないすか?」

 

「・・・あーなんだ・・・まぁ学校で様子見ておいてやるから気にするな」

「それと俺はお前のお兄さんじゃねぇ」

 

「えーでも」

「気にするな」

俺は少しドスを効かせた声で言った

 

「わ、わかったっす、ねーちゃんを頼みます」

そう言うと電話の主である川崎大志は会話を終了させて電話を切った

 

 

気付くと朝食の片付けをしていた小町が近づいて来て手を出していたので携帯を渡した

「大志君なんだって?」

 

「川崎が・・・大志の姉が真面目になったんだと」

小町が?な顔をする

「・・・どういう意味?」

 

「さぁ?俺にも良くわからん・・・」

「まぁ学校に行けば分かるだろ」

 

俺は急いで身支度を整えると家を出て学校へ向かい自転車を漕ぎ出した

 




原作にもたまにある超短い章みたいな感じで・・・まぁ自分が書くのは元々短いんであんまり変わらないんですけど(笑

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