みなさんコメントなどよろしくお願いします。
俺と三浦はあの後2時間ほど滑っていた。スキーやってるとなんか時間が早く進んでるような気がして仕方ないんだよなー。
「ヒキオー。あんた最初に比べて超上手くなったし。あーしもビックリしたわ。」
「そうか?まあ、ありがとうございます。三浦先生ww」
「なんか今あーしの事バカにした?」
「いや、してないぞ。」
やばいわー。なんか三浦の目がマジでやばい。蛇に睨まれた蛙とはこのことを言うんだな。本当に今「ご、ご、ご、ごべんなさい」とか言いそうになってマジでやばかった。なんか変な汗出てきてるし。
なんか「やばい」連発して戸部みたいになってる。
「さて、じゃああーしがテストしてやる。上から一人で滑ってみな。後ろからついて行ってやるから。」
「おう。」
上から一人で滑って来て思った。なんか楽しい。三浦と仲良くなって本当に良かった。
20分後...
「合格!あんた本当に上手くなったし。予想以上の出来だし。」
「おう。ありがとな三浦。じゃあもう5時半だし終わりにするか?」
「そうだね。じゃあ着替えて集合で。」
「おう。」
三浦にあんなに褒められたなんて、過去の俺に言っても絶対信じないだろうな。
俺と三浦は一旦ホテルに帰って晩御飯を食べに行くところだ。
「ヒキオー。あんたなんか食べたいものあるー?」
「俺は何でも良いぞ。」
「なんでも良いが一番困るし。」
「うーん。じゃあせっかく北海道に来たんだしジンギスカン食べたいかな。」
「じゃあそうするし♪」
良かった。三浦の機嫌損ねなくって。ここで変わったもの食べたいって言ったら機嫌損ねる可能性があるし、だからといって昨日美味しいって言って食べたもの言うのは気が引ける。
「じゃあヒキオ。場所調べて。」
「おう。」
「お、ここの店なんてどうだ?食べログで評価4超えてるぞ。」
「じゃあそこにするし。場所こっから歩いてどんくらい?」
「15分くらいだぞ。」
「オッケー。じゃあ早く行くし。」
「ああ。」
そんな時俺は会うなんて予想もしてなかった人と出会った。
「.....................あれ?ヒッキー?と、優美子?」
「なぜあなた達が2人でこんなところにいるのかしら?」
「「え?」」
なんと俺と三浦は由比ヶ浜と雪ノ下と会った。
「ヒッキー、優美子どういうこと?」
怖い、怖いよ。由比ヶ浜の目からハイライトが消えてる。
「どういうことかしら。比企谷君。」
「あ、え、えーと。」
やばいなんで答えたらいいんだろう。
ここは正直に言うのが一番かな。
「旅行.....?」
「何故疑問形なのかしら。」
「あーしとヒキオがどこで遊んでたって自由じゃん。別に付き合ってないし。ただ遊びに来ただけだし。」
「ヒッキー本当?優美子とは付き合ってないの?」
「ああ。付き合ってなんかないぞ。」
「てか、結衣と雪ノ下さんはなんでここにいるん?」
三浦。おもいっきり話変えたな。まあ、ありがたいんだけど。
「あたし達も旅行だよ。2人で卒業旅行。ねー。ゆきのん。」
なんだったんだろう。さっきまでの由比ヶ浜は。こいつ二重人格?
「ええ。あなた達は今からどこに行くのかしら?」
「あ、ああ。今から晩飯食べに行くぞ。」
「ねー!ヒッキー、優美子あたし達も付いて行っても良い?」
「どうする三浦?」
「あーしに聞くなし。まあ別に良いんじゃない?」
「だとよ由比ヶ浜。」
少し歩いた所には目的の店があった。
「へー。優美子達ここに来ようとしてたんだ!実はあたし達もジンギスカン食べたいねーって話してたんだ。」
「へー。そうなのか。」
店に入ったのは良いんだが、視線が痛い。所々で、「なんであんな奴が。」とか、舌打ちが聞こえてくる。店員は面白いものを見るような目で俺達を見ながら、「4名様ですか?」と聞いてきた。
「はい!」
ったく、由比ヶ浜元気過ぎるんだよ。
俺だけじゃなくて、店員も、雪ノ下も、三浦も驚いてんじゃねえか。
席に案内された俺たちは、とりあえず4人分を注文した。
「じゃああたし、焼いていくね!」
「やめろ、由比ヶ浜。」
「お願いだからやめて、由比ヶ浜さん。」
「え、なんで?」
「いいからやめておけ?」
「ねー。ヒキオどういうこと?」
「ああ、三浦ちょっとこっちに来てくれ。あと、雪ノ下、説得よろしく。」
「ええ。」
俺と三浦は一旦外に出た。
「どういうことなんだし。」
「三浦、由比ヶ浜の絶望的な料理を知らないのか?」
「え?そうだったん?」
「ああ、初めて料理見たときなんて、クッキー作ったって言ってたのに、ホムセンで売ってる木炭見せられたからな。」
「そんなこと知らなかったし。」
「へー。意外だな。」
「じゃあ、もうそろそろ戻るし。」
「そうだな。」
席に戻ったらジンギスカン鍋がしっかり出来上がっていた。ありがとう。雪ノ下。これでみんな美味しく食べられるよ。
「ゆきのん凄いんだよー。なんか、ジンギスカンって調べた時出てきた画像みたいにできてるんだよ!」
「別に大したことないわよ。当然よ。」
こんな会話を聞いていたら奉仕部に居た頃を思い出すな。
「では、私達はここで。」
「じゃあねー。ヒッキー、優美子!」
「おう。」
「またねー。結衣。雪ノ下さんも。」
「ええ。」
ジンギスカンを食べ終わった俺達はホテルに帰るために雪ノ下と、由比ヶ浜と別れた。特に大きなハプニングも起きなくてよかった。でも、最初のうちの由比ヶ浜がとてつもなく怖かったな。
「それじゃ俺達も帰るか。」
「うん。」
2、3分歩いた頃三浦がこんなことを言ってきた。
「結衣とか、雪ノ下さんとかはヒキオに振られた事気にしてないのかな。」
「さあな。まあ俺はあいつらと話す事が出来て嬉しかった。」
「ふーん。」
ちょっと三浦さん。自分から聞いてきて、それに答えたら流すってなんか心にくるものが有るんですよ。
俺と三浦は3日連続でスキーをやっていた。そのおかけで俺はかなり上手くなったと思う。
そして、今日は旅行の最終日。
「三浦、飛行機の時間何時だ?」
「1時頃だから11時には空港着くように行こ。」
「おう。じゃあ今9時だからどこ行くか。」
「うーん。その辺ぶらぶらしよっか。」
「あ、ああ。」
俺と三浦は旭川の街を歩いていた。でも、何もない。三浦がいるからアニメイトには行けない。
「特に何もないな。」
「うん。どうすんの?」
「仕方ない。マックで時間潰すか。」
「そうだね。」
俺と三浦はとりあえずコーヒーだけ頼んで席で本を読んだり携帯をいじったりしていた。そんな事をしている間にバスの時間が迫ってきた。
「じゃあ三浦。あと15分だしバス停行くか。」
「うん。」
空港の3階で昼飯を食べた俺達は土産を見ている。小町に土産は何がいい?と聞いたら、白い恋人と思い出話と言われた。今回は2年の時の修学旅行と違って思い出話があるから小町の願いは叶えてやれそうだ。
結局俺は白い恋人と、1日目に食べた天金のインスタントラーメンを買った。
「ヒキオ、中に入るから早く来い。」
「おう。悪い三浦。」
「着いたか。」
あれ、三浦の機嫌が悪い。やばいなんかやらした?おい、俺、聞いているのか?俺はとりあえず三浦に聞いてみた。
「三浦、どうかしたか?」
「別になんでもないし。」
俺はふと1日目の三浦の言葉を思い出した。
「着いたか。」
あれ、三浦の機嫌が悪い。やばいなんかやらした?おい、俺、聞いているのか?俺はとりあえず三浦に聞いてみた。
「三浦、どうかしたか?」
「別になんでもないし。」
俺はふと1日目の三浦の言葉を思い出した。
「ヒキオずっと寝てたから超つまんなかったし。」
俺が飛行機の中でずっと寝続けてたのが原因か!
そうと分かればすぐに謝る。それが一番怒られる時間を短くする方法だ。
「悪かった三浦。つまんなかったよな。」
「べ、別に怒ってないし。」
「いや、でも俺がずっと寝てて話し相手とかいなくて暇だったよな。本当にスマン。」
「もういいから頭上げろし。」
「あ、ああ。」
「それじゃ早く帰るし。」
「おう。」
怒られる時間短いどころか全く怒られませんでした。正直に謝るっていい事だな。
俺と三浦は稲毛海岸に着いた。
「さて、じゃあ家に帰るかな。」
「うん。じゃあねヒキオ。また今度遊ぼうね。」
「ああ。じゃあ遊ぶ時には声かけてくれよ。」
「うん。」
こうして俺達の旅行は終わった。
だが、俺達の青春はまだ始まったばかりだ。