やっぱり雪ノ下さんの青春らぶこめでぃーは間違っている! 作:眠り羊
Wデートとか初めてだし!どーするの!?
どうして、こんなことが起ってしまったのだろう
私は完璧で美しいのだから、こんな事が起るわけは無いはずなのに・・・
一体誰がこのような状況を予想出来ただろうか?
いえ、この私ですら予想出来なかったのだから誰も不可能だったはず
私は現状に打ちひしがれ、呆然と立ち尽くすと自然と言葉が漏れ出ていた
「自分が起こしたはずなのに、この惨状はまったくもって理解し難いわ」
部屋をぐるりと見渡すと多種多様な服が部屋に散乱していた
※・・・単に明日着ていく服が決らない状態です。てかドレスとかもあるんですが、それはないわ~
Wデートは明日に差し迫っていた
ふぅ、何でも似合うせいね美し過ぎるのも考えものだわ・・・
そう、何でも似合うから決められないだけ!どれを着ても美し過ぎるから決めかねているだけなのよ!
※単に明日着ていk(略
・・・・・・
「ふぅ・・・」
一息つき、冷静になり部屋の片付けを始める
と、その時、携帯の着信音が鳴った。
着信名を見ると由比ヶ浜結衣と表示されていた
ガハマさん何の用かしら、まぁ良いわ、丁度聞きたいこともあったし・・・
持っていた服を無造作に置き、携帯を手にとった
「はい」
「あ、ゆきのん、やっはろー!」
耳が痛くなるのでもう少し静かな声でお願いしたい
「こんばんは由比ヶ浜さん。何か御用かしら?」
「いやー、用という用もないんだけど、明日が楽しみ過ぎて電話しちゃったんだ~あはっ」
「気分が高揚しすぎて、いてもたってもいられなかった、・・・ということで良いのかしら?」
「うんそうそう、流石ゆきのん!」
子供みたいな性格よね・・・こーゆーとこが良いのかなー、あーあー
「そう、でもそういうことならば、比企谷君と電話した方が良いんじゃないかしら?」
あなたを選んだ比企谷君とね
「ヒッキーとはさっき話したよー、絶対来るように釘さしておいた!たはははは」
そ、そうですか・・・まぁそんなことしなくても約束したなら彼は来ると思うのだけれど・・・
まぁ良いわ、とりあえず私の聞きたいことだけ聞いておきましょう
「由比ヶ浜さん一つ聞きたいことがあるのだけれど、良いかしら?」
「何?ゆきのん」
「あなた比企谷君とどこまで進んでるのかしら?」
そう、これは聞いておきた・・・んん、聞いておかなければならないわ
「な・・・え?・・・ゆきのん!?」
予想外の質問でビックリしたのか、由比ヶ浜さんが言葉に詰まる
ふふ、予想通り驚いたわね、ここで一気に畳み掛けるわ!
「いえ、これは興味本位で聞くのでは無く、私も貴方達の前でアレとどこまでイチャついて?いいのかわからなくて」
「だから貴方達はどこまで進んでいるのか参考までに聞いておきたかったのよ」
「そっか~そうだよねー、いきなりそんな事聞くなんてどうしたのかと思ったよー」
まぁアレとイチャつくなんて毛頭考えてないんだけれど・・・本当は興味本位で聞きたいだけよ!聞いたら聞いたで後悔しそうだけれど・・・
相手を動揺させ、精神状態を不安定にし理を持って諭す。やはり私は完璧ね。
「あれ?ゆきのん、今隼人君のことアレとか言わなかった?」
ちっ、そんなとこはちゃんと聞いてたのね
「聞き間違いじゃないかしら?私はカレと言ったのよ?」
「そっかーそだよねーたははは」
「で、どこまで進んでいるのかしら?」
「なんかゆきのん声が怖いよ!?どこまでっていっても、どう答えて良いか・・・あははは」
ガハマさんの照れた笑いが小さく聞こえた
「キス・・・とか、一線を越えてしまったとか・・・あるでしょう」
「き、キス!?一線をこえ・・・え!?ってゆきのん何言ってるの!?」
「あら?ありえないことでは無いでしょう?バージンであることを恥ずかしがっていたのだから」
「バー・・・そ、それはそうだけど!でも・・・」
ガハマさんは激しく動揺したが、落ち着きを取り戻し小さい声で言った
「でも、そーゆーのはもっと、ちゃんとしてからにしたいな・・・」
とりあえず一線は越えてないようね・・・セーフ!・・・何がセーフなのか判らないけれど
「そう、で?どこまで進んでいるのかしら?」
私は同じ質問を繰り返した。まぁこの間の部室でのことを鑑みるに、手を繋いだだけとかでは無いでしょうね・・・キスしたのかしら・・・いーなー
「えっとキスは、まぁ最初のデートの時に・・・」
「最初のデートの時に?したのかしら?」
ぐっ、自分で聞いておいてなんなんだけど、結構ダメージ大きいわ・・・
ガハマさんは照れながら続けた
「あはは・・・したというか、してないというか・・・アレってキスしたって言っていいのかなぁ?でもアレをキスした、とか言えないような・・・」
どうも答えが煮え切らないわね・・・
「はぁ、分かったわ、最初のデートの時のことを話しなさい。私が判断するから。」
別に私が聞きたいからってわけじゃないんだからね!判断する為なんだからね!
「えぇー!?・・・うー、うん。」
恥ずかしがっていたが、由比ヶ浜さんが渋々語り始めた
「デートしたのは、この前の日曜なんだけどね」
で、明日はWデートと・・・休みの日ごとにデートする気かしら・・・
「小町ちゃんも塾でいないからって、ヒッキーの家でデートすることになって」
「ちょっと待ちなさい・・・」
携帯をもっていない方の手を顔にあて、ため息つく
「ふぅ・・・、由比ヶ浜さん」
「なに?」
「いきなり誰もいない彼氏の家でデートって、どれだけガードが甘いのかしら・・・もっと自分を大事にしなさい」
このビッチめ!
「えぇーでもヒッキーだよ?そんないきなりとか無いかなぁって・・・それに別にあっても・・・あ、なんでもない・・・」
あーもー本当はビッチなのかしらこの子!男としてはそーゆー子の方がいいの!?
「そ、そう・・・それで?続きを教えてくれるかしら?」
気を取り直して続きを聞く
「で二人でDVDとか見てたんだけど、そこで良い雰囲気になって・・・」
「恋人になった証・・・欲しいなぁって言ったら、ヒッキーがキスしようとして、私も目を閉じて・・・」
いや、それ自分から誘ってるし、絶対最後まで狙ってるでしょ!普通に単なるビッチじゃん!
「でもね、そしたら小町ちゃんが帰って来てて「お兄ちゃん誰か来てるの~?」ってドア開けてきて、そこで固まっちゃって、バッっと離れたら」
ナイス小町さん!でも私が比企谷君とそーゆーことになってたら邪魔しないでね!
「小町ちゃんが「こ、これは小町一生の不覚、こんな千載一遇のチャンスを潰すなんて!死んでお詫びを、、、ってそんなことより、ささっどうぞ続きを」ってドア閉めて」
小町さんそこで引いてはダメよ!ビッチから比企谷君を守るのよ!
「で、私はもう一回目を閉じたんだけど、ヒッキーが「そこで見てんのバレてんだよ」ってティッシュをドアに投げたらちょっとドアが動いて「あ痛て」って声が聞こえて」
二度目のファインプレーよ小町さん。今度何か奢ってあげないといけないわね。そして流石にナイス察知能力、比企谷君
「でその後ヒッキーが、恋人の証だっけ?それってこれじゃダメか?っておでこにキスして」
「そしたら私急に恥ずかしくなっちゃって・・・急いでそのまま帰っちゃったの・・・てへへへ」
色々と良い雰囲気なのが口惜しいけれど、色々とセーフだわ・・・良かった・・・
そして長い!細かい!というより、なんでそんなに鮮明に覚えてるのかしら?その記憶領域をもう少し勉強に使った方が良いと思うのだけれど・・・
「ど、どうかな?」
照れた口調で私に聞いてきた
「それは・・・えーっと・・・まぁどこまで進んでるのかは判ったから、参考にさせて頂くわね」
私は微笑んで言った
「えー、これってキスしたことになるのー?どーなの?ゆきのん、ねーねー」
由比ヶ浜さんは納得いかないのか、電話の最中、私にどう見えるのか何度も聞いていた。
次回、雪ノ下さん。のWデート行方はいかに!
今回葉山をアレ扱いにしてるのがバレそうになったぞ!雪ノ下さん。
そして作者は今月忙しくて手をつけられません!ご、ごめんなさいm(_ _)m
時間が見つかったらちょいちょい書くんで・・・多分 orz