やっぱり雪ノ下さんの青春らぶこめでぃーは間違っている! 作:眠り羊
でも同じ奉仕部の比企谷君は、そんな雪ノ下さん。をスルーして、同じく奉仕部の由比ヶ浜さんと付き合うことに・・・
あれれ~?おかしいなぁ?ペロリ、(キリッ)これは青酸k・・・ゴフッ
何か(勝手に)負けた気のしている雪ノ下さんは、この勝負に勝つ為に秘策を胸に部室を出て行くのであった!
部室から出ると冬の空気がピンと張り詰める、私は廊下を歩きながら考えをまとめた。
誰もが認めるクールビューティーな私
外見、知性、運動能力、どれをとっても私がガハマさんに負ける所などないわ・・・・・・大きい方が勝ちってわけじゃないわ!
この勝負で私に敗北感たらしめてる事、そう、それは恋人の存在!
コッソリやってたっていちゃいちゃしてるのバレバレだから!くっ・・・
私はガハマさんに勝っている・・・胸だって小さい方が好きだって人一杯いるし!だから負けてないし!
だから後は比企谷君に勝っている彼氏を作れば良いのよ、それで私の勝ち。
思ってみれば簡単ね、学年一の嫌われ者より勝ってる人とか・・・
いや、彼も別に悪い人じゃないのよ?
頭も悪いわけじゃないし、むしろ良い部類に入るわ、勉強だけのことだけではなく。
それに、他人には分からないというか、分かる人にしか分からない優しさがあるし、ちゃんと自分の考えを持っているし。
顔だってそこまで悪くないし、目は・・・まぁ個性ということで・・・なんでガハマさんかなぁ・・・
はっ、いけない・・・とりあえず勝つ事だけを考えましょう。
結局の所、やっぱりというか、私がほんのちょっっっっっとだけでも気にしてただけの事はあるわ、結構高スペックね彼
※単なる、自分が惹かれたという負い目からの、贔屓目です
ちがいますぅー、そんなことありませんー。
となるとやっぱりアレ、しかいないのよね、まぁ校内で私と釣り合いが取れるのはアレ、くらいでしょうからねぇ
でもアレ、カッコは良いけどつまらないのよ、面白みにかけるというか真面目というか・・・小学校の時もやらかしたし・・・まぁしょうがないわね
結論が出たので、アレがいる外に出ようと思い下駄箱に向かうと、丁度アレがいた。
「やぁ、雪ノ下さん。何か外へ用事かい?」
爽やかに私に挨拶をした。。。。あなたにはその薄っぺらな、胡散臭い爽やかさしかないのかしら・・・
「こんにちは葉山君、あなたに用事があったのだけれど・・・ここでは場所が悪いので少し付き合ってもらえるかしら?」
こんな所で告白して誰かに見られたら女子の格好の餌食だ、もう少し人目のつかない所で告白したい
「君が俺に用事なんて珍しいな、わかった」
そう言うアレは少し驚いた後に真面目な表情をしていた。
誰もいない三年生の教室に入ると私は冷静な表情で切り出した
「付き合って欲しいのだけれど」
顔が上気していくのが分かる
生まれて初めて告白したけど、相手がアレにも関わらず結構ドキドキするわ・・・
「ええっと、だから何処に?」
素で言ってるのだろうか、それとも私から告白されるのはあり得ないと思って除外しているのかしら
もしかして私の告白に問題が・・・いや、だって初めて告白したんだからしょうがないよね?、ね?
「いえ、そういうことではなくて、男女の付き合いということなのだけれど」
なんかこう、凄いやっちゃった感がある気がするけど・・・お前面白くないけど、こーゆーの察するの得意なんだから、察してよ!
アレはしばらく考えると凄く意表をつかれた顔をした。
あ、その顔は面白い。
「それは・・・本気で言ってるのか?」
真剣な顔でアレが問う。
「ええ、本気よ?」
もちろん、本気で付き合って欲しいと言ってるのよ?ただ、付き合いを本気でするかと問われれば答えはNoだわ!
勝負の世界は非常なのよ。
「君の気持ちは嬉しいけど・・・」
はぁーーーーーーー?なんでここで私が振られるわけ?お前私に気あっただろ、なんとなく気付くんだよ?そんな視線。
「そう」
と言って私は短く溜息をついた。
何これ、なんで超絶美人でパーフェクトな私がアレに振られた可哀想な子になってるの!?
「いや、本当に嬉しいんだ、だけど、あの時俺は君を助けられなかった・・・だから俺にはその資格が無い」
いやいやいや、助けて貰えなかった本人が言ってるんだからいいじゃん!付き合えよ!
あーもうほんと真面目すぎて面白くない
・・・一瞬の沈黙が流れる
「それに君が俺を許したようには思えないが」
「それは当たり前よ」
しまった、当たり前の感情過ぎて素で言ってしまった。あーもーほんとに面倒くさいこの男!
「ならどうして・・・」
勝負に勝ちたいからよ!あ、ピンと来た!
答える代わりに、指をこめかみに持って行き言う
「仕方ないわ、それなら私と付き合ってくれている振りでも良いのだけれど」
てゆーか最初からフリで良かった・・・あまりにもてんぱってて考え付かなかったわ・・・
「何かあったのか?」
アレが心配そうに見つめる。
いや、いらないから、そのまた可哀想な目にでも遭ってるのかみたいな、哀れみの視線
「あまり言いたくはないわ」
ガハマさんに負けてるなんて認めるの癪だから・・・
「今から私について来て、そこで恋人の振りをして欲しいの、ダメかしら?」
後はそこで空気読んでね、そーゆーの得意でしょ。
「分かった、但し俺が納得いかなかったらそこで振りはやめにする」
真剣に私を見つめる。
「好きにするといいわ」
無駄に空気を読むからきっと無理でしょうけどね。
教室を出ると私は見えない所でふっと笑った。
・・・続いてく?・・・
次回、雪ノ下さん。の勝負の行方はいかに!
葉山に対してずっとアレ扱いとか結構酷いぞ!雪ノ下さん。
そしてキャラが所々でブレてるぞ!雪ノ下さん。
これ、コメディー?