※これはあくまでこの小説における設定の為、原作での設定と相違点が生じる場合がございます。ご注意下さい。
※その他の注意点に置かれましては、活動報告にてご確認の上、読んでいただきますようよろしくお願いします。
・川崎大志【かわさき・たいし】
種族:人間→オニ星人
死亡:なし
初登場:田中星人編
愛用武器:特になし
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分離)
知力:C→?
戦闘力:D→?
生存力:C→?
運:D→?
指揮力:D(AAA)→?
情報力:D→?
人間への執着:A→?
読み返したら名前だけなら田中星人編に出て来ていたから、この章に。
この小説に置いて、書いていく内に当初の予定とは大きく扱いやポジションが変わるキャラクターは多いけれど、大志はまさしくその筆頭だった。
原作で言うならば、玄野の弟のアキラポジ。GANTZ原作を読んでいた時は、いずれ兄弟対決とかやるのかなぁなって思っていたら、まさかあんな感じになるとは……。
八幡とはまた違った意味で、日常が崩壊した少年。
それも、八幡よりも、もっと致命的に、もっと悲劇的に。
ある日、突然、人間から化物になってしまった、普通の少年。
だからこそ、運命を受け入れられず、立ち向かうことも出来ず、ただただ嘆き続けて、逃げ続けた少年。
そして、だからこそ、きっとどこまでも堕ちていくだろう、哀れな白鬼。
当初の予定では、このオニ星人編で死ぬ筈だった。八幡に殺されて、そしてそこを小町に目撃されて、八幡が全てを失うといったプロットだったのだけれど、そうなるとその後の展開としては、原作で和泉が多恵にやったように、氷川が小町をバッサリと斬る予定だった。だけど、そうするとそのまま氷川vs八幡になって、キリトと氷川の因縁に加えて八幡との因縁も生まれてしまって、収集がつかなくなると思った。
なので、結果としては、大志を小町が庇い、八幡が撃ち殺してしまうと言ったあのシーンになった。……当初はこれは中々無理があるのではと思ったが、その情景が思い浮かべた瞬間、どうしてもこのシーンを書きたくなってしまい、後はなるべくモノローグで無理を失くそうと必死になった。大変だったが、個人的にはどうしてもこのシーンは書きたかった。
結果として、小町は死んで、大志は生き残った。
中々皮肉的な結末になったが、だからこそ小説は書いていて本当に面白いと思った。
中坊と同じく、物語の転がり方によって、かなり重要度が上がったキャラクターになった。
これからは、八幡とはまた違ったサイド――化物サイド、星人サイドに堕ちた、いわば敵方の主人公として、八幡とはまた違ったダークヒーロー、アンチヒーローになってくれるかもしれない。
とにかく、これからまだまだ書いてみたいキャラクターだ。まさか大志がこんなことになるとは。
彼の進化はこれからで、彼の堕落はこれからで、彼の真価はこれからで、彼の悲劇はこれからで、彼の地獄は――まだまだこれからだ。
初恋の少女の血を啜ってまで、生き延びてしまった哀れな白鬼は、これからどんな色で、その白を染めていくのだろうか。
ちなみに、大志を書いていく中で、自分の中で明確にモデルというかイメージしているキャラクターがいるのだが――まぁ、これは気付いている人は気付いているだろう。でもなるべく内緒に頼むね。ネタバレを防ぐという意味で。
・海老名姫菜【えびな・ひな】
種族:人間
死亡:なし
初登場:田中星人編
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分離)
この作品での海老名さんの見せ場といえば、第一部ラストの「もういい」なのだけれど、名前自体は田中星人編で出てきたので、とりあえずはここに。……なんかそんなんばっかりだな。
まず最初に言わせてもらうと、僕は海老名さんは嫌いじゃない。むしろ好きなヒロインだ。
腐女子キャラはあんまり好きではないけれどギャグパートキャラとしては便利だろうし、何よりも陰のある本性めいたあの顔の海老名さんはトップクラスに好きなヒロインだ。八幡との相性もいいだろうし、いつか平和な世界線で、この二人の組合せを書いてみたく思う。
だが、この世界では、海老名と八幡は決定的に決裂した。
この世界の八幡は余りにも由比ヶ浜に依存し過ぎた。それに対し、由比ヶ浜の友人である海老名と三浦が思うところがない筈がない。
それでも、三浦よりは、海老名はきっと八幡を認めていて、期待していて、だからこそ失望も大きかったのだろうと思う。
日常を完全に切り捨てた八幡とは、もう会うこともないのかもしれない。もし邂逅するとすれば、それはカタストロフィ編だろうか。
海老名というキャラが決して嫌いではない自分の中には、彼女をこのまま終わらせたくないという思いもあるけれど――それは、物語の転がり方次第だと思う。
・戸部翔【とべ・かける】
種族:人間
死亡:なし
初登場:田中星人編
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分離)
葉山グループ。サッカー部。ウザい。ウェイ。っべー。
戸部を簡潔に表すとしたらこんな感じだが(ひどい)、僕は海老名さん同様に、この男があまり嫌いではない。
単純に悪い奴じゃない。むしろいい奴だ。実際にいたら個人的にはあまり友達になりたい奴じゃないが。クラスに一人はこういう奴がいないと寂しいとは思う。積極的に関わりたくはないが。
まぁそんな個人的な好悪がキャラの幸せに繋がらないのが僕という作者なわけで、案の定、戸部は何も悪くないのに指の骨を圧し折られた。彼の骨折から、この小説に置いて日常世界が侵食され始めたのだと思う。正確にいえば大岡からだが。そういう意味では、ある意味で物語のターニングポイントとなった骨折と言える。
再登場はするのかなぁ。あるとすれば、やっぱり海老名さん関係だろうか。
個人的に海老名さんと戸部の恋愛カップリングは余りしっくりこないので、恋愛的なアレではないのだろうが。
っべー。まじないわー。
・三浦優美子【みうら・ゆみこ】
種族:人間
死亡:なし
初登場:田中星人編
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分離)
彼女もやっぱりいい奴なのだと思う。まぁ、海老名と違って、僕は彼女はあまり好きではないけれど。こういうことを、この資料集ではバンバン言っていこう。なんせ好きなキャラが優遇され、嫌いなキャラが不遇されるとは限らないのがこの小説だ。なんせ好きなキャラがほとんど出て来なくて、嫌いなキャラがメインに昇格するなんてことが普通に起こっている。まぁその逆も当然ながらありきなのだが。
それに、好きなキャラ、嫌いなキャラなんてものは、個人的な好みによるもので、キャラクターの味のようなものは変わらない。同じ味でも、好きな人間と嫌いな人間がいるのと同じものだ。どのキャラも魅力があるし、同時にダメな面も持っているだろう。
今の所この小説における三浦は、由比ヶ浜の友達で、八幡を糾弾するといった立場にあるが、他にも彼女には大事な要素がある。
それは、葉山隼人に惚れているということだ。
あまり彼女が好きではない僕にとって三浦は、八幡よりもやっぱり葉山のヒロインだ。
他の二次創作においても、葉山のヒロインはやはり三浦であり、相模はむしろ亜種である。っていうかここ以外に見たことがない。
よって、海老名と違って彼女には、明確にこれから先の展開において見せ場を用意している。
オニ星人編にて遂に葉山が復活し、これから先、彼の物語が再び紡がれていくが、そこにはやはり、三浦優美子という、彼をずっと思い慕ってきた少女が関わることは間違いないだろう。
葉山隼人という少年は、果たしてどんな選択をするのだろうか。
それもこれから先の見所の一つになると思う。
・川崎沙希【かわさき・さき】
種族:人間
死亡:なし
初登場:田中星人編
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分離)
愛してるぜ川崎! マジでマジで。
いやホントヒロインとしては欠点らしい欠点がないのが欠点みたいなこの子。使い勝手が良すぎるのが逆に使い勝手が悪くてどうしようって感じだった。
この小説が始まった頃は、まだあの大天使けーちゃんが出ていなかったので、中々八幡とのイベントの作り方が難しかったのもあるが、どうしてもこの子は蚊帳の外ヒロイン感が強過ぎて困った。いなくても物語がどんどん進んで行っちゃう感じが。
初めは、僕はこの子を美人さんポジで考えていた。まぁ、割かし好きなヒロインだったので、ガンツメンバーにするのが忍びなくてやめたのだけれど。それなのに一番好きなヒロインであるはるのんが代わりに収まるんだから自分でも訳が分からない。僕が本当のサキサキ推しだったのならば、この時点で川崎が美人さんポジになって、奉仕部の件で傷心だった八幡を包み込み、メインヒロインになったのだろう。サキサキならばそれが出来たと思う。
そんなメインヒロインになるチャンスを逃して、というよりは僕が個人的一存で潰して、彼女は再び物語の蚊帳の外に。本当にごめんなさい……。サキサキはまた選ばれないんだね……。
それでも、そんな川崎にも、物語がこんな形で転がった結果、重要な役割が出来た。
当然、大志の姉としての役割である。
これから先、彼女は八幡のヒロインというよりは、大志の姉としての活躍が期待されている。主に僕に。それも川崎沙希という少女の大きな魅力だ。勿論、八幡と関わることもあるだろう。
三浦と同じく、川崎もまだこれからのキャラクター。
大志も僕の中では主人公クラスの登場人物になっているので、そのパートのメインキャラとして、彼女も活躍することだろう。……たぶん。きっと。
二度と、川なんとかさんなんて呼ばせない! ……このネタも、彼女を不遇ヒロインにした一因だと思うんだよなぁ。使うんだけどね。
・戸塚彩加【とつか・さいか】
種族:人間
死亡:なし
初登場:田中星人編
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分岐)
いわずと知れた、俺ガイル界の最強ヒロイン(?)。
性別戸塚の天使。彼が彼女だったら、その時点で八幡の青春ラブコメはまちがうことはなかっただろう。彼が彼であるために、八幡の青春ラブコメはことあるごとにまちがえそうになっているが。いや、戸塚は戸塚だからこそ戸塚であり、それ以上でもそれ以下でもないのだろう。無粋だった。
さて、そんな大天使トツカエルであるが、え? 田中星人編に出てたの? とお思いの方は正しい。僕も読み返すまでは気付かなったが、一応名前だけは出てたので、こちらに記載する。
と、いっても書くことは殆どない。一応、チビ星人編でちょろっと出てはいるけれど、僕は戸塚に関しては、この小説で何も書けそうにはない気がする。天使過ぎて。そしてこの小説が地獄過ぎて。天使をお呼びするには、あまりにもこの小説は暗すぎる。闇落ちトツカエルも嫌いではないが。
そもそも僕如き作者が描写するには、戸塚はあまりにも天使過ぎて、どう頑張っても、『ッ、違う……戸塚はもっと天使なんだ……っ』と無力感に打ちひしがれる未来しか見えない。
まぁ、真面目なことを言うと、戸塚と材木座は、八幡にとって、友達というよりも味方といったイメージが僕にはある。たとえ、全校生徒から嫌われようとも、この二人は八幡の味方でいてくれる、といった感じの。後、川崎もそうかな。
だからこそ、全ての繋がりを断ち切ろうとする今の八幡を主人公としたこの小説には、なかなか出し難いというのが本音だ。八幡は、そんな味方を拒絶するだろうから。
いつか、全てが終わった時、この天使が笑顔で八幡を迎えてくれるような、そんなラストになったらハッピーエンドだろう。きっと、そんな未来はこないのだろうけれど。
・達海龍也【たつみ・たつや】
種族:人間・
死亡:あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編
初登場:田中星人編
愛用武器:Xショットガン
原作:なし(オリキャラ)
知力:C
戦闘力:A
生存力:B
運:C
指揮力:B
情報力:D
戦闘狂:A
オリキャラ②。
ワイルドイケメン。リア充。
原作でのホモくんポジ。
この頃はまだあまりオリキャラを入れたくなったため、彼を出すのはかなり苦渋の決断だったが、ラノベの宿命か、俺ガイルは男キャラが致命的に少なかったため(この頃はまだ玉縄も出てなかった。出てても出さなかったが)、結果としてオリキャラになってしまった。
葉山とは違ったタイプのイケメンリア充にしたが、ホモには出来なかった。いや、僕が個人的にホモ設定を受け付けなかった……。せめてものと女子に興味ない系イケメンにしたが。
とにかく八幡とは違った意味で葉山との対比を、と思ったので、割とガンツミッションにはすんなりと順応。元々高スペックではある為、生き残ればかなりの主力となったのではないだろうか。
そんな風に順調に染まってくれたため、ならばと、八幡を玄野ポジにしたために描けなった、ガンツミッションに“ハマって”しまう役割を与えた。ガンツを描く上では、どうしてもこの辺りを書きたくてしょうがなかったのだ。
だが、彼はあくまでも北条ポジで、主人公ではなかった。もし、彼が玄野のように生き残っていれば、また違った未来があったかもとは思う。
復活の可能性は未定。
だが、復活は余り多用したくはないというのが本音で(ガンツミッションでの死の意味が薄れてしまうので。どうせ生き返るじゃんって思われたら終わりだと思っている)、正直迷っている。
達海が生き返るなら折本も、いやいやだったらつなぎさんも優秀でしたよってなったらキリがない。
でも正直、もっとやれたかもっていう思いが燻っているキャラではあるので、可能性はゼロではないかな。
・一色いろは【いっしき・いろは】
種族:人間
死亡:なし
初登場:田中星人編
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分離)
思えば、遠くまで来たものです……。このキャラのことを考えると、本当にそう思いますね。
この小説を書き始めた頃は、ちょうど一色が登場した生徒会選挙編の頃で、その頃の一色はまだ相模や留美みたいな一巻限りのヒロインかなと思っていたのだが、あれよあれよという間に大人気になり、今や不動の第三ヒロイン。いやぁ、すげぇな。
なので、田中星人編の初めの頃の一色を描く時には、少しは葉山狙いな感じを出しとこっかな、まぁ興味の対象は既に八幡に移っている感じで、と、思ってサッカー部のマネージャー業務に顔を出しているが、今じゃあ原作本編でも全然マネージャーやってない。あざといさすがいろはすあざとい。
まぁご多分に漏れず、僕もいろはすは大好きになり、どうにかこの作品でも見せ場を上げたいなぁとは思ってはいる……が……中々に難しい。好きなキャラが優遇されるわけではないというこの作品の特徴を如実に現している。
第一部でズタズタに傷ついた八幡を、一色がいつも通りのあざとい優しさで気遣ったシーンは、とても書いていて楽しかった。
だが、一方で、あの原作の神シーンであるディスティニーでの告白後の責任取ってくださいねがこの作品では行われていないため、一色が八幡を特別に思う理由付けが弱いなとも感じ、何か別のきっかけのシーンが欲しいと思っている。
そんなこんなで一色は、正直かなり扱いに困っているキャラクターだ。
雪ノ下、由比ヶ浜、そして小町という、八幡が失った日常世界においての、新たな大切なモノに――とも考えたが、いや、だが、今の八幡にそんなものが必要なのか、とも思っている。第一、彼女も記憶を失っているわけで。
が、ご安心を全国数万のいろはすファンの皆様。
試行錯誤の結果――何とかこの先、いろはすにスポットを当てることが出来そうな予感です。……このひたすらに色んなキャラ達がひどい目に遭うこの小説に置いて出番が増えるというのが幸福なことであるかは、深く考えてはいけない。
それは――繫――で、少し匂わせることが出来そうです。鋭意執筆中の本編続きをお待ちいただければ。
・城廻めぐり【しろめぐり・めぐり】
種族:人間
死亡:なし
初登場:田中星人編
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分離)
この人に関しては本当に名前しか出て来ていない。
出すタイミングを逃したというよりは、元々こんなジャンルの作品に根本から相容れない天使のように思える。あ、少女のように思える。
だって、ぽわぽわ感ゼロじゃん。この小説。
この人も好きなキャラなので出したいは出したいのだが、いかんせん世界観が強過ぎてまるでイメージが出来ない。それこそ、女の子を虐めてるみたいな後ろめたい気持ちになる。
まぁ、陽乃さんも復活したことだし、その辺りで絡む……のかな?
それこそ、平和な日常の象徴としては、この人ほどに相応しい人もいないのかもしれない。
・折本かおり【おりもと・かおり】
種族:人間・
死亡:あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編
初登場:田中星人編
愛用武器:特になし
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分離)
知力:C
戦闘力:C
生存力:C
運:C
指揮力:C
情報力:D
誰だコイツ度:A
正直、後悔の塊。
何度も言うが、この田中星人編を書いていた時は、生徒会選挙編までしか原作が出ておらず、つまりは折本のキャラは、八幡が昔フラれた黒歴史少女だった。まさかそれが僕の黒歴史にもなるとは。ウケる。いや、ウケねーから。
僕の読み込みが浅かったとしか言えない。彼女を、相模タイプのプライドが高くて八幡を見下す、いわゆる嫌な女なキャラだと思い込み、あんなキャラになってしまった。あだ名がひでぇな。次巻のクリスマスイベント編を読んで、まず折本のキャラに愕然とした。誰だコイツと。いや、お前だから。
彼女を原作のストーカーポジにしたのも、ほぼ相模と同等の、酷い目に遭わせても心が痛まないからという最低な理由なのだから、もう救えない。
そっから、書き直す度に、なんとか少しでもキャラを近づけようとしたのだが、大本のストーリーを変えることは出来ず、フォローにも限界があり――クリスマスイベント編以降の折本を知っている新規読者の方々は、まず折本のキャラに戸惑ったことだろう。本当に申し訳ない。
なので、ぜひとももう一度、今度こそちゃんとした折本で書きたいという思いはあるのだが、既にこの作品の折本はこんな感じなので、そこをブレさせるわけにはいかないので……本当にどうしようって感じ。
それでも、スタートはまちがってしまったが、だからこそ全力で彼女の生き様を、死に様を書いたつもりだ。
折本と達海は、僕にとって、苦い思いや後悔を感じると同時に、だからこそ特別な二人だ。
もっとやれた。そんな思いが燻っている。だからこそ、いつかその思いを晴らすことが出来る日が来ればいいと思っている。
・材木座義輝【ざいもくざ・よしてる】
種族:人間
死亡:なし
初登場:田中星人編
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(生徒会選挙編のラストから分岐)
え? お前、いたの?
本気でガチで忘れていて、最終確認で田中星人編を読み返していたら見つけたので、慌ててこの項を付け足した。いや、マジでごめんて。
といっても、お前、この先も出番ないんだけどね(「うぉぉおおおおい!!?」)。
だってお前、この作品に出るには存在が面白すぎるもん。シリアスが足りないよ、シリアスが。
まぁ、真面目にいうと、戸塚の項で言ったことが全てなのだが。だが、コイツの場合、戸塚よりは気軽に動かしやすそうではあるし、一皮剥ければカッコよくなる未来図も想像できる。声も素晴らしいしね。
いつかどこかで戸塚と二人で、見せ場を作ってあげたいとも考えているけれど、やっぱりあるとしてもカタストロフィ編かな、と思う。
たとえどんな結末であったとしても、彼は八幡を裏切らないのだと思う。俺もこんな友達が欲しいぜ。……いや、やっぱりウザいからいいか。夏とか暑苦しそうだし(「うぉぉおおおおおい!!?」)。
・根岸鉄也【ねぎし・てつや】
田中星人編のモブキャラ①。
ヤンキー①。
原作ではヤンキー四人組の内、西に殺されるのは一人だけで、ミッションを終えてもリーダーポジの一人は生き残るのだが、ここではあっさりと四人全員、部屋の中で中坊に殺された。容赦がねぇ。ちなみに中坊を撃ったのはコイツ。他の三人は完全に巻き添えだった。
つまり、ある意味ではあの中坊の死亡要因の大きな一つになれたわけだ。
四人全員死亡という演出にしたのは、中坊の異常性を際立たせたかったというのもあるが、モブキャラが多すぎても描写しきれないということをねぎ星人編で学んだので、減らせるとこで減らしたかったという作者の事情もある。
現実世界での死因は自分達のチームよりも大規模の暴走族に目を付けられ、リンチに遭い死亡というもの。
ちなみに子持ち。彼女と同棲しているが、結婚はおろか籍も入れていない。
・中島耕平【なかじま・こうへい】
・西野晋太郎【にしの・しんたろう】
・沼田晴市【ぬまた・はるいち】
モブキャラ②。モブキャラ③。モブキャラ④。
ヤンキー②。ヤンキー③。ヤンキー④。
すんませんが、流石にまったく属性が一緒な奴等をそれぞれ設定考えるのは不毛なので許して。
絶対に二度と出てこないし。ヤンキーキャラはかませ犬キャラとしては優秀なのでついつい使っちゃうけど、あんまり使い過ぎもよくないよね。
ちなみに死因は根岸と同じリンチ。ちなみにこれも根岸が調子こいてやり過ぎたことが原因。根岸のとばっちりしか受けてねぇ。ちなみに三人とも彼女なし。根岸嫁と裏でチョメチョメしてたとかどうとか。同じ穴の狢って奴だ。
・杉田遼平【すぎた・りょうへい】
モブキャラ⑤。
孫。男の子。お婆ちゃん子。
両親が共働きな為、一人暮らしのお婆ちゃんに甘やかされながら育った。
その為、両親とは小学校に入学してから段々と話が合わなくなり、その分お婆ちゃんにべったりに。
この日も遼平が○○が食べたいと夕食をごねだして、少し遠くに外食に行った帰りだった。
ファミレスのレジ横のおもちゃをお婆ちゃんに強請って、これをお土産にしたらお母さん喜ぶかな、またお父さんと一緒にどこかに遊びに連れてってくれるかな、なんてことを言って、お婆ちゃんがその頭を撫でて、店員さんが微笑む――
――そんな当たり前の幸せの、ほんの数時間後、見知らぬガレージの中で少年はぐちゃぐちゃに飛散した。
大本の死因は居眠りトラックによる交通事故。
大好きなお婆ちゃんの頭部が破裂するのを目撃し、不気味なロボットの青白いビームを集中的に浴びせかけられるという、あまりにも悲惨な最期だった少年。
その死は、葉山隼人という一人の少年に、多大な影響を及ぼすことになった。
・中田キクノ【なかた・きくの】
モブキャラ⑥。
お婆ちゃん。
早くに夫を亡くし、一人暮らしをしている。
子供は娘が一人で、その娘も嫁に行った。そして、その娘の息子――つまりは孫を、共働きの娘夫婦の仕事が終わるまで面倒を見るという余生を送っていた。
孫が小学校が終わって夕ご飯を食べるくらいまでの面倒を見る。そのことが、唯一の楽しみだった。それ故に溺愛して甘やかしすぎてしまい、孫はすっかりわがままで泣き虫になってしまったため、このままではいけないと娘に言われて反省しつつも、ついつい懲りずに甘やかしてしまう。
近頃忙しくて中々話が合わない両親に対して寂しさを覚えている孫を、なんとか元気付けたいと、この日も孫の我が儘に答え、少し遠くのファミレスに外食に来ていた。
そして少し元気のなかった孫に笑顔が戻ったため、ほっとしながら娘に連絡をし、いつもは娘夫婦に迎えにきてもらうところを、外食帰りということで車に乗ってきていたので、自分の運転で孫の自宅まで送るという段取りになっていた。
夫に先立たれ、いずれこの子も大きくなれば寄り付かなくなるのだろう、昨今流行りの孤独死というのが現実味を帯びてきているが、それでも今、この時は間違いなく幸せだ――と、そんな風に思いながら、助手席ではしゃぐ孫を見つめていると――。
死因は、居眠りトラックによる交通事故。そして、頭部の爆弾による破裂。
孤独ではなかったが、とても痛ましい最期だった。
〔田中星人〕
トイレ共同風呂無し木造ボロアパートを貸し切って棲息する鳥人。
獣の体を持つ星人というは数多存在するが、彼らは宇宙服を着用しなくては地球で活動出来ないという意味では、下級に分類される。
それ故に、他の獣型の星人のコミュニティに属することが出来ず、こうして郊外のアパートに隠れ住むといった環境に追いやられている。
生身での戦闘能力は大したことはなく、稀に屈強な体を持つ個体も生まれるが、それらはそろって、巣に残って繁殖に専念するのが習性である女王鳥となるため、あまり意味がない。
だが、その女王鳥は自力で空を飛べるほか頭脳にも秀で科学力をも持つが、通常個体は独力では空も飛べない為、女王がそれぞれに飛行機能を持った戦闘スーツを作って与えている。
しかし、所詮は女王頼りの集団であるため、母星においても他の種族との生存競争に敗北しかけた為、戦闘スーツに宇宙服機能を付属して、やむなく種族揃って別の星に移り住むことを決意した。
だが、辿り着いた惑星――地球は、空気は毒であり、食べ物も受け付けないという、彼らにとっては限りなく死の星に近い場所だった。
唯一栄養となるのはチョコレートだけであり、そのことに気付いた時には既に絶滅危機にまで数を減らしてしまった後だった。
宇宙服を地球人の外見に作り直した後は、唯一残った雌の個体である女王鳥を繁殖に集中させる為にアパートに引き籠らせ、残った雄達が田中スーツで買い出しに出かけるといった生活を続けていた。
しかし、地球人に似せた筈の田中スーツがあまりにも機械的である為、ロボットが出現するらしいと行きつけのコンビニがネット上で騒めき始めたが故に、ガンツに標的にされてしまった。
・田中星人
田中星人の通常個体。
生き残っていた通常個体は総じて雄だが、元々田中星人は雄がほぼ九割を占め、雌はほんの一割である。
だが、やはり総じて一割の雌の方が体も大きく屈強であり、自力で空を飛べる個体が生まれるのも雌のみである。雄の方は体も小さくひ弱で、戦闘スーツがなければ地球人の成人男性と互角程度の戦闘力しか持たない。
そんな有様でなぜ、いまだに鳥形の姿をしているのかは不明。
田中スーツは元々そんな雄の戦闘力を補うために女王によって創り出された戦闘スーツであり、母星を飛び立つ際に宇宙服機能を追加した生命維持装置でもある。ちなみに、繁殖用に戦闘機能を排除したマスクタイプの装置もあるが、毎回付け替える度に雄は死にかけている。
田中スーツの機能は、筋力・防御力の向上、ロケットエンジンによる飛行、そして口からのビーム砲がある。
また、怒りの仮面に変わることによるブースト機能があり、呼び掛けに反応しない、雛を殺害される、スーツが壊されかけるといった行為などにより、敵を危険個体と認識した場合、発動するモードとなっている。だが、このモードはエネルギー消費が激しいため、逆に言えば、そういった行為をされなければ敵と認識し攻撃したりすることはない。彼らにとって田中スーツのエネルギー切れは、文字通りの死に繋がるからである。
ちなみに裕三君とは、田中スーツのモデルとなった少年の名前である。
田中星人にとっては既に仲間と敵を区別するための合言葉のようなものとなっている。
余談だが、田中星人が住処とする木造アパートの近所では、かつて少年の行方不明事件が起きている。
・田中星人
生まれて間もない田中星人の雛。
木造アパートの女王の部屋には夥しい数の卵があり、ここで日夜、孵化している。
なぜか、雛の内はスーツなしでも地球で呼吸が可能であり、逆に呼吸が出来なくて苦しみ始めたら一人前の証であり、スーツを与えられてチョコレート買い出し係を命じられるようになる。
サイズは通常個体の肩に乗る程度であり、およそ一か月で一人前に成長する。
だが、雛の時は自由に出歩きできる上に、好奇心旺盛で怖いもの知らずであるため、勝手に外を出歩いて烏などに殺されてしまうことも多い。空も飛べない為、車などにも頻繁に轢かれる。そのため、かなりのハイペースで女王が卵を産んでも、なかなか個体数が増えることがない。
しかし、自由に外を出歩きできるということと、小さな体を生かして、自分達の住処に怪しい存在が近づいた場合の監視役の役割も担っている。異常を感知した場合は、すぐさま成体を呼ぶ。
田中星人にとって雛は未来への希望であり、自分達が生きる意味そのものである。
それ故に、雛が害された場合、無条件で憤怒のトリガーとなる。
・田中星人女王 8点
ボスキャラ。
現存する田中星人唯一の雌であり、田中スーツの生みの親であり、生き残っている田中星人達全個体の産みの親でもある。
田中星人には稀にこのように別格のスペックを持つ女王が生まれ、その群れを率いることになる。
屈強な肉体と鋭利な嘴、自力での飛行能力と、スーツを身に着けなくとも、ビームは撃てないものの、他の通常個体を上回る戦闘力を持つ。呼吸だけは女王も出来ない為、小型の酸素ボンベのようなものを身に着けている。
しかし、女王の本来の役割は戦闘ではなく、たった一体の雌の個体としての責務である繁殖と、言葉は操れないものの別格の知能を持つが故の技術力による生産である。
つまりは、田中星人は全て、この女王がいてこそ成り立つコミュニティであり、彼らにとって女王は、まさしく王将の駒が如き存在である。