ディオ様の人気凄ぇ!!
餌を与えられると馬馬車のごとく書き上げます。
ここでジョナサン視点。
タイトルの超ポジティブまぬけは勿論ジョナサンです。
かいしんの いちげき でぃおは ひんしだ
ぼく、ジョナサン・ジョースターには唯一無二と言っていい存在がいる。
幼なじみで、兄弟で、戦友で、何よりもかけがえのない心友だ。
彼の名前はディオ。
ディオは誰にでも優しくて平等で、家族を大切にし、女性や子供を慈しみ、また、堂々と悪に立ち向かえる正に英雄と言えるような男なんだ。
自分の手柄を自慢したりしない謙虚さもある。
ダニーのお墓に、誰にも見られないようそっと花を置いていくような恥ずかしがり屋な一面もあるけれど、それだって彼の魅力だ。
初めて出会った時から何の見返りもなく無償の愛でぼく達家族を支え助け続けてくれたディオ。
ぼくは彼のためなら例え地球の裏側に居ても助けに飛んでくる自信がある。
エリナだって同じ気持ちさ。彼女もディオにたくさんの恩を感じてる。
そんなディオだけど…いや、そんなディオだからこそ、ぼく達を助けるために吸血鬼なんて恐ろしいものになってしまった。
あの日、焼ける屋敷からディオが出てきた時は本当に神に感謝した。
ぼくの腕の中で安心したように気を失った彼を見て、英雄もただの人間なんだと思い知ったよ。
だからぼくが彼の背中を守るんだ。彼がぼく達を守ってくれているように。
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回復してからのディオは、夜な夜な出歩くようになった。
吸血鬼、という存在に気づけなかった事を悔いているのだろう。
ゾンビを次々と倒していく様子を見た事がある。
その時は酷く怒られたしぶっ飛ばされた。
「これが吸血鬼と人間の差だ」
て、指一本で。
悔しいけれどぼくにはゾンビと戦う術がない。
厳しい言葉と態度の中に、心配と友愛を感じた。
ツェペリさんと出会ったのはそんな時だった。
最初は吸血鬼は危険だ、なんて言ってたけど、ぼくとエリナの二人で三日三晩ディオの素晴らしさを話したら理解してくれたよ。
やっぱりディオは誰から見ても凄いやつなんだ!
その日から、ディオの助けになりたい一心で波紋を習得し、更にディオと一緒に一つの巨悪を挫く事に成功した。
詳しく話したいけどディオが恥ずかしがって「絶対誰にも言うな!!」て言うからぼく達だけの秘密だ。
そこからまた色々あって、ぼくとエリナとディオの「三人」で結婚する事になった。
法律上ではぼくとエリナが夫婦だけど、ぼく達の間には彼が必要不可欠だからね。ディオのいないぼく達なんてそれは偽物だ。神への冒涜と言ってもいい。
ディオは最後まで遠慮していたけど、ぼく達はこれがベストなんだから問題はない。
それにハネムーンは夜の船で行くと伝えたらすぐに一緒に行く、て言ってくれた。
ディオも楽しみにしてくれてるみたいで嬉しいな。
そろそろ出航の時間だね。ディオ、エリナ、行こうか!