仮面ライダーになった   作:ユウタロス

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第五話 仮面ライダーの生きる世界

 先日のコカビエルの事件から数日、俺は何時も通りの平和な日常を享受していた。この町の人々は、あの日、この町が消えて無くなる様なとんでもない事態に直面していた事などつゆ程も知らずに、和気藹々と毎日を過ごしている。

 

「……“平和は戦争よりも良い。と言うのは、平時には息子達が父親達を埋葬し、戦時には父親達が息子達を埋葬するからである”か……耳に痛いなぁ……」

 

 ふと、ウンチク好きの友人に教えられたアメリカの偉人の名言を思い出し、苦笑した。向こうの方から襲ってくるロード達はともかく、自分から悪魔と堕天使の戦争に首を突っ込むなんて、浅はかで短慮で愚かが過ぎるだろうに……

 

 自分だって数週間前までは同じ様に平和な日常を過ごしていたと言うのに、思えば随分と物騒な世界に身を置くようになったものだ。

 

「……はぁ」

「ショウイチ、どうかしたのかしら?」

 

 ため息を吐いていると、工房から焼きたてパンが入ったトレーを持ったプリムが現れた。ここ数週間ですっかりトレードマークになった三つ編みと小豆色の頭巾とエプロンを身に纏い、見る人全てを魅了する様な微笑みを浮かべている。

 

「んん……平和と戦争って薄皮一枚挟んだ程度しか離れてないんだなって思って、若干アンニュイになってた」

「そういう時は笑いなさい。テッサだって“平和は微笑みから始まります”と言っていたわよ?」

「マザーテレサって本名じゃなくって修道名だぞ?」

「……そうだったかしら」

 

 そうなんです。と言うか、悪魔が聖人の名言を使うのはいかがなモノかと思うのだが、俺が気にし過ぎているだけなのだろうか?

 

「別に良いじゃない。誰が言おうが、名言は名言よ。それに、私が嫌いなのはあくまで聖書の神と悪魔祓い(狂信者)だもの」

「まあ、それもそうか……」

 

 なんとなく釈然としないものを感じるが……まあ、本人が気にしていないのなら、それで良しとしよう。

 

「それじゃ、私はまた厨房に戻るわ」

「……別に無理して働かなくても良いんだぞ?」

 

 実はプリム、俺とコカビエルの戦った日以来、朝から晩まで常に工房に詰めてパン作りの手伝いをしているのだ。親父もお袋も姉さんも喜んでプリムに仕事を学ばせているのだが……正直、実は無理をしているのではないか心配している。いや、まあ、悪魔の身体能力的には余裕なんだろうけど。

 

「あら、私は何時迄もニートでいられる程厚かましいつもりは無いわよ? それに、貴方と添い遂げるのなら必要になる知識だもの、学ぶのに一切苦は無いわ」

 

 プリムの言葉を聞いた途端、額に冷たい汗が浮かんだ。いや、流石の俺も冷静に考えたら“ずっとこの家に居ろ”なんてプロポーズ以外の何者でもない事に気付いたから、次の日に慌てて訂正したんだが……なんか、もう、割と詰んでた。

 親父とお袋が親戚一同に出そうとしていた結婚式の招待状はギリギリの所で回収したけど、ご近所さんの間ではすっかりプリムが俺の婚約者として認識されていた。お陰で今や俺のあだ名は『ペドイチ』だ。

 俺、ストレスで禿げるかもしれない。

 

「安心しなさいショウイチ。貴方が私の身体に欲情出来ない事は重々承知しているけれど、私に全て任せてくれれば必ず1年以内に貴方好みの女になってみせるし、貴方の子供も身籠ってみせるわ」

「プリムさん、お願いだから『結婚』=『懐妊』っていう考え方はやめて下さい」

 

 

 

                  Α―Ω

 

 

 

 チリンチリンと来客を告げるベルが鳴り、着流しを纏ったちょいワルおやじ風のお客さんと、俺より少し年下位の銀髪の美少年が来店した。

 この辺ではまるで見た事の無い二人組を珍しく思いつつ、レジに座る。興味深そうに店内をキョロキョロと見回す二人の会話が、なんとなく気になったので少し聞き耳を立ててみる。

 

「――ほ〜、中々良い店じゃねーか。パッと見ただけでもかなりの種類のパンが売ってるし、どれもこれも2、3個ずつ位しか残ってない。繁盛してる証拠だな」

「ふむ、パン屋の経営については良く知らないが、そういうものなのか?」

「まあ、パン屋に限らず飲食店は大体そうだな」

 

 銀髪の少年とちょいワルおやじ風の二人はトレー片手にウチの店の売れ行きについて語り合っている。こんな会話をするお客さんは初めてだな。

 等と思っている内にレジの方にやって来た2人。トレーを受け取って精算を始めたが、苺ジャムパンやらモンブランやらドーナツやらアップルパイやら、やたらに可愛らしいパンばっかり買っている。この人甘党だな。

 

「良い店だな、ギルス」

「あ、どうもありがとうござい……」

 

 ……ちょっと、待った。今このちょいワルおやじ、俺の事を“ギルス”って言った? え、ちょ、何でばれた!? いや、多分、変身見られたんだろうけど……何時だ、何時見られた? 一応変身する時には周りの目に付かないようにやってるし、プリムが作ってくれた認識阻害効果のあるネックレスだって身に着けてるんだぞ!?

 

「おっと、そう警戒しないでやってくれよ。俺は、先日お前さんがフルボッコにしたコカビエルの上司のアザゼルって者だ」

 

 コカビエルの上司? ……まさか、部下の仇討ちしに来たのか!?

 

「……何の話ですか? コカビエル? アザゼル? 堕天使ですか? スパナチュなんですか?」

「生憎ハンターの知り合いは居ないんでな。誤魔化すなって、一応俺も裏は取ってるんだよ」

 

 そう言って懐から数枚の紙――俺の変身する瞬間が克明に写されている写真を差し出してきた。くそっ、本当に物証もあるのかよ。

 つーかコイツ、オカルトそのもののくせにオカルト物の海外ドラマなんか見てるのかよ……って、そうじゃなかった。マズい、どうする? 流石に2対1じゃ勝ち目は無いし……

 

「……何が狙いだ」

「そう睨むなって、ちょいとお前さんと話がしたいんだよ。なにせ300年振りの超越種のギルスだからな」

 

 ……万が一ここで戦う事になったら、親父達やご近所さん達にも被害及ぶ事になりかねない。会話で穏便に済むなら、その方が良いか…

 

「……分かった、閉店後に会ってやる」

「おっ、話が分かるようで助かるぜ!」

 

 何が“話が分かる”だ、白々しい。2対1で周りを人質に取られたら、従うしかないだろうが……!

 

「それじゃあ、店仕舞いしたらこの住所に来てくれ」

 

 サラサラと達筆な文字で書かれた住所を見やれば、記されていたのは最近建てられたタワーマンションの1室。なるほど、金には困っていない事が良く分かる。溢れ出る悪男オーラも相まってヤクザにしか見えない……まあ、たかがヤクザだったらこんなに苦労しないんだけど……

 

「…分かった、それじゃあ――14点で、お会計2670円になります」

「……お前さん、肝が座ってるって言われないか? いや、まあ、払うけどよ……」

 

 アザゼルから料金を受け取り、袋詰めしたパンを手渡す。

 確かに、いきなりやって来て脅迫紛いな真似を始めた事には腹が立ったが、お客さんはお客さんだからな。

 

 営業スマイルでアザゼルと銀髪の少年を見送り、レジの座椅子に腰掛けた所で全身から嫌な汗が噴き出してきた。

 

「……ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ……」

 

 カウンターに突っ伏し、頭を抱えてうずくまる。

 最悪だ、本気で最悪だ。素性がばれるなんて俺のような存在からしたら一番のタブーだっていうのに、よりにもよって敵組織のボスに露見するとは……やっぱりあの戦いに首を突っ込むべきでは……いや、でも、あの時戦わなかったらこの町が消し飛んでいたかもしれなかったのだし……しかし、それでこうやって正体がバレた訳で……

 

「――ショウイチ?」

 

 鈴の音の様に澄んだ声がする。ハッと顔を上げれば、心配そうな表情をしたプリムが居た。時計を見れば、アザゼル達の来店から既に30分程の時間が経過している。まずいな、いらん心配をさせてしまった。

 さっきの出来事を話すべきかどうか悩んだのだが、これは俺が一人で解決するべき事だと思い、適当に茶を濁して誤魔化そうとした(・・)

 うん、まあ、結論から言っちゃうと即効でバレた。

 いや、だってプリムがジッと俺の目を見つめ続けてくるのだからしょうがないじゃないか。高々18年ぽっちしか生きていない俺では、こちらの心の底の底まで覗き込んでくる様な慧眼にどうして抗えようか。気付いたら全部ペラペラと話していた……俺一人で行こうと思っていた事も含めて、全部。

 

「……」

 

 プリム、無言。心無しか普段より3割増位に視線がキツい気がする。

 

「……えっと、俺としては、自分の蒔いた種なんで、自分でなんとかするべきかなと……」

「そんな言い訳はどうでもいいわ」

 

 どうにか絞り出した建前だが、プリムには一瞬で看破された。

 

「……ショウイチ、貴方には私がそんなに頼り無く見えるのかしら?」

 

 まさか。ギルスに成り立てだった頃ならいざ知らず、ある程度相手の力量を見て察せるようになった今なら逆立ちしてもそうは思えない。正直な話、ロードとの戦い以外ならば俺よりもプリムの方が遥かに頼りになるだろう。無論、それはこの手の知謀策謀だけでは無く、日常生活の事も含めての話だ。文字通り年季が違うのだから当然と言えば当然の事だ。

 

「それならどうして、私に黙って一人で行こうと思ったのかしら? 前に言っていた『自己責任』の家訓の為? でも、それは私に一切相談しようとしない事の理由にはならないわよ」

 

 ねえどうして? と責めるように問い詰めてくるが、そんなの決まっている。正直恥ずかしいので言いたくはなかったのだが、嘘吐いた所で通用しないのだから本音を語るしかない。腹は括った、笑いたくば笑うがいい……!

 

「お前の事が大切で、傷付いて欲しくないからだ。お前に何かあったらと思うと気が気じゃないからだ」

「え?」

 

 割りと盛大なカミングアウトになるが、ロードに対する感知能力だって100%働く訳じゃ無い。普段俺が学校に居る間、どれだけプリムの事を心配していると思っているのだ。

 アザゼルの提案だって、プリムの事を勘付かせたくないから一人で行くと決めたのだ。なにせ相手は堕天使、悪魔の事を毛嫌いしているかもしれないじゃないか。つまり、何が言いたいのかと言うと。

 

「プリムを傷付けられる位なら、俺が傷付けられた方がマシだ」

 

 俺はまだ、プリムの(過去)は全然知らないけれど、今まで苦労してきたであろう事ぐらいは分かる。だから、こうして平穏な日常を謳歌しているプリムには、そのまま日溜まりの中で過ごして欲しいのだ。その為なら多少の痛みなら望んで被る程度の気概は持ち合わせているつもりだ。

 

「……くぅっ……臆面も無く……」

 

 プリムは自身の身体を掻き抱きながら、顔を真っ赤にさせて悶ている。フフフ、さぞや恥ずかしいだろう……なんせ、言ってる俺も大分こっ恥ずかしいからな!

 

「まあ、そんな訳だから、閉店後にアザゼルに会いに行ってくるよ」

「……はあ。仕方がないわね、私も一緒に行くわ」

 

 プリムさん、俺の恥ずかしい告白聞いてた? ここでアナタ連れてったら元も子も無いんですよ?

 

「安心しなさい、ショウイチ。幸いにもアザゼルなら知らない仲じゃないわ、行って即戦闘なんて事にはならないわよ」

 

 そう言う問題じゃないと言う俺の意見を押し留め、頑なに着いてくると言い張るプリム。そのまま半ば口論になりながら話し合いを続けたのだが、いつ頃から話を聞いていたのか、工房からぬっと現れた親父と姉さんもプリムの援護にまわり、最終的に俺がアザゼルと話している時にロードに襲われたらどうしようも無いと言う意見の出現によって、とうとう押しきられてしまった。

 くそぅ、3対1とは卑怯な……!

 

 

 

                   Α―Ω

 

 

 

『ここか……』

 

 アザゼルに指定されたマンションの最上階の一室の前に、俺とプリムは立っていた。緊張しつつも、何かあったら直ぐにプリムを逃がせる様にギルスに変身した状態でインターホンを慣らすと、中からは着流しを着たアザゼルが現れる。アザゼルは俺の姿を見た瞬間、うおっと叫んで後退った。まあ、気持ちは分かる。玄関開けて1秒で怪物とか、子供だったら一生モノのトラウマになりかねない。

 

「……おいおい。お前さん、警戒してんのは分かるが最初っから変身済みで来るかよ? マジでビビったじゃねぇか」

 

 非難するような視線で言ってくるが、お前だっていきなり俺の家に来たんだから当然だ。

 

「いや、まあ、そりゃあそうだけどよ……ッ!?」

 

 ブツビツ文句を言おうとするアザゼルの前に、俺の背後に隠れる様に立っていたプリムが顔を出した途端、先程とは比較にならない程驚愕の表情を浮かべるアザゼル。

 

「お、お前、生きてたのか!?」

「あら、数百年振りにあった相手に対してそれだけなのかしら? まったく、これだから『閃光と暗黒の龍絶剣』総督は……」

「うおおおおおおいッ!? やめろおおおおおおおおおおッ!!」

 

 ブレイザー・シャイニング……何だっけ……まあいい。プリムの呟いた厨二感溢れる単語を聞いた刹那、アザゼルは顔を真っ赤にしながら絶叫し、慌てて俺達を部屋の中に押し込んだ。なるほど、堕天使にも黒歴史があると言う事か。個人的には嫌いじゃないが、まあ、いい年齢こいたオッサンの羞恥心では耐えきれなかったと言うわけだ。

 

「ぬおおお…ッ! 通りでおかしいと思ったんだよ! 何だってこんな平和な時代に超越種のギルスなんかが現れたんだって……」

 

 頭を抱えて一頻り唸った後、溜め息を1つ吐いてから俺達を居間に案内すると、どかっと座布団に腰掛けたアザゼル。流石に闘う雰囲気ではなさそうなので、促されるままに変身を解除してから俺も座布団に座って胡座をかく。が、何故かプリムは座ろうとせずに俺が胡座をかくのを見ている。なんだ、どうしたんだ?

 

「プリム、座らないのか?」

「…じゃあ、失礼するわ」

 

 アザゼルに手渡された座布団を横に敷くと、プリムはナチュラルに俺の膝の上に座ってきた。しかもそのまましなだれ掛かりながら胸板に猫のように身体を擦り付けてくる。色々とおかしい。アザゼルもこめかみに青筋を立てている。うん、まあ、普通は怒るわな。

 

「けっ、今度はそこの小僧にお熱って訳かよ? ルシファーも草葉の陰で泣いてるぜ?」

「失礼ね、私が心の底から欲したのはショウイチが初めてよ? あんな闘争と欲望しか頭に無い男と一緒にしないでちょうだい」

 

 うんざりした表情のアザゼルがブラックの缶珈琲を一気飲みしている。俺は苦手なんだよなぁ、ブラックの珈琲。飲むと腹痛くなってくるんだよ。

 

「久し振りね、アザゼル。相変わらず独り身の様ね?」

「余計なお世話だッ! ……久し振りだな、リリス」

 

 軽口を叩きあった(と言うには一方的な言葉の蹂躙に見えたが…)後に挨拶を交わす二人。その長年連れ添った熟年夫婦の様なツーカーのノリにほんのりと羨望感が湧くが、今日は真面目な話をしにきたので一旦我慢する。

 

「それで、アザゼル。ショウイチに一体何の用があって呼び出したのかしら? 事と場合によってはこの場で八つ裂きにするわよ?」

「怖ぇ事言うんじゃねぇよ……別に、そこまで大した事じゃあないさ。300年振りの超越種のギルスがどんな奴か見ておきたかっただけだよ」

「ウサギの如く盛っていた貴方とは大違いの、最高の男よ。この私の魅了に耐えきる存在なんて初めて逢ったわ……あ、それと聖人ね」

「ぐっ…まあ、エロい事しまくってて堕天した訳だから否定はしないけどよ…って、ちょっと待ておい!?」

 

 マジで聖書の記述通りにスケベ野郎だったアザゼルを冷めた目で見ていた所で、聞き覚えの無い単語を耳にする。いや、別に“聖人”と言う言葉を知らない訳では無い。夕方にプリムとの会話に出てきたマザーテレサだって聖人だし、もっと有名どころで言えばイエス・キリストがその最たる例だ。

 問題は、何故俺がその“聖人”と呼ばれているかだ。そりゃあ、小さい頃から人助けはしてきたが、それだって手の届く範囲内だけの話だ。とてもそんな大それた存在じゃあないと思うんだが…

 

「おま、おま……何考えてんだ!? よりにもよって聖人をアギトにしやがって!」

「仕方無いじゃない。私が加護を与えたのとほぼ同時に連中の加護が与えられたのだもの。騒いだってどうしようも無いわ、落ち着きなさい」

 

 アザゼルは泡を食って怒鳴るが、プリムはあっけらかんとそう言い放ち、落ち着く様に言い聞かせる。

 ……何やら俺は大分複雑な立場に居るようだ。話の流れから何となく察したが、どうも俺はプリムの、『悪魔の加護』だけでなく『天使の加護』まで受けているらしい。『聖人』と言うのも多分、天使の加護を得た人間の事なのだろう。

 なるほど、今までどうしてロード達が真っ直ぐに俺の所に来なかったのか甚だ疑問だったのだが、漸く納得がいった。

 

「……それで、誰の『加護』なんだ? ラファエルか? ガブリエルか? ミカエルか? …まさか、ウリエルか?」

「……」

 

 アザゼルの問に対して、プリムは気不味そうに目を逸らして俺の首筋に頬擦りしてくるが、流石に俺もアザゼルも誤魔化せない。脳裏に思い浮かぶのは最悪の予想。チラリと見やれば、恐らく俺と同じような事を想像したであろうアザゼルの額に大粒の汗が浮かんでいる。

 

「……おい、お前まさか…」

「……全員よ」

 

 俺達の視線に耐えきれなくなったのか、人の腹に顔を埋めたプリムが、ボソッと呟く様に答えた。

 

 




>外神翔一
主人公。なんと半人半魔の魔人な上に『四大天使』全員の加護を受けているトンデモ聖人だった。
暇さえあればナチュラルに女を口説く天然さん。
天然ジゴロと予知夢による人助けの結果、学校では翔一に助けられた事がある一部の狂信的な生徒によって『外神巫女倶楽部(トガミコクラブ)』なる怪しげなサークルが創られているが、本人は気付いていない。
大分プリムにパーソナルスペースが侵食されてきている。
現在の侵食率は20%程だが、50%を越えるとロリコンに覚醒、100%で合体待ったなしである。


>プリム・レディ
ヒロイン。齢ウン千歳の(見た目)幼女。
正体は原初の女であり、悪魔の母である『リリス』
実はヴァーリの翔一に対するセリフ『大叔父殿(曾祖母の子、祖父の兄弟)』が伏線だった。
ちなみに、プリム・レディは《最初の女》を英訳した premior lady のもじりであり、これも伏線だった。
順調に翔一のパーソナルスペースを侵食中。


外神巫女倶楽部(トガミコクラブ)
翔一に助けられた事がある乙女の、翔一に助けられた事がある乙女による、翔一に助けられた事がある乙女の為のサークル。
下は小学生、上は大学生までが所属している。
主な活動は風景の撮影らしいが、どの写真にも何故か(・・・)翔一の姿が克明に写っているらしい。


>聖人
今作においては『天使の加護』を得た人間、要するに『光力が使える人間』。
加護を受け付けられる人間が滅多に居ないため、教会では『奇跡の子』と並んで神聖視されている。
通常は与えられる加護は1人分か、多くて2人分の上に、加護を与える基準は『システム』が決定するので天使達も何処の誰に加護が与えられるのかは分からない。
なので、翔一の様に『熾天使全員の加護』を持っている人間は洒落にならないレベルで貴重で、ぶっちゃけると『神の子』扱いされても全然おかしくない。


元ネタは『とある魔術の禁書目録』の『聖人』。ねーちん、カワイイよねーちん。




はい、と言う訳で第五話でした。
次回も引き続き閃光と暗黒の龍絶剣さんとのトークになります。

最近PCの調子が大変悪い上にウォークマンもバッテリーが死んできているので、やむ無くVITAで執筆してたら凄い時間がかかっちゃいました(泣)
次こそは、次こそは3000文字程度に···!


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