・銃弾がクリオスを貫く
エルザ「クリオス!大丈夫!」
クリオス「エルザお姉ちゃん!僕から離れて!」
アリウス「エルザ様!その者から離れてください!」
・身の丈もあるヘビィボウガンを構えるアリウスが立っている。
エルザ「アリウス!?止めて!何をしているか分かっているの!?」
アリウス「…エルザ様!」
・背後から黒い影がエルザを襲おうとするも、アリウスがそれを阻止する。
クリオス?「チッ…モウスコシト゚イウトコロデ…」
エルザ「あなた…クリオスじゃない!?」
クリオス?「ヨウヤクキヅイタカ、バカモノメ…グギャアアア」
・黒い影はアリウスに撃ち抜かれ、消滅する
アリウス「エルザ様!ご無事ですか?」
エルザ「…アリウス、今のは何だったの?クリオスに何かあったの…?」
アリウス「エルザ様、私達はとても危険な状態にあります。気を確かに持ってください…私は本物のクリオス殿を…そして、ティア殿を助ける事が出来なかった」
エルザ「えっ…?」
アリウス「私が目を覚ました時、ティア殿と一緒でした…彼女はここに来る前に大技を繰り出した影響で本調子ではなかったのです…あの時…」
ティア「どうも、すみませんアリウスさん」
アリウス「いえ、ティア殿もご無事で何よりです。御身体の方はどうですか?」
ティア「はい、大分良くなりました…すみません、目が覚めるまでずっと見張って頂いて」
アリウス「どうか、お気になさらずに…」
ティア「ここの植物には生体反応が感じられませんね」
クリオス「うわああああああああ」
アリウス「今の声は…!?」
ティア「クリオス君の声です、行きましょう!」
アリウス「こっ、これは…!」
・クリオスが木の幹に取り込まれそうになっている
クリオス「うっ、うぅ…」
ティア「クリオス君!」
・木の根が動き出す
アリウス「ティア殿!近づいてはいけない!」
・木の根がティアを貫く
ティア「あっ…」
アリウス「ティア殿!」
・ティアもクリオスと同じように樹に取り込まれる
ティア「アリウス…さん…にげ…」
アリウス「ティア殿!待っていてください、お二人とも!今すぐに…!?」
・樹の側には恋人のヘスティアの姿が
アリウス「ヘスティア…なぜ?君がここに…!?」
・ヘスティアの腕から木の根が伸び、アリウスの首が掴まれる
アリウス『くっ…これは幻か!?しまった…意識が!』
・植物の種がヘスティアを撃ち貫き、解放される
アリウス「カハッ…!エホッエホッ…今のは?」
クリオス「アリウスは…やらせねぇ!」
ティア「そう…ですと…」
・ティアが粒子状になり消えてしまう
アリウス「ティア殿!」
・ヘスティアの幻が樹を操り取り込もうとする
アリウス「やめろ…もう止めてくれ!ヘスティア!止めろおおおおお!!」
・震える手を振り絞り、引き金を引く。撃ち貫かれたヘスティアは黒い影となり消滅。
アリウス「…ッ」
クリオス「アリウス…聞いてくれ…」
アリウス「クリオス殿!」
クリオス「ごめん…オイラがドジったせいで先生を巻き込んで」
アリウス「今お助けします!」
クリオス「駄目だよ…この樹は普通じゃない…取り込まれてわかるんだ…強烈な…睡魔がおそってきてさ…約束してくれ…他のみんなも…守ってやって…ほしい…」
アリウス「…わかりました、必ず守ります…仲間も…そしてあなたも!」
クリオス「ああ…約束だ…ぜ?」
・クリオスが粒子状になり消えていく、話を終えエルザの表情は悲しみに染まる
エルザ「クリオス…ティア…」
アリウス「申し訳ございません、エルザ様…」
エルザ「アリウスのせいではないわ、よく生き延びてくれました…さぞ辛かったでしょう?」
アリウス「勿体無きお言葉です…!」