レヴィちゃんのお尻はキュート   作:グラビ屯

5 / 10
自重だと?
奴は死んだわ!


【報告】感想にて『彼』の設定が某漫画に似ているとのこと。
調べてみたら確かに酷似しているのでタグに(能力のみ)とつけて追加しておきます。



初めての ~ ゲームが捗る一つの方法

 

「おいすー! 遊びに来たよー!」

 

彼の仕事場にやって来たレヴィを迎え入れる。

相手をしてやりたいのは山々だったが、彼はメーカーへの新作の作成に取りかかっており、それが終わるまでは手が離せなかった。

いかに神速の技量を持っていても、商品とするには企業との打ち合わせが必要である……のだが、ネットでの数回のデータのやり取りで完全に調整を、それも即日で済ませてしまう彼はやはり尋常ではないのだが。

 

「お仕事中なの? それじゃ僕ゲームしてるね」

 

勝手知ったる様子で引き出しからゲームを取り出し、ソファーに転がるレヴィ。

 

急いで片付けるから、と苦笑して彼は仕事机に戻ると、真剣な表情で作成を始めた。

何度かデジカメで写真を撮ってはメーカーへ送り、返信が来るとその都度

凄まじい速さで補正していく。

 

(お仕事してるお兄さんの顔、カッコいいなあ)

 

チラチラと横目で様子を伺うレヴィ。それに気づかないくらい集中している彼には、確かに仕事人の魅力があった。

 

(よーし、僕も頑張ってこのゲームをクリアしよっと!)

 

その姿に触発されてと言っていいのか……彼女もゲームに集中することにした。

 

 

 

メーカーとのやり取りを行うこと数回、仕事を終えた彼がレヴィの元に向かうと、彼女はうつ伏せになってゲームに熱中していた。

 

「やっ! ととっ……いっけー!」

 

無意識に足をバタつかせたせいか、パンツ丸出しで。

 

「そこだー! 必殺ー!」

 

彼女が穿いているのはいわゆる縞パン。だがただの縞パンではなく、彼が穿き心地や装飾にまで拘った一品で、中央でV字を描くように、左右互い違いで斜めにライトグリーンと白の縞が入っている他、縫い目ごとに縞の変化がつけられている。

普通は子供っぽく見える縞パンを大人の女性が穿いていても魅力的に見える工夫が為された代物だった。

そんな魅力溢れるパンツを穿いた、パンツ以上に魅力的なレヴィの小ぶりな臀部が、ゲームプレイに合わせてふるふると揺れる。

「ひにゃっ!?」

 

『触りたい』とか『いやダメだ』などと考える間は無く、『それ』を認識した瞬間に彼の手はすでにレヴィの尻に添えられていた。

 

「んんっ……もうっ、お仕事終わったなら言ってよ。危うくゲームオーバーになるとこだったじゃないかぁ!」

 

体勢はそのままに、ぷうっと膨れっ面を振り向かせて抗議するレヴィだが、その表情に嫌悪の色は無く、むしろ物欲しげに瞳を潤ませていた。

 

「ゲームの邪魔しなかったら……触ってても、いいよ?」

 

赤らんだ顔でそう言うと、一時停止していたゲームを再開する。

 

「よーし、いっけー!」

 

元気よくプレイを続けるレヴィ。だが、彼の手が優しく臀部を撫で回す度にピクリピクリと身体を跳ねさせ、肌にはじわりと汗が滲んできていた。

 

そして、ゲームの進行に合わせて彼の手も動きを変える。

 

「むむっ、このこのっ」

 

ピンチに陥るとそれを励ますように優しく撫で上げ、

 

「コンボいっけー!」

 

調子の良い時はそれを後押しするように少し強く揉み込む。

 

いつしかその感覚が自然だと感じられるほどに、レヴィは彼の手を受け入れていた。

 

そしてゲームもいよいよ最終場面に入り……

 

「むむっ……よっ……このこのっ……! やったー!」

見事にゲームクリアを果すレヴィ。興奮と歓喜で上体を大きく反らしてガッツポーズ。

 

しかしそれがいけなかった。

 

「ひぁぁあんっ!?」

 

急激な動きに彼は反応できず、パンツの中に、それも尻の谷間の中へと指先が差し込まれる。

肉付きのいい臀部をさんざん撫でられて感度の高まったところに、敏感な粘膜近くへの刺激。

背筋をぞわりと走る未発達な性感に、レヴィは矯声と言うには幼い快楽の声をあげて身を跳ねさせた。

 

「ふ……にゃぁぁあ……」

 

くたりと脱力してソファーに沈むレヴィ。

不可抗力とは言えども度を越えた行為――すでに尻を触る時点で逸脱していると自覚はあっても――を行ったことに彼はあわてて謝罪する。

 

(今の、なに……? なんか、背中がゾクゾクッてして……)

 

まだはっきりとは戻らない意識で彼の声を聞くレヴィ。

上の空だった彼女が最初に認識したのは、クリアした瞬間に取り落として電源の切れたゲーム画面だった。

 

「あ……データ飛んじゃった……」

 

気落ちした様子で、彼への返事もそこそこにソファーから起き上がる。

 

「……僕、帰る」

 

うつむいたままそう言うと、靴履いて玄関から出て行く。

流石に嫌われたな……と自己嫌悪に苛まれる彼に、レヴィはドアに身体を隠したまま、顔を赤くして話しかけた。

 

「あの……ね? 僕、嫌じゃなかったから……だから、また来ていい?」

 

そうやって恥ずかしそうに、けれどどこか嬉しそうに問いかけるレヴィはあまりに魅力的で、彼は呆けた声で『ああ』と返事を返すことしかできなかった。

 

「えへへ……『また』ね、お兄さん」

 

幼さの中に『女』を感じさせる、恋する少女の笑顔を残してドアは閉じられた。

 

 

 

その後、レヴィは自室で未知の感覚と彼への思いについて悶々とし、

 

彼は年端もいかない少女に性の快楽を刻みつけた己の業の深さに、のたうち回って悶絶することになるのだった。

 




おい、信じられるか……?
俺、まだ足りないんだよ……こんなの書いてるくせにさ……


ちなみに『彼』のモデルにしたのは『夜叉鴉』の『幽螺みずは(♂)』。
まあ『彼』はあんなビジュアル系のルックスではありませんが創作の信念は大体同じです。

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