紅の剣聖の軌跡   作:いちご亭ミルク

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第五章ーー明日を掴むためにーー
一夏の思い出 上


 

 

 

 八月に入り、トリスタの街は猛暑に見舞われていた。日中にギラギラと照り付ける日差し、昼夜問わず忙しなく鳴き続ける蝉の声にはうんざりとする者も少なくは無いだろう。しかしそんな冷めた大人達の考えとは逆に、幼い少年達にとっては宝物のような一時でもある。

 この時期、貴族生徒の殆どは領地運営の勉強の名目で学院を離れ、長期の休暇を取っていた。残された平民生徒達はその事を羨みながら、暑さの中日々学院で勉学や武術訓練に勤しむ事となる。

 だが、そんな彼らにも一時の休暇は設けられていた。五日間の短期休暇。その間は勉強や武術訓練を忘れ、各々が過ごしたいように日々を過ごす事が出来る。勉学もよし、鍛練もよし、娯楽もよし。勿論休暇の時間に好き好んで勉学や鍛練に励む者は少ないので、殆どの者は趣味や娯楽に時間を活用しているのだが。

 そして、そんな短い夏期休暇の朝の時間。第三学生寮の一室、グランの部屋では現在、部屋の主であるグランとサラの二人が揃って棚の前で立ち尽くしていた。

 

 

「だあー! もう全然開かないじゃない!」

 

 

「サラさんでも心当たりがないか……」

 

 

 突然声を上げたサラがイライラとした様子で頭を掻きながら床に座り、その隣では何処か諦めた様子のグランが頭を抱えている。そしてそんな二人が直後に向けた視線の先、棚の扉には不思議な形の鍵が施錠されていた。

 金属で作られた長方形のそれには、0から9の数字に合わせられるようになっているダイヤルが計八つと赤いスイッチが一つ。見たところ、それぞれ該当する数字にダイヤルを合わせてスイッチを押せば鍵を解錠出来るという仕組みだろう。この鍵の製作者は技術部の部長ジョルジュで、それを依頼したのは彼の親友であり生徒会長のトワだった。

 グランが学生にもかかわらず酒を持ち込んでいた事を知ったトワは、彼がまた自室で飲酒を行わない様にジョルジュの協力のもと棚へ鍵を設置した。通常の鍵を設けてもピッキング等で開けられるのは明白なので、この様な凝った作りにしたのであろう。それから二ヶ月を過ぎているが、グランは未だに解錠出来ないでいる。

 

 

「くっ、今度こそ……!」

 

 

 苦虫を噛み潰した様な表情のサラは再度棚の前へ詰め寄ると、ダイヤルを回して次々と数字を合わせていく。帝都での特別実習の時、グランへ鍵を開けるという約束をしてしまった以上彼女も投げ出すわけにはいかない。と言ってもここまでサラが熱心に鍵の解錠を試みるのは、中に入っている物目当てというのが一番の理由なのだが。

 それぞれダイヤルを合わせたサラは、真剣な面持ちで赤い色のスイッチを押した。これで数字が合っていれば鍵は開くのだが……

 

 

『こら、学生はまだお酒を飲んじゃダメだよ』

 

 

 鍵が外れる事はなく、代わりに何故かトワの声が鍵の中から聞こえてくる。恐らくグランが開けようとするのを見越したトワが、ジョルジュに頼んで録音した声を組み込んだのだろう。解錠を失敗する度にトワから説教をされるという仕組み、因みにグランはこの声を既に何百回と聞いていたりする。

 

 

「私は学生じゃないっての! はぁ、何か段々トワに対して腹が立ってきたわ……しっかし、アンタこれ何百回も聞いててよくあの子の事を嫌いにならないわね」

 

 

「まあまあ、これはこれで結構面白いですし。何時でも会長の声を聞けると思えば悪くないですよ」

 

 

「はいはいごちそうさま。で、一通り思い当たる数字はやってみたけど全然駄目ね……どうするの?」

 

 

「そうですね……」

 

 

 グランは顎に手を添えると、サラの視線を受けながら思考の海へと潜り込む。グランよりトワとの付き合いが長い彼女でも、解錠のパスワードは分からなかった。やはり根気強く試していくしか方法は無いのか、ただそれだと残り約一億通りの数列を試さなければならないという地獄が待ち受けている。流石にそれは無理だろう。

 トワの親友でもある二年生組に助力を求めるという案もあった。だがアンゼリカやジョルジュは当然トワの味方をするだろう、クロウは面白がってヒントを教えるどころかまともに相手をしない可能性がある。勘繰られない様に彼らからヒントを聞き出すのが妥当か、グランが出しかけた結論はそのようなものであった。

 しかしそんな中、思考の海へと潜り込んでいるグランを見ていたサラは突如首を傾げて話す。

 

 

「って私思ったんだけど、わざわざ鍵を開ける必要なんて無いんじゃないかしら」

 

 

「……と言うと?」

 

 

「開ける方法ばかり考えるから駄目なのよ。開かないんだったら──壊せばいいじゃない」

 

 

 サラは突然腰に下げていた強化ブレードを抜き、ホルスターから導力銃を取り出すとその銃口を鍵へと向ける。解錠ではなく壊錠、成る程パスワードを一つ一つ試していくよりも遥かに効率的だろう。部屋の中で導力銃を放つのは少し洒落になっていないが。

 しかし、それが出来ればグランはとうの昔に鍵を破壊している筈である。どうだと言わんばかりの表情のサラへ対し、グランは頭を抱えながら返した。

 

 

「それが出来たらしてますよ」

 

 

「え? どういうわけ?」

 

 

「『壊すなんてしたら、絶対に駄目だからね?』って泣きそうな顔で言われまして。いやー、流石に会長を泣かせるわけには……」

 

 

「よっしゃ今すぐ壊しましょう」

 

 

 グランからその理由を聞いたサラは額に青筋を立て、導力銃の銃口を再び鍵へと向ける。御年二十五歳にして彼氏無しのサラ=バレスタイン、グランの話した理由が少々癇に障ったらしい。今すぐにでもそのトリガーを引きそうな状態である。

 部屋の中で銃を使われては堪ったものではない。サラの取った行動にグランは若干の焦りを見せながらも、直ぐ様彼女の左手を掴んで銃口を棚の鍵から逸らした。

 

 

「何してるんですか!? 壊すなって言ってるでしょう!?」

 

 

「ええい放しなさい! 目の前で惚気話聞かされてこっちは堪ったもんじゃないわよ! こんな鍵壊してやる!」

 

 

「だから止めろっ──」

 

 

 グランはサラの動きを抑えようとするが、必死に抵抗をしていた彼女が勢い余って引き金を引いてしまった。第三学生寮の中には銃声が鳴り響き、何事だと他の部屋からは驚きの声が聞こえてくる。頭を抱えるグラン、対してサラはから笑いをしながら扉が開き始めた部屋の入口へと視線を移す。

 そしてグランの部屋の扉が開いた先には、満面の笑みを浮かべたシャロンが立っていた。

 

 

「サラ様、流石に学生寮内での銃の使用はお控え下さい」

 

 

「あーあ、サラさんオレ知りませんよ」

 

 

「な、何薄情な事言ってんのよ! アンタも何か弁明しなさい!」

 

 

「はぁ……それにしても、朝方からお二人でどうかされましたか?」

 

 

 慌てるサラの視線の先、シャロンは彼女の様子に溜め息を一つこぼした後、普段から朝の遅い二人が珍しく揃って起床している事に疑問を抱く。グランは彼女の問いにどう返事を返そうか悩むが、そんな時にふと思い付いた。トワからパスワードのヒントを然り気無く聞き出す方法、もしかしたらシャロンならいいアイデアがもらえるかもしれないと。

 

 

「いや、それが以前トワ会長に棚へ鍵を掛けられまして。八つのダイヤルを数字に合わせて解錠する仕組みみたいで、そのヒントをどうやって会長から聞き出そうかなぁ、と」

 

 

「聞き出す方法、ですか?」

 

 

 棚の中身が何であるかをシャロンに気付かれれば取り上げられるのは明白なのだが、リスクを負ってでもシャロンから助力を受ける方法をグランは選んだ。それだけ、シャロンが優秀な人物であり、グランにとっても頼りになる存在なのだろう。

 しかし、後にグランはこの選択を酷く後悔することになる。 

 

 

「そうですわ! ふふ……グラン様、私から一つご提案が」

 

 

 シャロンは何かを思い付いたような表情をした後、突然両手を合わせて悪戯な笑みを浮かべ始めた。そして、全ての事が終わってから、グランは漸くこの時の彼女の笑顔の真意に気付く事になる。

 そう、彼女の方がグランより一枚も二枚も上手だった。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 トールズ士官学院の平民生徒達に与えられた、五日間の夏期休暇。学院の皆はそれぞれ自由に過ごす時間が設けられたわけだが、本学院を取り仕切る生徒会はそうもいかなかった。学院で行われる様々な行事の取り決めや部活動等からの要望その他諸々、そして近い時期で言うと再来月に行われる学院祭もある。そのため、夏期休暇ではあるが生徒会の者達は今日も事務仕事に勤しんでいた。

 しかし現在、生徒会長のトワが座るデスクの周囲を何故か生徒会の者達がひそひそ話をしながら囲んでいる。男子生徒は驚きと動揺の混じった表情で、女子生徒はその頬を薄紅色に染めながら。そしてそんな彼らの視線の先には、椅子に座って顔を唖然とさせるトワと、そんな彼女を照れくさそうに見下ろすグランが立っていた。

 

 

「え、えっと。聞き間違いかもしれないからもう一回お願い」

 

 

「だから……昼からオレとデートしませんかって話ですよ。何度も言わせないで下さい、恥ずかしい」

 

 

「……ふえぇぇぇっ!」

 

 

 突然の誘いを受けたトワは驚きの声と共に、火が出そうな程にその顔を真っ赤へ染め上げる。男子達は彼女と同様に再度驚きの声を上げ、女子達はキラキラと目を輝かせながらトワとグランの姿を見ていた。

 恥ずかしさに顔を火照らせた両者の間には、暫し沈黙が生まれる。そして、漸く先に言葉を紡いだのは顔を俯かせたトワだった。

 

 

「そ、その、誘いはとっても嬉しいんだけど……生徒会のお仕事が残ってるし……」

 

 

「大丈夫ですよ会長、それだったら私達で何とかなりますから! 良いよね、みんな?」

 

 

「お、おい! ちょっと待て──」

 

 

「あー、男子の意見は却下で」

 

 

 貴族の男子生徒の声は女子達の耳に届く事はなく、盛り上がりを見せる彼女達の意見のみで事は決まる。色恋沙汰ともなれば女子達にとっては大イベントである、それが彼女達の慕う人物に関する事となれば応援したくなるのも当然だろう。

 そしてそれに従って、本日の生徒会はこれから緊急会議を開く事になった。

 

 

「議題は『トワ会長とグラン君のデートを如何にして盛り上げるか』手が空いている他のみんなにも声をかけて、一時間後に会議室へ集合する事!」

 

 

「はい!」

 

 

「了解しました!」

 

 

「頭が痛くなってきた……」

 

 

 女子達が上機嫌に生徒会室を退室していく中、男子生徒達は一様に頭を抱えて溜め息を吐いていた。そしてそんな風に呆れてはいるものの、資料を手に生徒会室を退室しながら、何処がデートにオススメだろうと呟いているあたり彼らの付き合いの良さが見える。それだけトワは生徒会の皆に慕われているという事だろう。

 

 

「ふふ、いつの間にかデートをする方向で話が進んじゃったね」

 

 

「オレは誘った側なんであれですけど、会長はいいんですか?」

 

 

「うん。何だか女の子達も張り切っちゃってるから、今回は甘えさせてもらおうかな。それに……前にグラン君のお願いを一つだけ聞いてあげるって約束しちゃったし」

 

 

 未だ頬に赤みを帯びているトワは微笑みながらグランを見上げ、机の上に並べてある資料を整理すると席を立つ。何処か安堵した表情の彼の傍へと、照れた様子で歩み寄った。

 気が付けば、生徒会室はグランとトワの二人きりになっている。二人は互いに顔を見合わせて笑顔を浮かべた後、午後からのデートへ向けてそれぞれ想像を膨らませながら仲良く生徒会室をあとにするのだった。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 午後一時、帝都ヘイムダル行きの旅客列車内にて。列車が鉄路を走りながら鳴らす規則的な走行音が聴こえる中、列車の揺れによって乗客達が体を僅かに揺らす座席の一画には、私服姿のグランとトワの二人が隣合わせに座っていた。白いシャツの上に紅いコートを纏い、青のジーンズを履いた簡単に着替えを済ましているグランとは違い、トワの服装は空色のワンピースに日除けの麦わら帽子、普段は後ろで一つにまとめている栗色の髪も解いて肩の下まで下ろしている。薄化粧だが身なりもきちんと整えており、近場の帝都への外出にもかかわらず結構な気合いが入っていた。

 そして、二人が座る足元には割りと大きめの鞄が二つ。近場の外出にしては、少し多い気もする荷物の量であった。

 

 

「しっかし、会長が髪を下ろしているのって珍しいですね。新鮮と言うか、妙に大人な感じがすると言うか……」

 

 

「あはは……男の子と出掛けるならきちんとしないと、ってアンちゃんが。私は制服でも良かったんだけど」

 

 

「アンゼリカさんが……結構似合ってますよ。いやー、会長に大人の魅力があったとは思いませんでした」

 

 

「えへへ……そうかな?」

 

 

 グランの言葉に照れた様子を見せながらも、直後に褒められているのか若干疑問に思うトワだったが特に気にはしなかった。帝都へ到着するまで三十分足らずという決して長くはない列車旅だが、こういったグランとの会話も大切にしたい。先月顔を合わせる機会が少なかった彼との時間を埋めるように、トワはその顔に笑顔を咲かせながらこの時を楽しんでいた。

 そして、ある一点を除けば完璧なのだが、と思いながら、彼女は目の前に腰を下ろしている人物へと視線を移す。

 

 

「ったく、どうして私まで付き合わされんのよ」

 

 

 頬杖をついたサラが、外の景色を眺めながら不機嫌そうに呟いていた。そんな彼女の姿を視界に捉えたグランとトワは苦笑し、互いに顔を見合わせる。

 シャロンがグランへ吹き込み、生徒会の皆によって計画された今回のデート。その筈なのに何故サラがこの場にいるのか、それも彼女の口振りからすると半ば無理矢理付き合わされているようだ。折角の二人の時間、普通に考えればグラン達が付き添いを頼むはずがなかった。しかし、これには少々理由がある。それは今回生徒会のメンバーが行った会議の結果、決定したデートプランの内容だ。

 デート先が帝都というのは満場一致で決まった。近場であり、尚且つ百貨店や公園と言ったデートに適した場所が多くあるからだ。トリスタもその辺りの条件は満たしているが、やはり帝都の方が活気も違うだろうし、何より見知った人ばかりで二人の時間に集中出来ないだろうと言う意見で上がらなかった。その後はグランがトワをデートに誘ったにもかかわらず彼が無計画だった為、女子達がルートの作成等に時間を費やし会議は予定の一時間を超えたりもしながら、行き先や内容が粗方決まる。

 そして時間は二時間近く経ち、漸く会議も終えようとした中でふと一人の女子生徒が呟いた内容が採用された。

 

 

──うーん、お泊まりとかだったらもっとワクワクするんですけど──

 

 

 トワによると、この時ほど生徒会の女子達の声が揃った事は無いというくらい彼女達の心が一つになった瞬間だった。会議の中でデートの予算の話が出た際に、グランは貴族生徒でもないのに割りとミラを持っているのも皆は知っていたので金銭的な面で問題が無い事も分かっていた。切り詰めていたプランを急遽変更して時間の帳尻を合わせ、本日の午後と明日を含めた一泊二日のお泊まりデートへと内容を変える。とは言えこれは流石に行き過ぎではないかとグランとトワも思い意見したが、女子達の盛り上がりに彼らの声は一瞬にして掻き消された。デートへ行く本人達よりも周りがはしゃいだりするのはよくある事だ。

 しかし、そんな風に盛り上がりを見せる彼女達の考えには問題が生じた。

 

 

──ハインリッヒ教頭が知ったら黙ってないだろうな──

 

 

 小煩いことで有名なハインリッヒ教頭、彼に知られたら間違いなく大問題に発展するだろうと男子生徒の一人が口にする。まあ小煩かろうがそうでなかろうが、今回の彼女達が考えた内容を知れば学院の教官という立場なら承諾しかねるだろう。何せ学生二人だけで、それも男女が学院を離れて外泊するのだ。自分達の慕うトワには出来るだけ楽しいデートをして欲しいと皆共通意見ではあるが、流石に風紀上の問題が絡むとなると生徒会の立場としても決め倦ねる。ここに来て最大の難関が会議の内容に支障をきたした。

 ある程度色恋沙汰にも寛容で、名目上付き添いとして現地へ到着するまで付き合ってくれるお人好し。若しくはグランかトワに借りがあるような人物なら断り難いだろうから尚の事いい。そんな暇を持て余した、都合のいい教官など士官学院にいるはず……という考えまで至って生徒会全員の脳裏に一人の人物の姿が過った。

 

 

──いたな、一人──

 

 

──ええ、これでもかって言うくらい該当する人物がいたわね──

 

 

「誰が暇を持て余した都合のいい教官よ! 敬う立場の教官をこんな面倒事に利用して……失礼しちゃうわ全く……!」

 

 

 会議室での一連の出来事を思い返していたトワは、目の前で不満の声を上げるサラを見て苦笑いをするしかなかった。面倒事を押し付けてしまっている事に少し申し訳無く思いながら、彼女へ投げ掛ける言葉に迷っている。

 一方で、グランはブツブツと文句を口にするサラを見ながら頭を抱えていた。

 

 

「聞きましたよサラさん。Ⅶ組の担任教官なのに、特別実習やその他各方面への連絡や手続きを殆ど会長に任せてるそうじゃないですか……人の事言えませんって」

 

 

「こらこら、サラ教官も忙しいんだから。事務仕事は得意だから、私の方からさせて下さいってお願いしてるの」

 

 

「そうそう、こう見えて私も色々と大変で──」

 

 

「忙しい人が休日の昼間っから自室でワイン飲んだりします?」

 

 

 態とらしくトワへ疑問を投げ掛けるグランの姿にサラは言葉を詰まらせ、トワは返答に困って苦笑いを浮かべている。今のサラには教官の威厳などこれっぽっちも無かった。

 サラがグランの言葉に苦しい言い訳をし、グランが話し半分に彼女の意見を聞き、そして二人のやり取りにトワが笑みをこぼしながら。そんな三人を乗せた帝都行きの旅客列車は、間も無くヘイムダル駅へ到着予定だ。




何故か日常を描きたくなってきました。なのでここ二、三話は戦闘が無いかもしれません。いや待てよ、戦闘が無いとグランが要らない子に……やっぱり戦闘を混ぜよう。

シャロンさんの差し金+生徒会女子達の暴走により帝都でデートをする事になりました。トワが苦労する姿しか思い浮かびません、はい。そして最後はグランと会長にとってのラスボスの登場も……あるかもしれません。そこは時系列と相談しながらですね。一日くらいなら帳尻合わせられるかな……

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