「そ、その……申し訳ない」
「何かごめん」
ヘイムダル港入口に停泊する導力トラムの中、最後尾の座席に腰を下ろしたグランは現在何故か目の前に立つラウラとフィーから頭を下げられていた。彼にも何が何やら分からず、突然謝りだした彼女達に対して首を捻っている。
リィン達が大剣使いの男と対峙して窮地に立たされていた時、颯爽と現れたグランの助太刀により無事怪盗コンビを撃退するに至った。気障ったらしい捨て台詞を残して一人消えたブルブランを呆然と眺めた後、結局捕まえられなかったと彼らが肩を落としたのはつい先程の事である。
窮地に駆け付けたグランの活躍によって無事に終えたと言ってもいい今回の盗難事件。怪盗コンビ撃退後、『紅蓮の小冠』を取り戻していた事に対してグランが一同に労いの言葉をかける中、そんな彼の姿を見てラウラとフィーは申し訳なくなった。何せ彼女達は怪盗Gが現れた際、その人物を前に心の中にてグランなのではないかと疑っていたからである。自分達の窮地に駆け付けてくれた彼に対して何だか申し訳ない、それが現在二人がグランに向けて頭を下げている理由だった。
「今回の盗難事件、少しばかりそなたの事を疑っていたのだ。仲間を疑うなどどうかしていた、この通り謝らせてほしい」
「そういうこと」
「そんな事か……気にすんなよ。極秘裏に怪盗Bの事を探ってたんだ、怪しむのも無理はない」
表情を曇らせて話すラウラとフィーに対し、グランはその場を立つと慰めるように彼女達の頭へ手を置いた。柔らかな笑みを浮かべながら、気落ちするなと声をかける。
そんな三人の様子をリィン、マキアス、エリオットの三人は微笑ましいなと見守り、ラウラとフィーは頭の上に感じる温もりに何とも言えない恥ずかしさを覚えながら、僅かに頬を紅潮させるとその顔を俯かせた。
「(言えねぇ、自分の分け身叩き斬って騙したなんてとてもじゃないが言えねぇ……)」
ラウラとフィーがグランの存在を改めて頼もしく感じている中、当の本人の心の中では彼女達にとって余りにも不憫な真実が呟かれているのだった。
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怪盗Bの出した試練を見事乗り越え『紅蓮の小冠』を奪還したリィン達は、ガルニエ地区の宝飾店『サン・コリーズ』の店主であるコーデリアにそれを渡した。彼女の感謝の言葉を耳にして店を出た後、ヴァンクール通りのブティック『ル・サージュ』から受けていた依頼も既に目標歩数を過ぎていたため、その報告に向かうべくガルニエ地区から導力トラムを使ってヴァンクール通りへと移動を開始する。
ヴァンクール通りのトラム乗り場で降車後、『ル・サージュ』へ訪れたリィン達はハワードへ時間が遅れた事の謝罪をし、ラウラが耐久テストのために履いていた靴を脱いで彼へ提出した。この依頼を受ける前に彼女が履いていた靴はかなり摩耗していたとの事なので、依頼の報酬にとハワードが用意してくれた新品の靴をラウラが身に付けて一同はブティックをあとにする。
突発で受けた盗難事件を含め、本日用意された課題を全て片付けたリィン達。時刻がそろそろ夕刻に差し掛かろうとしている現在、早めにレポートの作成も終わらしておこうという話になったようで、アルト通りに向かうためにトラム乗り場で導力トラムの到着を待っていた。そして待ち時間の間に六人が談笑している中、突然リィンのARCUSから呼び出し音が鳴り響く。
「はい、トールズ士官学院Ⅰ年Ⅶ組、リィン=シュバルツァーです」
≪ハロハロー、頑張ってるみたいじゃない≫
「その声は……サラ教官?」
≪ビンゴ、当たり。これも愛の為せる業ね≫
リィンは通信先のサラに対して反応に困りながらも、一応彼女の言葉だけは否定しておく。そんな彼の返答にサラは若干不満そうに声を漏らしながらも、話を直ぐに本題へと移した。
サラによる通信内容は、今からサンクト地区にある聖アストライア女学院に向かってほしいというものだった。帝都の西側を担当するアリサ達B班にも同じ内容を伝えているらしく、リィンは何故女学院に向かわなければならないのか疑問に思うものの、用件を話し終えたサラが突然通信を切ったため理由は分からず。通信を終えたリィンは、直後にA班の面々へサラからの通達を伝えた。
「『聖アストライア女学院』か……リィンの妹さんも通っているんだっけ?」
「ああ、確か同学年にアルフィン皇女殿下もおられたはずだ」
エリオットの問いにリィンが答えている横で、フィーはリィンの話の中で出された人物の名前に首を傾げていた。アルフィン皇女殿下は誰なのかと。
彼女の疑問にマキアスが呆れ、エリオットが苦笑いを浮かべる中、外国の人からの知名度はそんなものなのかもしれないとリィンが思い至る。そして首を傾げるフィーに向けて、彼女の傍に立つグランが説明を始めた。
「皇帝陛下の娘さんだ。確か双子の姉だったか、帝国時報なんかでもよく取り上げられてる」
「ほう、グランはアルフィン殿下の事を知っていたのだな」
「顔と名前だけな。会った事は無いし、雑誌や情報屋との話ついでにしか知らない。護衛任務といっても、あのクラスになると近衛兵がいるからな」
皇族の人間ともなれば各々専属の護衛や近衛部隊を保持しているため、要人警護の任務をしていたグランでも関わる機会は余り無い。とは言え隣国のリベールの王家の人間とは顔見知りで、仕事上の関係で何度か話した事はあったりする。彼からその話を聞いたリィン達はやはりというか、驚きの表情を見せている。
そんな風にグランの話を聞いて一同が反応を見せる中、トラム乗り場の前に甲高いブレーキ音を響かせながら導力トラムが停車した。いつの間にかトラム乗り場へ集まっていた帝都民であろう数人の男女が到着したトラムへ乗り、その姿を見たリィン達も同じくトラムの中へと乗り込む。
トラム乗り場から客が全員乗車したのを運転手が確認後、導力トラムは次の地区を目指して発進する。そして走行する最中、座席に腰を下ろしたグランはこれから向かうサンクト地区の女学院に対して想像を膨らませていた。
「(『聖アストライア女学院』……何故ここに来てそこなのかはよく分からんが、このタイミングなら間違いなく大物が接触してくるか……まあ、それは兎も角)……女の子しかいないのか」
「はぁ……グラン、本音が出てる」
「彼を連れて行って本当に大丈夫なのか?」
「いや、多分大丈夫じゃない」
「……」
最後にぼそりと呟いたグランの声に隣のフィーがため息を吐き、その前側の席に座るマキアスとリィンは二人揃って頭を抱えている。そして彼らの後ろの席に座っているラウラがグランの座っている席を無言で見詰めるその横では、エリオットが彼女の様子を見て一人苦笑いを浮かべていた。
「(あはは……リィンもだけど、グランも結構鈍感だよね)」
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帝都ヘイムダル、サンクト地区。七耀教会のヘイムダル大聖堂、諸外国の大使館が集うこの地区には、『聖アストライア女学院』という貴族の子女達が通う学院が存在する。貞淑、清貧を掲げる由緒正しき学院であり、エレボニア帝国現皇帝、ユーゲント=ライゼ=アルノールの娘であるアルフィン皇女も在学し、帝国内で知らない者は殆どいない。
そしてそんな女学院の内部には現在、此度特別実習にて帝都を訪れているトールズ士官学院のⅠ年Ⅶ組十名の姿があった。東西に分かれてA班、B班と実習課題をこなしていた彼らは担任教官であるサラの通達により、本日用意された課題をそれぞれ終えた後ここ聖アストライア女学院の前へと集合し、案内役として現れたリィンの妹であるエリゼを先頭に女学院の中を進んでいる。
──あれは、公爵家のユーシス様!?──
──ラウラ様もおられますわ!──
──あの眼鏡の女性の方は……何だか羨ましいスタイルですわね──
Ⅶ組の面々がエリゼに連れられて学院内を進んでいく道中、その姿を目にした女学院の生徒達は各々会話を交わしている。彼らの姿を見て感想を声に漏らし、リィンの事を格好いいやら頼りになりそうやらという話が聞こえたところでエリゼの表情が不機嫌になったのは流石ブラコンと言ったところか。
そして集団の最後尾を歩くグランに対しても女学院の生徒から感想が囁かれる。
──後ろを歩いている赤い髪の男性、先程から目を閉じたままですがどうしたのでしょうか?──
──ええ、ですがその姿が何だかとてもミステリアスでいらっしゃいます。あの方からは一際特別なオーラを感じるというか──
「む……」
「……」
女学生達の呟きが耳に入ったのか、ラウラの表情が僅かに不機嫌な様を浮かべ、その隣を歩くエマも無言ではあるが瞳を伏せて同様の顔を浮かべていた。そしてその間もグランは何故か目を閉じたままである。
ではどうしてグランが瞳を閉じたままなのか。実は彼らが女学院の中に入る前に、グランに対してラウラとエマの二人から忠告があった。
──グラン、そなた中に入って大人しく出来る自信はあるか?──
──無い──
──では中に入ったら目を瞑って下さい。いいと言うまで開けてはだめですよ──
つまり女学院の中に入ってから彼が士官学院の時と同じように問題を起こしてはいけないため、ラウラとエマの思い付きによりグランは目を閉じている訳である。女学生がグランから感じた特別なオーラも、彼が開きそうになる目を必死に堪えながら負のオーラを漂わせているだけあり、特別でも何でもない。
因みに、どうしてグランが二人の忠告を素直に聞いたのか。それは無論、彼女達から無言の圧力を受けたからである。
「なあ、もう目を開けてもいいか?」
「まだだ」
「ダメです」
結局、目的の場所へと到着するまでグランの目が開く事はなかった。
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「姫様、お客様をお連れしました」
──ありがとう、入っていただいて──
エリゼの案内により女学院内を進んだ一同。学院の中にある屋内庭園、この学院の薔薇園に当たる場所へと案内された彼らは現在、扉の向こう側から聞こえてきた少女の声に驚きを隠せないでいた。わざわざこのような場所へ非公式に呼び出し、尚且つエリゼが扉の先にいる人物へ向けて口にした言葉が『姫様』である。かの皇女がこの学院に在学しているという事もあって、リィン達の脳裏に一つの可能性が過った。そんな彼らの反応を見たエリゼも想像通りだと述べ、彼女に連れられてⅦ組メンバーは薔薇園の中へと入る。
薔薇園に入って直ぐ、一同を出迎えたのは濃い金髪をした十五才ほどの少女であった。エリゼと同じく女学院の制服を着用したその少女はスカートの裾を持ち上げると、驚いた様子のリィン達へ向けて僅かに頭を下げる。
「初めまして、トールズ士官学院の皆さん。私の名前はアルフィン、アルフィン=ライゼ=アルノールと申します」
皇族の一人であるアルフィン皇女の登場、リィン達が驚くには十分な理由だった。彼らが反応に困る最中、Ⅶ組をこの場所へ呼び出したアルフィンは悪戯な笑みを浮かべた後に一同を紅茶の用意されたテーブル席へと案内する。リィン達が各々席へと座わり、彼らを案内したアルフィンとエリゼの二人も同時に席へ腰を下ろす。全員が席に着いたところで控えていたメイドがそれぞれのティーカップへ紅茶を注いだ。
そしてアルフィンは左隣で不機嫌そうにそっぽを向いているエリゼを見て微笑んだ直後、右隣に座っているユーシスとラウラへ視線を移しながら口を開いた。
「ユーシスさんとラウラさんはお久しぶりですね。お二方ともお元気そうで何よりです」
「殿下こそ、ご無沙汰しておりました」
「以前お会いした時よりも更にお美しくなられましたね」
「ふふ、ありがとう」
普段の態度からは想像が付かないほど穏やかな声で返すユーシスの隣、性別が違っていれば口説いているのではと疑うほどのラウラの言葉に戸惑う事なくアルフィンも返している。悠然としたその対応は流石皇女と言ったところか。
そして二人との会話を終えたアルフィンは、未だに顔を背けているエリゼの方へと顔を向けた。
「エリゼ、そろそろ機嫌を直して?」
「知りません……!」
小首を傾げながら謝るアルフィンの視線の先では、彼女に見向きもせずにエリゼが不機嫌な様を隠す事なく声を上げる。どうやらエリゼはリィン達がここへ来る事を知らされていなかったようで、その事が彼女にとっては不満だったのであろう。とは言え不機嫌と言ってもそこまで怒っているようには見えないので、恐らくは大好きな兄が来るという事を一言も話さなかったアルフィンに対して少々不貞腐れているだけだとは思うが。
そしてそんな彼女達のやり取りを見て他のメンバーが反応に困っている中、リィンは一人エリゼの顔を見ながらある事を思い返していた。
──私の方といえば日々、つつがなく暮らしております。大切な友人にも恵まれ、充実した毎日を送っています。ですからどうかご心配なく──
「(そうか、エリゼが手紙で言っていたのはアルフィン殿下の事だったのか)」
彼が思い返していたのは、数ヶ月前にエリゼから送られてきたという手紙の内容であった。リィン自身エリゼの大切な友人というのがまさかアルフィンだった事に多少の驚きはあるものの、仲睦まじい二人の様子を目にし、エリゼが女学院で楽しい日々を過ごしているという事を認識して安堵の表情を浮かべる。
そしてそんな風にリィンが二人を交互に見ている中、その視線に気が付いたのかアルフィンが彼と視線を合わせた。
「ところで、リィン=シュバルツァーさん。お話は予々、妹さんからお聞きしています」
「自分も、妹から話は聞いていました……『大切な友人に恵まれた』と。兄として、一言お礼を言わせて下さい」
「兄様……」
アルフィンの声に笑顔を浮かべながら返すリィンの横、そんな彼をエリゼは頬を僅かに紅潮させて見上げている。二人の様子を傍で見ていた他の面々は、本当に仲の良い兄妹だなとその頬を弛めた。
そしてリィンによる感謝の言葉を受けたアルフィンはというと、彼女はリィンの顔を見詰めながらエリゼと同じくその頬を紅潮させ、両手を当ててうっとりとした表情を浮かべている。
「これは、妹さんから聞いていた通り……ううん、それ以上ですわね。あの、リィンさん。私の方からお願いがあるのですけど……」
「はい?」
「その、リィンさんの事を妹さんから聞いている内に、何だか他人とは思えないようになってしまって。迷惑でなければで良いのですが、今後妹さんに倣ってリィン兄様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」
そしてこの爆弾発言である。リィンとエリゼは突然の彼女の申し出に驚きの表情を見せ、リィンに至ってはその様子から半分動揺の色が見えていた。他の皆が苦笑いを浮かべる中でアリサだけは一人リィンにジト目を向けているが、今回に関して言えばリィンに責任は無い。
動揺しながらも畏れ多いとアルフィンに返すリィン、そんな彼に対して自分にも兄がいるから直ぐに慣れると話すアルフィン。どうなるかと思われたこの一幕、我慢の限界が来たエリゼの一言で直ぐに片付いた。
「姫様、いいかげんにしてください」
「……エリゼのケチ、ちょっとくらいいいじゃない」
恐ろしく満面の笑みを浮かべて忠告するエリゼを見て、アルフィンは拗ねたようにその顔を俯かせた。リィンからすれば皇族の人間に兄様と呼ばれるのは色々と問題があるので、兎に角呼ばれずに済んで良かったと胸を撫で下ろしている。
皇族という人間に対しての想像と現在目の前にいる実物が大きく異なっていたのか、一連の出来事を目の当たりにして困惑した様子のⅦ組一同。そしてここまで終始瞳を伏せていたグランが、アルフィンの顔をその目に捉えて突然口を開く。
「皇女殿下、そろそろ本題に入って頂いても宜しいでしょうか」
「え、えっと、貴方は……」
「トールズ士官学院特科クラスⅦ組所属、グランハルト=オルランドです。殿下が御自分の兄から話を聞いているのであれば、こう言った方が分かりやすいかもしれませんね──『紅の剣聖』グランハルトと」
普段の親しみやすい雰囲気とは一変、皇族に対する最低限の言葉遣いながらも敬う気配の一切無いグランの自己紹介。彼の話す姿を眺めていたリィン達も今までの様子とは打って変わって動揺し、内心冷や汗をかきながら二人のやり取りを見詰めている。
一方で不敬とも取れるグランの態度を目の前に、アルフィンは納得した様子で頷いていた。その顔に苦笑を浮かべながら、彼の自己紹介に返す。
「そうでしたか、貴方があの『紅の剣聖』……お噂は兄から聞き及んでいます。噂通り、聡明でいらっしゃるのですね」
「聡明なら皇女殿下相手にこのような失礼な態度は取りませんよ。先程から感じる気配に疑問を抱いただけです」
──フフ、やはり君には気付かれていたか──
グランとアルフィンの対話が行われている中、突然男性の声と共にリュートの奏でる調べが一同の耳へと聞こえてくる。直後に隣接する建物へと続いている扉が開かれると、そこからはアルフィンと同じ髪色の青年がリュートをその手に抱えながら入室してきた。
突如として現れた青年に対してリィン達が各々反応に戸惑いを見せる中で、その青年は立ち上がったアルフィンの隣に並ぶと前髪を掻き上げて一同の顔を見渡す。
「本当は愛の狩人なんだが、ここでそれを言うと洒落にならないから止めておこう……オリヴァルト=ライゼ=アルノール、通称『放蕩皇子』さ。宜しく、Ⅶ組の諸君」
思いもよらない大物の登場に、グランを除くⅦ組の面々は驚きを隠せないのであった。
アルフィン好きな方々、グランの代わりに謝ります、ごめんなさい。グラン自身彼女を嫌っている訳ではないのですが、ちょっとした理由で失礼な口の聞き方になってしまっています。原因はオリヴァルト皇子、もといオリビエなのですが、その理由は次回行われる会食にて明かそうと思います。しかし考えてみるとグランはリィン達を見倣わなければいけませんね、特に貴族嫌いを克服したマキアスとか。
そして怪盗Bの一件でグランを疑っていた事に罪悪感を覚えてしまうラウラとフィー、グランは本気で彼女達に謝らないといけません。いつか本当の事がバレて報いがあればいいなぁ、と主人公の彼に対して思ったりします。そしてバレた時は皆さんでこう言いましょう、『グランざまぁw』と。
最後に、以前感想欄にてグランの過去が複雑すぎるよおおおぉぉぉ!とお話を頂いたので、活動報告にて詳細を纏めております。彼の過去を整理しておきたい方はお目を通し下さいませ。因みに本編でグランの事が明かされ次第、随時更新していきます。