MH tie cycles   作:アローヘッド

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宵闇の中 二

 全身を鮮血で染められた迅竜、ナルガクルガが両翼を大きく広げ、上空へ飛び立つ。

 その飛竜の出血で真っ赤に染まった草原のもと、エステル、ロロ、クラウスは逃避に移った後ろ姿を仰ぎ見ていた。

 

「……すまん。また何もできなかった」

 

 クラウスが悔恨に暗い口調で、頭を小さく下げた。エステルは首を振る。

 

「気にするない。もう謝らないでよ」

 

 エステルにとって短い付き合いではなく、何度も狩猟を共にした青年。しかし今回もあの強力なモンスターに攻めあぐねてばかりで、結果を突きつければエステルの足を引っ張るだけだった。

 だが、十代という年齢でリオレウス、リオレイアを討伐できるハンター自体がこの国では稀有な人材なのだ。それを目の当たりにしたエステルには責める資格も、そのつもりもなかった。

 

「ロロ、クラウスさん、ここで待ってて。後は私がやる」

「それがいいな……了解」

 

 悪戯めかした笑みを浮かべ、どん、とエステルはクラウスを肘で小突いた。

 

「帰ったら、反省会だぞ?」

「はは……」

 

 エステルは走りだし、草原の向こうに広がる木々へと突入する。しかし、その人目のつかない場所を跨ぐとすぐに足を止めた。

 もとより、エステルはナルガクルガを追う気などさらさらなかった。

 あれほどの出血量なら放っておいても絶命する。エステルの意識はもはやナルガクルガには向かず、むしろある気配を警戒していた。

 それも、昨日からだ。非合法ギルドに好意的に協力し、自分達を過たず尾けていたあの二人、西方のギルドマスターとその幹部。その二人が今朝から姿を見せず、さらには別の人物をエステルは一瞬認めていた。

 ゆっくりと辺りを見回し、口を開いた。

 

「もういいでしょ。出てきてよ」

 

 すると、上から葉の擦れ合う音。エステルは振り仰いだ。

 エステルの思っていた通り、それはモンスターではなく人間だった。遥か高みから飛び降り、エステルの正面に膝を折って着地する。

 膝を立てて、エステルと顔を合わせる。その顔を、エステルは知っていた。

 

「会うのは初めてね、クラナさん」

「おやおや、有名だなあたしは」

 

 特に動揺もせず、クラナは肩を揺らして笑う。

 

「ナルガクルガとの戦い、見事だったぞ。あの青年をフォローしながら、あそこまで完璧に奴の機動力を封じるとはな」

「馴れ合う気はないわ」

「まあ付き合え。出会いを記念した贈り物だってあるんだ」

 

 クラナは傍らの茂みに両手を突っ込み、引き抜いた。その手は、二人の気絶した人間の襟元を掴んで軽々と持ち上げていた。

 正視するもおぞましい、あざだらけの表情にエステルは見覚えがあった。

 

「……非合法ギルドの、監視員」

「その通り。あんた、知ってるか? 西方ギルドのギルドマスターとその幹部だ。今まで散々うちのギルドの足を引っ張ってきたくせに非協力的だったからな、鬱憤を晴らさせてもらった。こういうストーカーがいるおかげで、あんたはあのギルドから逃げられないんだろ?」

 

 だが、エステルはかぶりを振った。

 

「余計なことよ、クラナさん。確かにあのギルドは地獄だし、ギルドマスターも幹部も監視員も憎くて憎くてしょうがない。でも、私は逃げる気なんてさらさらないわ」

「へえ、そこまでして、しかも……」

 

 クラナの双眸が剣呑に細められる。

 

「あたしの可愛い部下を散々な目に遭わせて、あんたは一体どんな結末を望んでる?」

「言ったって信じてもらえないわよ」

「……まあ、いい。こっちもこっちで積もった借りを返させてもらわないとな」

 

 クラナが不気味なほど静かな口調で言い、エステルに向かって歩き出す。エステルはその瞬間、機敏にホルスターからライトボウガンを取り出し、銃口をクラナに差し向けた。

 クラナは足を止め、だが天を仰いで豪笑した。

 

「ハンターの武器を、モンスターじゃなく人間に向けるってか?」

「ハンターがどうあるべきかなんて、そんなもの知ったことじゃないからね。一歩でも動いたら撃つわよ」

「ああ、そうかよ」

 

 だが、クラナは再び歩き出す。エステルは呆れ顔で、短くため息をついた。

 一片も躊躇わず、エステルは引き金を絞った。ライトボウガンの銃口が吠え、通常弾が吐き出される。

 刹那、クラナの総身が視界から失せた。同時に地に足が着いている感覚が一瞬にして消え失せる。

 

(え――)

 

 次の瞬間、エステルの視界は上下が逆転していた。逆さのまま、中空を泳いでいた。状況に理解が追い付かないまま、上、地面の方を確認する。

 目に入ったのは、クラナに掴まれた右腕。銃弾をかわされ、次には足を払われ、技を極められていたのだ。

 エステルは勢いに逆らえず、背中から地面へと激突した。だが悲鳴をあげることすら許さないかのように、目に見えぬ速さでクラナが正拳をエステルの腹に突き入れた。

 

「かっ……はっ……!」

 

 腹に穴が開いたかのような錯覚と激痛に、エステルは地面に横になって身を丸めた。口から胃液が溢れ、地面へと滴り落ちる。

 目の前に転がるライトボウガンに、必死の思いで手を伸ばす。しかしその腕を踏みつけられ、ライトボウガンは取り上げられた。

 一秒と経たず、乾いた音がエステルの耳朶を打つ。次には、ライトボウガンが地面に捨てられたが、トリガーの部分だけが切り離されていた。

 

「どうやって……!」

「一応、荒くれ者どもを引っ張る立場に就いていたからな。必要とあらば黙らせる技術を鍛えてたんだ。その上等な武器、さっさとギルドに戻って直すことだな」

 

 震える首で上を向くと、用は済んだのか、クラナはエステルに背を向けて歩いていた。

 

「別にあんたが中央ギルドからいなくなろうと関係ないさ。あたしとジョウイで十二分穴は埋まる。あいつは不安定なハンターだが、そんなものあたしがフォローしてやればいいだけの話だ。だからな……」

 

 背を向けたまま、クラナはエステルを振り向いた。開き切った瞳孔で、大型モンスターを思い起こすかのような恐ろしい眼光で、言い放った。

 

「……今度あいつにふざけたことをしてみろ。あんたの武器も防具も全部分解して、モンスターの前に突き出してやる」

 

 背筋が、凍った。危険なモンスターと対峙した時に感じるような悪夢の恐怖を、エステルは覚えていた。

 

「あんたを殺さないのはまだジョウイが迷ってるからだ。あいつに生かされてるってことをしっかり覚えておくんだな」

 

 言い捨てて、クラナは木々の中へと姿を消した。

 

 

 

(最悪だな……)

 

 暗がりを好んで生息していると記録ではしたためられていたのに、なぜこんな早朝に出くわさなければならないのか。

 左肩がまだ使えるかどうか怪しいというのに、こんな危険なモンスターを相手にするなど。モンスターの狩猟は言い換えれば殺し合い、左肩を負傷しているなどという言い訳が斟酌されることはない。

 静かに右の剣を抜き、ナルガクルガ亜種を正視する。

 ナルガクルガの特徴は刃の如き両翼と、何より速度だ。彼我の距離は目視三メートル。この距離で飛び掛かられたら、回避できる保証はない。

 距離を空けるよう、ゆっくりと退り――同時に、ナルガクルガ亜種が土を巻き上げて突進した。

 

(――っ!)

 

 咄嗟に僕は上体を低くして走りだし、ナルガクルガ亜種の胴体と翼の間に走り出した。巨体が僕の両肩を掠めたのを感じとり、胴体に剣を薙ぐ。しかいタイミングが遅すぎたのだろう、ナルガクルガ亜種はすでに僕の刃圏を通過しており、斬撃は空を斬るのみだった。背後でナルガクルガが着地しただろう音が耳に入る。

 速度では大きく水を空けられていても、小回りはこちらが上だ。

 僕は右足を軸に後ろを向き、剣を肩の上に振りかぶって走り出す。向かう先には、ナルガクルガ亜種の足部。

 この斬撃はかわせまい、そう思ったのは一瞬だけだった。

 ナルガクルガ亜種の尾が左へしなり、すぐさま右へ弧を描いて薙がれる。僕は咄嗟に足を止めると、槍のように尖った尾の先端が額を擦過した。

 左手で額を抑え、飛び退る。

 なんて愚かなのだろう。足へ攻撃を試みる際、尻尾も目に入っていたはずだ。だからこそ警戒できたはずだというのに。

 不幸中の幸いか、痛みは額の中央しか焼いていない。これなら血が流れても目に入ることはないだろう。

 しかし、無茶な左右移動をしなければの話であることを、僕は懸念していなかった。

 ナルガクルガ亜種が片翼を振り上げ、飛び掛かる。僕は右へ跳ぶ、瞬間、流血が左へと散布した。

 気づいた時にはもう遅く、左目に血が飛び散る。反射的に目を瞑り、動揺にほんの一拍、体を硬直させてしまった。

 

(まずいっ……)

 

 右へ飛び込み、うつ伏せで地面に倒れこむ。着地の衝撃と同時に、鋭い痛みが僕の左腹を焼いた。かわしきれず、翼を縁取る刃に斬られてしまったのか。

 殺意を孕んだ甲高い咆哮。僕は慌てて立ち上がり、ナルガクルガ亜種に視線を張り付けながらまっすぐに駆け出す。今度は目視五メートル向こうから、右翼による連携攻撃でこちらに飛び掛かっていた。

 だが、これだけ距離が空いていればとりあえずはやり過ごせる。全力で駆け、後方で地面との衝突音を聞くと、僕は後ろを向いた。

 がら空きのように見えるナルガクルガ亜種の背中だが、尻尾がある。僕は足を止め、左腹を一瞥する。

 クックUメイルの左腹部はいとも容易く切り込まれ、その断面に血がついている。恐らくこの防具のおかげで奴の斬撃を一瞬遅らせられたのだろうが、着用していなかったらどうなっていたことか。

 

「……くそ」

 

 右腕しか使えないからという理由だけでこうなっているわけではない。それよりも大きい理由は、きっと僕の精神的疲労だ。

 疲れを引きずってしまえば、僕はこんなにも戦えなくなるのか。確かにナルガクルガ亜種は強大な怪物だが、それを差し引いても自分の動きが酷すぎる。

 再び、記憶が脳裏に去来する。イーオス討伐に際してエステルが僕を指名し、狩猟に赴く中で彼女が投げかけてきた言葉が。

 

『捨てられる以外にどうしてほしい? 君は難民達に愛着なんか持ってない。今も昔も同じ、ただ自分のために生きるしかないだけよ。何の目的もなく、死ぬのが怖いからハンターとして抵抗してるだけ。中央ギルドでもそんな虚しいままでいるなら、いっそのことさ』

 

 ……その通りなのかもしれない。僕が仮にこのモンスターに勝てたとして、これから先何があるというのだろう。

 ナルガクルガ亜種は再度突進し、

 

「右前に走れ」

 

 聞き覚えのある声。僕は斟酌することなく上体を屈め、右前に走り出した。

 見ると、ナルガクルガ亜種は右の翼で僕に斬りかかっていた。つまり僕が右前、左翼という安全地帯に潜り込めばいい。

 新緑の左翼が僕の頭上を通過する。再び地面の着地音。ぐるりと振り向くと、再三あの背中が目に入る。 

 

「三歩走って一歩後退!」

 

 僕は迷わず駆け出す。一歩、二歩、三歩。するとナルガクルガ亜種の尻尾が上に振りかぶられた。

 後退すると、僕のいた位置に尻尾が叩き込まれ、土煙が舞い上がる。

 

「やれ!!」

 

 今度こそ隙だらけになった背中に、僕は走りこむ。奴の足とすれ違いざま、右の剣でそれを斬った。

 鮮血が舞い、高い悲鳴が木々を震わせる。僕はそのまま走り込み、ナルガクルガ亜種の頭部とすれ違う。

 同時に、額に剣を一閃させる。血しぶきと甲高い悲鳴が僕の耳朶を打った。

 だが――浅い。さらに片手にしか剣を持っていない以上、追撃の手段もない。

 後ろでナルガクルガ亜種が大きく吠え、僕はすぐにそちらを振り向く。

 来るか、そう思った瞬間、ナルガクルガ亜種は両翼を視界いっぱいに広げ、空中へ躍り出た。急速に高度を上げ、青空の彼方へと飛び去って行く。

 風切り音が聞こえなくなるまで、僕は身動きせずそれを傾聴していた。

 逃げた、そう判ずると、僕は息を吐き、脱力してその場に座り込んだ。むしろ逃げてくれた方が助かる。大きくハンデをつけられたまま戦うなど冗談ではない。

 僕に指示を出した声の主が、再び語りかける。

 

「何か言い訳はあるか?」

 

 僕は後ろを振り向き、息も絶え絶えに応じた。

 

「……今から考えさせてください」

 

 クラナさんから大笑を返され、頭を軽くはたかれた。

 

 

 

 正直、少し泣きそうだった。信頼できる味方がやっとできたのだから。

 夜の帳が舞い降りた中、クラナさんと共に一足先に中央ギルドに戻ると、僕はいきなり宿舎へと引っ張られていった。あの女の子はどうしたと口ぐちに捲し立てられたが、クラナさんが「大丈夫だ、そのうち戻る」と返した。宿舎に入り、クラナさんが借りているらしき部屋へ引き込まれ、長椅子に座るよう指示された。座り込み、手持無沙汰に無骨な部屋を眺めていると、

 

「ほれ。左肩に使っておけ。椅子は濡らしてもらっても構わん」

 

 どこから取り出したのか、向こうからクラナさんが拳大の大きい氷を放り投げてきた。

 受け取り、それをまじまじと見つめる。

 

「……どこから持ってきたんですか、こんなもの」

「氷室」

「鍵は」

「草一本あれば、鍵代わりのものくらい作れるさ」

 

 何だかそれ以上聞くのが怖くなり、僕はクックUメイルと襦袢を脱ぎ捨て、氷を左肩に宛がった。クラナさんが包帯とコップを手に僕に近寄る。

 

「クックUメイルはここに置いておけ。あたしが直してやるよ」

「できるんですか?」

「正真正銘の鍛冶屋に比べたら少し時間はかかるだろうけどな」

 

 ……あとどれくらい、この人は芸を持っているのだろうか。本人は僕の目の前にたどり着き、片膝をついて座った。

 

「ここに来たのはあんた達が南に出発してすぐだったんだが、どうもあんたの評判がよくなかったな。何かしたのか? ちょっと痛いけど我慢しろよ」

 

 ナルガクルガに浅くも斬られた左腹を、湯が撫でていく。僕は痛みに小さく顔をしかめた。

 

「ランポスと戦わされました」

「……あー」

 

 クラナさんは心底うんざりした様相になり、空になったコップを床に置いて、その手で両目を覆った。

 

「相変わらず、か」

「相変わらず、です」

 

 いつかは勝てると思って一年以上が経ち、その期待も僕の中で薄れつつある。まだ決まったわけではないが、仮にこのままベテランハンターの仲間入りを果たして指導する立場になった時、どんな目で見られることになるのだろう。

 頭の中で想像してみる。

 

 

 

『先輩! 僕の依頼を手伝ってもらえませんか?』

『ああ。言っておくが、オレの指導は厳しいぞ?』

『望むところです! 僕は少しでも早く一人前になりたいんです!』

『いい心構えだな。期待しているぞ』

『はい、ありがとうございます! それと依頼の内容ですけど、ランポス十頭の討伐です!』

『他をあたってくれ』

『ハァ? さっさと引退しろよ。いるよなぁ、いっちょまえに歳だけとっといて全然実力が追い付いてない奴』

 

 

 

「おーい。目が光を失ってるぞ。昔のあんたに戻ってるぞ」

 

 目の前をクラナさんの手にひらひらされ、僕の意識は鬱な物思いから引き戻された。いつの間にか腹に包帯が巻かれている。

 

「大丈夫か?」

「大丈夫ですよ」

「死んだ目のまま言うな」

 

 僕は椅子に深々と後頭部を埋め、ため息を吐いた。

 

「すまないな」

 

 突然の彼女の謝罪に、僕は目を瞬かせた。

 

「あんたの安全を優先してこの中央ギルドに行かせたのに、ハンター達全員逃避なんてな。おかげであんたに戦いを回されたんだから、本末転倒もいいとこだ」

「……クラナさんがハンターをやればいいと思うんですけどね。エステルを一瞬で叩き伏せたって言うんだから」

「対人ならともかく、対モンスターじゃハンター達には敵わないさ。あんたにもエステルにもな」

 

 本当だろうか。僕がこの人に勝っている部分など一つもありそうにないのだが。

 

「それに、ありがたいことにそのエステルがこのギルドでは目立ってるんだ。あたしは影で好きにやらせてもらうさ」

 

 ……もうやっているくせに。男性五人を一瞬で黙らせてエステルを、一瞬で叩き伏せ脅しをかけたというのだから。これからエステルがどうでてくるかは分からないが。

 

「さてと……今日はもう寝るか。あんたはどうする?」

「オレもこれで」

「ここで寝たって構わないぞ」

 

 それは状況的にまずいだろう、僕は首を横に振った。

 

「あんな劣悪な寝床で寝るなんて少し心配だがな。これ、持っておけ」

 

 今度は細い何かを投げつけられた。手に取り見てみると、いびつな形の草。……草?

 

「それで氷室を開けられる。しっかりアイシングしておけよ」

「……了解」

 

 正直こんな異様なものを使うのは抵抗があるが、背に腹は代えられない。僕は襦袢を着ると、ドアに歩み寄った。

 

「クラナさん」

 

 ドアを開けたところで、僕は後ろを向いた。ドアまで送ってきたクラナさんと目が合う。

 

「オレ達、生き残れると思いますか」

 

 思案するように、クラナさんは一瞬目を左に向け、再びこちらを見た。

 

「あたしが気休め言う性格じゃないのは分かってるな?」

「ええ」

「ならはっきり言う。その可能性は限りなく零に近い」

「そう、ですか」

「だが、一筋の光明が差す見込みなら、わずかだがある」

「それは?」

 

 問うと、クラナさんは珍しく視線を落とした。

 

「今はまだ言う時じゃない。それまでに成長しておけ、少年」

 

 肩にぽんと手を置かれ、ゆっくりと廊下へ出された。ドアが閉まり、僕は一人になる。

 内心で首を傾げながら、閑散とした宿舎の出口へと歩き出した。

 今はまだ言う時じゃないとは、その時は来るということだろうか。だとしたらどんな時だろうか。

 成長というのは人間的成長か、ハンターとしての成長か。

 自問を繰り返しながら、僕は広場の中へと消えていった。


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