FAIRY TAIL ~妖精の使徒~   作:一時停止

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読者の皆様{FAIRY TAIL ~妖精の使徒~}を読んでくださりありがとうございます。
今回は作者のちょっと長い話を聞いてください(嫌だという方は本編へどうぞ( ^ω^))
私は考えていました。クロウリーのイノセンスの名前をです。
色々考えていましたが、いいひらめきが来ることもなく苦しんでいました。
そんな時あるアニメを見ました。
そのアニメの主人公は我を忘れて人に噛み付き、エネルギーを吸収します。
そんな化物になった自分に恐怖を感じた主人公に仲間は言いました。
『カミツキ』・・・・・・と
主人公は当然『噛み付き』だと思いましたが違いました。
神が憑いたような状態ということで『カミツキ』だと。

コレだっ!!!!

いいじゃんコレ。
イノセンス(神の力)に吸血として噛み付く。
ぴったりじゃん!!
しかしそこで作者は気付いたのです。
ええ。感のいい方は既に気づいたことでしょう。

ティモシーの『憑神』を忘れていたーーーッ!!
名前も被るしダメかーーー!!

だがそこで更に考えた。
『憑神』ってチートだし出さなくていいんじゃね?・・・・・・と。
っていうか何ならクロウリーのと合体して噛み付いて憑くって感じならいんじゃね?
まあ使うかはわかんないけど。
それで魔力が高い奴には憑けない(AKUMAのレベル差みたいに)。

という訳で合体!!
名前は『神憑き』にしてルビを考えようとなりました。
まあ暫く登場予定もないし、気が変われば名前も変わるのかもしれないのですがw
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

では本編へどうぞ!!



第二十話

ルーシィは驚愕していた。2人の男女、その実力にだ。

あれだけ大勢いたギルド1つ分の人数を瞬く間に倒してしまったのだから。

 

「・・・・・・すごい」

「全部で109個存在すると言われ、世界中に散らばっている神の結晶とも呼ばれる不思議な力を帯びた謎の多い物質。アランはその物質を武具や自身の体内に埋め込む事で様々な能力を発動して闘う。それがアランの魔法、”イノセンス”だよ」

「エルザもアランもホントに強いのね」

「2人の実力はこんなもんじゃないけどね」

「ええ!?」

「エルザは換装できる鎧が他にもたくさんあるし、アランはよく使うイノセンスを今回の戦闘で使ってないからね」

「それに威力が強すぎてそこらの魔道士には使えない代物もあるしな」

「お疲れー、アラン」

「おう」

「ど、どんだけなのよ」

 

その後、エルザの方にいた男が1人逃げていった。

エリゴールの所に向かうかもと思ったエルザはルーシィにソイツを追わせた。

その為今ここにいるのは倒れている大勢を除けばアランとエルザの2人だけである。

エルザとしては少しアランとゆっくりしたいが状況がそれを許してくれない。

 

「ひとまず私は住民を避難させてくる。アラン、お前はどうする?」

「ん、俺は意識あるヤツから本当の狙いを聞き出すわ」

「わかった、よろしく頼む」

「そっちもな」

 

エルザと別れた俺は意識のある人間を探し始めた。

取り敢えず近くにいた1人をターゲットとする。

 

「さて、じゃあ聞かせてもらおうか?」

「へ・・・、たとえ殺されたって喋んねえよ・・・・・・」

「お、そういう根性は嫌いじゃねえぞ。ただ・・・・・・相手が悪かったなぁ。」

 

その時の男の顔はとても黒く、見る者がゾッとするような笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちっ・・・・・・狙いはマスターの方かよ」

 

情報を吐かせることに成功した俺はエルザのもとへと向かっていた。

早くしないとこの場所に閉じ込められる事になるだろう。

しかし、着いたエルザの近くには既に俺たちを閉じ込めるための魔風壁が発動していた。

 

「遅かったか」

「アランか。すまない、エリゴールを逃がした」

「気にすんな。魔風壁(ソレ)の解除が先決だ」

「出来るのか!?」

「導術も似たようなもんだからな。本職の奴らには劣るがやってみるさ」

「頼む」

 

魔風壁の解析をしていると、ソコに新たな人物が現れた。

 

「アラン!! エルザ!!」

「グレイか。その様子だとお前も知ったようだな」

「まあな。魔風壁(ソレ)は何とかなるのか?」

「とりあえず解析中だ。しかし間違いなく時間はかかるぞ」

「クソッ!!」

「何か方法はないのか!?」

「・・・・・・あった。 鉄の森(アイゼンヴァルド)には呪歌(ララバイ)の封印を解いたヤツがいるはずだ。俺は解除を続けるからお前らはソイツを探してこい!!」

「そうか解除魔道士(ディスペラー)!! 行くぞグレイ!!」

「ああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてエルザ達が戻ってきた。

ナツやルーシィも一緒で敵の1人を背負っているようだが・・・・・・。

話を聞くと、仲間に刺されたらしい。

おそらく俺達をここから出さないためだろうな。

 

「すまない」

「いや、気にするな」

「アラン、魔風壁の解除は出来そうか?」

「解除は出来る。だが・・・・・・30分はかかるな」

「そんなにか、クソッ!!」

 

そんな流暢にしていたら手遅れになる。

・・・・・・仕方ないか。

 

「エルザ、今から刻盤(タイムレコード)で駅周辺の時間を巻き戻す。魔風壁が消えている間にここから出ろ」

「何だと!?」

刻盤(タイムレコード)の発動中、俺は動けないからお前らだけでエリゴールを追え。俺は魔風壁を解除して後から追う」

「違う、そうではない!! 刻盤(タイムレコード)はお前の体にとてつもない負荷がかかるのだろう!?」

「そうだアラン!! それは無茶だ!!」

「2人の心配は嬉しいが今はコレしかねえだろ。大丈夫だ、今回使うのは時間逆行(リターン)じゃなくて時間吸収(リバース)だからな」

「くっ・・・・・・(だといっても酷い負担だろうに)」

「んじゃ、いく「あーーーーーーっ!!」・・・・・・何だ?」

 

発動しようとした時にハッピーの声が響き渡った

少し離れたところでルーシィとナツと一緒に話してたと思ったんだが。

何やらあっちで閃いたようだ。近づいて耳を傾ける。

ハッピーがカバンの中から何かを取り出す。

あれは、星霊の鍵(処女宮)――――そうか!!

バルゴなら魔風壁の下、地面を掘って外に出れる。

しかし、話を聞くにまだ契約を結んでないようだ。

星霊は契約を大事にするからな、ここは俺がやるか。

バルゴを呼ぼうと鍵を手にするルーシィに声をかける。

 

「待てルーシィ、その鍵は契約がまだなんだろ?」

「そうだけど時間がないでしょ。契約は後回しにして力を貸してもらうわ」

「いや、大丈夫だ。俺が呼ぶ」

「え!?」

「まあ見てろ」

 

そうして俺は懐から1つの鍵を取り出す。

特に変わった形状ではないがソレは独特の雰囲気を醸し出している。

何よりその色が異質、黒というのが一番近いとも思えるがそれも正確ではない。

例えるなら夜空。透き通るような、それでいて包み込まれるような淡い色。

その夜色の鍵は俺が星霊界に行った時に星霊王から貰った鍵。

自分の意思で呼ぶのは久しぶりだな。

 

「我、星の観測者(スターゲイザー)の銘を受けし者。

 星の明友よ、その輝きで我を照らせ。」

 

鍵にポツポツと光が灯り始める

それは夜空に瞬く星の様な輝きだ。

そして光は広がり夜色の鍵は眩い光の鍵となる。

よし、どうやら応えてくれるようだ。

 

「我等を結ぶ絆の道を今此処に繋ぐ。

 顕現せよ!! 処女宮の扉!! バルゴ!!」

 

鍵が一際強く輝き辺りを照らす。

そして光が収束し星霊がその姿を現した。

 

「お呼びでしょうか、ご主人様」

「その呼び方は止めろって言ったろ」

「これは失礼しましたアラン様。久々にアラン様から呼ばれて私感激であります」

 

ふと皆の方に視線を向けると皆が固まっていた。

 

「どうしたお前ら?」

「だ、誰?」

「誰って・・・・・・バルゴ」

「痩せたな」

「っていうか別人でしょ!?」

 

どうやらルーシィ達はバルゴが自在に姿を変えれることを知らないらしい。

 

「説明は後だ。バルゴ、地面を掘ってくれ。魔風壁の外に行きたいんだ」

「かしこまりました。ではいきますっ!!」

 

そしてバルゴは外へと通じる穴を掘った。

それを通って俺たちは駅の外へと脱出をした。

 




という訳でバルゴ登場。
アランの自宅のハウスキーパーも彼女です。
鍵の詳細は次回に回します。


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