気がつくと俺は地面に寝転がっていた。
体を起こすと近くには一通の封筒と分厚い本、そしてカバンがあった。
取り敢えず封筒を手に取り封を切る。
中には手紙があり、こう書かれていた。
『リンです。無事に転生できたようで良かったです。記憶を消すことは出来ませんでしたので、原作の記憶が自然に薄れるように、原作開始のおよそ10年前になっております。容姿はD.Gray-manのキャラクターたちを基にさせて頂き、原作開始までは肉体的な老いは止めてあります。能力などの詳細はお近くの本に記載しておきましたのでご覧下さい。ここはもう貴方の世界なので原作は気にせず好きに人生を歩んでください。
それでは貴方の人生が良きものでありますよう祈っています。
P.S. また会う日を楽しみにしております 』
ふむ。どうやら無事に転生したみたいだ。
荷物をあさり、鏡があったのでそれを使って容姿の確認をする。
なんと銀髪だった。まあ神ノ色なんて何でもいいんだが少し驚いた。
んー、容姿はアレンと師匠のクロスを混ぜた感じか?
といっても二次元と三次元じゃ印象はやっぱ違うな。上手く例えれん。
自分の顔にアレンと同じく
そして・・・なるほど。見た目は変わってるが歳は変わらず20歳前後ってところか?
服装も初期のアレンタイプだな。
黒いコート(フード付き)に左胸のローズクロス。両手に手袋をしていた。
左手の手袋を外してみる。アレンみたいに真っ赤だが普通の手だ。
右手も外してみたが、こちらはいたって普通の手でした。
よし、物は試しだな。とりあえず発動してみるか。
「イノセンス、発動!!」
おお、発動した。体に何やら力強さを感じる。
左手は初期の
もしかして本当に最初期の状態か?
ひとまず発動を停止し、本を手に取る。
中には各種イノセンスの特徴や扱い方、他にも導術や修行方法などが詳しく記載されていた。
更には左目のことまで書かれていた。
アレンは左目でAKUMAの魂が見えていたようだが、俺には何も見えない。
がしかし、成長と共に相手の魔力の質や強さなどがなどを視認、察知することができるようだ。今はピンとこないがコレってすごいことじゃないのか?
少しそれたが話を左手に戻そう。
それによると
集中とそれに伴うイメージが必要のようだ。
もう一度発動し、今度はしっかりと集中。明確なイメージを頭に浮かべる。
それによって、非常にゆっくりとだが
しかしこの早さでは闘いには使えない。練習が必要だろう。
何度か繰り返して慣らしたあとに、他の武器も同じように練習してみた。
その結果わかった事がいくつかある。
今の俺では元帥クラスの武器は扱えないこと。
女より男の武器の方が上手く扱えるということ。
発動時間による精神的疲労(+この世界では魔力の低下も)の具合などだ。
まあ、どれも必然といえるだろうから今は特に気にすることはない。
ひとまず街を探すか。その後は修行をしながら旅にでも出るとしよう。
東に向かおう。理由?適当だけど?
こうして俺の第二の人生が幕を開けた。
次回からしばらくオリジナルストーリーです。
とはいっても断片的な過去話にオリ主を突っ込んで繋いでいくだけですが。