花を咲かせましょう   作:輝く羊モドキ

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「くたばれ花の王!」
「ぐわあああ!」
「私達人間の勝利よ……!」

「ふっふっふ……ヤツは花の王の中でも最弱」
「花の四天王の面汚しよ」
「うおおおおおお!!」
「「「ぐああああ!!」」」
「これで魔王城への封印は解けた!」
「よく来た霊夢!」
「行くわよ花の王!」

「「うおおおおおお!!」」

霊夢の勇気が幻想郷を救うと信じて…!
花を咲かせましょう完!輝く羊モドキ先生の次回作にご期待ください!



羊「はっ、夢か」
羊「いかんいかん。生活が忙しすぎる上にリメイク小説まで書き出しちまったモンだからすっかりこの小説エタってしまった……。つーかマジでどうしよ。正直こんなシリアス長く続けるつもりなかったのに何でまだ花の王最終形態の影すら出てないの?馬鹿なの死ぬの?」
羊「つーか何だコイツ。意味分かんねえ強いすぐるでしょうはよ斃れろや……」

?「お困りかな?」
羊「お、お前は……神託的発想を届けてくれる神!」
花の王「私だ」
羊「お前だったのか」
花の王「暇を持て余した」
羊「神々の」
花・羊「遊び」

羊「いや、マジで何しに来たのお前!?」
花「お前が余りにもこの小説放置し過ぎてるからちょいと花を咲かせに」
羊「止めろ!シャレにならん!ちゃうねん!今新しい話書いてる最中だから!」
花「ほんとぉ?」
羊「ホンマやで!」
花「話は変わるけどヒーロー志望の方順調?」
羊「いまUSJで脳無相手に大立ち回りしてるところ書いてるから期待してみとけよみとけよー?」
花「ほう」
羊「あ」

羊「ちゃうねん」
花「([∩∩])死にたいらしいな」


花羊「ちゃ……ちゃうねん……どうやって幻想郷勢がお前をブッ倒せるか考えてんねんでホンマ……」
花「そうか。で?」
羊「……で?」
花「何文字くらい書いてるんだ?」
羊「…………」
花「お前ここまで時間掛けてるんだから少なくとも15万字は書けてるだろ?お?」
羊「せん……はっぴゃく字です……」
花「([∩∩])遊びは終わりだ」


羊モドキ「ちゃうねん……お前強すぎてどう収拾つけりゃ分からんねん……」
花「んなもん適当にパパッと終わらせろやカス」
羊「無理……思考が執筆についていけへん……マジで考えた事が勝手に文章になる機械欲しい……」
花「お前の両手は何の為にあるんだ」
羊「マスかく為……あ、ナンデモナイデス。」
花「はぁ……お前に良い事を教えてやろう」
羊「な、何や改まって……」
花「お前が困ってる事全てを解決する秘策さ」


花「その時不思議な事が起こった……と書けばすべて許される」




作者「……夢か」
作者「そうだよ。そもそも俺が書きたいのはこんなクソどうでもいいシリアスじゃねえ。もっとふざけにふざけたギャグが書きたいんだよ!こんな面倒なクソシリアスに時間を割く暇なんてねえ!」
作者「よし、その時不思議な事が起こった作戦だ。気が付いたら未来に飛んでた感じで行こう。なーに読者の皆様もなんか良い感じに空気読んでくれるだろ!」
花「おい」
作者「おし、なんか執筆意欲湧いてきた!今までの展開全部無かった事にしても良いな!」
花「おい」
作者「うるせえ今書こうと」
花「シリアスもちゃんと完結させろよ?」
作者「……」
花「……」
作者「シリアス?知らない子ですね……」
花「([∩∩])殺してやるよ」


その時不思議なことが起こった……




過去、未来、或いは別の世界線のお話
メイドやめますか?人間やめますか?


 なんかさっきまですっごいシリアスに戦ってたような気がするがそんな事は無かったぜ!

 ここは平和な博麗神社。縁側に寝ころびながら花の王は煎餅と熱々の茶を嗜んでいた。

 世界崩壊シナリオとかそんな事は起こってない。起こってないから。

 

「ごきげんよう、花の王」

「あー?紅魔館のチビじゃん。何しに来たん?」

「誰がチビよ!500歳も生きている立派なレディよ!」

「500才児(笑)」

「殺してあげましょうか?」

 

 だらだらと過ごしていた花の王の前に、永遠に幼き紅い月『レミリア・スカーレット』が現れる。

 

「誰が永遠に幼いよ!ちゃんと成長してるから!」

「まだタンポポの方が成長してるな」

「黙ってなさい花の王!」

 

 改めて……花の王の前に永遠に紅い幼き月『レミリア・スカーレット』が現れる。普段ならばその傍らには従者が常に居る筈なのだが、今日はその姿は見えない。

 どうした?と花の王が聞けば、レミリアは今日は休ませている。と返答した。

 

「最近ずっと咲夜の様子がおかしいのよ」

「あそー」

「ちょっとは興味を示しなさいよ。仮にも花友達とやらの一人でしょうが」

「くぁ……ぁ……ふぁ、あ?なんて?」

「ねえ、私にもちょっとは示して興味」

 

 湯呑を片手に大あくびをする花の王に怒りを向けるレミリア。しかしその程度で怯みもしないどころか意識の欠片も向けない所に()()()()を見せつける。

 

「んなしょーもないところで見せつけるんじゃないわよ……」

「んで?俺にどうしろって?」

「はぁ……マイペースさがパチェに感染(うつ)っててイライラしてきたわ……貴方の所のメイド、何匹か貸してほしいのよ」

「おー、なんで?」

「今日咲夜は休みって言ったでしょ?なのにあの子ずっと朝から掃除ばかり……んな事は妖精メイドとかに任せてればいいのよ。だから今無理矢理部屋に閉じ込めてるわ」

「それアレじゃん。『自分が休むと仕事が回らない』って思いこむ症候群(シンドローム)じゃん。俺じゃなくエーリンに診てもらえ。自分の娘なら本気で診るだろ」

「え?なんで?咲夜を診てくれるんじゃないの?」

「え?エーリンだって自分の娘を真面目に診るくらいの良識は持ってるだろ?」

「え?」

「え?」

 

 この話はいったん止めにしよう。はーいやめやめ。

 

「まあとにかく要するに俺んトコ(世界樹)の超優秀メイド妖精を借りて、瀟洒な従者が居なくても一日くらい屋敷が回ると言いたいって事か?」

「おおむねそんな感じよ。前行った時に貴方の妖精メイドのレベルが随分高く見えたからね。ま、咲夜には劣るけど!」

「従者のレベルが高くても主人のレベルが低いからなぁ」

「死にたいようね」

神槍「スピア・ザ・グングニル」

 

 神すら貫く槍が超速を持って花の王の心臓に向けて投げられる。しかし花の王は持っていた食べ掛けの煎餅で神を貫く勝利の槍を受け止めた。

 

「ほれ見たことか」

「ぐぬぬ……やっぱアンタ規格外過ぎよ!」

 

 受け止めた槍を、ハナクソを飛ばす様に指ではじく。それだけで先程と同等以上の速度をもってレミリアに返される。レミリアは冷汗を流しながら辛うじて槍をつかみ取った。

 

「あ、危ないじゃないの!」

「あ、ワリ」

「軽いっ!アンタもうちょっと優しさを持ちなさいよ!」

「お前がそこで紅い鮮血の花を咲かせれば優しくしてやるよ」

「ちょっと辛辣過ぎない!?」

 

 レミリアがぎゃぁぎゃぁと縁側で騒いでいると神社の奥から巫女服を着た少女が現れる。

 

「朝からうるさいわね。静かにしないとその顎外すわよ?」

「怖っ!?神が神なら巫女も巫女よね本当に!」

「ホントにうるせえな。日傘ごと太陽光で燃やすぞ?」

「ごめんなさい!」

 

 しゅん、と高速でカリスマガードを披露するレミリア。もはや威厳なぞ何処にもなかったがなにもおかしくはないな。

 

「……ま、いいよ。その願いしかと聞き届けた」

「ほんと!?」

「ああ。この俺、『剥零神』が叶えてしんぜよう……飽きた。頼み事聞いてやるからほれ、信仰の形を寄越せ」

「せめて最後まで神っぽく振る舞いなさいよ!」

「黙りなさいカス妖怪が。花の王が神だと言えば神なのよ、其処に貴方風情が口を挟むなんて畏れ多いわ殺すわよ」

「ちょっと巫女!?巫女がしていい言動じゃないでしょ!?」

 

 巫女服を着た少女が何処からともなく日傘を突きつけ、視線で『次なにか話したら殺す』と告げる。レミリアは両手で自身の口を抑え、涙目でぷるぷる震えることしか出来なかった。

 

「おい、お前ちょっと引っ込んでろ。話が進まないだろうが」

「……チッ、命拾いしたわね。花の王、買い出しに行ってくるわ」

「いってらっしゃい」

 

 そう言って日傘を下ろし、一瞬で巫女服からチェック柄の普段着に着替えた()()の少女はひまわりの様な笑顔で花の王に話しかける。

 

「今日の晩御飯は何が良いかしら?お肉?お魚?それともわ・た・し?」

「お前以外なら普通に食べられる物でいいよ」

「じゃあ不死人の焼き鳥ソテーなんてどうかしら?」

「普通に食えないから。じゃ魚で」

「人魚の天ぷらね?」

「なんで普通に食えるモノをチョイスしないんだお前は」

 

 そんなやり取りをしつつ靴に履き替えた少女は上機嫌に人里へ飛んで行った。

 

「……()()が風見幽香だなんて今でも信じられないわ」

「料理は美味いんだが時々俺に人肉や妖怪肉を食わせようとするのはなぁ」

「いや、そういう事じゃなくてね?……まあいいわ。ほら、アンタの言う『信仰の形』よ」

 

 そう言ってレミリアはポケットから幾枚かのコインを花の王に放り投げる。

 

「全く、お金が信仰の形なんて大した神よね」

「賽銭と言え。妖怪や悪魔が熱心に神に祈るよりマシな絵面だろうが」

「……ま、それもそうね」

 

 レミリアは踵を返し空に浮く。どうやら紅魔館に帰るようだ。

 

「じゃぁ頼んだわよ花の王」

「おー。お前が帰る頃には優秀なメイドがもう仕事終えてるだろ」

「速過ぎるでしょ!?」

 

 レミリアのその言葉に、花の王は大あくびで返す。どうやらもう興味は無いようだ。

 

「ふん、これで帰ってまだ掃除でもしてようものなら只じゃおかないわ!」

 

 レミリアはぷりぷり怒りながら高速で飛んで帰った。素晴らしいフラグ建築だ感心するな。

 そして紅魔館に帰宅したレミリアが目にした光景は……

 

「おかえりなさいませレミリア嬢」

「血のように紅い紅茶のご準備ができておりますわ」

「クッキーも間もなく焼き上がりますのでどうぞこちらに」

「お嬢様ー!なんか急に見たこと無い妖精メイドがー!」

「めーりんがやられましたー!」

「妹様が懐柔されましたー!」

「パチュリー様がまた引きこもりましたー!」

 

「(屋敷が乗っ取られた!?)」

 

 なんだ、何時もの事か。

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

「(私は……メイドに向いていないのかしらね)」

 

 紅魔館内部、十六夜咲夜の自室。高価であり上品なベッドの上で膝を抱えて寝転ぶ部屋の主が一人そこにいた。

 普段こそ瀟洒で完璧を体現し、自負している彼女はその完璧のドレスを脱いで、年相応の少女のように思える姿を晒していた。

 その彼女の悩みの始まりは、過去に起きた異変と言うにはあまりにも規模が大きな、戦争とも呼べるような規模の異変を起こした一人の男の思いが原因だった。

 彼は、毎日が違い毎日が同じ日を繰り返し永遠生きてきた。その結果として、()()()()()()()()()()を起こしたのだ。

 彼の慟哭に似た咆哮は幻想郷全土に響き渡り、彼の足元にも及ばぬ年月しか生きていない少女の胸を打つほど。だが、それでも幻想郷は彼が()を生きることを願った。幻想郷の思いは、彼を打ち砕くほどに強かった。

 その彼は、持っていた力の殆どを失い、今は博麗神社に住んでいる。しかしそれも良かったと同時に納得しているようだ。

 

 ……私は、どうなのだろうか。

 

 お嬢様に仕えることは私のレゾンデートルであり、誰にも代わることは出来ない私自身の存在証明である。

 本当にそれで良いのだろうか。自分の中のダレカが囁く。

 私は、どこまで行っても人間だ。お嬢様が私を拾ったとき、そう運命付けた。なればこそ、私は死ぬまでその運命に縛られるだけ。死ぬまで、お嬢様の剣となり盾となり鎧であり続ける人間だ。死ぬまで、お嬢様に仕え続ける人間だ。

 本当にそれで良いのだろうか。自分の中のダレカが囁く。

 なぜ、お嬢様は私を人間であり続ける運命に縛り付けたのか。なぜ、お嬢様は私を同じ吸血鬼として支配しないのか。なぜ……

 

 なぜ、お嬢様は定められた別れを享受するのか。

 

 お嬢様は吸血鬼。私は人間。そこに種族として決定的な違いが、種族として埋まり様の無い溝があった。

 私は、お嬢様が滅びる前に必ず死ぬ。

 それが寿命か、あるいは怪我や病が原因か。それ自体はどうでも良い。

 お嬢様と共に死ぬ事が出来ない。それだけで従者として失格なのではないか。

 もし此の身が、お嬢様と同じ血が流れる吸血奴隷ならば、お嬢様が滅びると共に此の身も滅ぶというのに。

 もし此の身が、魔を求め真理を解明する魔導師ならば、お嬢様と同じ時を生きる事が出来るというのに。

 もし此の身が、世界の理を捨て自分だけの理を造り出す神ならば、お嬢様の望みをただ一身に受けるというのに。

 

 なんて、ありもしないもしもに思いを馳せても、何も変わりはしないというのに。

 

「(……どこかに出かけようかしら)」

 

 自室だと言うのに、この部屋の中にいる時間より外にいる時間の方が遥かに長く、ただ睡眠をとる為の部屋としか認識していないのかこの部屋でじっとしているよりか何処か……そう、人里や博麗神社にでも出かけたほうが安らぐのではないだろうか。

 瀟洒で完璧を誇るが、こうしてお嬢様が態々休みを伝えるくらいだ。何処か綻びが出来てしまったのだろう。ならば少しでも早く完璧に戻る様に心をリセットする必要がある。

 こうしてベッドの上でうずくまり続けるのも気が滅入る。ならばさっさと外に出る準備を

 

「あっ」

 

 カランカランと銀のナイフが音を立てて床に落ちる。

 ベッドから起き上がろうと動かした手が無意識に放り出していたナイフの柄に当たってしまったようだ。普段なら例え眠っていようともこんな些細なミスなんて起こさないのに……と自分が思ったよりも憔悴してるのではないかと心配した。

 ナイフを床に放置したままにはしておけない。ひょいとベッドの上から顔を出すが、ナイフは見当たらない。ベッドの下に転がり込んだのかなとそのままベッドの下を覗き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァイジョージィ!」

「ぴぃゅ」

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

 ベッドの下に発生した謎空間に引きずり込まれた十六夜咲夜は、気が付いたら人里の中にある甘味処『甘木』の一席に座っていた。

 

「……ぅえ?」

 

 ふと自分の身体に意識を向ければ普段なら絶対着ない様な、花柄の落ち着いた和服を身に纏っていた。頭に違和感を感じて、その両手で触って確認してみればそれこそ普段は絶対にしない様な、髪を後頭部で一纏めに括っているいわゆるポニーテールと呼ばれる髪型になっていた。と言うか髪伸びてるし……

 あんまりにも唐突過ぎて現状の把握に精一杯だった十六夜咲夜は、前の席に腰を掛ける男に話しかけられるまでその存在に気が付けなかった。

 

「やぁジョージィ!銀のナイフは見つかったかい!?」

「貴方まだそのキャラ続ける気!?」

 

 思わず柄にもないツッコミを演じる羽目になった十六夜咲夜。太もものナイフホルダーから銀のナイフを投げつけようと手を伸ばした所で、ナイフホルダーごと武器の類が無いことに気が付いた。それどころか身体の何処を探っても武器も無ければ美鈴仕込みの気の一つも感じられない。その事実に少々……いやかなりの焦りを感じるが、そんな焦燥感もお構いなしに目の前の男は認識することの出来ない方法でナニカを突き出した。その事に反応する間も無く十六夜咲夜は突き出されたナニカを喰らってしまった。

 

「むぎゅっ!?」

 

 文字通り、()()()()しまった。

 

「あ、あうあいあないお!?(危ないじゃないの)」

「食いながら喋るなよ行儀悪いなぁ」

「(こ、コイツ……!)」

 

 殺す……!そう決意した十六夜咲夜だった。

 まずは口内のダンゴと思わしき物体から始末して……

 

「(……美味しい)」

 

 久しく食べていなかった和菓子のほんのりとした甘みが口の中に広がる。原料のもち米本来の味を引き出しつつも甘くてしょっぱい味付けはみたらしだろうか?

 ただ静かに団子を味わって、ゆっくりと飲み込めば絶妙なタイミングで差し出された熱い緑茶を啜る。その時には目の前の男に対する殺意は忘却の彼方へと消え去っていた。いや、それだけじゃない。()()()()()()()()()()()()()()記憶の海に沈んでしまった。

 そして、その事に意識を向けることも出来ない。ただ()この時だけを認識することしか出来ない事に違和感を持てなくなっていた。

 

「美味いだろ?ココの団子は俺の記憶の中でも五指に入るほど上等モンだ。()()()()()()()()()()()()()()()

「……ええ、そのようね。それで、どうして私をこんな所まで連れ出したの?」

「連れ出したなんて人聞き悪い事言うなよ、ただのデートのお誘いじゃねえか。ま、多少強引だったことは認めるがな」

「デート?()()()()()()()()()()()()()()と、アナタが?」

「嫌か?まぁ、嫌ならしゃーねぇさ、そのまま席を立って外に出りゃいい。そうすればお前はまた()()()()()に戻るさ。支払いも気にすんな」

「……そう、ね」

 

 彼の不思議な言い方にはもう慣れたものだ。だが、そんな掴み処の無い彼が何を思ってか私をデートに誘うと言うのだ。何を企んでいるのか、と警戒する私がいる。同時に、彼と共にすごせる事を純粋に喜ぶ私がいる。矛盾する様でいて、その二人の私は結局同じ私に過ぎないのだ、と彼の眼は包み込むように語りかける。

 彼の言葉に、私の返答は……

 

「当然、私を楽しませてくれるんでしょ?」

「勿論、忘れられない日にしてやるよ」

 

 彼の手を握って答えた。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 彼に手を引かれながら、人里を歩き回った。

 途中で雑貨屋に寄ってかんざしを試しに着けたり、鍛冶屋に寄って犬をモチーフとした鉄細工の根付を買って貰ったり、貸本屋に寄って本を眺めたり、()()()()()()()()()()()()()()()()……なんて、元から普通の女の子だというのに。

 太陽が赤く色づき始め、そろそろ帰らなければと思い始める。《何処に?》

 

「ねえ、今日は貴方の所に泊まってもいいかしら?」

 

 なんて、自分でもどうかと思う誘い文句だ。

 

「おいおい、未婚の女の子が言うセリフかそれ?」

「結婚してる子だったらもっと問題じゃない?」

「ははぁ、違いない」

 

 彼にとって、自分は正に子供なのだろう。だからこそ彼に、自分は乙女なのだと意識してほしかった。彼を恋している一人の女性なのだと。

 彼は『最後に寄る所がある』と言って、私をその両腕で抱きかかえた。

 

「ひゃっ!?ちょ、ちょっと!?」

「暴れんなよ?」

 

 それだけ言って、彼と、彼の両腕に抱きかかえられた私は重力から解放された。

 急に感じる、空に浮く感覚に身を竦め、強くまぶたを閉じた。空を飛ぶ感覚なんてそれこそただの町娘でしか無かった私にとって初めての感覚だった。《本当に?》

 背中と脚に感じる彼の両腕の力強さと、半身に触れる彼の暖かさが無ければ今にも気を失ってしまいそうだ。目を閉じている間にも彼と私はぐんぐんと空高く昇っている。

 

「ほら、目ぇ開けてみろ」

「……っ」

「絶対落としゃしねえから、な?」

 

 彼のその言葉に、自分のその恐怖を何とか押し殺しまぶたを開ける。するとそこには、緋色に染まる幻想郷が見えた。

 

「わぁ……」

 

 重力に縛られる事の無い者だけが見る事の出来る景色。沈んでいく太陽は、消えるその時まで大地を照らし世界を光で満たす。その光景は、正に幻想の者にしか見る事が出来ない夢幻のモノだった。

 一秒一秒、時を刻むごとに色は、世界は変わってゆく。《まるで時計が時を刻むように。》

 空を見上げればいつも以上に雲が近く、星も月も手が届くように近かった。だが、それは同時に妖の時間が近い事を意味していた。《その時こそが私の生きる時。》

 太陽はもうじきその身全てを燃やし尽くし、大地に隠れるだろう。しかし何時かまた太陽は大地から現れ、世界全てを光で満たすのだ。人間は穏やかに眠りその時を待つのだ。《闇こそ私が生きる場所。》

 日が沈むか沈まないか。そんな曖昧な時に彼との遊覧飛行は終わりを迎えた。場所は博麗神社。妖怪神社として名高く、同時に彼が神として居付く今最も参拝客の多い神社だ。参拝客が多いと言えども、今の時間は流石に誰も居ないようだ。境内のど真ん中に彼と、彼に抱きかかえられた私は降りる。

 

「どうだ、忘れられない日だっただろ?」

「ええ、悔しいけどアナタの言った通りだわ。私は今日一日を忘れられないでしょう」

 

 彼の力強い腕の感覚と暖かな体温が名残惜しいけど、それもここまで。私は再び両足で地面に立つ。

 

「それで、どうする?今日は泊まってくか?」

 

 彼はニヤニヤと意地の悪い子供の様な笑顔を浮かべる。解かっている、彼は私の返答を。

 

「……ごめんなさい。私には帰る家があるの」

 

 そう言って、私はおもむろに着ていた和服を脱ぎ捨てた。一糸まとわぬ姿に彼も動揺……すらしないか。流石に女として少し……否、かなり腹立たしいが今はいい。何処からともなく現れた()()()()()()()()()()を着て、ナイフホルダーを左太腿に装着する。

 

「ほらよ、落としたナイフだ」

「あら、ありがとう」

 

 太陽は沈み、空には()()()が光を放つ。例え雲が世界を覆い隠そうとも、雲の上に存在している月はそれでも輝き続けるだろう。

 太陽の当たる世界は私にとって眩しすぎる。何故なら私は夜の従者なのだから。

 

「お前が休みたいならいつでも歓迎しよう。それこそ、月が昇ってもな」

「ありがとう、でもお生憎ね。こんな事はもうこれっきりよ」

「そりゃ残念」

 

 美人とデート出来て楽しかったんだがな、とそう言った彼の言葉は夜の闇に溶けていった。

 迷い、惑い、違えた道はされど、私に改めて本道を見せた。ならば今度は私の道を進むだけ。もう、迷わない。

 

 結局、私はただ不安だったのだ。

 お嬢様に愛されているかどうかが。

 お嬢様を愛しているかどうかが。

 だから別の生き様が無かったか、なんて未練が出来たのだ。

 

 私は死ぬその時まで、お嬢様の剣となり盾となり鎧であり続ける人間だ。死ぬその時まで、お嬢様に仕え続ける人間だ。

 紅い月輝く夜闇でしか生きられない人間だ。何故なら、そこにお嬢様が居るのだから。

 もう、日の当たる世界を羨むことは無い。私には、月があるのだから。

 いつか死ぬ未来は、その時が訪れるまで私に輝き続ける事が出来ると言っている。

 いつか訪れる未来は、その時を笑顔で迎え入れられると信じている。

 

 別れは寂しいですが、貴女がそう定めたのだから許してください……なんてね。

 

「もう行くのか?」

「ええ。お嬢様がきっと待ってるわ」

 

 とん、と地面を蹴り出し宙に浮く。それだけで重力と共に私の未練から解放された。

 空へ飛ぶ。眼下には闇に包まれた世界が広がっている。

 空へ飛ぶ。天には妖しく輝く満月がある。

 空へ飛ぶ。カチカチと時を刻む銀時計の音だけが聞こえる。

 

 

 紅く光る満月に手を伸ばす。そして……

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

 ゴォーン、ゴォーン。と響き渡る時計塔の鐘の音で起きる。そこは、眠る為だけに使っている自室のベッドの上だった。

 いつの間に寝ていたのかしら……と起き上がる。時計を見れば、既に深夜。吸血鬼としてなら既に活動を始めるべき時間ではあるのだが、最近のお嬢様は早寝早起きと言って昼に活動している。故にこの時間は私もただ寝ている時間なのだが……。

 突然、部屋の扉がノックされる。それも、コンコンといった音では無く、ドンドンと部屋の主を()()()()()様な音で。

 

「メイド長ー!助けてくださーい!!このままじゃ変な奴等に紅魔館が乗っ取られちゃうー!!」

 

 声の主は妖精メイドの中でも使える方の一匹だった。本来なら彼女たちもこの時間は眠ってる筈だが、そこは余り重要じゃぁないだろう。重要なのはその発言の内容だ。

 その言葉を聞き、頭の中にあるスイッチを切りかえる。さあ、お仕事の時間だ。銀時計を取り、能力を発動させる。

 

 カチリ。世界の時が止まる。私だけの世界。

 

 この世界で動ける物は私以外には常に同じ時を刻む、特製の銀時計だけ……だったはずだが、平然と時間の止まった世界を動き回るバケモノを思い出す。

 クローゼットからメイド服を取り出し、着ていたパジャマから着替える。その際に懐からこぼれ落ちた犬のモチーフの根付を手に取る。

 

 

 私は、その根付を鍵付きキャビネットの奥にしまいこんだ。

 

 

 自室の扉を開け、扉を叩いている姿勢のまま止まっている妖精メイドの脇を抜けてお嬢様の下へ向かう。メイドの勘が、お嬢様が何処に居るかを知らせている。

 月睨の間。紅霧異変と呼ばれた異変にてお嬢様が博麗の巫女を迎え撃った場所。止まった世界でそこに向かう。

 重厚な扉を開ければ、其処には……

 

 

「よう、さっきぶりだな」

「……何やってるのよ貴方」

 

 

 止まった世界の中でも平然と動くバケモノ、もとい『剥零神』花の王が紅魔館の支配者が座る筈の椅子に堂々と足を組み腰かけていた、

 ……お嬢様を踏みつけて。

 

「いや本当に何やってるのよ貴方」

 

 挨拶代わりに銀のナイフを投げつける。光の速さを持ってナイフは花の王に刺さるかと思いきや、ナイフの鍔を指先で受け止めてそのまま指の力だけで投げ返した。

 ナイフは私の心臓に向かって飛んできたが、これを二本目のナイフで撃ち落とす。

 やはり私一人では花の王の相手は荷が勝ちすぎる。

 私の気を知ってか知らずか、花の王は優雅にカップの紅茶を飲む。傍らにはメイド服を着た妖精が三匹。いずれも紅魔館のメイド妖精では無い。

 

「何しに来たの?」

「勧誘」

 

 カチャリ、とソーサーにカップを置く。その仕草一つ一つが今まで見た誰よりも洗練された美しさを魅せる。

 

 

「俺はお前が欲しい」

 

 その言葉は、まるで悪魔の囁きの様で。

 

「お前のその美しい技術が欲しい」

 

 その言葉は、まるで魅了(チャーム)の魔法の様で。

 

「お前のその気高き魂が欲しい」

 

 その言葉は、まるで禁忌に誘惑する様で。

 

「俺の支配下に入れ」

 

 花の王と私との間にはかなりの距離があると言うのに、まるで耳元で囁かれたかのように私の脳を痺れさせる。

 

 (ひざまず)きたくなる。全てを捧げたくなる。

 

 

 

 

 

 だが、私の主はただ一人だけだ。

 返事は大量のナイフで答える。

 私が首を垂れるその先は常に一人だけだ。

 投げたナイフと共に止まった世界を駆ける。

 忠誠を誓う相手は後にも先にもただ一人だけだ。

 花の王に肉薄し、両腕をしならせてナイフを振るう。

 

「つれねぇなぁ、おい」

 

 指を打ち鳴らす。それだけで投げた銀のナイフが、振るった銀のナイフが、

 

 全て舞い散る花弁に変わった。

 

 同時に世界の時が動き出す。

 

 カチリ。

 

「しゃくやー!しゃくやぁ~!助けてぇぇ~!!」

「見てみろよ、こんな情けなく泣き叫ぶ主にまだ仕えたいってのか?」

「例え情けなく泣き叫ぼうとも、みっともなく小便をまき散らそうとも私の使える主はレミリア・スカーレット様ただ一人よ」

「ほんとに小便撒き散らしても仕えるのか?」

「しゃくやぁぁぁ~!」

「…………………………ええ」

「凄い葛藤してない?大丈夫?」

「しゃくやぁぁぁぁぁ!?」

「大丈夫ですわお嬢様。例えお嬢様がクソザコ吸血鬼でも、未だにおねしょ癖が治らなくても、私はこの身朽ちるまでずっとお嬢様の傍に居りますから」

「しゃくやぁ!?別におねしょしてる訳じゃないからね!?」

「嘘だろお前、500歳でおねしょとか引くわ……」

「してねえってんだろ!!いい加減にしなさい!!」

「花の王、誤解をしないでください。お嬢様はただ紅茶を飲み過ぎた次の朝、シーツに世界地図を描くだけですわ」

「だからしてねえってんだろ!!」

「……」スッ……

「おおおい!?そっと離れないで!?カーペットに靴擦りつけないで!?周りの妖精メイドも一歩離れないで!?冤罪!冤罪よぉぉ!!」

「ん……えっと……レミリア様、いつか治るよ!」

「意味深に前向きな言葉を掛けるな!」

「レミリア嬢、寝る前に塩を一舐めすると良いらしい」

「要らんアドバイスするな!」

「今度メイドにばれないシーツの洗い方をお教えいたしますわ」

「……後でこっそり教えて」

「お前それでいいのか」

「うるさい!」

 

 ぎゃぁぎゃぁとお嬢様が騒ぐ。普段では想像つかない程の痴態を……いや、よく考えたら花の王が関われば割と日常の光景の様な気がする。

 だからと言う訳ではないが、そんなお嬢様だからこそ愛おしく、仕えたいと心から思うのだろう。

 それは陳腐な運命だと称されるかもしれない。

 だが、それは私にとって、何よりも大切な運命なのだ。

 私は私に殉じる。私の思うがままに、お嬢様にお仕えする。この身朽ちるまで。

 

「……まあ、このおねしょ吸血鬼に愛想が尽きたらウチに来な。お前なら大歓迎してやるよ」

「おねしょしてないってば!!」

「お言葉ですが、お嬢様が何度おねしょしても、私はこの身体が動く限りお嬢様の衣服とシーツを洗うつもりですわ」

「ねえ咲夜、私してないよ?咲夜がウチに来てからは一度もしてないもん!」

 

 優しい目。

 

「止めろおおおおお!私をそんな目で見つめるなあああああ!!!」

 

「……しょーがねぇ、今回は諦めてやるよ。おい、帰るぞ」

「お供します、どこまでも」

「それでは失礼いたします」

「またいつか会いましょう」

 

 空間が裂け、奥から光が零れ出る。どうやら直接世界樹に繋いだようだ。

 花の王が裂けた空間をくぐり抜け、後に続いて三匹の妖精メイドが続いていく。

 

「咲夜ぁ!塩撒きなさい塩!」

「むしろ私達が撒かれる側では……?」

 

 裂けた空間が閉じていき、零れ出る光もまた比例して小さくなっていく。

 空間が完全に閉じる、その直前。

 

 

 カチリ。

 

 

 え、と思考が止まる。世界も止まる。私は能力を使ってないのに……そう、思考した直後。

 

「お前が死んだ後、(なかみ)は俺が貰う」

 

 耳元でそう、囁かれる。

 振り返ろうにも身体はまるで時間が止まったかの様に動かない。否、()()()()()()()()()()()()のだ。

 

「お前はその身が朽ちるまでレミリアに仕えるといい。肉体(ガワ)はそいつにやるよ」

 

 脳が痺れる。何も考えられなくなる。

 

「俺はもう二度と、()()()()()()()()。欲しいと思ったモノは必ず手に入れる」

 

 魂から何かがあふれだす。抵抗すら許されない。

 

「だから早く死んでくれ。十六夜咲夜」

 

 あふれ出す何かの名前を私は想起しない。してはいけない。

 ソレをしてしまうのは、お嬢様に対する背信行為に他ならないから。

 

「俺は待っている。それこそ、永遠にな」

 

 

 カチリ。

 

 

 身体が動き出すと同時に振り向く。そこには誰も居ない。裂けた空間が元通りに戻った。

 

「は、はは……」

「咲夜?」

 

 へにゃり、と。腰から地面に崩れ落ちる。完全で瀟洒な従者の姿は何処にもなかった。ただ年相応の少女が其処に居た。

 ふ、と。掌に違和感を持ち、確認する。

 

「あ……」

「……何コレ。犬?」

 

 鍵付きキャビネットの奥にしまいこんだ筈の犬のモチーフの鉄細工がそこに在った。

 

「は、は……」

「咲夜?咲夜?!」

 

 ガチガチと歯が震える。この震えはきっと恐怖だ、そうに違いない。

 花の王という余りにも強大すぎる存在に目をつけられたから、身体の震えが止まらないのだ。怖くて、怖くて堪らないから震えが止まらないのだ。そうに違いない。そうであってほしい。

 

「あは、あはは……」

「咲夜ー!?咲夜が壊れちゃった!?ちょ、パチェ~!!めーり~ん!!フ~ラ~ン!!誰かぁぁぁ~!!?」

 

 

 私は、私は死ぬその時までお嬢様の剣となり盾となり鎧であり続ける人間だ。死ぬその時まで、お嬢様に仕え続ける人間だ。

 

 ……死んだ後は?

 

 人間である限り、否、人間でなくとも。必ず何時かは訪れる()()()()()()()。決して逃れられない運命がそこにあった。

 

 ……そこに、出来てしまった。

 

 ほろりほろりと涙が出てくる。魂の奥底から溢れだす何かがそのまま瞳から出てしまう様に。

 

 身体は未だに震え続ける。両手を合わせ、祈る様に額につける。

 

 それでも、決して犬の根付だけは離さなかった。

 

 

 

 

 幻想郷に住むのなら

 

 一度はおいで博麗神社。

 

 嘗ては誰も居ないけど

 

 今は花の王が住む。

 

 どんな願いも聞き届け

 

 どんな望みも叶えよう。

 

 貴方が真摯に祈るなら

 

 偉大な神は応えよう。

 

 貴方が誰かを思うなら

 

 偉大な神は応えよう。

 

 花を愛する者ならば

 

 愛を持って応えよう。

 

 幻想郷で一番の

 

 偉大な神さ花の王。

 

 

 




Q.前書き……
A.許せ、例の発作(黒歴史作成)だ。

Q.え、前話と繋がってなくない?
A.え、繋げる必要ある?

Q.シリアスぇ……
A.犠牲になったのだ。元々作者の書きたかったギャグの犠牲にな・・・

Q.結局書くの?
A.シリアスはお待ちくだされ!!このとーり!!

Q.そもそも何が書きたいのこの小説?
A.幻想郷を舞台にしたチーレムモノ……?

Q.(そんなモノ書きたくなったのは)なんで?
A.作者の発作。

Q.(こんな展開になってるのは)なんで?
A.なんでだろうね……。

Q.シリアスいる?
A.いる(断言)。

Q.シリアス書けないのに?
A.そりゃシリアス書いてこそギャグが映えるってゴリラが描いてる漫画が

Q.シリアス書けないのに?
A.努力は認めてほしい。

Q.恥ずかしくないの?
A.むしろ辱めてくれ(ドM)

Q.投稿遅れまくってごめんなさいは?
A.少し早いクリスマスプレゼントだぞお前等!

Q.投稿遅れまくってごめんなさいは?
A.ごめんなしあ;;

Q.伝説って?
A.ああ!

Q.キャラ崩壊著しいんだけど謝罪して
A.は?(威圧)

Q.結局例の戦いはどうなったの?
A.なんやかんやで収まりました。

Q.なんやかんやってなんだよ。
A.なんやかんやはなんやかんやです。

Q.前書きと後書きサムくない?
A.冬だからかな?

Q.前書きと後書きスベッてんぞ。
A.滑るさ冬だから。

Q.全体的に小説スベッてんぞ
A.止めろ。その言葉は俺に効く。


はい、そういう事で全国67人のお気に入り登録者様。投稿が遅れてしまい誠にすみませんでした。
投稿が遅れた理由は前書きにあるように(分かりづらい)シリアス書きだしたからモチベーションが出なくなっちゃったからです。なら何でそんなシリアス書きだしたって突っ込みなさるかもしれませんがそれはまあ……そういう発作で。
某先生の様に何話から何話の話は一切無かった事にしてくださいとはしません。絶対に。(決意を抱いた)
でもシリアス編完結までには時間をください。ゆるしてにゃん!(イケボ)

ちなみにタイトルの元ネタはイオシスの「東方アゲハ DESTINY」に収録されている同タイトルです(ダイマ)。公式PVは一見の価値があるぞ★



SUN値下がっても私は関与しない。

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