ラブライブ 〜高坂穂乃果の裏の顔〜   作:sunlight

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感想が来たので書きました。
クオリティーは読んでの通りですのでご了承ください。
作中内で言われていることはあくまで彼等の意見ですので苦情、批評は一切受け付けません。


本性を知る者たち

家を出た穂乃果は加藤との待ち合わせ場所に小走りで向かった。

待ち合わせ場所といってもそんなに通いところではない、むしろ近くだ。

待ち合わせ場所には5分で着いた、ベンチに黒色のショートカットの髪型で猫背の男性が座っている。

そう、彼が加藤だ。

穂乃果が声をかけると加藤も穂乃果に気づいてニッコリ笑った。

 

「来たか、あっちの遊具のトコに川野たちはいるよ」

 

「分かった」

 

加藤が自分が読んだ川野たちは遊具の近くにいるといい遊具の近くを指差した。

そう、待ち合わせ場所は穂乃果の家の近くにある小さな公園だ。

穂乃果と加藤は川野たちのところに向かった。

 

昼間なら子供達がよく遊んでいる公園だが夜は公園に1つしかない通常より少し大きめの街頭が公園を照らしているだけで、さっき加藤が座っていたベンチと川野たちがいるであろう遊具以外は照らされておらず懐中電灯がないと夜は見えない。

それに、街頭で照らされているところも薄暗くて遠くの方はよく見えない。

 

遊具の近くに穂乃果と加藤が来るとそこには3人の男女がいた。

ブランコに乗っていて背が低く柔和な顔立ちをしていて、茶髪の天然パーマの髪型の男性、同じくブランコに乗っていて、青色のロングヘアーの髪型で背が高くかなりの細身で眼鏡をかけた男性、滑り台の階段に座り緑髪のセミロングの髪型で猫のようなつり眼で高めの鼻に厚めの唇をした勝ち気な印象を与える女性だ。

天然パーマの男性が川野、ロングヘアーの男性が竹迫、セミロングの女性が満永だ。

川野たちは穂乃果を見ると笑みを浮かべそれぞれ話しかけて来た。

 

「おう、高坂、久しぶりだな! また会えて嬉しいよ」

 

「ネットでみたぜ、 スクールアイドルの活動、ますます激しくなってるみたいだな」

 

「何もないところからやって、A.RISEにライバル宣言されたんだって? これから相当苦労するね〜」

 

3人の言葉に穂乃果は苦笑した。

そして、しばらく5人で雑談をした。

その時、話題のスクールアイドルの話になり穂乃果たちのグループであるμ’sの話を川野たちがし始めた。

川野たちは穂乃果に笑いながら言った。

 

「それにしてもさ、あの個性の強くて変なところで頑固なμ’sのリーダーになるなんて、お前も大したもんだよな〜」

 

ブランコをギイギイ音を立てて揺らし、穂乃果に笑いかけながらからかうようにいう川野に穂乃果は『ハハハ…』と愛想笑いを浮かべる。

それをみて満永も穂乃果に言った。

 

「そうよね〜 あの8人はそれぞれ個性が強すぎるわよ。 ぶっちゃけ、あんたがいないとあいつら浮いてたんじゃない?」

 

満永がヘラヘラ笑いながら言った。

 

「だよな〜 お前のあの8人の加入時の話を聞くだけでも思うもん。 それにさ、世間ではお前らのやってるアイドルっつーもんはオタクの連中や夢見るおめでたい年頃のお嬢さんが見てくれに騙されてるけどよ。 実際はそうでもないのにな〜」

 

竹迫も便乗すると、川野と満永と加藤が大笑いをした。

そんな中、穂乃果が重々しく口を開いた。

 

「そうだよね。 アイドルはどんな時でも笑っていなきゃいけない。 まるでピエロのようにね…」

 

穂乃果はいつも、μ’sのメンバーや家族などにはしない、影のある表情で言った。

穂乃果は続ける。

 

「私もこんなスクールアイドルをやるまでアイドルの大変さなんてネットやドラマぐらいでしか知らなかったよ… でも、いざやってみるといくら体調が悪くても、憂鬱な気持ちでもファン受けする笑顔でライブなんかはしないといけない… 見ている人からはどんなに華やかに見えてもその実態は辛い拷問みたいなものだよ…」

 

穂乃果はそう言うと顔を伏せた。

周囲の人たちから大好評の太陽のような笑顔は今の穂乃果の顔には少しもなかった。

知らない人から見れば、よく似た別人とも間違われても不思議ではない。

そう錯覚するほど、今の穂乃果の顔からは『高坂穂乃果』らしさが微塵もないのだ。

普段ならみんなを笑顔にできる太陽と称さられる彼女だが、今の彼女は太陽は太陽でも黒い太陽だ。

穂乃果のそんな様子を見て、加藤が口を開いた。

 

「でもさ、そう考えるとお前は常にアイドルだったんだな」

 

加藤が言うと穂乃果は怪訝そうな顔で加藤を見た。

加藤は不敵に笑いながら続けた。

 

「だってそうだろ? お前は常に誰の前でもそんなことをしてるんだからさ、アイドルとしては理想の姿なんじゃないのか?」

 

「……そうだね」

 

加藤の言葉に言い返せず穂乃果は小さく呟いた。

加藤は続けた。

 

「それに、俺もみんなもお前の苦しみ分かってるつもりだぜ? だって、俺たちもさ………」

 

 

加藤は一旦言葉を区切ってから続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前と同じなんだから………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加藤はそう呟くと竹迫達を見た、竹迫たちも静かに頷いた。

穂乃果は俯いたままだ。

加藤は続けた。

 

 

「お前が《馬鹿な奴》の仮面をつけているなら俺たちは優等生の仮面をな…」

 

 

 

加藤の言葉に竹迫たちは無表情になり暗い空を見上げたり、街頭で照らされておらず真っ暗で人には見えない部分を見た。

 

 

 

 

そう、穂乃果と彼らは1つの共通点で集まっていた。

もう分かる通りそれは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【本性を誰にも見せないと言う共通点だ………】

 

 

 




ここまでです。 変な終わり方ですいません。
ご指摘、感想を良かったらお願いします。
ご要望があれば続きを書きます。

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