あゝ無情   作:anti8

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ただの気まぐれ。


プロローグ



おっす。おら、おっぱい大好きなイッセーだ。小さい頃に見たおっぱい紙芝居のお陰でおっぱいの素晴らしさに目覚めて、いつか自分も胸の谷間が拝めるような女の子と付き合えますようにと願ったもんだ。

ところがどっこい。現実とは非情である。

「イッセー、我のもの。化け猫、邪魔」

小学生くらいに見える黒の露出度が高い改造ドレスに身を包む幼女。胸はない。

「………それはこっちの台詞です。無限の龍神(ウロボロスドラゴン)だかなんだか知りませんがイッセー先輩の膝の上は渡しません」

小学生から辛うじて中学生へと上がったくらいの白髪の猫耳幼女。こちらも胸はない。

「そりゃこっちの台詞っすよ。ウチだってイッセーのこと好きっすから」

金髪のゴスロリ少女。当然のように胸はない。

「戯け共!今すぐ妾のイッセーから離れんか!」

小学生低学年くらいの臀部から九本の尾を生やす狐耳の和服幼女。胸は…ない。

「いいえ、私のイッセーから離れるべきは貴方達です。それにこの町の関係者でもない方がこの町に居座らないでください。迷惑です」

俺と同じ私立駒王(くおう)学園に通う黒髪のクールビューティな眼鏡の女性。残念ながら胸はない。

この通り、たしかに俺は女子から好かれている。選り取り見取りだ。しかし、全員特徴を述べたように共通して………致命的なまでに胸がない!!!!どころか小柄すぎる奴が過半数で殆どが一緒に歩いているだけで職質を受けそうな姿をしててガクブルしているくらいだ。

何故だ!どうしてここまでひんぬー属性かロリで固まってるんだ!?偏りすぎだろ!?神様は俺になんか恨みでもあるのか!?

『俺のせいで神様が死んだからその恨みとかありそうだな…』

俺の言葉に反応したのはドライグという赤き龍(ウェルシュドラゴン)。ドライグ曰く、なんか俺が生まれるよりも遥か大昔、宿敵らしい白いのとかいう奴と喧嘩してたら聖書の神というのが我が物顔で仲裁に入ってきて腹が立ったので滅ぼしたのだとか。そのせいで恨み辛みが現在にまで影響を与えているのでは…というのがドライグ談である。その可能性、無きにしも非ず。

というかお前のせいだ絶対!!!!ざけんな!じゃあ何か!お前の行いのせいで俺は幼女か幼怪・胸なしにしかモテないわけか!?ドラゴンのオーラならどんな女にもモテるんじゃなかったのかよ!!!!!

『そうだなぁ…お前よりも前の赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)所有者は絶世の美女達に囲まれていたな』

ちくしょー!それじゃあやっばり俺だけ扱いがおかしいじゃあないか!違うんじゃあないか!どうしてこんな目に遭わなくちゃあならないんだッ!!!!

『なんか顔のタッチが変わりすぎて怖いぞ相棒…というかそれでも美少女ならぬ美幼女ばかりだから成長するまで待てばいいだけなんじゃないのか?』

そりゃそうだけどよ、悪友の一人が言っていたんだ。なんでも『熟したBBAはいつでも食べられるが、未成熟なYOUJOは短期間にしか食べられない貴重な代物だ』と。

『相棒、其奴とはさっさと縁を切ることをオススメする。いつか其奴はとんでもないことを仕出かす気がしてならん』

うん、それは俺ともう一人の悪友も思ったよ。嗚呼、コイツは俺達と一線を画しているわ、と。

『まぁ兎に角、お前のことを好いている奴らの中にちらほらと人外がいるからさっさと交われ。そして、力をつけて白いのをフルボッコにしろ』

お前、口を開けば本当にそればっかだな!?何べんも言ってるけど、俺は無益な争いは嫌いなんだよ!

『では、その白いのを宿す者がイケメンだったとしたらどうするんだ?』

イケメン死すべし。慈悲はない…ハッ!?ドライグ、お前誘導尋問は卑怯だぞ…!

『いや、相棒が勝手に本音を漏らしただけだろ…』

と・に・か・く、俺はお前の言う白いのを宿す奴がイケメンじゃない限り、絶対に戦ったりしないからな!!!!

心の中で対話していたドライグとの会話を打ち切ると、現実世界へと俺の意識は戻ってきた。

「我のイッセー、見るな、触るな、嗅ぐな。死ね、ここで今死ね」

「………そちらこそ今すぐ野垂れ死んでください。イッセー先輩は誰にも渡しません」

「あんたらこそウチのイッセーから離れろ。殺すぞ?」

「羽虫共が…貴様らこそ妾のイッセーに近付くでない!」

「だから何度も言っていると思いますが、貴方達こそ私のイッセーを勝手に持ち出さないでください。悪魔らしく残忍無比に蹴散らしてあげましょうか?」

「会長…!」

眼鏡の女性に付き従う男子生徒が俺を滅茶苦茶睨んでくる。超敵意剥き出しだ。いやいやいや、俺のせいじゃないよ?俺の中にいる赤きドラゴンのせいだよ?ほんとだよ?

「お前の…お前のせいで……ひょおぉぉぉぉぉどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおーーーッ!!!!」

とうとう我慢の限界を迎えたらしく、涙と鼻水を垂らしつつ襲いかかってきたその男子生徒をあしらいながら日が暮れるまでずっと鬼ごっこに興じるのだった。










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